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気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

「フーガの技法」の中にある「自然」

2018-02-24 10:11:00 | 音楽
 私にとってバッハの音楽は「鎮静」に誘うものである。「平均律クラヴィーア曲集」も「無伴奏チェロ組曲」も然り。その最たるものが「フーガの技法」である。シンプルな音の流れは、高まった感情を虚無の手前まで引き下げ、自我の意識を薄め、万物との融合を促す。そこに生じる静寂は「死」を想起させるが、不思議なことに恐ろしくはない。
 「生」と「死」は同体であり、それぞれ単体で存在することはできない。「フーガの技法」には「生」と共に「死」が描かれている。私はこの曲に自然のあるがままの姿を感じ、時々そこに帰りたくなってしまう。

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