つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

時代劇で一番悪い役職

2010年01月30日 | 時代劇

地方を舞台にした時代劇ですと、
何とか代官、何とか家老、何とか奉行って感じの役職の悪役がよく出てきます。

地方だと、とにかく代官が悪ってのが皆様も印象に強いでしょうが
他にも、次席家老とか郡奉行、郡代とか悪人にも色々な役職があります。

一方、江戸において悪人率が高い役職と言うと
勘定奉行、火盗改、南北町奉行や配下の与力、同心辺りだと思います。
他にも寺社奉行、大目付、若年寄、老中辺りも悪人がいる事が多く
実際、幕府役職の大半は悪に汚染されていると考える事も出来ます。

実際火盗改なんかは、「鬼平犯科帳」(と「騎馬奉行」)だと
バリバリの善玉として扱われ(一部例外あり)ますが
「大江戸捜査網」とか「暴れん坊将軍」辺りだと何度となく悪人を輩出し、
あたかも、腐敗組織の様相を呈しているとさえ言える状況でして(言いすぎ?)
一方、南北両町奉行所も大岡越前、遠山の金さんと
所謂名奉行と呼ばれる人材を輩出しているにもかかわらず
悪人輩出率もかなりの物になっております。

ただ、そんな腐敗組織を軽く超え悪人を排出し続けている役職だと思うのが

勘定奉行です。

こうした傾向は暴れん坊将軍、桃太郎侍、大江戸捜査網、必殺シリーズ等々
人気の時代劇を見ていると顕著ですが
理由として考えられるのは、この二点
まず、勘定奉行の職務が貨幣鋳造、年貢収納等である事、
もう一点は、一般的な時代劇の悪の代名詞とも言える代官を統括する役目が
勘定奉行に与えられているからではないかと思います。

最も遥か昔、「世なおし奉行」と言う
かの片岡千恵蔵御大を主役の勘定奉行役にした時代劇があったので、
勘定奉行も100%悪とは言えない訳ですが。


死して屍…

2010年01月23日 | 時代劇

私が娯楽時代劇が好きな理由の一つに、
お決まりの場面や濃厚な決め台詞とかが気に入っている
と言うのもあります。
『水戸黄門』、『大岡越前』、『桃太郎侍』、『暴れん坊将軍』等々
そうした場面には事欠かない作品がありますが
私が好きな台詞や場面が多い時代劇の一つが『大江戸捜査網』です。

この時代劇は所謂娯楽時代劇の中でも
特に娯楽度が高い作品だと思いますが
中でも私が好きなのは、
隠密同心が悪人を成敗に向かう際に横一列で出陣するシーン。
バックに黒沢良さんのナレーション

「隠密同心心得の条、わが命わが物と思わず
武門の儀あくまで陰にて 己の器量伏し 
ご下命いかにても果たすべし
なお、死して屍拾う者無し 死して屍拾う者無し」


と言う文句がかかるのですが、このナレーションを聞くと、
これから一仕事起きるんだな、と言う気分になるからか?
何故か、気分が高揚するのです。

またナレーションの直後、隠密同心は
(ほぼ毎回)談笑する悪人の座敷に現れますが
悪人の悪行を洗いざらいぶちまけた後の
「隠密同心 伝法寺隼人!」 「同じく 井坂十蔵!」
と次々に名乗りを上げていくのも、好良くて好きです。

あと、これは知ってる方だけしか知らない事と思いますが
中村竹弥さん演じる内藤の御前が立ち回りに参加しているのを発見すると
非常に得した気分になります。
ちなみに、私が見た隠密同心の中では里見さんの伝法寺隼人(音さん)や
瑳川哲朗さんの井坂の旦那
土田早苗さんの稲妻お竜(玉竜)がかなり好きでした。

ところが、最近久々に『大江戸捜査網』を見たのですが
内容は相変わらず面白いものの
心得の条が殺陣の最中にかかるようになっていて
出陣シーンが無くなっているわ
音さんも玉竜姐さんも内藤の御前もいなくなっているわ
(井坂の旦那は残ってます)
随分と雰囲気も変わっていた時期の作品だったのが、残念でした。


ショックです…

2010年01月18日 | 訃報関連

つい先ほど知ったのですが、
声優の郷里大輔さんが亡くなられたそうです。

郷里さんと言えば、80年代のキン肉マン、北斗の拳、ドラゴンボール等々
80~90年代のジャンプアニメで活躍された方でした。
昔から、「阿修羅面、怒り~!」とか
郷里さん演じるアシュラマンの真似をした事もあったりして
あの野太い独特の声は一度聴いたら忘れられないインパクトがあり
個人的にかなり馴染深い声の持ち主でした。

突然の事な上に、死因も死因なだけに、かなりショックです。
謹んで郷里さんのご冥福をお祈りいたします。


田の中勇さん逝去

2010年01月16日 | 訃報関連

声優の田の中勇さんがお亡くなりになりました。
田の中さんと言えば
誰でも思い浮かぶのが『ゲゲゲの鬼太郎』の目玉おやじ
あの甲高い声が、目玉おやじの象徴とさえ言えると思います。
ほとんどの作品(実写版でさえ)で目玉おやじを担当されただけに
これから、もしも『鬼太郎』やるとしたらどうなるんでしょう?

余談ですが
アニメ版第三作(戸田版)のEDに載ってた目玉おやじの表記が

”目玉”

になっていたのには、ちょっと驚きました。
間違いじゃないんですけどね。

最も、遡る第2作(野沢カラー版)のEDだと表記が


”父親”

になっていました。
…これも間違いではないと思うんですが、どうなんでしょう?

話がちょっと脱線してしまいましたが
目玉おやじももちろんですが、田の中さんと言うと
個人的には「アラレちゃん」のガラ
(いつもアラレちゃんに酷い目に遭わされる警官)や
鳥山先生(ロボット形態)の役も非常に印象に残っています。

謹んでご冥福をお祈りします。


ろぼっ子ビートン

2010年01月09日 | 懐かしアニメ

最近、色々な懐かしアニメを見る機会があったのですが
一般的な知名度は低いものの、面白い作品は多いものだと再認識しました。
中でも、キャスティング等が非常に興味深い上、かなり面白いと思ったのが
『ろぼっ子ビートン』です。

この作品を私が気に入った最大の理由がキャスティングでして
まず、主人公のビートンが桂玲子さん(後に白石冬美さんに交代)
ビートンの居候先の少年(要するにドラえもんにおけるのび太役)
マーちゃんが杉山佳寿子さん
ビートンと対立するガキおやじが永井一郎さん
ガキおやじの用心棒的なロボットのブリキンがたてかべ和也さん
マーちゃんのガールフレンドが小山茉美さん、
ガキおやじの子分が麻上洋子さんだったりと
個人的に好きな声優が多く出ていました。

話自体はドタバタギャグ的な内容ですが、
結構年代を感じさせず楽しめる作品でした。
中でも強烈なのが永井さん演じるガキおやじ。
ハイテンションな役を数多くこなしている永井さんの演じたキャラの中でも
一二を争う位のテンションで作品を大いにかき回しておりました。
機会があったら、是非とも見てみて下さい。


声優名鑑で振り返る岡本茉利さん

2010年01月01日 | 岡本茉利

さて、岡本茉利さん声優活動40年目の記念すべき年であり
ヤッターマン放送開始からちょうど33年目に当たる元日と言う事で
今回は貴重な手持ちの声優名鑑を使って
茉利さんはどのような声優であったか
と言うのを改めて振り返ってみようと思います。

紹介に使わせていただくのは、
手持ちの「こだわり声優事典97」(徳間書店より1997年3月刊行)
この本での茉利さんについての紹介の記事は以下の通りになります。

70年代アニメ番組ヒロインの、一方の雄。
その可憐な声に傾倒したファンも数多い。
アニメデビューは『昆虫物語みなしごハッチ(旧)』。
『いなかっぺ大将』の大柿キク子、『てんとう虫の歌』の一週月美、
『タイムボカン』の淳子、『ヤッターマン』のアイちゃん
といったタツノコプロ作品や『花の子ルンルン』のルンルンなどが有名。
特に、『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』のアイちゃんの変身時の
「ヤッター」というかけ声のかわいらしさは素晴らしい。
また「おはよう!スパンク」の森村愛子の素朴さも魅力だった。

ほかに『星の子チョビン』のルリ、『宇宙戦艦ヤマト2』のテレサ、
『ピュア島の仲間たち』のセレンディピティ、『アニメ三銃士』のアンヌ王妃など。
最近では『闘魔鬼神伝ONI』のアマネ・サラがある。
もともと子役からスタートし、
実写映画『男はつらいよ』シリーズでの準レギュラーも有名。
また沢竜二に師事し、長く大衆演劇で活動してきた。
TV番組では『新・夢千代日記』や
最近では『宝引の辰捕者帳』などに出演している。


茉利さんの部分は以上の通りでした。
なお、この本は、1997年当時存命で
知名度、インパクトの特に強い声優500余名を
事典形式で紹介すると言う本でして
古本屋なんかで見かけたら、持っていて損はない本だと思います。