つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

打ち切られて開き直った?

2021年03月27日 | 懐かしアニメ

1982年放送の『忍者マン一平』と言うアニメがあります。
本放送はもちろん私も見ておりませんし、再放送の機会もありませんので
詳細な事はあまり分かりませんが
裏番組(100人に聞きましたやあさりちゃん等々)との視聴率競争もあってか
わずか三ヶ月で打ち切りの憂き目を見た作品でもありました。
ただ、実はこのアニメ
鶴ひろみさんがヒロイン役を担当された作品でもあるんですよ。

そんな作品ですが、実はあっという間に迎えた最終回が問題でして
内容としては
成仏できない幽霊を主人公達が優しく励ましたら
幽霊が「お礼に自分の住んでいる死後の世界に連れてゆく」
と言い出し
幽霊が死後の世界に主人公達を連れてゆこうと、本気で殺しにかかって来て
結局、幽霊の乗った戦車の攻撃から主人公達が逃げ惑ったまま終わるのでした。

戦車の爆撃で主人公達が絶叫して終わるラストシーンは
取りようによっては、登場人物全滅エンドとも取れて
非常に後味の悪いラストにも見えますが
打ち切りになったので
製作側がヤケになったか開き直ったのか定かではありません。

登場人物全滅エンドはアニメでも何度か見た事がありますが
この作品の全滅エンドに向か(ってるとすると)う過程は
中々酷いものがあるように思います。

それにしても凄まじいラストだと思います。


謎の美女の謎

2021年03月20日 | 懐かしアニメ

少し前に東映動画の長編アニメ『長靴をはいた猫 80日間世界一周』の
大塚周夫さん演じるガリガリ博士について取り上げましたが
この作品について、触れ損ねた点がありましたので
今回触れてゆきます。

ガリガリ博士がペロの80日間世界一周を妨害する事は、前回取り上げましたが
では、ガリガリ博士が悪役の親玉かと言うとそうではなく
実はガリガリ博士の雇い主が悪役の親玉でして
その親玉はペロと賭けをした張本人である
グールモン(声は滝口順平さん)だったのです。

このグールモン、当初はペロを舐め腐った
余裕と嫌味な感じを感じさせるキャラでしたが
終盤にペロがゴールしそうになると、全財産を賭けていたからか
狂気的にペロを妨害しようとするキャラに変貌してしまいます。
妨害する件での滝口さんの演技はかなりの迫力がありました。

あと、もう一つ『80日間世界一周』で気になったのが
増山江威子さん演じる美女猫の存在です。
この美女猫、実はガリガリ博士の手先で
増山さんらしいお色気芝居で巧みにペロを籠絡すると言う悪女なのですが
騙した後は、お役御免とばかりに消えてしまうのです。

用済みで消されるとか、再登場して裏切るとか
そう言う出番があっても良さそうなキャラでしたので
ちょっと勿体なかったのではないかと感じました。


実はスピンオフ

2021年03月13日 | 懐かしアニメ

東映動画では、1950年代から1970年代にかけて
数多くの長編アニメ作品が作られました。

その中に”長靴をはいた猫のペロ”が主人公のシリーズがありまして
今回紹介したいのはその第3作である
『長靴をはいた猫 80日間世界一周』です。

内容はおなじみのペロが原作そのままに
”80日間で世界一周”に挑戦する話ですが
ペロの世界一周を妨害しようとするのが
大塚周夫さん演じるガリガリ博士でした。

このガリガリ博士、序盤は曰くあり気に登場し
一瞬、シリアスな感じなのかと思ったら
結局、見た目もやってる事も
ギャグ度がちょっと薄いモリアーティ教授って感じのキャラで
いつもの大塚さんらしいコミカルさが前面に出ていた面白いキャラでした。

ちなみに、このガリガリ博士
実は東映動画黎明期のテレビアニメ作品『ハッスルパンチ』のキャラだそうで
(ちなみにテレビアニメ版のガリガリ博士は八奈見乗児さんでした)
あえてここでスピンオフさせたのは、どういう意図があったのか
よく分からない所です。

また、後年大塚さんは人形劇『ピコピコポン』でガルガリ博士を演じていますが
このガリガリ博士との関係はあるのかどうなのか・・・


姉弟、親子、兄妹、そして・・・

2021年03月06日 | 声優列伝

40年前の本日、3月6日に茉利さんの代表作の一つである
『おはよう!スパンク』の放送が始まりました。

スパンクの共演者を見て行きますと
茉利さんに縁の深い方が何人もいらっしゃいますが
中で、今回取り上げるのが、最終回のみ登場する
森村愛ちゃんの父親を演じられた安原義人さんです。

安原さんと言えばご存知のように
スパンクで茉利さんと共演する以前に『てんとう虫の歌』で
安原さんが茉利さん演じる月美さんの弟である火児くんを担当されまして
スパンクでは立場が異なる役所を演じた事になります。

ただ、実は茉利さんと安原さんはこの二作以外でも共演があり
ロボットアニメ『宇宙大帝ゴッドシグマ』(スパンクの前年の放送)では
茉利さんが安原さん演じる役の生き別れの妹役と言う事で
『てんとう虫~』で姉弟だったお二人が、逆に兄妹になっていたり
そして洋画ですが、1983年の放送の『ロミオとジュリエット』では
安原さんがロミオ、茉利さんがジュリエットを演じられていたようで

姉と弟と言う関係が兄妹、親子を経て
遂に恋人同士となると言う共演歴は中々珍しい共演歴ではないでしょうか?


菅谷政子さん死去

2021年03月03日 | 訃報関連

声優の菅谷政子さんが亡くなられました。

菅谷さんと言えば
『エースをねらえ!』や『スパンク』みたいな役所でも活躍されましたが
『家なき子』の主人公であるレミ、教育テレビのノンタック
あるいは『ブレーメン4』での
茉利さん演じる猫のコーダの飼い主であるトリオ等
端正な少年役での活躍が特に印象に残っております。

謹んでお悔やみ申し上げます。