気を感じながら暮らす

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一体感のある動作

2018-07-14 10:35:37 | 「立つ」健康法
 一体感のある動作とは全身をキチンと使った動きのことである。それはただ五体を同時に動かす(腕と足を同時に動かし始めて、同時に終わる)ことではない。太極拳などで、動作を覚えるまではそういう練習の段階があっても良いが、いつまでもそれにこだわっていると前には進めない。
 「一体感」とは「質」のことである。頭から足の裏まで、全身の質感がそろうことである。もちろんこれは測定されたものではなく本人の主観である。
 太極拳の「起勢(最初の動作)」のように腕を前方に挙げて行く動作は、腕以外の処をまったく動かさないとやりづらいものだ。多くの人は腕を挙げる時に力が少し入り、降ろすときに抜けてしまうのである(質感が変わってしまう)。大事なことは、動く前にからだの質感をそろえておくことだ。そうすれば(丹田や足を動かさずに)腕の上下だけをしても、質感(力の強弱)は変わらないのである。
 ではどうやって質感をそろえるのか。それにはキチンと立つことである。イメージを使ってキチンと立てば、自ずと質感はそろう。イメージと言っても別にきれいな景色を想像することではない。要は普段と違う意識になることである。普段の意識のままでは普段のからだから変わることはない。普段は物事を比較・分別するような相対的な物の見方をしているのだが、それを「一つ」に見ようとすればいいのである。方法はいろいろあるから、自分に合ったイメージを探せばいい。
 意識とからだの関係、これを研究することは楽しいことである。

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