43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

フェラーリ156/85B 完成画像集

2021-04-16 | Ferrari 156/85B

紆余曲折ありましたが、完成画像集です。

製作途中でも失敗・反省点はいちいち書いて来ましたが、せっかくですので最後にまとめて書いておきます。

キットパーツをイモ付けしただけのロールフープ。
本当は洋白線を曲げたものに洋白板を組み合わせて作るつもりしてましたが、穴を開けておくのを忘れてました。キットのボディーに始めから開いていた穴は、ロールフープの付け根ではなく三角板の真ん中あたりなんだよね。

実車画像見ると金属パイプと金属板の継ぎ目が分からないくらいきれいに溶接されているので、メタルの一体パーツでも良かろうということにしました。
本当はこの段階で追加工作するモチベーションが著しく低下していたせいなんですけどね。

コクピットは、それなりに頑張ったつもりでしたが垢抜けない仕上がりに終わりました。


デカール表現の液晶パネルはチープ過ぎたか。デカすぎるシフトノブもやっぱりダメかなあ。
実車のシフトノブの形状が今イチはっきり分からなかったので、拘りませんでした。

フロント・サスの付け根部分。
ゼットモデルやMOMOファクトリーのパーツを利用して凝ったつもりでしたが、あと一歩です。


もうちょっと削り込んだりしてシェイプアップしたほうがカッチリしたかなと反省です。
それ以前に、サスアームそのものが迷走し過ぎですけどね。

ゼットモデルのエッチングパーツを利用したカウルの排熱ルーバー。


これは手に取って見てみなければ、画像では内部の作り込みが分からないんですよ、なんて言いたいけど、
内部は一切作り込んでおりません!
作れる余裕が無かったわ・・・
タッチアップで誤魔化した「Agip」マークも、やっぱり汚い・・・

予想通り、一番残念な出来になっちゃったリア・エンド部分。


アンダーフロアを突き抜けるジャッキポイントは何とか再現できましたが、ウイングの取り付け部分はグダグダです。
マフラーエンドも、どうせ見えなくなるだろうとちゃんと再現してません。
アンダーフロアの後端がロア・ウイングに繋がる特徴はうまく再現できたかな。ゼツモのパーツは正確です。


では、ここから大きな恥晒し画像です。クリックで大きくなります。

156/85Bは1985年のグランプリを戦ったマシン。前半戦の156/85の苦戦を受けてモディファイされた後期型ですが、2勝した前期型に比べてほとんどリタイヤばかりと成績は振るいませんでした。

それでも、このBスペックのほうが何だかカッコ良く見えるのは、やっぱのこの大きなリアウイングのせいかな。
アンダーフロア後端のディフューザー構造を省略してリアウイングを下まで伸ばすというのはひとつのアイデアだったのかも知れませんが、どう考えても失敗でしたけどね。

空力を追求したフル・カウル、コークド・ボトルの筈だけどサイドポンツーン横にラジエターとインタークーラーのアウトレットが大きく取られていて、相変わらず空力よりも冷却重視のターボ車らしい。

選んだのは、NO.28 ヨハンソン車です。フェラーリと言えばイタリア人ドライバーのアルボレートが人気だった筈ですが、当時の日本人には実はヨハンソンが人気でした。
スピリット・ホンダのドライバーだったこともあり、1984年までは日本のF2や耐久レースでも活躍しており、1985年の第2戦からのフェラーリへの電撃移籍はサクセス・ストーリーの予感がありました。

残念ながら低迷期のフェラーリでは勝つことが出来ず、その後移籍したどのチームも良い時期では無かったためF1で優勝することなく終わったドライバーでしたが、私には記憶に残るドライバーの一人でありました。

低迷期とは言え、ドライバー(アルボレート)・コンストラクターズ共に年間2位。
円熟期のマクラーレンTAG、ブラバムBMW、セナを擁するロータス、そして戦闘力を増してきたウィリアムズ・ホンダを敵に回して良く戦ったマシンでした。

前年のC4までのターボシステムを大幅に変更してサイドポンツーン後方にターボ・ユニットを搭載する、一般的な構造となった156/85。
126C以来の特徴は無くしたけどフェラーリらしいカッコ良さは残っていると思います。

フロント・タイヤはネガティヴ・キャンパーなのは正解なんですが、実は模型的見栄えを考えて真っすぐに付ける予定だったのに、何故かちゃんとネガキャンに・・・・そのため前方車高が少し低過ぎます。
あとでチカラ技で直せると思ってたんですが、思いのほかサスアームが頑丈で、壊れそうなので無理は出来ませんでした。

ちょっと、ダイブ気味・・・・

はい、失敗全部晒しました。

これが今の自分の精一杯です。
こんな失敗だらけでも良く見てみれば十分カッコイイし、まあまあ満足ということで良いと思います。反省は次に生かしましょう。

ずっと作りたいと思っていたキットをどうにか完成出来て良かったです。今やMFHの素晴らしいキットがありますから、それを作れば良い話なんですが、古いキットを自分なりに完成させるというのも、それはそれで楽しいものですよ。

次もまた、古いキットになるかも知れません。まだ決めていませんが候補があり過ぎて困っているところです。また、ボチボチ行きますねーではでは。


オマケ

遥か昔に作ったC4とのツーショット。昔のが上手だったかもと思えるのが悲しい。

 

( タメオ1/43 フェラーリ156/85B イタリアGP 1985 )


コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 156/85B 修理 | トップ | 次はコレ、作ろうかな »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
完成おめでとうございます (K野)
2021-04-18 16:08:44
細かい自作パーツや改造用パーツの組み込みや置き換えの工程をブログで拝見するのをいつも楽しみにしています。
失敗だらけとは言いますが今のカメラが必要以上に写してしまうのであって実物を実際に見るとかなりすごい完成品ではないでしょうか。
タメオの156/85は作ってみたいキットではありましたがこんなに大変だったとは思いませんでした。(
ワタシが作ったら大きなミニカーかな~)
返信する
Unknown (おひつじ@tak)
2021-04-18 23:38:20
>K野さん
ありがとうございます。
正直申しますと、細かい所の失敗より塗装とか歪みと言った全体的なミスのほうが、自分的にはダメージ感じちゃいます。でもまあ、出来ちゃえば満足なんですよ。
古いタメオはそのままキットなりに完成させちゃってもそれなりの味わいが出て良いと思います。拘りたいならMFHの精巧なキットがありますから!
私は昔やりたかったことを敢えて今になってやってる時代遅れだと思います。
次に作る古いタメオは、かなり割り切って作るスタイルになる予定です。
返信する
Unknown (千葉ニアン)
2021-04-22 14:12:34
カッチョいい!
重ステにシフトレバー操作してた過酷な時代を見てとれます。
↓の方がおっしゃるようにカメラで撮っちゃうと気にならなかった部分まで気になるくらいよく見えちゃいますよ。
キャンバー、レーキもこれくらいついてた方が個人的には好きですね。
返信する
Unknown (おひつじ@tak)
2021-04-22 23:32:06
>千葉ニアンさん
ありがとうございます。
マクロで見てもすごいなーって完成度が理想ですが、個人的な楽しみとしては肉眼で見て満足なら良いですね。
この時代のF1は大好きなんです。メカも結構見えますし、空力的な洗練度もまだまだで成長過程の怪物のような雰囲気なんですよね・
キャンバーはともかく、ハイレーキはこの時代のマシンには良くないかなーって思ってました。
F1の足回りをビシッと決めるのって難しいですー!
返信する

コメントを投稿