つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

人斬り代理人

2013年04月27日 | 時代劇
前回、医者モノ時代劇に触れましたが、
忘れちゃいけないのが、『暴れ九庵』の九庵先生
 
この九庵先生、キャラクターとしては医者でありながら
正義感に燃えて悪を退治しようとする
時代劇でも定番の熱血漢タイプなのですが
高下駄片手に立ち回りで相手とやり合うと言うのが凄い点です。
 
ところが、この九庵先生のもっと凄い所は
下駄で大立ち回りを演じるものの、
途中でエネルギー切れか何かで、
ワルに反撃を食らう事が多かった点です。
(稀にですが、反撃されずに勝った事もあった様ですが)
 
おそらく、正義感が強いけどついつい空回りしちゃう…
ってのを描こうとしたんだと思いますが
正義の主人公が何度もボロボロにされる
と言う斬新な展開は、インパクト抜群でした。
 
ただ、これにも増してインパクト抜群なのが、この後に続く
九庵先生が仕留め損なったワルを古尾谷雅人さんが
「われぇ 死んだりゃぁ~」
と仕留めて行くと言う展開なのです。
 
主人公に代わって他のキャラが悪を退治する事は、
作品によってはたまにありますが
悪の立場からすれば
「われぇ 死んだりゃぁ~」と仕留められるのは、
悪の報いとは言え、気の毒な気も…

私は医者だ→だから死んでもらう??

2013年04月20日 | 時代劇
時代劇で悪を退治する職業で意外と多いのが医者です。
覚えている限り列挙して行きますと
『破れ傘刀舟』『松平右近』『悪党狩り』『暴れ九庵』『あばれ医者嵐山』
『おんな浮世絵 紅之介参る』『世直し順庵』
…他にもあったかもしれません。
 
人助けを生業とする医者が人殺しをすると言うのは
よくよく考えると本業でやっている事と矛盾している訳ですので
「てめぇら人間じゃねぇ、叩っ斬ってやる!」と叫び
ワルを地獄に送る破れ傘刀舟の刀舟先生みたいに
ワルに理屈もクソもいらねえ!と開き直る例もあります。
それで良いんじゃないのか?と私も思う事もありますが
一方では、面白い事に医者が人を斬る為のそれらしい理屈を
(一応)本人に話させてけじめを付けている作品もあります。
 
例えば里見さんの松平右近こと藪太郎(藪さん)なんか
「俺は殺生は嫌いだ、だが歯向かう者は容赦しねえ!」
あるいは「人の病ばかりじゃねえ、世の中の悪を治すのも医者の務めだ
荒療治をさせてもらうぜ!」
と分かりやすく口上を決めます。
 
ただし医者が人を斬る理屈で、私が「そうきたか…」と唸ってしまったのが
『悪党狩り』の鶴田浩二さんの新村先生。
斬られる側からすれば、何言われても斬られるのが変わる訳じゃないのに
この人は「私は医者だ」→「人を治すのが務め」
「だがお前達は人じゃない」→
「だから死んでもらう!」
とご丁寧と言うか回りくどく理屈付けをしてから
人を斬っていくのが、非常に可笑しかったです。
 
この新村先生は実は『悪党狩り』の主人公ではありませんが
(※『悪党狩り』の本当の主人公は尾上菊五郎さん演じる同心神谷玄次郎)
時として、立ち回りシーンですら
主人公を凌駕するする活躍を見せる事がしばしばあったのも、
こうした変わった口上があったからなのかもしれません。

西沢利明さんの思い出

2013年04月17日 | 訃報関連
俳優の西沢利明さんが亡くなられました。
西沢さんと言えば、知的な雰囲気の役者で
特撮ファンなら『宇宙刑事』シリーズのコム長官
を思い出す方も多いでしょうが
時代劇や刑事ドラマ等のアクション系作品での
悪役のイメージが強い方も多いかと思います。
 
西沢さんと言うと私もやはり色々な時代劇での悪役の印象が強い一方で
時代劇での西沢さんで、私が一番印象深いのが
『暴れん坊将軍』の最初のシリーズで
西沢さんが上様の旧知の殿様を演じた回でした。
タイトルが「大騒動!寄り道したのが悪かった」と言う回です)
この回で西沢さん演じた殿様と言うのが
ワルに殺されかけ、うつけ者になってしまうのですが
実はワルを暴こうと、うつけ者を装って世間を欺く芝居を打っていた
と言う格好良い役所だったのです。
 
品のある西沢さんがうつけ芝居を見せるのにも驚かされましたし
うつけ姿から本性を現した時のギャップや
格好良い立ち回りを見せるのにも驚かされました。
 
謹んでお悔やみ申し上げます。

三國連太郎さん死去

2013年04月15日 | 訃報関連
俳優の三國連太郎さんが亡くなられました。
 
三國さんと色々な映画やドラマに出ていまして
昔の時代劇ですと
1981年の正月にTBSで放送した
『関ヶ原』の本多正信が印象に残っていますが
どうしても『釣りバカ日誌』のスーさんのイメージが強いんですよね。
 
ただ、三國さんと言うと若い頃に老人役をやる為に歯を抜いた等
いわゆる役者バカを地で行く方で凄い方だ
と言うのは伝え聞いたりして(一応は)知っていました。
 
謹んでお悔やみ申し上げます。

東映魔女っ子アニメ資料の決定版

2013年04月13日 | 岡本茉利
1993年に出版された「魔女っ子大全集」(東映動画編)と言う本も
サイトを作る際、(主としてルンルン関係の記述について)
参考にした書籍の一つです。
 
当時人気だった『セーラームーン』まで
ちゃっかり魔女っ子扱いで入っているのはどうかと思いますが
後のゲーム『魔女っ子大作戦』に登場する魔女っ子は
マコちゃん、エッちゃん、リミットちゃんを除いて全て網羅されています。
中身も設定資料に加え
全話のスタッフリスト、魔女っ子作品に携わったスタッフの紹介なんかもあったり
マニア向けの資料としては、結構な一品だと言えるでしょう。
魔女っ子作品の声優紹介みたいなのも付いていたら
もっと良かったんですけどね。
 
ちなみに「魔女っ子大全集」を読んだ中で私が驚いた事は
『ルンルン』のチーフディレクターの設楽博氏が山形県出身だった事でした。
 
話は変わりますが、今朝起きたら大きな地震が起きたと知り、驚きました。
今回は地元とは違う場所での地震でしたが
天災は忘れた頃にやってくるの言葉もあります。
皆様もお気をつけて下さい。

弟から父親へ?

2013年04月06日 | 岡本茉利
岡本茉利さん、つかせのりこさん、松島みのりさん。
このお三方は『てんとう虫の歌』と『おはよう!スパンク』
両作品にレギュラー出演されています。
 
『てんとう虫~』では茉利さん、つかせさん、松島さん
共に一週兄弟の一員でしたが
『スパンク』ですと茉利さんは森村愛ちゃん
つかせさんは愛ちゃんに飼われるスパンク
松島さんは愛ちゃんの同級生のお嬢様せりのちゃん
と言った具合に
当然ながら役所も変わっています。
 
『スパンク』に出ている『てんとう虫~』出演者と言えば
松金よね子さんも両作品にレギュラー出演していますし
何と言っても、愛ちゃんの父親の声が安原義人さんってのが面白い点です。
『てんとう虫~』では茉利さん演じる月美さんの弟役だった安原さんが
『スパンク』では父親役になる訳ですからね。
(ちなみにスパンクには土丸役の丸山裕子さんもゲストで出ています。)