三重県のWebページ 環境森林部 地球温暖化対策室 平成20年1月29日
石原産業(株)四日市工場におけるばい煙排出基準の超過
平成20年1月17日に石原産業(株)四日市工場(工場長 吉田 和彦)に大気汚染防止法に基づく立入検査を実施し、ばい煙の自主測定結果を確認した結果、6号ボイラーにおいて平成15年度及び17年度、窒素酸化物の排出基準を超過していることが判明しました。
このため、全25施設に係るばい煙の排出状況について報告を求めたところ、1Dスーパーヒーターにおいても平成18年度に窒素酸化物の排出基準超過があったとの報告が1月24日にあったため、1月25日に緊急の立入検査を行い、確認をした結果、上記の2施設に加え、チタンプレドライヤーにおいて、平成16年度及び17年度にばいじんの排出基準超過があったことが判明しました。
1 施設概要
(1)6号ボイラー(発電及び蒸気供給用)
燃料:C重油、排ガス量:95,564Nm3/h
当施設は平成17年6月までは常時稼働していたが、以後予備機となり、18年度以降は年間2週間程度しか稼働していない。
(2)チタン1Dスーパーヒーター(蒸気加熱用ボイラー)
燃料:C重油、排ガス量:1,900Nm3/h
(3) チタンプレドライヤー(酸化チタンの乾燥機)
燃料:C重油、排ガス量:9,050Nm3/h
2 基準超過の概要 ばい煙の自主測定結果
(1)6号ボイラー
ア ばい煙の自主測定結果(1回/2か月の測定。窒素酸化物排出基準 210ppm)
平成15年11月17日 窒素酸化物濃度 228ppm
平成17年 5月18日 窒素酸化物濃度 211ppm
イ 窒素酸化物連続自動測定結果(排出基準を超過した時間数)
平成15年度 1,414時間(稼働時間 8,535時間)
平成16年度 650時間(稼働時間 8,351時間)
平成17年度 488時間(稼働時間 2,122時間)
合計 2,552時間(稼働時間 19,008時間)
(2)チタン1Dスーパーヒーター
ばい煙の自主測定結果(1回/6か月の測定。窒素酸化物排出基準 250ppm)
平成18年10月30日 窒素酸化物濃度 270ppm
(3) チタンプレドライヤー
ばい煙の自主測定結果(1回/6か月の測定。ばいじん排出基準 0.10g/m3N)
平成16年 8月11日 ばいじん濃度 0.14 g/m3N
平成17年 8月17日 ばいじん濃度 0.14 g/m3N
3 県の対応
同工場に対し、1月23日付けで6号ボイラーの使用方法等の改善について、文書で指導を行いましたが、他施設でも基準超過があったことから、同様の改善と同工場の環境管理体制の強化について、28日付けで文書指導を行いました。
なお、当該排出基準違反を早期に把握できなかったことを厳粛に受け止め、同工場を重点的に指導します。
また、今後各企業への立入検査を強化するとともに、環境管理体制について報告を徴収し、的確な体制となるよう指導します。 |