ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

町で見つけたオモシロごはんbyFb…駒込・女子栄養大 『松柏軒』の、ヘルシーバイキング

2012年05月18日 | ◆町で見つけたオモシロごはん

 食生活ジャーナリストの会の総会が、駒込・女子栄養大のレストラン「松柏軒」で開催された。タニタの社員食堂本に匹敵する売り上げとなった、学食のレシピ本で話題だけに、総会後の懇親パーティーの料理も目当てである。

 
栄養大学のレストランだから、味はもちろん体にいいことも肝心。なので「食べておいしく体にはうれしい」との理念に基づき、材料と調味料、栄養価を考慮した料理が身上とある。料理も立食ながら、見たところヘルシー仕様。スナップエンドウにソラマメは軽く湯がき、えぐみが抜けて豆のパツパツ感が軽やか。肉料理も脂ほどほどの鴨のロース、かなりジューシー仕上げのローストビーフなど、脂の甘みでなく赤身本来の味が実感できる。

 
 私的注目の魚介料理は、和の品々中心なのが立食には珍しい。タコの柔らか煮に白魚のかき揚げなど、春が旬のローカル魚のオンパレード。中でも4月が旬のホタルイカのぬたが逸品で、酢味噌の甘みに青菜のシャクシャクした瑞々しさ、そこへワタがコッテリの釜揚げホタルイカの対照な食味が加わり、北陸の遅い春の息吹を堪能できる。

 自分は立食パーティーでの食べ方が下手なほうで、名刺交換や挨拶に忙しく食べ損ねた挙句、あわてて揚げ物や肉料理やパスタを詰め込み、胃がもたれることが多い。今日は挨拶そっちのけで、一通り味わってしまったが、食材と調理法がいいからデザートまで行きつけた。体にやさしい食事を心がけることは、この仕事を長く続ける上で、今後いっそう大事になりそうだ。