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てらまち・ねっと



 今日の中日新聞の一面の左側に大きな記事があった。ある意味、スクープ的な扱い。
 ★≪【独自】藤田医大、がん患者1000人を無料ゲノム検査 治療研究に活用≫(中日 2021年6月28日 )

 結構費用がかかる癌のゲノム検査。それを研究目的も含めて無料で行うというのは、大したこと。
 もちろん、そこから得られる「ヒトの遺伝子情報」は金では測れない、とてつもない貴重なデータ(としての価値がある)。
 とはいえ、患者個人の側からすると、「遺伝子情報」は、究極の個人情報の提供、ということでもある、治療のため、とはいえそれを提供することの意味は一度は考えるべきことだろう・・・。

 ・・・いずれにしても気になるのは、「何で検査するか」という対象、つまり自分や自分の関係者は対象になるの?
 ということと通常に行った場合の費用(と「無料」との比較)。

 ネットの記事には一部しか出ていないけど、紙面記事ではそれなり詳しく書いてある。
 「何で検査するか」については、「そのひとの癌細胞」。癌細胞が採れた人は調べてもらえる、ということのようだ。

 「癌細胞」からの検査の費用については、具体的には記事には書いていないけど、ゲノム検査全体をすると60万円から100万円近くかかるような機関もあるような記憶。それが無料になり、かつ、治療の適用の可能性も出てくるのだから・・・
 
 私なんかは、昨年6月に前立腺がん「生検」を一度、11月に入院して2度目の「生検」、それと「癌の骨転移が90以上」と検査結果出ているので、骨転移先のより正確な把握のためにPET・CT画像で一番明瞭な部分を確認、その画像を前提にして、整形外科医が骨からの癌細胞採取(骨生検・2時間)を試みた。
 しかし、私の場合は合計3回の試み・可能性にもかかわらず、どの検査・分析においても「前立腺がん・去勢抵抗性前立腺がんの癌細胞」が見つからなかった。
 だから、冒頭の「癌細胞」での「無料ゲノム検査」の対象とはなり得ないことがわかっている。(それで、私は1月に自費40万円で限定的な方の「血液」からの遺伝検査を依頼した)
 だからこのブログでは、今年になって、自身のゲノム検査を前提に、何回もまとめてみた。一番は自分のため、次は、これから検討したら・・・という人たちのために。

 ともかく、2021年の癌ゲノム検査の状況を確認しようと、同記事中に出てくる慶應大病院の遺伝検査のことの一部のWEBや国立がん研究センター中央病院の遺伝子検査Q&A の説明の一部にリンクし、見て、関連する要点を抜粋しておく。

 そんなことも含めたスタンスで、改めて冒頭の記事を読み直してみることをお勧めする。
●【独自】藤田医大、がん患者1000人を無料ゲノム検査 治療研究に活用/中日 2021年6月28日

●がんゲノム医療・遺伝子診断について/病院からのお知らせ | 慶應義塾大学病院 2019年01月29日
●臨床研究 PleSSision-Rapid 
●ゲノム医療ユニット〜慶應義塾大学病院におけるがんゲノム医療~現状と将来像~ ―腫瘍センター―

●国立がん研究センター中央病院/遺伝子検査について

 なお、昨日6月27日の私のブログへのアクセスは「閲覧数2,995 訪問者数901」。

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●【独自】藤田医大、がん患者1000人を無料ゲノム検査 治療研究に活用
        中日 2021年6月28日 05時00分
 がん細胞の遺伝子変異を調べて効果が見込める薬を探す「がんゲノム医療」で、藤田医科大(愛知県豊明市)が同大病院で手術を受けるがん患者を対象にした無料のがん遺伝子検査を近く始める。検査は病状によっては保険が使えるが、対象が限られ、適用外の場合は数十万円の費用がネックになっていた。検査結果は研究と治療の両方に役立てる。対象は現時点で千人規模を予定。大人数を対象に無料でがん遺伝子検査を実施するのは珍しく、中部地方では初めてという。(白名正和)

 がんは遺伝子の変異が原因となって起こる病気。同じ肺がんでも、患者一人一人の体質や病状の進行によって変異した遺伝子は異なる。がん遺伝子検査では、患者から採取したがん組織を解析し、数十〜二百以上の遺伝子の変異を調べる。変異遺伝子を特定することで、一般的に使われる抗がん剤よりも効果的な薬を選んで使うことが可能になり、再発の危険性も予測できるという。

 費用は、調べる遺伝子の数や検査方法に応じて異なるが、一般的には数十万円かかる。二〇一九年に一部が保険適用になったが、標準的な治療方法が効かない人や、確立された治療法がない希少がんの人が対象。
その他の患者は全額を自...・・・(以下、略)・・・

●がんゲノム医療・遺伝子診断について
     病院からのお知らせ | 慶應義塾大学病院 2019年01月29日
慶應義塾大学病院におけるがんゲノム医療・遺伝子診断についてご案内いたします。
1.自費診療によるプレシジョン検査
すでに、悪性固形腫瘍(がん)と診断され、組織学的な診断が確定している患者さんが対象となります。まだがんと診断されていない患者さんは受診できません。進行度やがんの種類に制限はありません。
・・・(略)・・・      

●臨床研究 PleSSision-Rapid 
臨床研究 PleSSision-Rapid 
1.対象
慶應義塾大学病院でがんの診断や治療のために以下の期間に手術等を受けた患者さ
んに限定した検査です。
・・・(略)・・・
2018年4月1日より2021年3月31日までの間に、【全ての診療科*】にて【悪性
固形腫瘍】の【診断または治療】のため【入院、通院】し、【手術など】を受けた20
歳以上の方が対象となります。
・・・(略)・・・
3.検査費用
当該臨床研究の検査の費用は病院が負担します。通常の診療費については患者さん負担です。

●ゲノム医療ユニット〜慶應義塾大学病院におけるがんゲノム医療~現状と将来像~ ―腫瘍センター―
           PleSSision検査について
当院では、自費診療による受託臨床検査として160遺伝子を調べる「PleSSision検査」を2017(平成29)年11月から導入しています(検査費用;約60万円)。通常、がんの遺伝子検査は、患者さんのがん組織からDNAを抽出して遺伝子配列を解析しますが、PleSSision検査ではさらに血液から採取した患者さんの「がん」ではない細胞の遺伝子も同時に検査しています。それによって、より正確な遺伝子異常を検出し、また、そのがんが遺伝性か否かを判断することが可能です。

検査の種類と費用について
網羅的がん遺伝子検査;プレシジョン検査は、保険診療の対象外の自費診療となるため、患者さんご自身に費用の全額をご負担いただきます。検査申し込み時の初診料(6,336円)、検査料(588,500円)、結果説明時の再診料(1,628円)の合計約60万円の費用が掛かります。・・・(以下、略)・・・

●臨床研究「PleSSision-Rapid」について
 臨床研究「PleSSision-Rapid」について
慶應義塾大学病院では、「がん」の遺伝子を網羅的に調べる臨床研究「次世代統合的病理・遺伝子診断法の開発」を実施します。この研究は、160 遺伝子の異常を調べて、より精度の高い個別化診断法の確立を目指すものです。悪性固形腫瘍(がん)の診断確定及び治療のために、当院で腫瘍の切除を行う 20 歳以上の方を対象として行います。遺伝子解析にかかる費用は全て研究費で賄われますので、患者さんは自己負担なく研究に参加することができます。

この研究は、遺伝子変異の情報を主治医に伝えることが目的となるため、遺伝子解析の結果を直接患者さんにお伝えするものではありません。研究に参加したあとの治療については、原則として従来の標準治療が実施されます。ただし、主治医はこの結果を参考として治療法を選択する可能性があります。
・・・(以下、略)・・・

●国立がん研究センター中央病院 
  遺伝子検査について
・・・(略)・・・
Q4:費用はどれくらいかかりますか?
保険診療にかかる検査のみの医療費は、56万円となっています。
患者負担割合が1割の場合は5万6千円、2割の場合は11万2千円、3割の場合は16万8千円になります。
その他、検体の準備などの費用が追加で必要となります。
高額療養費制度の対象となる場合がありますので、病院の相談窓口でご相談ください。

Q5:「がん遺伝子検査」とは何ですか?
がんのもつ遺伝子の特徴を調べる検査です。この検査により、あなたのがんに特徴的な異常を検査することで、治療法の選択に役立つ場合があります。がん遺伝子検査には、従来の1から2つの遺伝子を対象にした検査と、複数の遺伝子を一度に調べることのできるがん遺伝子パネル検査があります。
がん遺伝子パネル検査には、大きく分けて、
既に保険適用となっている薬物療法(抗がん剤)の投与を検討する検査(コンパニオン検査)と、
標準治療が無い、または終了した患者さんを対象に、何らか次の薬物療法を探索するために調べる検査(がん遺伝子プロファイリング検査)とがあります。
・・・(略)・・・
Q9:がん遺伝子パネル検査は何を使うのですか?
手術で摘出されたがん組織、または、診断目的で採取(生検といいます)されたがん組織のうち、保存されている物を使います。原則として3年以内のものが検査に適しています。保存されているがん組織が古い場合や、十分な量がない場合には、新たな採取が必要になることもあります。

Q10:がん遺伝子パネル検査は、血液検査で受けられるのでしょうか?
現在のところ、がん遺伝子パネル検査を受けるためには、がん組織(腫瘍のかたまり)が必要です。
Q11:がん遺伝子パネル検査に使用する検体はどのように準備すればいいですか?
手術や検査をした病院に組織(腫瘍のかたまり)が保存されている可能性あります。主治医の先生に相談してみてください。

・・・(略)・・・
Q17:検査で薬が見つかる可能性はどれくらいですか?
日本および海外のがん遺伝子パネル検査の研究データから、全体で治療と関連する遺伝子の変化が見つかる可能性は5割程度と言われています。ただし、そういった遺伝子の変化が見つかっても、実際にその結果に基づいた治療が実施された患者さんは、全体の1割から2割程度だったとされています。

Q18:遺伝子異常に合わせた治療はどれほどの効果があるのでしょうか?
前述のとおり、検査の結果、治療につながる可能性は全体の1割から2割程度と言われています。
具体的な治療薬が見つかった場合でも、それらの治療が保険診療で実施できるとは限らず、治験や保険適用外となる可能性があります。 

・・・(略)・・・
対象ステージ
Q31:どの患者のステージでも検査可能ですか?
保険診療のための要件として、ステージ(病期)に特に規定はありませんが、局所進行若しくは転移が認められ、標準治療が終了となった固形がん患者さん(終了が見込まれる患者さんを含む。)さんが対象となっています。
・・・(以下、略)・・・


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