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てらまち・ねっと



 森喜朗会長が辞任。
 その前に、森氏から「後任」を求められた川淵氏は、昨日は、受ける旨を表すとともに、舞台裏をしっかり語った。
 今日は「後任」に厳しい意見が続出、川淵氏は後任拒否の表明。

 一連のことや周辺の動きに、あまりに、問題の本質を分かっていない、森氏や川淵氏、取り巻きの人たちが浮き彫りになった。
 そこで、辞任劇とともに、最近の上野千鶴子さんのコメントがあちこちにあるので、幾つかを集めておいた。

●森喜朗会長の続投シナリオを覆したのは市民の「声」 署名14万件、SNSや街頭デモで辞任への流れ/東京 2021年2月12日 06時00分
●個人の問題で片付けず、「おかしい」と言える土壌を<森会長辞任>/東京 2021年2月11日 23時08分

●どんな権力者も差別は致命傷に/上野千鶴子東京大名誉教授(社会学)の話
●森喜朗会長“居直り”謝罪に「日本人の恥」の声 上野千鶴子氏は「笑った人も共犯者」とばっさり/アエラドット 2021.2.5 07
●識者5人に聞く/「沈黙は暗黙の同意、笑うのは共犯」上野千鶴子氏/オルタナ 2021年2月11日

●森氏辞任劇「傷口を広げるだけ広げた」…首相官邸から恨み節/読売 2021/02/12 07:56
●森喜朗会長が辞任表明 川淵氏、後任拒否で組織委混乱は必至/毎日 2021年2月12日 15時01分
●世論読み違え迷走 森会長辞任の舞台裏/日経 2021年2月12日 15:09

 なお、昨日2月11日の私のブログへのアクセスは「閲覧数3,021 訪問者数915」。

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●森喜朗会長の続投シナリオを覆したのは市民の「声」 署名14万件、SNSや街頭デモで辞任への流れ
    東京 2021年2月12日 06時00分
 女性蔑視発言に加え、開き直りともいえる釈明会見後も政府や東京五輪・パラリンピック組織委員会が森喜朗会長をかばう中、会員制交流サイト(SNS)や街頭デモなど「許さない」という国内外の「個」のうねりが、続投のシナリオを覆した。

 3日の森氏の発言後、ツイッターでは検索用の記号となるハッシュタグ「#」を付け、森氏の発言を皮肉る「わきまえない女」や、関係者に発言を促す「沈黙は賛同」などの投稿が拡散。4日に署名サイト「Change.org」で森氏の処遇検討を求める署名活動が始まり、11日午後6時までに約14万6500件が集まった。

 陸上女子百メートル障害の寺田明日香選手(31)は5日、ツイッターで「#わきまえない女」を付けて、「多様性を大切にしている現代社会において残念なご発言」と呼応。これまで沈黙しがちだった現役選手も一部だが声を上げ始めた。11日は性暴力撲滅を訴える「フラワーデモ」が全国各地で行われ、森氏への批判が相次いだ。

 当初、組織委幹部は森氏を慰留し、国際オリンピック委員会(IOC)や与党幹部も辞任に後ろ向きで、大会スポンサーも沈黙していた。しかし批判に押される形で、スポンサーも続々「遺憾」の意を表明。10日にはトヨタ自動車が「沈黙してはいけない」とSNSを意識したかのような言及をした。

 ジャーナリストの津田大介さんは「今回の問題は10年前ならすぐに収束したかもしれないが、今は権力者もネットを無視できない。市民の声をスポーツ界の著名人や海外メディアが支持したことで、辞任への流れを作ったのではないか」と分析した。 (原田遼)

●個人の問題で片付けず、「おかしい」と言える土壌を<森会長辞任>
     東京 2021年2月11日 23時08分
 女性蔑視発言を巡る批判の高まりに、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が辞任の意向を固めた。「最後まで対応が遅すぎた」。大会を支えるボランティアや発言に抗議をしてきた人たちの多くは「辞任は当然」と受け止めた。トップの交代で問題は幕引きとなるのか。「辞任は終わりではない」と、社会を変える契機にすべきだという声は根強い。
・・・(略)・・・
◆どんな権力者も差別は致命傷に
 上野千鶴子東京大名誉教授(社会学)の話 辞任は当然。ツイッターの「#わきまえない女」などで女性の怒りが噴出し、「誰であっても差別的な言動は看過しない」という世論の盛り上がりに圧された。これからはどんなポストにいる権力者であれ、性差別的な言動が致命傷になるということを学ぶ契機になるだろう。これは森会長個人の資質の問題ではない。同調した組織委の体質、現役アスリートの発言が出てきにくいスポーツ界の体質、女性に「わきまえ」を要求する日本のホモソーシャル(女性・同性愛者嫌悪に基づく男性同士の連帯)社会の抱える問題がつきつけられた感がある。


●森喜朗会長“居直り”謝罪に「日本人の恥」の声 上野千鶴子氏は「笑った人も共犯者」とばっさり
      アエラドット 2021.2.5 07 鎌田倫子
・・・(略)・・・
ジェンダー研究の第一人者、社会学者の上野千鶴子さんは今回の発言について、どのように感じたのだろうか。
「森会長の発言は、女性の意見表明を抑圧する効果があります。余計なことを言わずに黙ってろと同じ」(上野さん)

 上野さんによると、意思決定の場で女性の数が多くなると、森会長のいうように「会議は時間がかかる」のは事実だという。それは「出来レース」にせず、議論を活発にしているという証。例えば地方議会で女性議員が増えると議論は活性化する傾向があり、そもそも嘆かわしい事態ではなく「ポジティブなこと」(上野さん)なのだという。
「上位者の意向を忖度するだけなら、意思決定に関わる場に女がいくらいてもただの『壁の花』。女性が入って、会議が活性化するのはいいことでしょう」(同)

 つまり、そもそもの森会長の認識が誤っているのだ。それに「女性は競争心が強い」は「偏見に満ちたミソジニー発言」(同)だとも。
 また、森会長の発言に対して会議の出席者から笑いが上がったことに対しては、「性差別を再生産している」と上野さんは指摘する。
「差別発言に対し、沈黙したら見逃したということ。笑ったら同調したということ。つまり、性差別を再生産する共犯者になります」(上野さん)

 とはいえ、国内外から批判されるような事態に対して、なかなか関係者が声を上げにくいのはなぜか。JOC理事の山口さんは取材に応じて見解を述べたものの、著名な元アスリートに取材をお願いすると「立場があるのでコメントは控えたい」という人もいた。
「オリンピックには利権が絡んでいますから、スポーツ界のひとは本音を発言したくても難しいでしょう」(上野さん)
 ちなみに山口さんは、2013年に社会に明るみになった柔道女子選手に対する暴行・パワハラ問題で告発した選手を支援してきた。

 今回の問題で、さらに逆風にさらされている東京五輪・パラリンピック。いったいどんな形で決着するのか。世界が注目している。

●「沈黙は暗黙の同意、笑うのは共犯」:識者5人に聞く
      オルタナ 2021年2月11日
・・・(略)・・・
■「沈黙は暗黙の同意、笑うのは共犯」
 上野千鶴子氏(社会学者)
この問題の論点は、4つあります。一つは、意思決定プロセスの問題です。民主主義は意思決定コストの高いシステムです。(会議が)長いことが悪と考えることは、民主的な意思決定に関して理解がないと宣言しているようなものです。おそらく、彼自身が関わってきた会議が、忖度と根回しで成り立ったおかげで短時間で済んできたのでしょう。

二つ目の論点は、根拠のないジェンダーステレオタイピングです。「女は話が長い」、「競争意識が強い」ということを実証したデータはありません。

三つ目は、抑圧効果です。彼の発言は、女はわきまえて口をきけよという抑制効果があります。それを逆手にとってSNSでは「#わきまえない女」というハッシュタグも生まれました。数だけそろえても「わきまえて」ふるまう女ばかりなら、いくら女性を登用しても意味がありません。

最後の論点は、スポーツ界にはらむ利権体質をあぶりだしたことです。この発言に関して、現役のアスリートは取材に応じないし、発言もしていません。もちろん、この4つの論点以外にも、彼の発言に関して、笑ったり、沈黙したりする周囲も問題です。

沈黙は暗黙の同意を意味しますし、笑うことは共犯を意味します。森会長個人の問題ではなく、組織委の組織体質そのものが問題になるでしょう。

●森氏辞任劇「傷口を広げるだけ広げた」…首相官邸から恨み節
        読売 2021/02/12 07:56
 政府・与党は、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の辞任を一区切りとし、一連の混乱の収拾につなげたい考えだ。ただ、国内外で批判が強まりながら、身動きがとれずに事態を悪化させた面もあり、菅首相は痛手を負った形だ。
・・・(略)・・・
 首相に近い議員は「首相がリーダーシップを取っていないと国民に見られてしまった」と肩を落とす。公明党幹部は「政権運営に悪影響が出ないようにしなければいけない」と言葉少なに語った。

 緊急事態宣言で新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向にあり、内閣支持率も下げ止まりの兆しを見せていた。来週からはコロナ対策の切り札と位置づけるワクチン接種も始まる。反転攻勢の前に起きた森氏の辞任劇に、首相官邸からは「傷口を広げるだけ広げた。遅すぎだ」との恨み節も漏れている。


●森喜朗会長が辞任表明 川淵氏、後任拒否で組織委混乱は必至
      毎日 2021年2月12日 15時01分 【円谷美晶】
・・・(略)・・・ 一方で、後任として森氏から就任を要請され、11日に受諾する考えを示していた元日本サッカー協会会長で組織委の評議員を務める川淵三郎氏(84)が、会長を受けない意向であることが明らかになった。
組織委トップの後任人事は白紙となり、混乱は避けられない。組織委は後任を選ぶ選考委員会を設置する。

 組織委幹部によると、11日に森氏と会談した川淵氏は、関係者の了承を条件に受諾する考えだった。しかし森氏による後継指名について「密室政治」との批判が高まり、川淵氏は一夜で就任要請を拒否することになったとみられる。・・・(以下、略)・・・

●世論読み違え迷走 森会長辞任の舞台裏
   日経 2021年2月12日 15:09
女性蔑視発言をした森喜朗元首相が東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長を退く。国内外に広がった世論の反発に憂慮したスポンサーらや国際オリンピック委員会(IOC)の突き放した対応が森氏を追い込んだ。

「いろんなところに迷惑をかけるから」。森氏は11日、安倍晋三前首相ら主要な関係者に電話で辞意を伝えた。午後には組織委副会長で自民党衆院議員の遠藤利明氏らを都内に呼び「辞めると決めた。本当に悪いな」...

コメント ( 2 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
おお、ともまささん (上野千鶴子)
2021-02-13 11:06:00
紹介と引用ありがとう。
記事読むと、ともまささん、元気なんだ!よかったあ。
おっさんたちがあほなことを次々してくれるから、怒りの火種が尽きないよ。
 
 
 
ご活躍ですね (●てらまち)
2021-04-04 15:06:19
★上野さん

 コメント、ありがとうございます。
 近況はメールで報告させいただきます。

 ともかく、ご活躍、拝見中。
 先日のNHKの「授業」も見ました。
 さすが、「難しいことを、分かりやすく説く」こと最高。
 では。
 
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