先日、私の生徒でもあるピアノの先生と話していたら、ピアノの指導時に、太極拳や気功の基本を中心にした「からだの使い方」を教えているという。教わった生徒の姿勢が良くなり、肩甲骨を上手く使って弾けるようになったという。私にはピアノの経験がないから想像するしかないが、ピアノを弾く時には「腕」や「指」に意識が強く集まり、力も余分に入りそうである。そうなれば、全身のバランスが崩れてしまう。太極拳も同様、初心者だけでなく、型(形)が太極拳だと思っている人は、腕に力が入りやすい。私は生徒に「腕は胸の延長である(或いは肩甲骨から腕である)」と言っている。腕は何もしなくても、胸が左右に開かれていけば、その力が「肩→二の腕→掌」と伝わっていき、腕は動かされてしまう。もちろんその前提として丹田が上下するのだが。「腕は何もしなくても」と言ったが、キチンと力を抜いて、力が伝わってくるのを待っていることが大事なのである。同時に動かそうとしては、かえって腕だけの動きになってしまう。
話をピアノに戻そう。言うまでもなくピアノは椅子に座って弾くものである。座ることによって、上半身と下半身の力が分断されやすくなる。椅子に腰かけながら、全身の力を揃えていくことが大事である。そのためにはまず「キチンと立つ」ことによって、全身が揃っている(整っている)感覚を磨くことである。そうして、その感覚を椅子に腰かけた時にも持ち込み、合わせて行けばいい。そうすれば、腕や指、或いは腰にも力が入り過ぎていることに気が付くことができるだろう。
また私の教室にはフルートを演奏する人が3人参加している。フルートは言うまでもなく口で息を吹き込むことで音を出す楽器である。息は呼吸である。呼吸が意識の状態と関連があることは誰でも知っている。安定した意識が安定した息を送り込み、安定した演奏になる。フルートは、オーケストラを除けば、立って演奏することが多いだろう。「キチンとした立ち方」をすると、からだの中には空気が入っているように感じることがある。口や胸から息を吹き込むのではなく、全身の空気をフルートに流す。もっとも、フルートとからだがつながっている感じがあれば、「流す」必要もないのだが。
いずれにせよフルートやピアノを演奏する人ならば、音色が変わったことで、からだとのつながりを発見できるのである。
話をピアノに戻そう。言うまでもなくピアノは椅子に座って弾くものである。座ることによって、上半身と下半身の力が分断されやすくなる。椅子に腰かけながら、全身の力を揃えていくことが大事である。そのためにはまず「キチンと立つ」ことによって、全身が揃っている(整っている)感覚を磨くことである。そうして、その感覚を椅子に腰かけた時にも持ち込み、合わせて行けばいい。そうすれば、腕や指、或いは腰にも力が入り過ぎていることに気が付くことができるだろう。
また私の教室にはフルートを演奏する人が3人参加している。フルートは言うまでもなく口で息を吹き込むことで音を出す楽器である。息は呼吸である。呼吸が意識の状態と関連があることは誰でも知っている。安定した意識が安定した息を送り込み、安定した演奏になる。フルートは、オーケストラを除けば、立って演奏することが多いだろう。「キチンとした立ち方」をすると、からだの中には空気が入っているように感じることがある。口や胸から息を吹き込むのではなく、全身の空気をフルートに流す。もっとも、フルートとからだがつながっている感じがあれば、「流す」必要もないのだが。
いずれにせよフルートやピアノを演奏する人ならば、音色が変わったことで、からだとのつながりを発見できるのである。