●シナリオ:米国初のデフォルトはどう起こるか
ロイター 2013年 10月 4日
米債務は17日にも16兆7000億ドルの上限に到達する見通し。
財務省の日々の収支がどうなるのか正確には分からないため、デフォルト(債務不履行)がいつ、どのように発生するのか予測するのは難しい。
<10月17日>
債券の新規発行が一切できなくなる。
<10月18─29日>
この時期、財務省の手元資金は急激に減少する。
投資家は毎週、再投資を選択することが多い。デフォルトへの警戒感から再投資が敬遠されれば、財務省の資金繰りは一挙に崩壊する。
<10月30日>
デフォルト発生。政府は70億ドルの支払いが履行できない状況に陥る。
財務省は、どの支払いを履行するか選択することはできないとしている
<10月31日>
60億ドルの国債利払い日でもある。
利払いができなければ、世界で最も低いレベルに抑えられてきた金利は上昇することがほぼ確実。
株式市場は急落し、消費者の財布のひもは固くなり、景気は一段と悪化する。
<11月1日>
この日をもって、米政府は未踏の領域に入る。
財務省報告書は「デフォルトすれば前代未聞で壊滅的な打撃となる可能性がある」とし、「負の波及効果が世界に広がる可能性がある」と指摘した。
|