私が老荘思想や禅、野口整体や気功に興味を持ったのは、単に知的好奇心を満たすためではなくて、当時ははっきりとは分かりませんでしたが「必要」があったからです。それを知り、自分のものにすることで、「何か」を変えようと思ったのです。
「何か」というのは、子供のときから抱えていた問題・悩みのようなもの、それから将来に対する不安のようなもの。これらは私にとってとても大きくて、趣味に没頭するくらいのことで簡単に解消したり、解決できるものではありませんでした。たとえ誰かに相談したとしても(気は楽になるかもしれないけれど)、問題が大きく変わることはなかったでしょう。私の問題は、自身の問題であり、自分の裡から変わる以外に方法がなかったのです。
上記の思想や野口整体のような身体技法を身につけることで、身心は少しづつ変わりました。現在は、それらを総括して作った健康法『透明を観る』をしています。