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気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

太極拳で大事なこと

2015-01-23 11:04:20 | 太極拳
 「太極拳を学ぶ時、一番大事なことは何だ」と問われたら、「感受性を磨くことだ」と答える。太極拳は型(套路)だけを学べば良いと思っている人は多いが、その外形には、からだの内側(筋肉やココロ)の様子が現れているのである。からだの内側を整えられずに、良い太極拳はできない。からだの内側を知るために「感受性を磨くこと」が必要なのである。たとえば重心を左右(前後)に(6対4或は7対3)で分けなければいけないときに、5対5になってしまう人がいるが、感覚が鈍い(自分の重心を把握できていない)のである。最も多い偏りは、腕だけで太極拳をしようとする人。全身をつなげて使うことができず、腕だけで動いてしまう。それは本人の意識が、からだの内側に向かわず、ただ外形を追い求めてしまった結果である。
 大事なことは、からだの内側の感覚に意識を向け、緊張と弛緩のバランスを整え続ける(余分な力を抜く)ことである。それが、「感受性を磨くこと」になる。
 上記のようなことを教室で話すのだが、わかってくれる人もいるが、そうでない人もいる。中にはとにかく太極拳のような形を真似て、動いていればそれでいいという人もいる。太極拳は型をいくら繰り返しても良くなることはない。ただ慣れるだけである。それは毎日歩いていても歩き方が良くならないのと同じである。このような人に「感受性を磨くこと」の大事さを説いても伝わることはない。本人の意識(観念)が変わらない限り、動作も変わらないのだが・・・。
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