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てらまち・ねっと



 30年以上前から除草剤やその他薬剤を使わず、化学肥料も使わずにお米を栽培している。
 6月の田植えを前に、4月末に種モミをまき、先日、発芽した育苗培地(土入りの箱)を陽に当てた。

 今日は、モミの選別から発芽までの記録。
 それと、発芽後の管理は、「プール育苗」というやり方をしている。
 プール育苗は、省力で、かつ、病気予防効果もある、とされる。
 そのあたりの専門機関のデータにもリンクし、抜粋しておく。

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 4月17日
塩水選
濃い塩水(過飽和)に種もみを入れて、
浮いた 「軽いモミ」は捨てる。(ほとんどなかった)

沈み切らずに中間に浮きたがる 
「少しだけ軽いモミ」を除く。 
(種もみが不足した時の念のため、使用予定モミと「別袋」にして一緒にあつかう)

(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)


畑の井戸に入れる。
低温(暗所)で水浸しておくと不良芽がすくなくなるというので。



4月29日
前日、井戸から出し、
一晩、風呂のお湯につけた。
それでも、発芽に至らなかった。
・・・まくしかない。
(昨年は2日間お湯につけていた)


育苗場所は、1か月、水を張るので水平が不可欠。
例年、もみまき直前に整地してシートを広げていた。
結構な手間。

そこで、昨年の夏に水平を出し、整地して、防草シートを張っておいた。
今後も、この状態で行く予定。

まず、育苗箱 「7列×8列」 の外枠に合わせた木枠で位置決め。



プールにするためのシートを広げる。


まいたら順に並べていく
    

並べ終わり


まき終わってから。

新聞紙を広げる



保温、遮光のために
シルバーシートを広げる



完了。
このまま発芽まで置いておく


5月7日
モミ段階での発芽、つまり「催芽」が弱めだったので、
シートを外すまでに丸7日かかった。
早い年は5日でシートを外すこともある。
    



鳥スズメやハト防止にキュウリネットの網を広げておく


昨日8日から浅く水をためた湛水状態にした。



●    新・岩手県 農業研究センター 水稲プール育苗技術
Ⅱ 水稲プール育苗技術
アプール育苗とは
水稲プール育苗は、育苗パイプハウス内にビニールまたはポリフィルムを用いて簡易のプールを
作り、苗を管理する技術である。プールへの入水は3~7日間隔で良く、低温時などを除きハウス
サイドを昼夜とも開放した状態で管理可能であり、従来の育苗におけるかん水作業とハウスの開閉
管理の省力化が可能である。

プール育苗での注意点は特に水管理である。
1回目の入水は緑化が終了するまで行わない。
また、入水深は必ず苗箱の培土表面が隠れないようこれより下の位置にする。

苗の1葉目が開き2葉目が出始めたらそれ以降の入水深は、必ず苗箱の培土が隠れる程度以上とする

・・・

●     茨城県農業総合センター 水稲プール育苗法  湛水管理で細菌病予防- 
水稲プール育苗法
-湛水管理で細菌病予防-
水稲のプール育苗は、ハウス内に簡易プールを設置して湛水育苗する方法です。
灌水や温度管理の手間が省力化できるだけでなく、湛水管理によって苗立枯病や籾枯細菌病の発生も抑制します。

浸漬から出芽まで
作業は通常の育苗方式と同じです。ただし、プール育苗では箱下に根が伸びやすいので、底孔の少ない苗箱を使用するか、箱底に専用の敷き紙を敷きます。
プール内に平置きして出芽させる場合には、籾の持ち上がり現象が起きやすいので、播種量を箱当たり160グラム以下にします。

育苗プールの設置
手順は以下のとおりです。

1.設置場所を出来るだけ水平にならします。
2.周囲を鉄パイプや角材などで6~7センチメートル高く囲います。
3.上から厚めのビニールやポリフィルムを二重に敷きます。下側には雑草の発生を抑える遮光性のものを用います。
4.余ったシートの端をブロックや盛り土などで押さえます。
5.シートを傷つけないように苗箱を並べます。
プールの大きさは、水の循環を良くするため、育苗箱とプールの周囲が5センチメートル程度離れるよう勘案して決めます。

育苗期の管理法
緑化期までの管理は通常の育苗と同じです。
緑化が終了したら、床土以下の水位まで入水します。

2葉目の抽出が始まったら床土の上まで湛水にします。
減水しても、床土が湿っているうちに再び湛水すれば、生育に支障ありません。

ただし、常時湛水にした方が病害の抑制効果は高まります。

入水すると、保温効果で苗が徒長しやすくなりますので、夜間に被覆の必要はありません。
また、霜が降りるような低温時以外は、昼夜ともハウスの両側を開けたままにします。特に播種期が遅い場合には、換気を十分に行い、徒長防止に努めましょう。

移植前の準備と注意点
移植時に苗箱を運搬しやすくするため、移植2~3日前には落水しておきます。
苗箱施用剤は湛水中に散布すると、薬剤が急に溶け出して薬害が心配されます。必ず落水後に散布しましょう。

プール育苗した苗は乾燥に弱いので、移植作業中に畦畔などで長時間放置しないようにします。
また、低温にも弱いので、移植時の気象条件やその後の水管理にも注意して下さい。




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