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てらまち・ねっと



 前立腺がんというのは、骨転移しやすいことが一つの特徴といってよい。
 それほど、"移る"のが好き・・・とみえる。しかも前立腺がんは、転移した先で、元とは違う性質に変化していくことが珍しくない、という。結構、治療が厄介ながん。
 初期で抑え込めた人はそれでよいけれど、改めて動き出すと、まずいことになり得る。

 いずれにしても、私は最初から超ハイリスクで見つかった。
 いま、標準治療では最後の抗がん剤、それも2種類しか認められていないその二つ目の抗がん剤の適用をする段階。

 ともかく、以前から、主治医に、放射線の治療をとお願いしても、「今はその段階ではないから」と断られてきた。何回も。
 今の主治医に、この前、「骨転移に対する緩和放射線療法」をしてほしいと申し出たら、「いいですよ、それ、大いに認められています」との旨で、すっとOKしてくれた。
 
 その診察時のながれや、その場で紹介状をもらって、「実際に、来週、放射線の治療の相談をする病院」のことは改めて書く。
 こちらの考えは、今の病院を基本として、放射線治療については実践の機器やレベルでは中部では一番いいと私たちが思う(すぐ近くの別の)病院に、「骨転移に対する緩和放射線療法」だけをお願いすること。
 その病院は、放射線治療を受ける場合にはと考えて、昨年、セカンドオピニオンも受けておいたところ。

 まず今日は、「骨転移に対する緩和放射線療法」のことを紹介しておく。
 日本の保険では、前立腺がんか発見されたとき、すでにハイリスクである患者には「手術」も「放射線」も行われない。
 ただし、病勢が進行して痛みやしびれなどの自覚症状が出てくるとやっと、治療の選択肢に加わるのが「緩和放射線療法」。
 もちろん、痛みなどの症状が早い段階で出れば、これはそれとしてやってもらえるかもしれないけれど、私にはそんな認定はなかった。

 ★≪痛みや手足のしびれ・麻痺、病的骨折に対する緩和放射線療法としては、骨転移のある部位に体の外から放射線をあてる外照射が第一選択になります。≫ (後掲の解説)

 ということで、今日は以下の二つにリンクし、抜粋しておく。

●もっと 知ってほしい 前立腺がんの 放射線療法のこと 2019年版/制作:NPO法人キャンサーネットジャパン/監 修 浜松医科大学医学部放射線腫瘍学講座教授 中村 和正/骨転移に対する緩和放射線療法

●骨転移に対する放射線治療の進歩と可能性/ 20.21ページ NPO法人腺友倶楽部 5号 2020年 2月10日/ 前立腺がん、放射線治療でできること 浜松医科大学 放射線治療科 教授 中村和正 先生

 なお、昨日10月7日の私のブログへのアクセスは「閲覧数2,211 訪問者数1,214」。

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●もっと 知ってほしい 前立腺がんの 放射線療法のこと 2019年版
     制作:NPO法人キャンサーネットジャパン/監 修 浜松医科大学医学部放射線腫瘍学講座教授 中村 和正

◆骨転移に対する緩和放射線療法
 痛みや手足のしびれ・麻痺、病的骨折に対する緩和放射線療法としては、骨転移のある部位に体の外から放射線をあてる外照射が第一選択になります。
 また、骨の代謝が活発な骨転移巣に集積しやすい性質を持つRIを注射して体内に投与し、体の内部から放射線をあてるRI内用療法(図表8)があります。さらに、オリゴメタ(少数転移)のときには、前立腺または転移部位に照射を行う試みもあります。
* * *
 このように様々な治療法や緩和療法がありますが、早期に適切に対処してもらうためには、痛みやしびれ、麻痺などの症状を感じたら、担当医や看護師などの医療スタッフにすぐに具体的に伝えることが大切です。・・・(略)・・・

●骨転移に対する放射線治療の進歩と可能性/ 20.21ページ NPO法人腺友倶楽部 5号 2020年 2月10日
       前立腺がん、放射線治療でできること 浜松医科大学 放射線治療科 教授 中村和正 先生
|骨転移に対する放射線治療の進歩と可能性
限局性前立腺がんの治療のあと、骨転移が出てきたときに、これをどうするかについてお話します。
・・・(略)・・・

● 骨転移と症状
症状がない場合もあり、PSAが上がって画像で転移が分かった場合はホルモン療法、抗がん剤がメインになります。痛みがある場合にはだんだん強くなることが多いのですが、痛み止めや手術での対応もありますが、放射線も痛みを取るのによく使われます。
病的骨折などで急に痛みが強くなったりするときには、ぜひ主治医の先生に相談してください。
・・・(略)・・・

● 骨転移に対する放射線治療
骨転移の箇所が多ければ、放射性同位元素のラジウムなどの内部照射を行いますが、これは赤倉先生の説明にもあったので、ここでは主に外部照射についてお話をします。

骨転移に対する外部照射は、1回~10回、約1~2週間で終ります。
だんだん痛くなる痛み、折れると急に強くなる骨折の痛みなどに適用されます。

骨転移の痛みには物理的刺激(骨膜の圧迫、痛覚神経の刺激、骨折・微少骨折による痛み、神経根の圧迫・浸潤など)と化学的刺激(生理活性物質、pH低下)がありますが、放射線治療はどちらにも作用して痛みが取れると言われています。

効く可能性は大体8割ぐらい。完全に痛みが取れる人は4割ぐらいです。
副作用は当てる場所によって違いますが、軽度のことが多く、治療後は徐々に消失します。
また、痛みが無くても骨折予防のために放射線をかけることもあります。



● 骨転移に対する放射線治療の新しい役割
骨転移があれば、薬物療法というのがこれまでの考え方でしたが、転移のある患者さん(約2000人)に対し、前立腺に放射線を当てた場合にどうなるかという試験(STAMPEDE)の結果が昨年発表されました。

転移が3個以内の方には、照射を加えたほうが全身療法だけより生存率は良いという結果が出ました。転移の数が少ないいわゆるオリゴメタについては、引き続き多くの研究が実施されています。
転移が多数の場合は、ラジウム223による内部照射という手段もあり、将来はPSMA療法という新しい治療も入ってくることでしょう。これから前立腺がんの治療も、新しい分割法とか照射法が進んでいって、全身療法とのコンビネーションが工夫され、より良い治療が進んでいくと信じております。



コメント ( 2 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
Unknown (bobkundaisuki)
2021-10-09 09:46:41
おはようございます。寺町さん。
いつも有用な情報有難うございます。

今回のテーマの骨転移巣への放射線外照射については、偶然にもこの前のブログのコメント欄に報告させていただきました。北里大学の佐藤威文先生の講演からの引用です。もし良かったら参考になさってください。

先日、私も転移巣への外照射をお願いしたところ、先生からは「それなら、前立腺への外照射が終わったら、骨への外照射をやりましょう。骨への照射はサイバーナイフがいいと思うので、富山の病院を紹介します」と言っていただきました。

私の前立腺癌治療は、通常はトリモダリティで、ホルモン療法+密封小線源+前立腺への外照射で終わるところ、骨転移巣へのサイバーナイフもやることになったので、結果はどうなるか分かりませんが、悔いのない治療ができると思っています。

寺町さんの日々の活動を拝見してますと、ある程度癌が進行されてるのにも関わらず、日々生き生きと活動されている事に勇気づけられています。これからも益々のご活躍をご期待申し上げます。
 
 
 
治療 (●てらまち)
2021-10-09 20:55:58
bobkundaisukiさん、

自ら勉強して、納得する治療方向を選択、医師にそれを具体化してもらうというbobkundaisukiさんの姿勢は素晴らしいですね。
早い段階にピシゃっとたたくのがいいですよね。

私の場合は、桁違いの進行度ですが、やっと放射線を受けられる方向になって、まずは「その初診」のための対策を練っています(笑)
 
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