つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

茉利さん出演アニメの映画化

2010年06月26日 | 岡本茉利
茉利さん出演アニメの内、映画用に新作エピソードが作られたのは
『花の子ルンルン』、『おはよう!スパンク』の2作品です。
 
『ルンルン』の映画は
アニメ版終了後の1980年3月に公開された物で
時間はちょっと短く(正味15分位)なっています。
内容は七色の花探しの合間に日本にいる友人に誘われ
日本を訪れたルンルンが桜の名所を荒らすトゲニシア様と対決します。
その際、ルンルンが舞妓に変身すると言うサービスもあります。

一方、環境問題に警鐘を鳴らしたりと
教訓めいた部分もあります。
最終回で別れた筈のヌーボとキャトーもいますし、
レギュラーは普通に全員集合していますが、
作品としては完全な番外編と言った感じです。
 
『スパンク』の映画はアニメ放送中の1982年3月に公開されました。
かなりの長編ですので、内容は割愛しますが
舞台が伊豆に変更されている点がまず劇場版の特徴になります。
(テレビ版だと千葉の鴨川が舞台)
また、主要キャラで
愛ちゃんを「ワカメっ毛」とからかう同級生の塚原くん
藤波家のお手伝いお咲さんが出ていない点もテレビ版と異なっています。
こちらもテレビ版と似て非なる世界での話で、
番外編扱いと言って差し支えがないかと思います。
 
他にも茉利さん出演アニメでは
『いなかっぺ大将』、『ヤッターマン』なんかも劇場公開されているのですが
これは、テレビ放送分をそのまま劇場で公開すると言う物で
まことに残念な事ですが
茉利さんのアイちゃん、太田さんのガンちゃんコンビの
『ヤッターマン』の映画用新作が作られる事はとうとうありませんでした。
 
ただ、1994年に
太田さん、茉利さん、桂玲子さんや富山敬さんも参加された
『タイムボカン王道復古』と言う後日談的な作品が作られているだけ
まだ良いのかもしれませんけどね。

新・大江戸捜査網

2010年06月19日 | 時代劇
時代劇の名作『大江戸捜査網』をご存知の方は多いと思いますが
『新・大江戸捜査網』(以下『新』)とを覚えている方は少ないと思います。
この『新』は杉良太郎、里見浩太朗、松方弘樹と主人公を変えつつ
延々と続いた『大江戸捜査網』シリーズの続編?と言う触れ込みで
1984年4月から半年の間放送された作品になります。
 
作品の特徴として、タイトルに『新』と入っているからか
それまで放送された『大江戸捜査網』でのお馴染みの物を
意図的に封印している点が挙げられます。一例を挙げると
「隠密同心 伝法寺隼人!」、「同じく 井坂十蔵!」と言った名乗り
「死して屍…」でお馴染みの心得之条や
「隠密同心、それは…(中略)隠密同心達に明日と言う日は無い」 
と言うお馴染みの黒沢良さんのオープニングナレーションすら封印され
「風が舞う、殺気が走る、きらめく刃が闇を裂く(以下略)」
と言う物に変わっています。
 
おそらく、『新』と付けただけに今までの作品とは別物にしようと言う
スタッフの意図があったのだと思われます。
その割に作中の曲は
そのまま前の作品の曲と同じ物を使っている事が多かった気もします。
 
作品としては半年であえなく終了しただけに、
正直言って失敗作だったのかもしれませんが
『新』で私が面白い試みだと思ったのが“御成敗書システム“の存在です。
 
この御成敗書とは悪人の元に
「今から貴様らを成敗しに行くから覚悟しとけ」
と言う老中松平定信の署名入りの書状が届けられ(これが御成敗書)、
直後に隠密同心が登場すると言う特殊なシステムです。
 
このシステムの面白い所は、御成敗書が届いた後の悪人の反応にあります。
ある者は老中なんて知らんと開き直ったり、
またある者は、悪事が知られたので慌てて逃げ出したりしますが、
そこまでばれてりゃ、どこへ逃げても無駄なような気もします。
 
『新』も見てますと面白い部分は結構ありますが、
私はやはり普通の『大江戸捜査網』の方が
痛快度が高く面白いかな?と思います。

昔のドラマの良さとは

2010年06月12日 | 懐かしテレビ
最近、往年のアクションドラマの名作
『ザ・ガードマン』、『キイハンター』を見る機会がありました。
ああ言う雰囲気の作品は、良識的な人だと
俗悪とかマンネリの下らない作品と毛嫌いする方も多いですが、
私は好きです。
どの辺が好きなのかと言うと、殺される人がもの凄く口が悪かったり、
悪がとにかく分かりやすく悪い
(この辺りは時代劇に通じるものがあります)
と人物描写が単純な割に、変にリアリティがあったりする点で
こうした点は時代が変わっても…って感じで共感が持てるのが良いです。
 
また大真面目に「革命を起こすぞ」と事件の犯人が演説をかましたり
“団地奥さん”とか“ハレンチ”とか
現代ではまず使わないような言葉が頻発するのも興味深かったです。
あと、サブタイトルのぶっ飛んだセンスなんかも
中々真似出来るものではないですね。

里見浩太朗時代劇とその主題歌

2010年06月05日 | 時代劇
前回の杉良太郎さんに続いて、
今回は里見浩太朗さんの時代劇主題歌についてです。
里見さんも主演した時代劇で数多くの主題歌を歌っていますが
前回紹介した杉良太郎さんとは違って、里見さんの時代劇は
出演者の傾向からも、基本的に作風は明るめな事が多いように感じます。
 ただ、主題歌は歌謡曲、演歌的な歌が多い事から
歌自体は明るめの曲ではない事が多いように感じます。
 
里見さんの歌は好きなのが
かなりありますが、私が特に好きなのはこの二つ
「微笑みを捨てる時」(『大江戸捜査網』ED)
→これは映像と合わせて見るとより良さが分かります。
歌詞で直接触れられている訳ではありませんが
隠密同心の定めを的確に評した歌詞が印象的です。
「友よ女よ」(『長七郎江戸日記』ED)
→“雨に打たれた手紙のように雨がやんでも戻らない”
と言うラストの歌詞から儚さが感じられて好きです。
長七郎と言う作品と関係があるのかは、ちょっと分かりませんが…
 
あと、マイナーだけど個人的に好きなのが
『新・松平右近』EDの「しあわせ」と言う歌
この歌、作詞のカザマタロウってのは
里見さんのペンネームと言うのが面白いですし
作曲が菊池俊輔先生
菊池先生は里見さんの作品の劇伴を多く手掛けていますが
主題歌まで担当するのは珍しい事です。
 
ただ、最終的には里見さんの時代劇での代表曲と言うと
「ああ人生に涙あり」(水戸黄門主題歌)になっちゃいますかね?