以前、魔女っ子声優が揃い踏みした
劇場アニメ『パンダの大冒険』について取り上げましたが
その『パンダの大冒険』を
ようやく最近、見る事が出来ましたので
実際に見た感想をまとめてみました。
手違いでクマの国の王子として生まれた
太田淑子さん演じるパンダのロンロンですが
王位継承の為の儀式を行おうとするが失敗してしまい
増山江威子さん演じる母親であるクマの女王から
修行に出るように命じられるものの
お目付け役のトンチ(山本圭子さん)共々、捕まり
サーカス一座でこき使われる事になります。
一方、王位を狙うひぐまのデモン(富田耕生さん)は
修行に出たロンロンの命を狙い、配下(大竹宏さん)を差し向け
遂にはロンロンのいるサーカス一座を焼き尽くす事になります。
ロンロンが死んだとの情報にデモンはクーデターを起こし
女王に危機が迫る・・・
と言うのが大体のあらすじです。
最初はダメなロンロンがサーカス小屋の火事で奮起し
強くなって女王の危機に敢然とデモンの前に登場する辺りの流れは
お約束ですが、良い流れでした。
太田さんの演技も当初は弱っちそうだったのが
成長して、ガンちゃんみたいに勇ましくなる感じで
成長してるのが分かりやすく伝わって来て良かったですし
平井道子さん演じるヒロインのパンダのフィフィも
最初はロンロンにつれなかったのが
ロンロンの勇気に惹かれて、ロンロンに好意を抱く辺りの変化が
短い描写で綺麗に描かれていたと思います。
ただ、この作品で一番印象に残ったのが
増山さん演じるロンロンの母親なんですよね。
特に印象に残ったのが、ロンロンを修行に出す辺りで
表向きは威厳ある女王らしい力強い感じでロンロンに接する所と
直後のロンロンとの二人きりのシーンでは
母性たっぷりにロンロンを優しく包む感じで
語り掛けてくる所が実に素晴らしかったです。
直前の増山さんにしては割と珍しい威厳ある強い口調の直後に
一転して増山さんの母親声で、強烈な母性ある芝居を見せられてしまうと
そのギャップでいつも以上に良い印象を抱きました。
茉利さんに「栄えないわよ」と言われた場合なんかもそうですが
好きな声優さんに、緩急ある演技を見せられると滅法弱い方ですしね。
ラストは、ロンロンがデモンと一騎打ちし
ロンロンが”パンダーキック”(何の影響かはあえて申しません)で
デモンをやっつけ、ロンロンが正式にクマの王様になる・・・
かと思ったら、ロンロンがフィフィと新しい国を作る為、旅立つと言う
ちょっと意外な結末を迎えます。
ロンロンとフィフィがアッコちゃんとサリーちゃん
と言う魔女っ子の同志(?)でもあり
事実上の相思相愛でしたから女王様は許したんでしょうが
クマの国はどうなるのか、ちょっと気になりました。
あの女王様がいる内は大丈夫でしょうけど。