43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

完成!プラッツ1/144 Fw190 D-9 Jv44

2019-02-05 | 1/144飛行機模型

フォッケウルフFw190 D-9 通称「長っ鼻のドーラ」
第44戦闘団ヴュルガー中隊所属の二機、
今年最初の完成品ということになります。


年越し・お年賀モデリング参加作品なので、お正月休みのうちに・・・遅くとも15日までに完成させちゃう予定でしたが、毎度の亀モデリングで倍以上の期間が過ぎてしまいました。
実質の作業時間は全然少なくて集中して作れば数日で完成なんですけどね、まあお遊びですから気の向くままに作ってるとこんなもんです。

イベントのほうでは一機だけ暫定的完成でタイムリミットの15日にゴールとしましたが、当初は二機完成させる予定でしたし、やり残した作業もいっぱいありました。
一番やっておきたかったけど〆切に間に合わなかったのがアンテナ線張り。
いちおう今まで大戦機作った時は必ずやっていた作業なんでね。でも難しい作業なのでつい先送りにしてしまいます。

素材は伸ばしランナーを使うことにしていますが、144だとかなり細い線が必要になります。強度も考えるとプラの伸ばしランナーでは限界に近い細さです。
それでも見た目かなり太くなりますし、画像にするとさらに太く写りますね。実際、スケール計算しても太いんですけどね・・・縮尺から考えると0.02mmぐらいじゃないとダメな筈ですけど、まあそこは、妥協です。

キャノピーのてっぺんあたりにアンテナ線の前方の付け根があるんですがディティールが分からず作業が止まるので、考証は諦めて単純に直付けしてます。実際は直付けされているものやキャノピー内部に引き込まれているものなど色々あるみたいです。
本当はもう少しピンと張っていて欲しいんですけどね、接着が難しく縦線で下に引っ張って弛みを誤魔化してますが、引っ張り過ぎかな。

下側に色々生えているものも付けておきました。アンテナとかだけど良く分からん。
「赤腹」なので生えている物も全部赤に塗ってます。本当はどうだったのか分かりません。

タッチアップ、墨入れ、フラットコートを施して完成。

 

第44戦闘団ヴュルガー中隊「赤の1」、ハインツ・ザクセンベルグ少尉機

機体上面はライトグリーンとダークグリーンによる迷彩


キャノピーはぷっくり膨れた「ガーランド・ハウベ」と言われるタイプ


この機体はキャノピー後方やフィレットのハゲチョロが目立っていたようなのでシルバーを筆でチョンチョンしました。
機番の前には「服を売り払って天国へ!」ということが書いてあるらしい。
洒落た文句を機体側面に書いてあるのがヴェルガー中隊のFw190の特徴

 

同じくヴュルガー中隊「赤の13」、クラウス・ファーバー中尉機
この機体は速力に優れ、ほかのパイロットも好んで使用したらしい。

「赤の1」と同じ時期の機体の筈ですが、こちらはグレーバイオレットとダークグリーンによる迷彩
(迷彩色については様々な解釈があるようですが・・・)


これは旧タイプのキャノピーです。
機体側面のモットリング迷彩、もっとうまく塗れるようになりたい・・・


こちらには「涙を振り切って、彼は行く!」とか書いてあるらしい。
日本語訳は資料によって様々です。

アップで見ると塗装面にホコリや粒子が噛んでいたりして汚いです・・・でも144なんですごく小っちゃいので肉眼ではほぼ見えませんので気にしません。


大判デカールで再現した機体下面の赤に白ストライプ、間隔や太さが違っています。
プラッツさん、しっかりリサーチされてるんでしょうね・・・。
資料とか無いので確かめることも出来ません。

いつもそうですが製作を開始してから分からないことが出てきてネットを徘徊して知識を集めてます。
前の記事にも書きましたが、今回は迷彩色が分からなかったりディティールが不明だったりで、実機の画像資料は皆無なのでほかのかたの製作記事などを多く見て参考にさせてもらったのですが、そんな中で気づいたことがあります。

飛行機モデラーの人なら何でも知っているわけではなくて、皆さん分からないこともありながら自分の判断や解釈でどんどん作っているんですね。
比較的資料が揃うレーシングカーなどと違って70年も80年も前の軍用機ですもんね、破壊されてしまったものも多いし戦場での混乱もあっただろうし、当時はカラー映像の記録も少ないので今判明していることは限定的なんですよね。

カーモデルばかり作っていると資料に縛られて自由度が少なくなっていることに気づきます。
模型作りは資料作りではなく個人的な楽しみですから、分からない部分は想像を膨らませて自分の好きなように進めて良いんだと思いました。

ジャンルによって取り組み方は違うと思いますが、違う世界をのぞいて見て改めて気づくことってありますよねー。


今回、フォッケウルフにどっぷり関わってこの飛行機の世界観がかなり気に入ってしまったので、もう少し作ってみようかな、なんて思ってたりして。

次回へつづく。

 

 

 

 

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