43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

レイトンハウスSC430・完成!

2008-01-17 | TOYOTA SC430

本当は年末に完成させられるくらいまで進んでたんですがDSのせいで今頃完成です。仕上げのチマチマ作業は時間かかるんですよ。と言うか、正月休み明けはあんまり作業してない訳ですけど。

なんでこんなヘンテコなSC430を作る事になったかについては、カテゴリリストのログを遡って読んでいただくとして、変なことやってる割に作業はシンプルなものでして、シンナー風呂のあと塗装し直して寄せ集めのデカールを貼って、普通に仕上げただけです。
パーツも極力キットのものを使いました。自作したり流用したのは僅かで、あとはキットのパーツをシェイプUPで済ませてます。




テールライトもキットのまま。透明ボディーなのでマスキングして塗り残して、赤で仕上げてます。中のダイオードはメッキパーツです。このあたりの表現はバンダイGJ!って感じです。
リア・フェンダー後方のエア・アウトレットは開口してメッシュを貼ってます。



カナードもキットのパーツのままでじゅうぶん薄いです。薄々攻撃の必要なし!
アンテナも細く尖ったものですが柔らかいプラを使う事で安全性も確保しているようです。(アンテナはさらに細くしようと削ってるうちにダメになっちゃって、結局自作しましたが。)



唯一、自作したパーツがサイド出しのエキゾースト・パイプ。
キットはモールドでしたので、穴を開けてアルミパイプを削って作った物を差し込みました。
ホイール・ハブにはディスク・ブレーキも一体化されていて塗り分けだけでこのディティール!ホイールもそこいらのガレージキットとは比べ物にならない造形。センターロックも今風のものがモールドされてます。
タイヤが何とも四角くて残念なんですが、あえてキットのままです。こんなの別売り品に替えてたら、コスト的にアンバランスですもん。



リア・ウインドウはミラータイプにしようと思って、アルミテープ貼りましたが、コレ、ちょっと磨いただけでキズだらけに…!
実際には写真ほどひどくないですけど、やっぱりイマイチかな…黒塗りでよかったかも。
つーか、レーシングカーのリア・ウインドウってどうなってるんだ?最近、透明なの見たことないけど、後ろ見えるんだろうか?もしかして単なる飾り?
だったらボディーカラーで塗っちゃうほうが良かったよね。

と言うことで、キットのパーツのままでもじゅうぶん満足出来る完成品が作れちゃうバンダイの43キットです。透明ボディーに窓はめ込み済みというのも、マスキングの手間を別にすれば悪くない方法です。
つくづく、デカール貼り込み済みという構成ミスが悔やまれます。
もっとも、デカールの質自体が悪過ぎですから、デカール添付されてても使えないかも知れないです。マジでどっか、別売デカール発売して欲しいぞ!
(○ッフェさん、○ブさん、○ュージアムコレクションさん、お願いします!)








えー、完成画像撮り終えてなんか足りないなーと思ったら、ドアノブとトランクのフック忘れてました。…また追加工作です…

80年代後半、バブル景気の波に乗って人気を集めたファッション・レジャーの総合ブランド、レイトンハウス。とりわけレース活動には熱心で、ついにはF1チームを経営するまでに登り詰めましたが、バブル崩壊とともに不正融資疑惑や巨額の負債による親会社の破綻により、レーシング・チームも幻のようにレースの世界から消えて行きました。
それでも、当時の浮かれた世相や爆発的なF1人気の熱狂とともに、レースシーンを駆け抜けたレイトン・ブルーの活躍は今でもファンの中に鮮烈な記憶として残っています。
もし、あの時代がもっと長く続いていたら…あの頃の熱狂がふたたび戻ってきたら…レイトン・ブルーが今でもサーキットを走り抜ける夢を見るレース・ファンのひとりとして、こんなフェイク・モデルを作ってみました。
夢のあった時代、夢に終わった未来を、ちっぽけな模型に実現させてみるのも、これでなかなか退廃的な楽しみでもあります。
91年、全てが暗転したあの年の記憶をゼッケンにこめてみました。
こうゆう模型の楽しみ方、いかがでしょう?

(写真:バンダイ1/43 トヨタ・レクサスSC430 2007)