太極拳の止まった姿勢だけをまねるのであれば、入門者でも似たような形を作ることができる。しかしベテランのそれとは全く違う。入門者は余分な力が入るが、ベテランは力が抜ける。
ずいぶん前に橋口譲二の写真集を観たことがある。同じ職業に携わる若者とベテランを背景を同じくして、別々に撮ったものだ。若者は力が抜けないだけでなく、ベテランのように、背景にピタッと一致した感じがしない。背景に馴染めずに、なんだか浮いているのである。ベテランは自分のことだけでなく、周りにも意識が行っているから溶け込めるのだろう。
私は太極拳とともに、「立ち方」を指導している。何故立ち方など教えているのかというと、皆が上手く立てていないからである。イメージを使って練習すれば、立ち方が変わる。最高の立ち方とは言わないが、今現在成し得る一番良い立ち方にはなれる。まず「立ち方」でベテランになり、それから専門に行った方が、その道を極める近道になると信じている。
ずいぶん前に橋口譲二の写真集を観たことがある。同じ職業に携わる若者とベテランを背景を同じくして、別々に撮ったものだ。若者は力が抜けないだけでなく、ベテランのように、背景にピタッと一致した感じがしない。背景に馴染めずに、なんだか浮いているのである。ベテランは自分のことだけでなく、周りにも意識が行っているから溶け込めるのだろう。
私は太極拳とともに、「立ち方」を指導している。何故立ち方など教えているのかというと、皆が上手く立てていないからである。イメージを使って練習すれば、立ち方が変わる。最高の立ち方とは言わないが、今現在成し得る一番良い立ち方にはなれる。まず「立ち方」でベテランになり、それから専門に行った方が、その道を極める近道になると信じている。