ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

一献一品出合い酒@東海道線

2013年06月27日 | ◆一献一品出合い酒

グリーン車の展望良好な二階席にて、「それから」水割り×炭火焼タン塩。ちょっと近場の取材に泊まりがけで行くなら、旅気分を盛り上がるプチ贅沢な車内での、このコンビが似合う。

早めに乗り込み窓枠に品々を並べ、気ははやるが発車のベルが鳴ってからプシュッといくのが、汽車旅酒の基本流儀。西日に照る都心のビル群を眺め、芋水缶をチビチビやれば、心浮き立つ臭みに自身も夕陽に照らされたような赤ら顔に。ホロリとソフトな牛タンは、ペッパーにバジルが効いたスパイシーな肴で、プンプンの芋香への挑発的な好敵手。通勤路線を旅路に変えて、クラリ揺られる一期一会。

車窓に海が見える頃には、黄昏後の薄い闇が降り始める。終点まではあとわずか。近場ゆえに夜を見知らぬ街にて、続き酒をいずこにするか、そろそろ探し始めねば。一献一品の小さな酒宴、始まりも天下泰平なり。(130627)


一献一品出合い酒@有楽町

2013年06月27日 | ◆一献一品出合い酒

ガード下近くの個室居酒屋「さくらさくら」にて、プレミアムモルツジョッキ×変わりシューマイ。旅情報を真摯に発信してきた仲間の、新たな門出を祝うなら、同業の同志で気のおけなく飲みまくれる、このコンビが似合う。

時間通りに集まった面々だけで、まずは口開けの乾杯。じとじと雨の中で切れ味の立つプレモルが、湿度の高い中の渇きをスパッと潤してくれる。杯を重ねるにつれ集まる同志の盛り上がりとともに、掲げるジョッキの気勢も上がること。トッピング鮮やかなシューマイをつまみ、グッといけば酔うほどに、旅の感動をいかに伝えるかの熱弁が、贈る言葉へと転化する。飲み放題の送別の宴に、杯と惜別の念が重なりゆく一期一会。

宴たけなわ、との幹事の号令に、時間が経つのがあっという間なのに気付く。送り足りない気持ちの高鳴りは、当然のごとくガード下の名店へと昇華されていく夜。一献一品の送別の宴、しみじみ天下泰平なり。(130627)