つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

キャトーが・・・

2019年03月30日 | 訃報関連

白石冬美さんが亡くなられました。
白石さんは野沢那智さんとの「ナチチャコ」コンビでの深夜ラジオで
一世を風靡した事で知られますが
白石さんと言うと、やはり声優として
数多くのアニメ作品で活躍された事が印象に残っております。

『W3』のボッコ大佐、『ピュンピュン丸』のさゆりちゃんをはじめ
『巨人の星』の明子姉ちゃん、白黒版『怪物くん』の怪物くん
『あしたのジョー』のサチ、二代目ろぼっ子ビートン
『パタリロ』のパタリロ等々の代表作がありますが
中でも『一休さん』の露姫(やんちゃ姫)が
妙に品の良いのに活発で破天荒なキャラクターで
白石さんの演技も特にハマっていて
白石さんの一番の当たり役だったのではないか
と個人的には思っております。

また、岡本茉利さんと白石さんは
『花の子ルンルン』では
茉利さんが主役の作品に白石さんが共演しており
逆に『星の子チョビン』では
白石さんが主役の作品に茉利さんが共演しており
茉利さんとも非常に縁の深い声優の一人でもありました。

茉利さんとの共演の多さもありますが
白石さんは昔から色々な所で聞いた事がある
馴染み深い声優の一人ですので訃報には大変ショックを受けております。

謹んでお悔やみ申し上げます。


織本順吉さん死去

2019年03月25日 | 訃報関連

俳優の織本順吉さんが亡くなられました。

織本さんは時代劇等でもおなじみで
若い頃は結構悪役でお目にかかった事もありますが
年を経て枯れた味を見せるような役所で活躍されたイメージが強いですね。

大ベテラン俳優と言う事で最近ドキュメント番組が作られたものの
お歳がお歳だけにしょうがないとは言え、昔から存知よりの方が亡くなられると
やはり淋しい物があります。

謹んでお悔やみ申し上げます。


華麗なるイメージチェンジ?

2019年03月23日 | 岡本茉利
『てんとう虫の歌』の月美さんの一番仲の良い友達だと思われるのが
第7話「日本晴れ!修学旅行」に登場した
クラスメートで父娘家庭で苦労している
チャコちゃん(声は杉山佳寿子さん)でした。

資料を見ますと第46話「けったいなお婆ちゃん」のエンディングに
チャコちゃんの名前が載っており
この回はチャコちゃんが再登場する回だと推測しておりました。

そして、先日当該の46話を見る機会がありまして確認しましたが
月美さんの親友のチャコちゃんが登場する回で
チャコちゃんの声はもちろん杉山さんが担当されていました。

ただ、顔についても7話の時とちょっと違う顔になっていた気もしますし
髪の色は7話では茶色だったんですが
46話では黒髪でここも違っていましたし
あと、住んでいる所も長屋みたいな所だったのが
変わっていたような気もしました。
同一人物なのは間違いないでしょうけど…

チャコちゃんが登場すると月美さんの出番・見せ場が多くなりますので
もっとチャコちゃんの出演回数が多かったら良かったですね。

特別機動捜査隊 623話

2019年03月16日 | 感想関連

623話「ある夜の出来ごと」
畑野刑事は容疑者の行方を追って終バスに乗り込むが
そのバスの乗客に起きる「ある夜の出来ごと」とは…

・畑さんは容疑者野村(守屋俊志さん)の手がかりとなる涼子を追って
体調不良を押して、涼子の乗ったバスに乗り込みますが
その終バスに招かれざる客が二人やって来ます。

・乗ってきた丸山と大庭と言う二人の学生は
大学で事件を起こし、退学に追い込まれていた為
バスに乗り込むと、次々に乗客に悪態を付きます。

おまけに丸山達は空手部の人間で、逆らう人間を
力で抑圧するため、客の誰もが眉をひそめるものの
体調不良の畑さんは別にして、誰もが逆らえない状態となり
バスの中は学生が傍若無人に振舞う無法地帯と化してしまうのでした。

・途中までは、普通に乗客を下ろす等
まだ分別にある所を見せる丸山達でしたが

浮気していたサラリーマン杉江(江幡さん)が逃走し
杉江の不倫相手を殺してしまった事で
さらに行動がエスカレートしてしまいます。

杉江のサラリーマンなのに狡い所を
その手の役が非常に得意な江幡さんが
見事に演じていたと思います。

しかし、杉江の不倫相手の人が
あんな死に方をするのはちょっと不憫な気も…

・一晩バスを暴走させまくった丸山達でしたが、遂にバスがガス欠となり
しばらくガス欠となったバスに籠城するものの
ここで、体力を回復させた畑さんが大暴れし
大庭をあっさり手錠でつなぎ確保に至ります。


次に丸山との対決となりますが、小競り合いの後

ようやく丸山を追い詰めた所で体力切れとなって
畑さんが一旦お休みします。

・すると、それまで丸山達に抑圧されていた乗客達及びバスの運転手が
足が挟まって動けなくなり、苦悶の表情で叫ぶ丸山を
”明確に殺意を持った表情”で取り囲み
その上で、傍らの石を手に次々に丸山を殴り付け
遂には死なせてしまうと言う結末に至ります。

あの丸山を取り囲んだシーンでの
乗客達の「こいつ絶対殺してやる」と言う表情は
何度見ても強烈でした。

・丸山を手にかけた乗客達のプロフィールを
おなじみの島宇志夫さんが淡々と紹介するのが
また、後味の悪さを強調していました。

・一般的な道徳観からすると
何があっても人殺しは良くないと言われるんでしょうが
あそこまで丸山達にやり放題されれば
乗客達があんな行為をするに至るのも、よく理解出来てしまいます。

・また、乗客達が連行された後、畑さんが丸山の死体の傍らで
石を手にしつつ「本当は私が一番殺したかった…」
と抑圧された中で芽生えた本心を主任に吐露し
主任が畑さんの手から石を取り上げるシーンは
無言で主任が畑さんに「お前は刑事だろう」
と言っているようで、重みのある場面でした。

・畑さんメインで他の刑事の見せ場が少ない中
松長さんが誘導灯をクルクル回すシーンが面白かったです。

・太平洋戦争を想起させるような描写が脚本段階ではあった
と言う情報もありますが、実際に映像化された作品では
特にそう言う描写は無かったような気がします。

ただ、紙飛行機をバスの窓から飛ばすシーンに
ちょっと片鱗が残っているような気もします。

・これだけ凄まじい内容なのに
サブタイトルの字がコミカルな話を想定したかのような
字体だったのは、どう理解すれば良いのか…


特別機動捜査隊 621話

2019年03月16日 | 感想関連

621話「日本刀を斬る」
日本刀を使った通り魔殺人が発生
事件には日本刀に魅入られた
剣豪小説の大家が大きく関わっていた

・冒頭、吉田義夫さん演じる小説家の逸見が
自慢の妖刀村正を手に、自分の剣豪小説を自賛するシーンで
既に吉田さんが危ない人物っぽく描かれていますし
刀持って暴れてサマになる感じでしたので
「皆殺しの詩」の時みたいに吉田さんが大暴れする回なんだろう
と想像が付きましたが、その暴れっぷりは全編に渡っておりました。

・辻斬りが逸見の仕業と見抜いた
記者上がりの探偵田宮(藤岡重慶さん)も
辻斬りをネタに、逸見をゆすりますが
無惨にも逸見の刀の錆とされてしまうのでした。

藤岡さんの斬られっぷりは、流石に悪役で鳴らした方だけあって
良い斬られっぷりでしたが
主任に聞き込みされる時は丁寧な応対をする普通の探偵だっただけに
残虐な殺され方をしたギャップにちょっと驚かされました。

・そんな逸見が最後に狙ったのが
自分の妻の浮気相手と逸見が思い込んだ
知人の医師堀田(有馬昌彦さん)

(…ただし、堀田が
本当に逸見夫人と関係があったか否かははっきりしません)

ゴルフに勤しむ堀田を殺そうと、普段から和服姿の逸見が
ゴルフ姿に変身し、ゴルフクラブの中に凶器の刀を仕込んで
堀田をゴルフ場内で追いかけ、遂に殺そうとしますが…

・何と、あと一息と言う所で
落雷によって逸見は感電死を遂げる
と言う予想外のオチが待っていたのでした。

おまけに、落雷で逸見が死んで話は終わり…

・逸見の被害者と言えば
”未払いの刀の代金を請求に来た”だけの刀剣商の庄司永建さんが
持っていた”既に買い手の付いている名刀”を
逸見から奪い取られる件は
いくら何でも理不尽すぎて本当は笑えないシーンなんですが
笑ってしまいました。

・そんな事があったからか、
堀田が逸見に「精神病の検査を受けた方が良い」と勧めるのを
たまたま脇にいた庄司さんの刀剣商が
「そうですよ!」と意趣返しみたいに同調しているのは笑えました。

・終盤のゴルフ場のシーンは雨が降っていないと駄目なシーンなのですが
撮影時はかなり天気が良かったようで
フィルムの合成で強引に雨が降っている事にしていました。

・逸見が刀を持って襲い掛かってきても
素手で逸見をやり込める主任の腕には恐れ入りました。

・現代日本が舞台なのに辻斬り事件の捜査って
時代劇俳優が一杯出ているこの番組らしいですね(?)


特別機動捜査隊 617話

2019年03月16日 | 感想関連

617話「若者よ夜明けを探せ」
若い男が次々にライフルで射殺される事件が起きる
裏に復讐を果たそうとする若者の執念が隠されていた

・序盤から次々に若者が次々に射殺される事件が起き
それを追う内に犯人の哲哉(北條清嗣さん)が
凶行に至った理由が徐々に明かされ

終盤に遂に哲哉が一番の元凶と考えていた村上を殺し
復讐を完遂しようとする所まで一本筋が通った筋立てで進みます。

あと被害者の中に
以前も出ていた浜田雅功さんにかなり似てる人もいました。

・一番の元凶と言われる村上を演じるのは山口暁さん
この番組ですと、特捜隊メンバー(山口刑事役)で出ていた事もありましたが
今回は一見すると、理不尽に殺されそうになる役っぽく見えるんですが
実は自分の恋人を仲間に集団で強姦させて
それを嬉々として見ていたと言う
相当に酷い人物でした。

元特捜隊メンバーで後に矢崎班が誕生すると再び登場する人なのに…
さらに言えば、逮捕されたのかどうなのかが
分からなかった所もちょっと気になりました。

・ただ、村上の下衆さもそれは酷かったですが
むしろ個人的には、散々三船班メンバーに悪態を付いた挙句
事件解決後「夏が悪い~」等とたわ言をほざいていた
女達の方が腹立たしかったですね。
主任が「馬鹿野郎!」と連中を怒鳴るって終わり方も
まあ多少はスッキリはしましたが
ちょっと物足りないとも思いましたし…

むしろあの連中が「皆殺しの詩」じゃないですけど
哲哉に殺されても良かったと思ってしまった位ですし。

・一方で、復讐に走る哲哉の気持ちは理解できますが
ライフルを思う存分相手に撃ちまくって
相手を苦しめた挙句に殺すようなやり方は
過激すぎてどうなのかと思う所もあります。

・悲劇が起きたのは、村上の別荘がある長岡なんですが
”伊豆の”長岡と劇中で何度か言われていたものの
うっかりすると、長岡?あの新潟の?と
勘違いしてしまう所はありますね。

・主任と畑さんと石ちゃんが射撃練習をしているシーンがありましたが
この番組で射撃練習が見られるのは珍しいような気がします。

ただ、3人とも肩じゃなくて、頭を狙っていたような気がしたのは
気のせいでしょうか?

・何か昔の映画のタイトルにありそうなサブタイトルでしたね。


特別機動捜査隊 610話

2019年03月16日 | 感想関連

610話「恐るべき幽霊」
お紺は、息子の嫁・千恵子に財産を奪われる事を恐れ
千恵子を橋の上から落とすが
直後からお紺は千恵子の幽霊に悩まされるようになる

・財産に執着するお紺婆さん
財産に無頓着を装う娘のさゆり(桜井浩子さん)
そして財産を狙う新たな影が意外な形で登場して来ると言う
怪談要素と謎解き要素を交えた一編です。

・お紺婆さん役はまたまた村田知栄子さんで
村田さんはどちらかと言うと
幽霊を仕掛けて善人を陥れる役所が多そうなんですが
今回は猜疑心から殺した嫁の幽霊に悩まされて行く役所を
いつもにも増して濃く演じて行きます。

・千恵子の幽霊に悩まされ続けたお紺婆さん
石ちゃんを突き飛ばすわ
(何故かスローで突き飛ばされるので
石ちゃんの飛び方が迫力があって面白かったです)
千恵子を模したマネキンを狂ったようにぶっ叩くわ
どんどん狂態を加速させて行きます。

・遂には、完全に狂った感じになったお紺婆さんの前に
実は死んでいなかった千恵子が登場し
「お紺婆さんを精神病院に入れる」事で
財産乗っ取りの計画を完遂させようとします。

・ところが、ここに主任が現れ千恵子は御用に
しかも狂ったと思われたお紺婆さんも
「こんな事もあろうと主任さんと謀ってお前らをはめたんじゃ!」
(注・本当はこんな事は言ってません)
と正気に戻って千恵子の罪を糾弾します。

・しかし、主任は返す刀で
お紺婆さんに「あんたも(千恵子への)殺人未遂があるから逮捕」
と協力してくれたのにお紺婆さんを容赦無く御用にすると通告
でも犯罪者だからしょうがないか…

と思ったら、お紺婆さんは
その場にあった座布団の羽毛を毟りまくり始めます。
以降の描写が無いので、本当に狂ったかは不明ですが
最後まで強烈なキャラでした。

・お紺婆さんの娘さゆりを愛人にする映画監督が藤岡重慶さんで
「お色気四谷怪談」なんて映画を作ってる時点で
藤岡さんが演じているのを含めても、胡散臭い事この上ない訳ですが
案の定、さゆりとつるんで財産を狙う悪党である事が
(ちょっと唐突ではありますが)終盤に暴かれ
逮捕と相成ります。

・撮影現場で藤岡さんと揉めていた照明技師役が
津村鷹志(当時は秀祐)さんで
何故かラストのオチを担当しておりました。


茉利さん主演のお気に入り演目

2019年03月02日 | 岡本茉利
竜劇隊公演(や沢竜二特別公演)で
色々なお芝居をこれまで何度も見て来ましたが
特に茉利さんの出番が多いお芝居がお気に入りでして
中でも特に「質屋の娘」と「女三界に家なし」と「流転三度笠」
この三つが好きです。
今回はこの特に好きなお芝居について順を追ってご紹介して行きます。
 
まず「質屋の娘」
茉利さんがメインの演目でもありますし
ビデオではありますが茉利さんの大衆演劇のお芝居を初めて見た演目であり
さらに、ホテル海山で初めて生の茉利さんのお芝居を見た際の演目でもあり
非常に私としては思い入れの強い作品です。
 
この演目は
岡本茉利さんならこう言う役を演じる筈…と言う固定概念が強い人程
お福が登場した時に衝撃を受ける演目だと思います。
かく言う私がそうでしたからね。
 
以前、茉利さん演じるお福について
”松竹新喜劇の藤山寛美さんのよう”と評して下さった方がいましたが
見るとよくお分かりいただけるかと思います。
 
なお、この演目は沢竜二さんが茉利さんの為に作って下さったお芝居だと
茉利さんに伺った記憶がありますが、どうでしたかね?
 
「女三界に家なし」は、2010年に初めて見た演目ですが
茉利さんがコミカルにセクシーポーズを披露しようとしたり
茉利さん演じるお花の個性的なキャラクターと演目としての面白さも相まって
初見で『質屋の娘』と同じ位(もしかするとそれ以上)に
好きな演目だと思いました。
 
「女三界に家なし」の良い点を挙げると
・茉利さん演じるお花が大袈裟な形容をしたり、格好良い兄の真似をしたり
コミカルにお色気を振りまこうとしたり、とにかくギャグをバンバン飛ばす点
 
・お花が客席に「ハッ!」と言う掛け声を促す件が
茉利さんの素とお花と言うキャラが入り混じって
茉利さんを微笑ましく見られる点
 
・お花が弥之助の嫁になって
弥之助と父(大旦那)にいじめられるシーンで
前半のコミカルさから一転して、辛そうな感じになる落差を表現する
茉利さんの芝居の巧みさが見られる点
 
・子守歌歌ったりしますし、とにかく茉利さんの出番が多い点
 
・ラストのアンケート
 
この辺りが好きな理由です。
 
そして「流転三度笠」
茉利さんがメインの演目と言うのは聞いていたのですが
中々見る機会に恵まれなかったものの
幸運にも2015年に見る機会を得ました。
 
この演目は、今までの「質屋の娘」「女三界に家なし」と違い
茉利さん演じる主人公会津のお仙が真犯人の掛けた罠にはまり
無実の罪で追われながら真犯人を追い詰めると言う
粗筋だけを書くと結構ハードそうな演目なのですが
見ると期待以上に面白かったですね。
 
特に良かったのは、まずお仙のキャラクターです。
「流転三度笠」におけるお仙は結構辛い立場にありながらも
格好良く決める場面があったり
主人公らしい主人公として多く描かれる点は特に魅力だったと思います。
 
元々この演目は元々沢竜二さんの演目の一つだそうですが
これを茉利さん(演じるお仙)に置き換えた事になる訳ですので
格好良く描かれるのも道理なのでしょう。
 
「質屋の娘」のお福、「女三界~」のお花のような
変わった役所でメインも良かったですが
やはりこう言う格好良い茉利さんが見られると言うのは良かったです。
 
あと、「流転三度笠」で良かったのが終盤にお仙を執拗に付け狙う
松島の権次とお仙が対決するシーンで権次が急に
「(公演場所)の権次」と名乗りを改めて以降の
茉利さん(演じるお仙)とのやり取りが非常に面白かった点です。
 
茉利さんが客席に向かって話しかけて来たり
相手の言い訳を呆れた感じで聞いている姿等
素の茉利さんを感じさせる芝居が見られるのもまた魅力に感じた点です。
 
この三演目、どれが一番良いかと言われましても
甲乙付け難いとしか申せないですが
どれもまた見てみたいですね。