つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

刑事らしい刑事

2015年08月29日 | 懐かしテレビ
刑事ドラマ『特別機動捜査隊』は、私の好きな番組でお気に入りの刑事も多く
三船主任(青木義朗さん)や畑野刑事(宗方勝巳さん)辺りも捨て難いですが
長年に渡り立石主任(波島進さん)と共に活躍した
南川直さんの橘部長刑事(長さん)と
岩上瑛さんの荒牧刑事(マキさん)が私は特に好きです。
 
長さんは見た目が淡々としていて、
喋り口調も見た目どおりと言って良い淡々さを見せながらも
時折見せる鋭さ、厳しさが本物の刑事らしくて良かったです。
また、ごく稀に意外な茶目っ気を見せるのも、
普段とのギャップから妙に印象に残りました。
一方のマキさんは強面の顔立ちで、犯罪者には厳しく当たる事が多い一方
ソフトな面を見せる事も多く、その顔立ちとのギャップが魅力的でしたし
子供に優しい一面(実は子持ち)があって、
子供との微笑ましいやり取りを見せる事もありました。
 
長さんもマキさんも500回近くで、
立石主任が降板したのと同じ頃に特捜隊を降板してしまいますが
(マキさんは後年、一時復帰していますが…)
三船主任メインになってからも、もっと見てみたかったですね。
 
ちなみに、南川さんも岩上さんも
特捜隊降板後の数年間は俳優として活動されていたようで、
時代劇や仮面ライダー等でお見かけした事がありますが
南川さんは悪者でもない普通の役、
岩上さんは悪者役が結構多かったと思います。
 
その後、南川さんは昭和50年に入る頃に俳優を引退され、
平成13年に亡くなられたようです。
ただ、何故か平成3年の年末にフジテレビで放送された
仲代達矢さんの『忠臣蔵』(単発作品)に
南川さんが俳優として、一度だけ出演されたなんて事もありました。

エンディングは眠りの誘いか

2015年08月22日 | 懐かしアニメ
懐かしアニメでは、オープニングは明るめな曲調・歌詞なのに
エンディングは淋しい、暗い曲調や歌詞の作品は結構ありました。

有名どころだと『タイガーマスク』『魔女っ子メグちゃん』『ガンバの冒険』
少しマイナーな所では『ムーの白鯨』とか『樫の木モック』が思い出されますが
これらの作品は、ギャグ色の薄い比較的真面目な作品なので、
淋しい曲調や歌詞のエンディングが流れても
違和感はそれほど無いと感じましたし
暗いとか淋しい感じはしませんでした。

とは言っても『ガンバ』みたいにテレビサイズだと
「お前と仲間のどくろを映す」なんて部分で終わられるのは
後味は悪いかと思いますが…
一方で、ギャグ色の濃い『元祖天才バカボン』『ダッシュ勝平』『あさりちゃん』
こう言った作品でもエンディングが
淋しい、暗い曲調・歌詞なんて事もありました。
個人的にはこの中だと『バカボン』はそれほど暗いとは思いませんが、
『ダッシュ勝平』はなんか淋しい感じがしましたし
『あさりちゃん』は聞いていると少しですが、
気分が滅入るイメージの曲だと感じます。
 
ちなみに、暗いエンディングのアニメで私が何故か真っ先に思い出すのは、
三輪勝恵さんの『カリメロ』の絵描き歌じゃない方のバージョンです。
流れとしては、前奏も無く「プリシラ~♪僕を見ないで~♪」と
エコーがかかったような
山崎唯さんと久里千春さんの娘さんの淋しい歌声が流れるのですが
歌詞も暗め、曲調も暗めで全体的に陰鬱な感じで
何でカリメロのエンディングがこんなに暗いのか?と
見ていた当時から妙に感じていたものです。
 
ただ、昔は何も考えずに見ていた『カリメロ』ですが
改めて内容等を調べてみると、
作品自体が親の地位の差が
子の地位の差に影響するみたいな描写があったり
子供向けアニメながら、キツい描写があったりする作品らしくて
こう言う暗めのエンディングが合う作品だったのかな?とも思います。
 
余談ですが、後にエンディングが絵描き歌に変わったのは、
前のエンディングが暗すぎたからだろうと推測していましたが
実際には、前者のエンディングでは、
子供は寝る時間だよと言うのを教えるため、
暗めの歌にしたと言う裏話があるようです。

曖昧な共演の記憶

2015年08月15日 | 声優列伝
前回は日高のり子さんの少年キャラ(と言うかピーターパン)の話をしましたが
今回は、前回触れられなかった日高さんの少女(女性)キャラについてです。

日高さんの女性キャラも本当に色々と見て来ましたが、
最近、日高さんの中でも特に私が一番好きかな?と思うのは
明るい口調と落ち着いた時の口調の落差を上手く使い分けていて
日高さんの持ち味がよく発揮されていた『トトロ』のサツキかな?と思います。
 
もちろん定番の浅倉南も良かったと思いますし
他にも『とんちんかん』の甘子ちゃんみたいに
正統派ヒロインに見せかけてギャグも行けるみたいな役所や
南ちゃん以前に演じた『メカドック』の小町ちゃんも
(演技に関しての評価はともかく)初々しくして良かったと思います。
 
ちなみに、茉利さんと日高さんと言えば『アニメ三銃士』で
茉利さん演じるアンヌ王妃の侍女コンスタンスは日高さんが演じられました。
間違い無く私は『アニメ三銃士』は見ていた記憶はあるのですが
どうも『三銃士』の記憶自体が結構抜けているらしく
何故か茉利さんも日高さんの事も
あまり記憶に残っていないのはどう言う事なのでしょうか…

今気付く格好良さと優しさ

2015年08月08日 | 声優列伝
日高のり子さんは皆様ご存知の通り、アイドルから声優に転じて
浅倉南を演じ、一躍人気声優となりました。
日高さんの声が当時の私には、非常に馴染み深かったのだと思いますが
南ちゃんを演じた直後位に、既に日高さんの名前やお顔も知っていて
当時、日高さんがやっていた『なっとく歴史館』とか『RCカーグランプリ』
日高さん目当てで見ていた位でした。
そう言う経緯がありますので
今でも日高さんの声が流れて来ると、何とも言えぬ懐かしさを感じます。
 
そんな日高さんの声に馴染んでいた私でしたが、以前も書いたように、
日高さんが初めて男の子役(名作劇場のピーターパン)を演じられた時は
日高さんのヒロイン声や、日高さんの素の声と言う先入観があったからか
「これがあの日高さん?」と
エンディングでキャストを見ても信じられませんでした。
 
後年、ピーターパンに関する日高さんのインタビューを読みますと

・ピーターパンは中性的なイメージがあるので、
女の子の多かった自分が少年役をやるならこれしかない!と考え、
ウエンディのオーディションを受けた後、
志願してピーターパンに挑戦しようとした

・使い慣れない声を使ったので、初回から声を潰し、
非常に厳しいかなと落ち込んでいたが
実際の放送を見て、周囲から褒めてもらった事が原動力になった

・”無邪気に思った行動、言動をする”ので格好良く演じるとダメ出しをされた

・「無い脳みそで考えるピーターパン」を演じるために色々と考えた
等々の逸話を語っていました。
 
インタビューで日高さんは、ピーターパンが
「”格好良く演じるとダメ出しをされた」とおっしゃっていましたが
前半に比べると、
後半のピーターパンはヒーロー的な面が強くなった気がしますので
結構格好良い面が強調された気は個人的にはしました。
 
それはそうと、そう言う日高さんの裏話を知ってから、
改めて『ピーターパン』を見直してみると、
元気な部分、ふざけた部分、シリアスな部分、心の優しい部分等々
色々な部分を持ったピーターパンの感情表現を
日高さんが見事にこなしている事に気付かされます。
 
格好良く決める所が本当に格好良く感じるのは言うまでもありませんが、
激しい部分(絶叫シーンとか)も
その場の感情に合った表現を披露していますし
優しい台詞回しのシーンも、普段の元気一杯さとのギャップから
妙に格好良く感じられました。
こうした色々な要素を押さえたピーターパンのキャラを
見事に日高さんはモノにしていたと個人的には感じました。
 
ピーターパン以降も、日高さんは色々な少年役を演じられましたが
最初の衝撃に加え、
ピーターパンと日高さんの声の間に一体感が感じられる気がしますので
日高さんの少年役で一番はピーターパンだ!と私は今でも思っています。

加藤武さん急死

2015年08月01日 | 訃報関連
たった今、ネットで情報収集していたら
加藤武さんがサウナで倒れて急死されたと言うニュースを目にしました。
加藤さんはご高齢ながらも、最近まで活躍されていたので
突然の訃報に驚いております。
 
加藤さんと言えばインテリやくざみたいな役のイメージとか
時代劇『騎馬奉行』の筆頭同心とか色々なイメージが思い出されますが
やはり、石坂浩二さんの『金田一耕助』シリーズの
「よし、分かった!」でおなじみの警部のイメージが強いです。
 
もちろん代表作だと言うのもありますが、
加藤さんのイメージとマッチした良いキャラクターだったと思います。
 
謹んでお悔やみ申し上げます。