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気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

釣りのあとに寺を訪ねる

2014-04-18 19:50:07 | 渓流・鮎釣り

 昨日は「桂川(都留漁協)・支流」の最上流に初釣行。地図を眺め、ここには渓魚がいるのではと予想して出発。大きな砂防堰堤が幾つもそびえ立ち、その都度巻くことを余儀なくされるが、それもまた渓魚に会うためである。パーマーク(斑紋)のくっきりとした山女魚が2匹釣れて、予想が間違っていなかったことが嬉しかった。その後は岩魚が続いて出たが、ある処からアタリがプッツリと無くなった。前方に釣り人が見えた。恐らくその人は沢の途中から入渓したのであろう。残念だが仕方がない。諦めて場所を下流に変えてみたが、すでに私の集中が切れていたのか魚は出なかった。

 ところで先日、私が遊ぶ渓の近くに「一乗寺」という寺があることを知った。「一乗寺」は「肥田式強健術」を編み出した肥田春充が若い頃に、病弱な肉体を改造することを誓ったと言われている。肥田春充の本を最近読み返したりしていた矢先に、偶然にも肥田因縁の場所を訪ねる機会がすぐ近くにあることを知って驚いたのだ。

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 肥田の健康法は、自分の身体をもって作り上げたものだ。一見シンプルだが、キチンとやるのは大変である。彼の提唱する「聖中心」を体感することは、それ以上に難しい。その先には「無念無想」の境地があるというが、果たして肥田以外にそれを体現した人がどれだけいるのだろうか。

 「一乗寺」に向かう道の真ん中に石碑が立っている。

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 「三つ峠」を後ろに控え、気の澄んだ、気持ちの良い寺であった。

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 「一乗寺」をさがして、道を尋ねようかと思ったところに現れた女性は、私が「それ」を訊くことを予想していたかのような対応だった。しばらく歩いて別の寺と間違いそうになった時に、再びその女性が今度は車で現れて、「ここではありません。もう少し前です。」と教えてくれた。その車は50m程前で停車すると、窓から右腕を出して、「ここを曲がってくださいね」と腕だけで合図をしてくれた。全てのタイミングがよく、風のようにサラッと去って行った。

 


大きな虹鱒

2014-03-27 21:29:35 | 渓流・鮎釣り

 今年から桂川(都留漁協)に通うことにして2日目。駅から徒歩で川原に降りて、ハヤル気持ちを抑えて着替える。眼の前に大きな淵があるから、尚更急いてしまう。川虫を取ろうと下流に行くと、50メートルくらい後ろに釣り人が見えた。仕方なく場所を替えることにして、国道139号線を西へと向かった。そして恐らく人のいないであろう処に入渓した。案の定、人は居なかったが、アタリもない。餌の川虫がいない渓相かも知れないと思いながら進むと、ようやく開けた場所があり、そこで小さなヤマメを釣った。すると再び川幅が狭く急流な渓相になり、横を歩くのに気を遣う。それ以上進めないポイントが淵になっていたので、5.4mから7mの竿に替え、重たいオモリで餌を沈めると、虹鱒が2匹釣れた。再び遡行し辛い道を戻るのは気分的にも疲れるものだが、2匹出たことで力を得た。

 その後支流に移って数匹の虹鱒、小さなポイントで岩魚が出た。そして、この大きな(56センチ位の)虹鱒が掛かった。

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糸を1回切られたあと、1号の糸に替えて川虫を流すと同じ処で喰ってきた。初めはモソッとした、はっきりしないアタリで、その後水面に飛び跳ねたりして暴れ、私は下流側に廻り、何とか上げようと必死だった。浅瀬に寄せた後はタモを使わず、虹鱒を手で上に投げた。実はこの直前に穂先を折ってしまい、苦肉の策で竿先に輪ゴムをキツく巻いていたのである。結果的にはそんな方法でも虹鱒を釣り上げることができた。

 先週、今週とわたしにとっては、釣れ過ぎである。放流量が多いのと、天候やその他の運にも助けられているに違いない。今後、どういう釣りができるのか、楽しみである。


「尺山女魚」とようやく会えた

2013-06-06 17:21:17 | 渓流・鮎釣り

 先週29センチの虹鱒を釣った桂川(山梨)に今日も行った。今年は春先から「沢釣り」ばかりで、山間の暗い景色に慣れていたので、本流は視界が開けて全く別な世界だ。

 さて、先週のポイントに、庭で育てた?元気なミミズを投入するも反応なし。直ぐに川虫(クロカワムシ)に切り替えてみるが、気配なし。粘っても釣れるものではないので、適当に見切りをつけ、少しづつ上流に向かう。途中に岩を登らないとならない処があり、竿を畳んだりして面倒ではあるが、そうして次の場所へ行く。その「面倒」をしたおかげで、アタリが来た!グイグイと糸が引っ張られる。竿を立てて対抗する。水中に銀色の魚体が観える。虹鱒だろうか?魚に何度か空気を吸わせてから水面を滑らすように引き寄せると、うっすらとピンク色が映る。「うわっ山女魚だ!」久しぶりの本流ヤマメ(25センチ)である。

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 次のポイントでも魚がかかった。水中で暴れた後、スルッと逃げて行った。針か糸が切られたのかと思ったがそうでは無かった。あれだけ竿を引っ張っても、針はかかっていなかったのだろうか(くわえていただけ)?

 調子に乗って更に上流を目指そうと一旦退渓し、少し歩いて入渓すると、前方に釣り人がいた(その人は上流方面から来たのであろう)ので、諦めて下流に行くことにした。

 15分ほど歩いて、下流に入渓。いかにも「ポイント」という処に餌を流してみるが、全く感応せず。そこから上流を眺めると、浅い瀬が続いているように見えて、あまり釣れそうにない。それでも行ってみると、どこも同じ浅さではなく、深みのある処もある。なんとなくやってみると、グッーンと強いアタリがあり、魚が走る!上流下流に!そして大きな岩の下に逃げようとする。私は慎重に、尚且つ逃げられないように(糸が切られないように)、耐え、何とか手前の浅瀬に引き寄せた。初めて見るその風格に驚いたが、無事に上げることができた。桂川・本流で初めて釣った「尺山女魚」である。

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水のない沢で見付けたもの

2013-05-09 17:52:30 | 渓流・鮎釣り

 「沢釣」に行く沢を新しく見付けようと、インターネット上の地図を観ていたら、ある「沢」が気になった。水を表す青色で描かれたその沢は2Km位はありそうだ。

 初めての沢は、ワクワク8、心配2くらいだ。駅から沢まで約30分。途中で親切なオジサンが、その沢の架かる橋まで案内してくれた。高い橋の上から、見下ろしてみるが、川の姿はよく観えない。沢に降りる道を探して、集落の細い道を歩いた。暫くして山道が有り、それを下って、目指した「沢」に到着。

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 何と、そこには「水のない沢」があった!私は立ったままア然とするしかなかった。その形状から、かつては水が流れていたであろうことは想像できた。足元の大きな石には、長い年月をかけて水が描いた模様が残されていた。

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  見上げると、朝陽の中に淡い紫をしたヤマフジが幾つも垂れ下がっていた。街にある濃い紫色したフジでは、この谷の、山の緑とは調和しないだろう。

 笹の林立する中からは、ウグイスの声が聴こえる。近づくと啼き声が大きくなり、息遣いまで感じる。声の出処が分かる程近づいても、姿を観せることはない。

 水が無かったおかげで、予期せず風流な一時を過ごすことができた。

 さて、釣りの方だが、約1時間かけて別の沢に行き、山女魚と岩魚を釣った。そこには、どんな鳥がいて、どんな花が咲いていたのか・・・ 


岩魚と赤い実

2013-04-04 14:11:30 | 渓流・鮎釣り

 桂川(山梨)に、2週間ぶりの釣行。昨日の雨で増水してるかと思いきや、そうでもなかった。川虫を捕まえて暫くやってみるが、全く反応無し。本流で釣れないことはよくある事で、気を落としてはいられない。

 今年初めての某沢に行くことにした。本流との合流付近から上がると、直ぐに滝が有り、行く手を遮られる。その後も高い滝が数本あるので、それらを過ごしてから入渓。1時間あまりで岩魚が3匹釣れた。全く「雨のお蔭」である。

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 帰り際、山道(林業の人が使う仕事道?)で着替えをしていたら、山の斜面の赤い実が眼に入った。背が低いから「十両(ヤブコウジ)」かと思ったが、良く観たら、赤い実は幾つも垂れ下がり、「万両」だった。

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 滅多に人が通らないだろう「この道」で、斜面のやや上にある、この低木の、更に小さい「赤い実」に、私は呼ばれたのだ。その美しい姿を観せるために、或いは何処かへ蒔いてもらうために・・・。そうではなくて、「暇つぶし」に呼んでくれたら、それが一番嬉しいだろう。