ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

一献一品出合い酒@家飲み

2013年06月25日 | ◆一献一品出合い酒

駅前での原稿書きを終えた夕方に、金麦×業務用大袋の冷凍唐揚げ。買い物買い置きの少ない日曜夕方の思いつき酒なら、冷蔵庫冷凍庫を捜索の結果行きついた、このコンビが似合う。

ボウルに好きなだけ盛ってチンした唐揚げは、衣がサクサクの竜田揚げ風。油がのっているからか急いで解凍したからか、ジットリジュワッと湿っぽい歯ごたえに、らしい感じがする。冷蔵庫の奥地で発掘された缶ビールは、手に取ると痛いほどの冷たさ。第三ならではのキンと鋭い飲み口に、休日の緩みがキリッと正されるよう。西日が沈み切る前のひととき、ありあわせな一期一会。

いつの間にか家内に息子もやってきて、唐揚げつまみにテレビをオン。木久扇師匠のとぼけに歌丸師匠の座布団回収、何十年も変わらぬ日曜日五時台の営みか。一献一品の小さな酒宴、今夕も天下泰平なり。(130625)


旅で出会ったローカルごはんbyFb…芦ノ牧温泉 『牛乳屋食堂』の、醤油ラーメン

2013年06月25日 | ◆旅で出会ったローカルごはん

 瀬戸内の島に住む自分の祖父母はかつて、「朝日堂」という屋号で菓子店を営んでいた。観光みやげにもなる饅頭やせんべいも製造。小さい頃に見た、作業場でじいちゃんが焼いたり蒸したりする様子を、今もよく覚えている、母や叔父が継がなかったため、今は店を閉めてしまったが、もし自分が将来起業することがあれば、せめて屋号は継承していけないかな、などと「朝日堂三代目」として考えたりする。

 先日南会津を訪れた際、芦ノ牧温泉に「牛乳屋」というラーメン屋があると聞いた。屋号の通り、もとは昭和初期からの牛乳屋で、会津線のお客で町が賑わうようになったので、ラーメン屋に業種替えしたという。それまで牛乳屋として知られているので、創業時の業種をそのまま屋号にしたとか。

 牛乳屋のラーメンと聞くと、青森で最近話題の味噌カレー牛乳ラーメンが浮かぶが、ここの看板は醤油味の会津ラーメン。近隣の中国人から教わっただけある、本格的中華そばだ。プルプルの中太麺をズッ、といけば、スープの煮干しの香りがパッと立つ。具はナルトにメンマにチャーシューと、シンプルでホッとする懐かしいラーメンである。

 このラーメン、もちろん牛乳は入っていないが、店の品書には件の青森名物のようなミルク味噌ラーメンのほか、ちゃんと瓶の牛乳も。単に屋号を継承するだけでなく、創業時の業種の名残を、今の商売にもとどめているようだ。自分も朝日堂三代目を名乗るには、菓子を作れる食情報発信者を目指さなければ?