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気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

沢から始まる

2019-03-01 15:08:53 | 渓流・鮎釣り
 桂川(山梨)が解禁したので、早速沢釣りへ。橋の傍にはいつも先行者の車が止まっているのだが、幸運なことに今日は車がない。
 4メートルほどの竿に、1,5メートルくらいの糸をつけ、がん玉を打つ。ミミズを針につけたら適当なポイントに静かに沈める。
 曲り角の浅いポイントで、水面が動いているのが観えた。水中は観えないが、数匹の魚が泳ぎまわっているようだ。そこへミミズを投入すると、何とそこにいた魚が下流の私の方へ逃げて来た。25センチはあろうかという岩魚である。しかも私の存在に気が付かない。その岩魚の鼻先にミミズをピンポイントで落としてみるがまったく相手にされない。食欲がないのだろうか。解禁当初はこういうことがよくあるのだ。
 ある場所では、ミミズを沈めずに、水面を滑らせるように流してみると、下から山女が飛びついて来た。
 
 久しぶりに、沢の流れを聴き、岩を登り、倒木を跨ぎ、山女のリズミカルな魚信を感じることができた。こうして私の渓流釣りは毎年、沢から始まるのである。




 

浅川で鮎釣り

2018-12-08 10:00:07 | 渓流・鮎釣り
 10月から、地元・八王子を流れる浅川で鮎釣りをしている。と言っても友釣りや餌釣りではなく、コロガシのように「引っ掛け」て釣るのである。浅い処に小さい鮎が沢山いるのだが、思うようには釣れない。鮎はこちらの姿を見れば逃げるし、竿を水上に構えただけで逃げる。たまたま現場で知り合った釣人と二人で挟むようにした時には、鮎が逃げ場を失ってよく釣れた。針をはじめ仕掛けについては、行きつけの釣具店のおじさんに教えてもらった。枝針を主のハリスに付ける、特殊な結び方を覚えてから釣果が上がった。
 ときどき土手を散歩する人たちが足を止めて、見ていることがある。そういう人たちには私から話しかけて会話を楽しんだりしている。渓流釣りにはない光景である。
 例年、鮎はこの時期には下って、いなくなるらしいのだが、今年は何故か残っている。




真夏の沢釣り 2018

2018-08-04 10:21:39 | 渓流・鮎釣り
 一昨日、沢釣りに行ってきた。4月からは本流、6月からは鮎釣りをしていたので4か月ぶりの沢釣りである。電車を降りてから沢まで約30分。仕度をして最初にミミズを水に入れる時には、いつでもココロがときめく。
 山の中で一人静かに岩魚を狙う沢釣りと、大きな川で銀化した山女を狙う本流釣りはまったく別の釣りである。鮎の友釣りは言うまでもない。それぞれに異なる味わいがある。釣りの趣は難度や魚の大小で決まるものではなく、自分の思ったような釣りができた時に得られる悦びである。よって個人に合った釣りをすればいい。
 沢釣りの魅力は、自然との一体感である。沢の流れに沿って上流に登る時、同時にいろいろなことを感じ、考えている。水の深さ、踏み出す足場の確認、苔の様子(滑らないかどうか)、竿を運ぶ方向に木などの障害物があるかないか…そして次のポイントも選んでいる。近づく時には、水面に影が映らないようにからだを低くして、足音もさせずに…太極拳のように全身を一つにして使っているのである。いや、アナログな自然に適応しようとする沢釣りは、教室で行う太極拳よりもより実践的である。
 思ったよりも早く、数匹(食べる分だけ)釣れたので早々に納竿した。


 
 

渓相が変わる

2018-04-28 08:42:15 | 渓流・鮎釣り
 今季、桂川(山梨・桂川漁協)の渓相(川の様子)がずいぶん変わったと感じている。昨年の大水の影響だろうか、淵が浅くなったり、曲って流れていたものが真直ぐになったりしている。それから餌にする川虫「クロカワムシ(トビゲラの幼虫)」が激減した。時期が遅れているだけなのだろうか、私がいつも捕まえている数か処だけで減ったのだろうか。
 沢の水の量も年々少なくなっている。最上流部で、水が消える処がだんだん近づいている(川が短くなっている)ことに愕然とすることもある。水もまた無限ではないのである。
 人が年を重ねれば顔が変わるように、川もまた歳をとるのである。
 
 そんなわけで先日は地元の小さな川で「オニチョロ(カワゲラの幼虫)」を捕まえてから、桂川に行った。その小さな川も「圏央道」ができた時には川虫が捕れなかったのだが、再び捕れるようになった。文明に翻弄される虫たちにも、たくましい生命力がある。


 

桂川(山梨・桂川漁協)の釣り

2018-04-12 15:58:23 | 渓流・鮎釣り
 解禁から沢でしか釣れなかったが、去年の記録に「4月13日に本流で29センチと27センチの山女を釣った」とあったので、今日は期待して本流へ。去年釣れたクロカワムシを捕まえようと、石の裏を探してみるがまったくいない。仕方がないから持参したミミズと、捕まえた川虫(キンパクとオニチョロ)でやることにした。最初の1時間はアタリすらなかったが、大淵の渕尻手前くらいでようやく掛かった。虹鱒である。3月下旬に行われた虹鱒釣り大会で生き延びたものが、ここまで来たのだろう。
 その後一度退渓し、20分ほど歩いて入渓(高い処を行けば川通しで歩けるらしいが、怖くてとても無理)。川の流れに乗せて川虫を流してみると、ズンズンズンと強い引き!果たして今度は山女だった。その後はアタリが何度かあったが、針には掛からず。
 私の行く処がマイナーなポイントということもあるが、今日は釣り人を一人も見かけなかった。釣果もさることながら、自分のペースで釣行できたことが何よりも良かった。帰り道、畑の横を歩いていると、顔見知りのおじさんが「のらぼう持ってきな!」と。これもまた趣のひとつである。