昨日は日原川の支流「倉沢谷」に初めて行ってみたが、全く釣れなかった(先週某沢で下手な私にしては良く釣れたので、これでバランスが取れるのかな?)。バス停から歩いて上流の「長尾谷」まで行き入渓しようと思ったら、すでに人がいた(電車とバスを乗り継いで行く私は、車に勝ち目は無い)。やむを得ず釣り下ることにしたが、アタリ(魚の反応)も無く、早々に切り上げた。
ところで、着替えを済ませて、停留所近くでバスを待っていると、車で通りがかった人が声をかけて来た。話し振りから釣りについては相当詳しそうだ。その人は仕事の途中だと思うが、わざわざ車から降りて、いくつかアドバイスをしてくれた。そして「秘密の場所(釣れるポイント!)」を教えてくれた(その場所の公開は控えさせて頂く)。
釣り人なら恐らく誰でも、自分だけの「釣れるポイント」を持っている。同じ川や沢に何度も釣行すれば、自然にそういう場所を憶えて行く。しかしその人の教えてくれたその「ポイント」は恐らく他の人とは重なっていない。故に「秘密の場所」なのである。
その人は何故、見ず知らずの私に、そんな「良いこと(秘密の場所)」を教えてくれたのだろうか。「秘密の場所」は自分だけ知っていた方が得であるにもかかわらず・・・
「良き釣師」なのだ。自分の釣りだけ考えているのではなく、「釣り」そのものが好きだから、他の釣り人にも優しくなれる。また技術の裏付けのある自信も持っているはずだ。たとえ私などがその「秘密の場所」に通ったとしても、その人なら、全然関係なく(影響も受けずに)ヤマメを釣り上げるだろう。