つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

時代劇スターの転換期

2022年03月26日 | 時代劇

大川橋蔵さんと言えば
テレビ時代劇で不滅の金字塔を打ち立てた『銭形平次』が代名詞ですが
『銭形』以前の橋蔵さんと言えば
もちろん、東映時代劇映画の看板スターでして
若さま侍シリーズ、新吾十番勝負シリーズ等々
勧善懲悪、痛快明朗な作品で活躍されたイメージがあります。

そんな橋蔵さん主演の映画で『この首一万石』と言う作品がありますが
これは、痛快明朗なイメージのある橋蔵さんの作品とは思えない作品で
橋蔵さんの役も筋立ても従来作品とは異なる重い雰囲気の作品でした。

ラストも大立ち回りこそありますが
これも従来の華麗な立ち回りとは異なり
悲壮感溢れた感じの立ち回りで、結局ラストは橋蔵さんが壮絶に討ち死にし
恋人役の江利チエミさんも死ぬと言う幕切れを迎えます。

当時の東映時代劇で結構作られていた
中村錦之助(萬屋錦之介)さんの『武士道残酷物語』に代表される
残酷時代劇だったのか、と後で調べて分かりましたが
橋蔵さんも従来の痛快明朗とは違った
残酷時代劇に出演されていた事は、寡聞にして知りませんでした。


大岡裁きと交通安全

2022年03月19日 | 時代劇

「大岡越前のお年寄りの交通安全」と言う映画(?)を見る機会がありました。
(多分高齢者用の交通講習で使う映画だと思います)

大岡越前を演じるのはあの加藤剛さんではありますが
江戸時代の町奉行である大岡様と交通安全がどうつながるのか
タイトルを見る限りではさっぱり分からないと思われるでしょう。

大筋としては
お年寄り向けの交通安全講習会と
時代劇の『大岡越前』を交えた物になっていまして
時代劇の本編も、交通をテーマにしてるだけに
荷物を運ぶ大八車を江戸時代の車と見立て
大八車の事故から事件が広がり
最後は悪い奴を大岡裁きでちゃんと断罪する
と言う内容になっています。

で、越前パートの合間合間に
現代の講習会パートが入って来るのですが
こちらは高橋元太郎さん(大岡越前にも出演しております)演じる
警察の人にお年寄り向けの交通安全講習を
谷幹一さん(大岡越前にも出演しております)等が演じるお年寄りが聞いている
と言う内容になっています。

越前パートは、尺は普段より短いながらも
要点を抑えた大岡越前っぽい内容でしたし
高橋さんの辰三、谷さんの幹太等出演者も本編と同じ方が出ていましたし
曲もちゃんと本編と同じ山下毅雄先生の曲が使われていて
良かったと思いますし
ラストの芥川隆行さんや杉山真太郎さん等を彷彿とさせる
谷幹一さんのナレーションも意外性があって良かったですね。

合間の講習会パートも面白かったですが
欲を言えば講習会パートに
加藤剛さんが出て来ていたらもっと面白かったと思います。
無理だったんでしょうけど。


つばめ太夫の弱み、玉竜姐さんの強み

2022年03月12日 | 時代劇

前回ご紹介した、週刊平凡の女性時代劇スター特集ですが
写真も良いのですが、記事中の女優陣の解説にも、面白い事が書いてあり
興味を惹かれました。
いくつかご紹介いたします。

まずつばめ太夫(と言うか野川由美子さんについて)ですが
”実は高所恐怖症で高い所には弱い”と言う記述があり
そう言えば、つばめ太夫が高所にいるシーンをあまり見た覚えが無いので
そうだったのか・・・と一人で納得しております。

そんな弱みがありながらも
”道場に通って、構えや素振りを鍛錬した”
と言うのは芸に厳しいと言われる野川さんらしくて、流石だと思います。

あと、玉竜姐さんの記述に
”着物の裾が乱れる時が色っぽいと楽しみにしているファンが多い”
と言うのがあったのも、何か妙に納得させられます。

最後に、暴れん坊将軍のおそのさん(夏樹陽子さん)の忍び装束について
「(小川眞由美さんの)女ねずみ小僧」を参考にしたと言う記述もあり
これは実際の忍び装束を見れば、その通りとしか言いようがありませんね。


女性時代劇スター、夢の共演

2022年03月05日 | 時代劇

ネットで調べ物をしていましたら
野川由美子さんのつばめ太夫
土田早苗さんの玉竜姐さんがまとめて掲載されたグラビアを発見しました。

このグラビアは
昭和54(1979)年の週刊平凡のカラーグラビアで
タイトルが「時代劇はウーマンリブ」と言う
強い女性キャラが増えていて
そうしたキャラをまとめて取り上げた記事になります。

何が良いかって、つばめ太夫、玉竜姐さんが揃い踏みしてるのもさる事ながら
他にも夏樹陽子さんのおそのさん、岡田奈々さんの遠山の金さんの女密偵等々
記事掲載当時の人気時代劇の女性キャラが掲載されているのが一つ
さらに、つばめ太夫がちゃんと探索時の紫装束だったり
おそのさんも岡田奈々さんも
ちゃんと忍び装束で掲載されている所が、個人的には堪えられない所です。

現物をオークションで見つけられたら
是非とも手に入れたいものです。