さてこのC4というマシン、ボディ後半部にはアンダーパネルがありません。
83年のウイングカー禁止に伴ってフラットボトム規定が導入され、前タイヤ後端から後タイヤ前端までのボディ底面はフラットにしなければならない事になったのですが、フェラーリはウイングカー禁止を拡大解釈したのか、規定外の後タイヤより後ろの底面を空力的に活用することを全く考えなかったのでしょうかね。
当時、マクラーレン・TAGポルシェが16戦中12勝を挙げ、さすがにターボとなるとポルシェは強いなあと思ってた記憶がありますが、このフェラーリのボディデザインを見ると、勝てなかったのはエンジンの差だけではないなと分かります。
アンダーパネルがなくて、ボディーカウルもない訳ですから、あるのはエンジンとミッションとタイヤとウイングだけ。
つまり、エンジンからタイヤまでを組まないとボディーの後半が出現しない訳ですからフォルムの確認も何も出来ないんですよね…
そこで早速アーム類をゼツモ製のエッチングパーツに置き換えて組んでみました。
しかし微妙な歪みが出やすくて瞬着で組んでも歪みを直そうとするとすぐに取れてしまってラチがあかない。これではチカラ技も使えないし、思い切ってハンダ付けしてしまいました。(ドライブシャフトとアップライトは接着してありませんが)
ミッションの形は全然違うので削って似せてみようかとやってみましたが途中で諦めました。私には無理。
実車のアームは角材みたいなゴツイものなんですがエッチングでは厚みが全くありませんので、真鍮板を裏にハンダ付けして厚みを出してみました。(ロアアームは、そのままです。)
とりあえずコレでボディ後半部の骨組みが出来ましたので、ここからどんどん肉付けして行きます。
えっ、でもキットにはもう使えるパーツがありません…ターボユニットも変なカタチだし、補機類もないので、自作しなきゃいけなそうです。こりゃ先は長いな…。
(写真:タメオ1/43 フェラーリ126C4 ベルギーGP)
これがあるだけでも全然違うんでしょうなぁ。
「使えるパーツはもうありません」
遙か昔に私も同じ事を感じたような(笑
よりにもよってケツ周りが無防備な車っすからねぇ。
確かに、これだけエッチングパーツがあればかなり助かりますよ。
でも潔くキット素組みなら完成させられるものも、豪華なパーツのせいで手抜き出来なくなっちゃって迷宮入り…なんて可能性もあります。
現在、カナーリ苦戦中…