気を感じながら暮らす

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「腕」を使わなければ太極拳は良くなる

2018-07-29 13:54:47 | 太極拳
 太極拳が上手くならない要因の一つは、「腕」を使い過ぎることにある。腕に使う力が、足や腹などより大きいのだ。五体と言ってもからだは繋がっているのだから、一体感のある動きが理想である。腕だけに力が入れば、からだのバランスを失うことになる。
 何故、腕に力を入れてしまうのか。本人の意識の問題である。本人が、太極拳をそう(腕を使ってするものと)理解しているからである。また腕は足や腹よりも動かしやすいから、そこに意識が偏りやすい。
 私が提唱するのは、腕を使わずに型(套路)をする練習。丹田の上下運動は、胸の上下運動を伴いながら、同時に胸を左右に開閉する。その力は肩から二の腕・肘・手首・掌と伝わっていく。捻る動作も、足首を捻れば、その力は股関節に伝わり、肩を動かし、腕の旋回になる。腕を止めておくと、力が伝わってくるのが分かる。伝わってくるとウズウズして動きたくなる。それから動けばいいのである。腕と腰や足を一緒に動かそうとすると、かえってバラバラになるのだ。
 そういうからだの内部を伝わる力が分からない人は、「立つ」だけの練習をして、からだを敏感にするといい。
 

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