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blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

船を見る1日

2009-08-01 23:36:15 | 休日
高岡市の伏木地区にある民営の渡し舟「如意の渡」に乗ってきた。
小矢部川を渡る自動車橋の開通と引き換えに明日8月2日限りで廃止になってしまうということで、ギリギリのところで楽しむことができた。
最終日の明日が無料開放というのは知っていたが、あえて200円を払って乗った。
もちろん「無料+最終日」ということで大混雑を予想したのもあるが、今まで一度も利用しなかった人間が、最終日にひょっこり来てタダで乗って帰るというのも失礼な気がしたからである。
船自体は定員が20人にも満たない小さなもので、対岸までは300mという短いものだが、長年地域の足として活躍してきたことは事実である。
その歴史の最後にほんの少しお邪魔できてよかった。
写真を何枚か撮ったので、近々私のウェブサイトのほうにアップしようと思う。
http://www.geocities.jp/kakinokiwari/

さて、今日はこれだけで目的は終わりのはずだったが、JR伏木駅の貼り紙で海上自衛隊の船舶が一般公開されていることを見つけたので、伏木港の万葉埠頭というところに行ってみた。
公開されていたのは、訓練支援艦「てんりゅう」とミサイル艇「うみたか」の2隻であった。
どちらも艦内の見学ができ、甲板では実際に装備を動かしてみたり、音楽隊による演奏があったりと、「ただ見せる」だけではない工夫がされていた。
船の任務や装備についても、放送で丁寧な説明があった。
あいにくの天候にもかかわらず、案外子供さん連れの方も多くて、大いに賑わっていた。
自衛官の皆さんも、私のような何も知らない見学者相手にいやな顔もせず非常に親切に接してくれたのが印象に残った。

インド洋で給油活動をしている海自の技術力が、諸外国から「God Hand」(神の手)という表現で絶賛されていることを知る人は少ない。
わが国のマスコミはそういったことは一切報道をしないからである。
報道しないから、総理大臣がわざわざ記者会見やスピーチで口にしなければならないのだが、それすらも報道しないからどうしようもない。
自衛隊の「本当の姿」がなぜ国民に知らされないのか。

今日の印象だけで申し訳ないが、「現場」は本当にマジメにやっていると思う。
しかし、主に長年の政治の怠慢のために、今もって自衛隊が「堂々と」活動できる環境にはない。
一般人にも積極的に施設を開放するのは、自衛隊を知ってほしいという切なる気持ちの表れだろう。
せっかくの人材、せっかくの装備を、国防という国家の最重要任務のために最大限生かす体制を整えることが、ひいては日本のためになる。
生活も景気回復も、「国あって」のことであることを忘れてはならない。

今日は「船づくし」で、いろんなことを考えさせられた1日であった。

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