つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

2010年山形湯野浜温泉公演の茉利さん(その2)

2010年03月27日 | 岡本茉利
前回に続いて、湯野浜温泉での竜劇隊公演の感想です。
今回は茉利さんが参加された舞踊等についてです。
私が見た際、茉利さん単独で舞われたのが『星になった人』、
『ひとり旅』、『人生一路』の3つ
(『お前に惚れた』を踊った日もあり)
他にも茉利さんが参加された物としては
『木遣りくずし』、『白虎隊』、『花と龍』もありました。
 
茉利さんの個人舞踊で私が特に気に入っていたのが
『星になった人』です。
この舞踊の良い点は、
茉利さんの衣装が織姫風(キラキラして非常に華やかな感じ)な点です。
動きも結構多い(回転する事もある)のですが、
茉利さんが織姫風の衣装を自然に着こなし、
華麗に舞っているので、非常に印象に残るのでしょう。
 
また衣装のモチーフが織姫でバックに流れる歌が歌詞から察するに
 “愛し合ったけど、結ばれず亡くなった男の人を女の人が想う歌”
なので、おそらく
“恋した男と会いたいけど、会えない”
と言うシチュエーションなのかな?と思います。
 
それともう一つ『白虎隊』も非常に良かったです。
この演目が良かったのは、茉利さんが白虎隊士に扮している点。
茉利さんが男装(しかも侍姿)ってのが稀少ですからね。
それに加え「エイッ!と気合の入った掛け声を見せて下さるし、
非業の最期を遂げる場面の
美しくも儚げな感じなんかが非常に印象的でした。
 
最後に茉利さん以外で印象に残った演目等について、まとめてみました。
(記憶違いで間違っている部分もあるかもしれません)
 
舞踊で特に印象に残ったのが
3月7・13日に見た『俵星玄蕃』(ひかる光一さんの舞踊)
3月14日に見た青山郁彦さんと坂田英幸さんの二人での舞踊でした。
あと、竜劇隊の木内竜喜隊長の
コミカル、真面目両面での活躍も忘れられません。
(同じ曲で舞踊をする際
日によってコミカルな舞踊と真面目な舞踊をこなすのが印象的でした)
 
『俵星玄蕃』は
忠臣蔵で赤穂浪士の手助けをした槍使いの浪人・俵星玄蕃を
三波春夫さんが歌った有名な歌をモチーフにした物ですが、
この歌かなり歌が長め(フルで7分位あったと思います)なので、
アナウンスがあった際には
最後までフルにやるのかな?と思って見てたら
ちゃんと、最後まで通してやっていました。
ひかる光一さんもかなり苦労されていましたが、大熱演されていた為
演後の客席の反応はかなり良かったです。
 
青山さんは昨年見た際
アクロバティックな動きがすごく印象に残った方で
その動きのキレの良さは相変わらずでした。
特に青山さんと相方の坂田さんの二人が
カンフーっぽい凄い
アクロバティックな動きを披露していたのが印象に残りました。
また流れていた曲が
「闘将!拉麺男(たたかえ!ラーメンマン)」のEDだった事もあって
記憶に残りやすかったです。
 
予定では、竜劇隊公演は来年も湯野浜で行われるとの事ですので
来年も見に行けるようにしたいですね。
竜劇隊の皆様、来年も期待しております。

2010年山形湯野浜温泉公演の茉利さん(その1)

2010年03月20日 | 岡本茉利
今年も214日から一カ月に渡り、我が地元山形県において、
岡本茉利さん御出演の竜劇隊公演が行われ
先日無事千秋楽を迎えました。
 
そこでこちらで今回と次回、今年の公演を見て感じた事について
(基本的に茉利さん中心になります)まとめてみました。
なお公演の詳細なレポートは
サイト、掲示板にもまとめてありますので
そちらもご覧になってみて下さい。
 
まず、芝居についてからです。
私が拝見したのは『極附 国定忠治』、『待っていた男』、
『女三界に家なし』の三演目で演目としては感じたのが、
どの演目も笑いとシリアスな場面の切り替えが、上手いなと言う点です。
 
茉利さんの見せ場という面で言うなら、
『国定忠治』の結構辛い立場にあるのに「別れの一本杉」等を
コミカルに歌い出したり独特の持ち味を見せるお市と言うお婆さんも
『待っていた男』の格好良い口上があったりで
威勢が良く粋な姐さんと言う感じの時雨のお弘の
どちらも非常に良かったのですが
とにかく良かったのが、『女三界に家なし』のお花でした。
 
会場と一体になって舞台を盛り上げようとする
茉利さんの試みが見られたり
キャラとしても今までアニメ等で演じた茉利さんの代表キャラのような
優しさ、純粋さが強く感じられた点が非常に良かったと思っております。
『女三界に家なし』は茉利さんの出番の多さやキャラの良さから言うと、
私が見た舞台の茉利さんが出ている演目の中でも、
一番のお気に入りになりそうな作品でした。
 
なお、他にも山形公演では
芝居『殺陣師段平』、『流転三度笠』も行われましたが
私の予定が合わず、見る事ができませんでした。
 
続いて、茉利さんの歌謡ショーについてです。
私が見た際に茉利さんが歌われたのが『大ちゃん数え唄』、『花笠道中』
『蘇州夜曲』の3曲(他にも『南の花嫁さん』も歌ったとの事です)
 
個人的に一番印象に残ったのが、『花笠道中』
おそらく、茉利さんがお好きだと言う
美空ひばりさんの歌と言う事が理由だと思いますが
茉利さんが非常にイキイキと歌っていたように感じました。
おそらくかなり歌いなれているのでしょう。
(間奏に「どうも!ありがとうございます!」と挨拶するのも
何だかテンション高めでしたし)
 
もちろん、風大左衛門を彷彿とさせる、白い着物に袴姿で
こちらも楽しそうに歌われていた『大ちゃん数え唄』
『蘇州夜曲』をキラキラ輝く銀色の着物で
落ち着いた感じで歌っていたのも印象的でした。
透き通った茉利さんの歌は、どの歌も聞き応えがありました。
舞踊やその他の感想は次回と言う事で

『てんとう虫の歌』 原作とアニメの違い

2010年03月12日 | 岡本茉利

茉利さんが月美姉さんを演じた代表作の一つ『てんとう虫の歌』には
原作とアニメで大きく違う部分があります。
その違いとは両親の死因でして、
原作だと、月美姉さんをはじめとする
一週七兄弟が福引で当てた海外旅行に
両親を行かせた所、乗っていた旅客機が墜落し
両親が死亡したと言う設定で、ちゃんと作中でも両親が死に
悲嘆に暮れる月美姉さん達と言う場面も描かれていました。

これがアニメだと、両親の死因は病死と言う事になっている上
劇中で、両親の死については特に描かず、既に死んでいる事にして
初回から一週七兄弟の暮らしを描くと言う変更がなされていました。

おそらく、原作そのままの設定でアニメ化すると
あまりに浮かばれないと考え
スタッフが設定を変更したのだと思います。
原作だと交通事故で死んでしまう伊達直人を、タイガーマスクを辞め
海外へ旅立つというラストに変更した
『タイガーマスク』のアニメ版ラストに通じるものがあります。
(最も、続編アニメ『タイガーマスク二世』では
伊達直人は死んだ事になっていますが)

ところで、『いなかっぺ大将』の大ちゃんがゲストで出演する話ってのは
原作の方にも実際にあった話なのでしょうか?


沢竜二さんの思い出

2010年03月06日 | 時代劇

岡本茉利さんの大衆演劇における師匠と言えば、沢竜二さんです。
先日、茉利さんの公演を見に行った際、初めて沢さんのお姿を拝見しましたが
かなりのお歳の方なのに
激しい立ち回りを見せたりしていたのには驚きました。
精力的に活動されているのも、納得です。

私が初めてテレビで沢さんを見たのは、
『水戸黄門』の御老公一行を殺そうとする刺客役でした。
当時は役柄のせいか、
沢さんは迫力もある結構怖い存在だったと思って見ていたようです。
ですので、茉利さんのファンと言うより茉利さんのお名前を知る以前から、
沢さんのお名前は存じ上げておりました。

沢さんは、私が見ている水戸黄門等の娯楽時代劇だと、
大抵は悪役で登場される事が多いのですが
以前、沢さんが『暴れん坊将軍』でゲストで出演された話が
非常に印象に残っているので、以下紹介いたします。

その話は、沢さん演じる腕は凄いが
世渡りが下手で、娘が女郎に身を落としている浪人月形がメインゲストの話で
娘を自由にする金を得る為に、悪人の策略で次々に人を斬って行く
やっと娘を自由する金を得た途端、悪が本性を現し、
沢さん演じる浪人が非業の最期を遂げ
娘も世を儚んで死んでしまう、新さん(主人公の吉宗)が悪人は退治するものの
定めに翻弄された挙句、死んだ二人を思うラスト…みたいな切ない話ですが
非業な死を遂げる場面での沢さんの熱演もあり、
私が時代劇で沢さんを見た中で、一番好きな話です。