つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

役の落差

2021年11月27日 | 声優列伝

先頃亡くなられた太田淑子さんと言えば
ヤッターマンのガンちゃんもそうですし
リボンの騎士のサファイア、アッコちゃん等も演じられ
かつてのヒーロー、ヒロインの代表的な声優の一人でした。

もちろんそうでもない役(日テレ版ドラえもんののび太くん等)も
演じられていますが
そんな太田さんが演じられた作品の中で特に驚かされるのが
『クレクレタコラ』です。

太田さんはこの作品で
主役のタコラとお供のチョンボ、後ヒロインのモンローを演じられました。
ちなみに、その他の役とナレーションは
全て太田さんの夫である阪脩さんが担当されています。

『クレクレタコラ』と言う作品自体をご存知の方は分かると思いますが
タコラの行動、言動が殺伐としていてシュールで凶暴で
色々な意味で一線を越えていまして
そんな凶暴なタコラを太田さんが普段演じる男の子と
そんなに変わらぬ感じで演じている所が
落差があり過ぎて、非常に見ていて複雑に感じます。

他のキャラなら
チョンボはタコラ程凶暴では無い
(けど大抵はタコラとつるんでいますが)し
声の感じも小さい男の子っぽい可愛い感じなので
タコラよりはまだ良いと思いますし
モンローちゃんは基本「ウッフン」しか言わないけど
声も可愛いし、ヒロインポジションなので
これも特に問題の無いキャラだったと思います。


まどかさん、一言の破壊力

2021年11月20日 | 声優列伝

鶴ひろみさんが亡くなられて、早いもので4年が経ちます。
そんな鶴さんが演じられた役の中でも
『オレンジロード』の鮎川まどかが特に私が好きな事は
ここで以前から書いている通りです。

そんな『オレンジロード』のDVDには
鶴さんに加え、春日くん役の古谷さん、ひかるちゃん役の原えりこさん
と言ったメインのお三方が、台詞で掛け合いをしながら番組宣伝をしている
放送当時の番宣CMが収録されています。

しかもご丁寧にOP曲が変わる度に収録し直すと言う力の入れようで
どれも好きなのですが
中でも、一番印象的なのが
OPが「オレンジミステリー」の時の番宣です。

単に最後まどかさんが

「ちゃんと見ないと、まどか 怒るよ」

と言う所に魅かれただけなんですが
この台詞の鶴さんの言い回しがまた、良いんですよ。

まどかさんを演じられる時の鶴さんの言い回しは
時々、凄まじい破壊力を見せる事がある事は既に知られています(?)が
今回もこの一言の破壊力たるや・・・

まどかさん、絶対自分を「まどか」なんて言うタイプじゃないのに
あえてCMだから言ったって所も良いですし。


太田ガンちゃん、岡本アイちゃん

2021年11月13日 | 声優列伝

太田淑子さんと言えば色々代表作がありますが
やはり私はヤッターマンのガンちゃんが一番好きです。

岡本茉利さんのヤッターマンのアイちゃんが特に好きですから
ヤッターマンでの茉利さんはやり取りするのが圧倒的に
相手役である太田さんが多かったのもあってか
太田さんも好きになったと言うのも、正直な所あるかもしれません。

太田さんご本人も、あるインタビューで
ガンちゃんは格好良いけど、時折アイちゃんに”弱い”所が
魅力的だったと語っていらっしゃった事がありますが
そのインタビューを拝見した際は、太田さんの発言に膝を打ったものです。

太田さんのガンちゃんと茉利さんのアイちゃんのやり取りは
いくらでも思い出せますが
相思相愛の二人のイチャイチャしたやり取りや
ヤッターマンとしての息の合ったコンビプレー等々や
また、太田さんの仰るように
ガンちゃんをアイちゃんが妬いて、ガンちゃんが”弱く”なったり
逆にアイちゃんが惚れられて、アイちゃんを妬いて、アイちゃんが困惑したり
普段のイチャイチャぶりとのギャップも面白い所でした。

そして太田さんのガンちゃんと言えば
「ヤッターマンがいる限り この世に悪は栄えない!」
と言う格好良い決め口上です。

茉利さんのアイちゃんなら
「ヤッターマンがいる限り この世に悪は栄えないわよ」
となりますが
やはりヤッターマンの決め口上は太田さんの声あっての物ですね。

太田さんのガンちゃんと茉利さんのアイちゃんは永遠です。


ついにガンちゃんも・・・

2021年11月08日 | 訃報関連

太田淑子さんが亡くなられました。

太田さんは『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『ひみつのアッコちゃん』等々
黎明期のテレビアニメ声優の草分け的存在でした。

そして、言うまでもありませんが
太田さんはガンちゃんであり、ヤッターマン1号を担当された方でもあります。

軽い所もあるけど、格好良かったガンちゃんは
本当にアイちゃんとお似合いだったと思いますし
アイちゃんを担当された
岡本茉利さんとの息の合った掛け合いも絶品でした。

太田さんに謹んでお悔やみ申し上げますが
これからも私はヤッターマンを見続けると思いますので
これからもまた太田さんのお世話になるかと思います。
よろしくお願いします。


踊る御大とチャイナドレス

2021年11月07日 | 時代劇

片岡千恵蔵御大主演の映画
『アマゾン無宿 世紀の大魔王』を拝見しました。

この映画、前評判によれば
ストーリーが奇抜で千恵蔵御大が物凄い事になっているとの事で
どう言う映画なのか興味を持っていましたが
実物を見ますと
まずは千恵蔵御大がよくぞここまでぶっ飛んだ事をしてるなあと感じました。

千恵蔵御大が演じたのが、アマゾンから来た博打打ちの源次で
(本当の正体は後述します)
劇中でやってる事は
半分位、多羅尾伴内みたいな感じですが
精神病院に潜入する所で、頭がイカれたのを装って踊り出す辺りは
正常な人の筈なのに、一番イカれている風に見えてしまう位
ノリノリに踊りを披露するのが衝撃的でした。

あと、進藤英太郎さん演じる要所要所で喧嘩をしながらも
御大とコンビを組む形になる
国定忠治の子孫で日系人の博打打ちの熊吉もとても良かったです。
進藤さんと言うと後年はホームドラマの頑固おやじが印象的でしたが
この作品では、どちらかと二の線の千恵蔵御大との対比で
三の線の役所を軽妙に演じていました。
特に進藤さんの見せるコミカルな表情が笑えましたね。

こんな凄い世界観ですが
ちゃんと悪者は月形龍之介さんと三島雅夫さんで
お二人は御大&新藤さんを中心とする独特の世界と一線を画す如く
普通に悪者を演じていたのも良いアクセントになっていました。

あと、女優陣は
三田佳子さん、佐久間良子さん、久保菜穂子さんも出ておりますが
佐久間良子さんが西部劇の女ガンマンみたいな姿で出て来たのも良かったですが
久保菜穂子さんがチャイナドレスで怪しげな魅力を発揮していて
特に良かったです。

ラスト、進藤さんの熊吉はそのまま博打打ちと分かりますが
実は千恵蔵御大演じる源次は博打打ちではなく
ブラジルのただの百姓だと正体を明かすのには驚きました。
ただの百姓があそこまで肝の据わった行動できないし
まして百発百中の件銃捌きが出来る筈はない訳でして・・・
絶対正体隠してますよね?

つまり、源次こそが世紀の大魔王だったとしたら
納得できる・・・かもしれません。