『星になった人』です。
最後までフルにやるのかな?と思って見てたら
アクロバティックな動きがすごく印象に残った方で
茉利さんが月美姉さんを演じた代表作の一つ『てんとう虫の歌』には
原作とアニメで大きく違う部分があります。
その違いとは両親の死因でして、
原作だと、月美姉さんをはじめとする
一週七兄弟が福引で当てた海外旅行に
両親を行かせた所、乗っていた旅客機が墜落し
両親が死亡したと言う設定で、ちゃんと作中でも両親が死に
悲嘆に暮れる月美姉さん達と言う場面も描かれていました。
これがアニメだと、両親の死因は病死と言う事になっている上
劇中で、両親の死については特に描かず、既に死んでいる事にして
初回から一週七兄弟の暮らしを描くと言う変更がなされていました。
おそらく、原作そのままの設定でアニメ化すると
あまりに浮かばれないと考え
スタッフが設定を変更したのだと思います。
原作だと交通事故で死んでしまう伊達直人を、タイガーマスクを辞め
海外へ旅立つというラストに変更した
『タイガーマスク』のアニメ版ラストに通じるものがあります。
(最も、続編アニメ『タイガーマスク二世』では
伊達直人は死んだ事になっていますが)
ところで、『いなかっぺ大将』の大ちゃんがゲストで出演する話ってのは
原作の方にも実際にあった話なのでしょうか?
岡本茉利さんの大衆演劇における師匠と言えば、沢竜二さんです。
先日、茉利さんの公演を見に行った際、初めて沢さんのお姿を拝見しましたが
かなりのお歳の方なのに
激しい立ち回りを見せたりしていたのには驚きました。
精力的に活動されているのも、納得です。
私が初めてテレビで沢さんを見たのは、
『水戸黄門』の御老公一行を殺そうとする刺客役でした。
当時は役柄のせいか、
沢さんは迫力もある結構怖い存在だったと思って見ていたようです。
ですので、茉利さんのファンと言うより茉利さんのお名前を知る以前から、
沢さんのお名前は存じ上げておりました。
沢さんは、私が見ている水戸黄門等の娯楽時代劇だと、
大抵は悪役で登場される事が多いのですが
以前、沢さんが『暴れん坊将軍』でゲストで出演された話が
非常に印象に残っているので、以下紹介いたします。
その話は、沢さん演じる腕は凄いが
世渡りが下手で、娘が女郎に身を落としている浪人月形がメインゲストの話で
娘を自由にする金を得る為に、悪人の策略で次々に人を斬って行く
やっと娘を自由する金を得た途端、悪が本性を現し、
沢さん演じる浪人が非業の最期を遂げ
娘も世を儚んで死んでしまう、新さん(主人公の吉宗)が悪人は退治するものの
定めに翻弄された挙句、死んだ二人を思うラスト…みたいな切ない話ですが
非業な死を遂げる場面での沢さんの熱演もあり、
私が時代劇で沢さんを見た中で、一番好きな話です。