38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

大根の、まびき菜。

2006年09月30日 | 農と暮らしの日記
またまた「まびき菜」、今日は大根である。
これは9月3日に播いたもので、1か所に4粒播いたのを先日2本にまびいたのだけれど、生育が遅いように思われたところは3本に残してあり、それを今日、2本にしたときに抜いたのが、これ。根はすっかり大根だけど、葉もまだ柔らかく、うちでは今夜、即席の漬け物にした。

……と書いていたら、薫が言った。
「去年は運動会の頃、相原さん(僕の研修先の農場)の大根まびき菜で、同じのをしてたわ」。研修の記録を紐解いてみると、9月17日に播いたもの。葉山の運動会は10月下旬だったから、たぶん仕上げで1本にまびいたのを頂いてきたのだろう。



今日は明日の雨を予感させる曇り空。
朝のうちに野菜セットの収穫と荷造りを終え、昼までトラクタでの作業。午後、田んぼの草を取る。きのう米糠スポンサーの大西さんから稲刈りの日程の見込みを教えていただいたときに、稲の上に飛び出している草だけは刈っておいたほうがよいとの助言を受けたので。

午前中にトラクタで耕耘したところを管理機で畝立て。
白菜とタアツァイを植える。並行して薫と子どもたちは人参の除草。

9月も今日で終わり。
もう夏に後戻りすることもない。種を播いたり苗を植えたりできる日も残りわずかになってきた。……ところへ、明日から天気は下り坂の予報で、どうやら大方は間違いないらしい。植えたり播いたりが終わっているのに乾ききっている畑にとっては約2週間ぶりの恵みの雨、一方で、これから作付しなければいけない畑のことを考えると、長雨にならないことを祈るばかり。
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春菊、鍋の予感。

2006年09月29日 | 農と暮らしの日記
今日の野菜セットに入った春菊まびき菜。
まだ葉長10cmほどのミニ春菊だけれど、香りはしっかり鍋の季節を展望させるに十分である。柔らかいので白和えや、さっと日を通す汁の実などに、どうぞ。

今日のセットはこのほか「まびき」が満載。
大根、蕪、人参のまびき菜のほか、最終のまびきで引いた数cmの人参(ミニ人参)も。さらに、「さつま芋の試し掘り」も入れて11~12品目とし、なんとかセットらしく仕上げる。



午前中に出荷作業を終え、午後から畑しごと。
6aほどの畑を草刈りしたあと、9月播きの人参の除草をしているうちに日没。

週間予報にようやく傘のマークが現れた。
早ければ日曜日に降り、週明けからもぐずついた空模様になるという。降り始めるとなかなか雲がとれないのが今年の天気。待望の雨が一転、疎ましく感じられるようになることが今から予想される。となれば明日の土曜はまた忙しくなる。
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3度目の、いもたき。

2006年09月28日 | 農と暮らしの日記
学校横の「壱」の畑。
3週間前にはこうだったのだから、つくづく野菜の生育というのは早いなあと感じる。左の白いトンネル(寒冷紗)が大根で、以下右へ畝ごとに、春菊、蕪、赤蕪(手前のほうしか芽が出なかった)、チンゲン菜までいずれも9月3日に播いたもの。右の白いトンネルは10日前に植えた白菜とキャベツ。畑の奥に見えるのが僕の自転車。

学校横の畑は、この壱から東へ弐、参、四、五とある。
さらに壱・弐の北に、いたりあ・ろんどん・はわい・にっぽんの4枚、計9枚で約4反ある。このほか、別の3か所に自給用の田を含めて約4反、あわせて約8反の農地を預かっているというのが現状。



今日も晴れて、午前中は収穫と出荷。
午後、上の写真とは別のところにある畑の一部を耕耘、畝立てし、赤蕪(2回目)、小松菜(3回目)、大根(4回目)を播く。いずれもこのあとまた別のところに播く予定。こんなふうに同じ野菜を何度もずらして播くので、ひとつひとつの畑が家庭菜園のように色とりどりになる。

なぜ、こんな播き方をするのか。
ずらすにしても、蕪なら蕪でひとつの畑に次々に播いていけばいいように思われるかもしれないけれど、トラクタや管理機は同じ畑で一気に使ってしまったほうが効率がいいので、野菜の種類で統一するより、播いたり植えたりする時期が同じ野菜で畑を埋めていくことになる。そんなふうにして仕上がっていく畑を、その畑だけを通りがかりに見た人は、だから、僕を「専業」の農家だとは思わない。



夜、この秋3度目の「いもたき」。
今日は西条市と新居浜市の「認定農業者」(定義はいろいろと難しいのだが、簡単にいうと、ある程度大きな規模でしっかりと経営している農家)と青年農業者が交流するという趣旨の会。何のために交流するかというと、若い農業者もしっかりやって「認定農業者」になりましょう、というようなこと(だと思う)。のであるので、僕などははっきりいってそんなところに出ていけるような立場ではないのだが、この地域の”プロ”の農家の方々の話を聞ける貴重な機会なので参加させていただいた。

例によって酒席なので幾多の話題があり、頭が飽和状態。
周りの方々の話を隣で聞いているだけでも、20年間この土地を離れていた自分、農家出身でない自分、そして、きっと規模的にはいつまでたってもこの方々と同じ土俵に立つことはないだろう自分にとっては、大いに勉強になる。さらにそんな自分のことをあれこれと聞いてくださり、助言や提案をしてくださる方々。これで3,000円は安い! ちなみに今夜のいもたきは正当派らしく、里芋以外の野菜(たとえば人参とか大根とか)は入っていなかった。曰く、「この時期には、とれんかろがね」。



帰路は慎重にペダルをこぐ。
いもたき仕上げのうどんを食べ損ねたので麺恋しく(?)、帰ってパスタを茹で、ゴーヤのスパゲティにした。
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風景を、つくる。

2006年09月27日 | 農と暮らしの日記
人参畑の向こうに、彼岸花。そして黄金に輝く稲穂。
うちで使わせていただいている田も含めて、周囲の田の畦にはこの時期、まっ赤な彼岸花が一斉に咲いている(何度か書いていますが、この辺りでは農地は基本的に「田」で、一般的には夏は稲作をし、その裏作で野菜を作る。最近は減反などもあり、夏も畑として使っている田もあります。藤田家族の野菜が育つ農地もほとんどが「田」)。

ちょうど1年前にも、この風景を見た。
研修と並行して就農のための土地探しをしていた折、縁あってこの地を訪れ、いくつかの田と、そして、いま住んでいるこの家も紹介していただいた。結局、その土地と家を使わせていただくことに決めたわけだけれど、この季節のこの地域の風景と空気が、とても気持ちのいいものだったことも、決め手のひとつになったのかもしれない。

いま、僕もこの地域の風景の一部を作っている。
畦に彼岸花の咲く田に、暑さを乗り越えて少し疲れ気味の夏野菜たちと、元気よく植えられたけれど乾いた空気に縮こまったままの秋冬野菜たち。朝夕、畑を眺めながら僕は思う。「いい風景を作っているか?」。……。うーん、野菜の出来以前に、やっぱりこれがいちばん胸が痛む、というか胃が痛むというか、とにかく全然ダメなのである。

近所の農家の方たちに見られて恥ずかしいのはもうしょうがない。
でも、もしもいま、「農業したいな」と思っている人がこの地を通りかかっても、うちの畑を見て心ときめくことはないだろう。そういうのが、いまちょっとつらい。彼岸花が咲き、稲穂が黄金に輝くいまだから。



今日も青空のもと、午前中は収穫と出荷。
午後、なおも畑に残っていたじゃが芋の最終の掘り上げ。そして、夕方早めに水やりを始める。種を播いたばかり、苗を植えたばかりの畑で約2時間。20リットル入りのポリタンク4つと10リットル入りの如雨露で計90リットルの水を軽トラに乗せて畑で撒いて。これを4回繰り返すうちに日没。

台風が過ぎてから今日で10日。
天気予報は来週開けまで晴れ続き。その後も傘マークは出ていない。灌水さえしっかりしていれば野菜の生育は順調、ということか。
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地震、被害なし。

2006年09月26日 | 農と暮らしの日記
今日も写真なし。

午前中、収穫と荷造り。
端境期の野菜セットは苦肉の詰め合わせで、毎日が綱渡りだ。ちなみに今日のセットは、茄子、ピーマン、オクラ、つるむらさき、空芯菜、人参まびき菜(初回のまびき。主に葉を食べる)、まびき人参(2回目のまびき。太さまちまちのミニ人参)、じゃが芋、さつま芋の試し掘り(まだあまり甘くない)、新しょうが、胡麻、など。

昼前に、薫と一緒に出荷ついでに街で買い物あれこれ。
僕はこれからしばらくの間に播く種をいくつか買い、薫はこれからしばらくの間に食べる加工品をいくつか買う。それにしても、スーパーの冷房は寒い。

午後、人参畑の整理。
まびき途中の7月播き、8月播きの畑で、土寄せをしたり畝間の草取りをしたり。そのあと、作付していない畑の除草を兼ねた耕耘。ちょっと見ない間に驚くほど草が伸びている。いけない、いけない。秋風が吹いて油断していたのが間違いのもと。預かっている畑はこまめに見回らなければ。



今朝の地震、こちらはとくに被害なし。
僕は畑にいて、まったく気づかなかった。人参も倒れていませんでした。
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蕪も、間引き菜。

2006年09月25日 | 農と暮らしの日記
今日の野菜セットに入った蕪(かぶ)の間引き菜。
この2~3日、朝露に濡れるようになってから急に大きくなり始めたので、込み合っている部分を間引いて出荷。人参、大根に続いての「間引き菜」で、端境期の品薄を救ってくれる貴重な葉ものだ。(カメラ故障により、しばらくまた携帯電話の写真を使います)



午前中、収穫と出荷。
間引き人参(二度目の間引きで、こちらは葉ではなく人参の部分を切って出荷)は運動会の振り替え休業の渚に収穫を頼む。荷造りのあいだ、薫と渚は8月播き大根の寒冷紗の除去作業。寒冷紗が役に立たず、逆に中の虫が安心して大根の葉を食い荒らし、草も伸び放題で豊かな生態系が構築されていたトンネル内を、ついに決意して外界にさらしてやる。大根は8割がたがアウト。

午後、2度目の玉葱(育苗)と3度目の蕪の播種。
土がからからに乾いているので、すぐに水やり。畑わきの用水路はいま水嵩が低いので、家の前の用水からポリタンクに汲み上げ、軽トラで運んで……という手間のかかる作業だが、これも晴天続きで種播き、植え付けが順調に進んでいる証拠と思えば苦にならない。そう思えば、です。

先週植えたキャベツ、白菜はまだ本調子ではない様子。
乾燥のため畑に根をしっかりとおろすところまで行っていないのだろう。

今週も晴れが続く予報。
朝晩は20℃を切り、今夜はフリースのベストを出した。
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小学校、運動会。

2006年09月24日 | 農と暮らしの日記
本日も写真がありません。
デジタルカメラがまた壊れてしまったので。やはり畑で使うと土が入って故障しやすいようだ。この先どうすれば……。

まあこの先のことはともかく、問題は今日。
小学校の運動会だというのにカメラなしとは……。しかし、カメラはなくても運動会は問題なく盛大に進行していった。当たり前だが、ということは、カメラはなくても問題ないのである。

僕の実家から祖父母(渚の)も応援に来てくれた。
去年は農家での研修中で、運動会当日も研修先主催の1泊2日のイベントがあって僕は見に行けなかったので、薫の母に大阪から駆けつけてもらった。子どもにとっては、おばあちゃん、おじいちゃんが来てくれるというのはうれしいことなのだろう。自分のときは祖父母が運動会に来るなんて考えたこともなかったけど(友だちのところは来ていたのか、それさえ記憶にない)。

応援のあいまを見て、畑へ。
ほうれん草と春菊を播き、ついでに畦際の草とり。これに案外手間取って、戻ってきたら、渚たちの「ハグしちゃお」が終わっていた。残念!

渚は午前中のかけっこと午後の障害物競走の両方で1着をとった。
豚カツが効いたのだろう(うそです、藤田家族の食卓には15年くらい載っていない)。前日、練習ではいつも3位だと言っていたので、トップを走るイメージがないのが勝てない原因だろうとそのときは思っていたのだが、本番では2競技ともスタートダッシュがよく、そのまま逃げ切った。団体競技では綱引きで渚の赤組が勝ち、お年寄りと一緒の玉入れでは負けた。

夕方、京菜とカキチシャ(サンチュ)の定植。
畑は日ごと順調に埋まっていくが、雨が降らないので水やりの面積も日ごとに増えていく。



夜は地域の農業者のみなさんの集まり。
農作業の請負や地域づくりの活動などに取り組んでいる団体で、このたび僕も仲間に加えていただくことになった。自分のことで精一杯で、地域のために働くなどということはとてもできる立場ではないけれど、少しずつ勉強させていただくつもり。この時期恒例の「いもたき」を楽しみながら(会議室に長机並べて、というのがなんともいえない)、話題はやはり農のことばかり(まさに会議だ)。

台風が去ってから1週間続きの晴天。
まだしばらく雨はなさそう。
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秋分の日も、晴れ。

2006年09月23日 | 農と暮らしの日記

田んぼも秋の色が濃くなってきた。
実の入り方、穂の垂れ方が周りの田と比べると「まだまだ」だが、単に「まだ」なのか、それとも、もうこのまま収穫期を迎えるのかは不明。それにしても、8月末にはこんなふうだったものが、この3週間ほどで一気に「稲穂」らしくなり、あらためて秋の訪れの歩みの速さを感じる。



午前中、田んぼに水を入れながら、畦際を中心に草取り。
その後、隣の里芋の除草を少し。それから学校横の畑にいる薫たちと合流し、薩摩芋の除草とつる返しの続きをやり、この畑のぶんは完了。渚と真は試し掘りでたまたま大きめのが2つ出てきたので、持って帰る。もう1つ見えたけどそれは小さかったので埋め戻した。

遅昼のあと、午後は今日明日の播種・定植に向けて畑づくり。
トラクタ、管理機で畝立てし、夕方から白菜を植える。8月末と9月頭に播いた2種類の苗をあわせて約500株、日没ぎりぎりで終了。

天気予報では9月いっぱい晴れが続く。
台風から一週間、そろそろ畑も乾き過ぎになってきているけれど、この時期は雨がないなら、それでもいい。植えたばかりの苗には毎日水やりの手間がかかるけれど、それでも毎日、秋冬ものの準備ができることのほうが重要。

秋分の日、彼岸花の満開はもう少し先のようす。
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新しょうがの取り方は?

2006年09月22日 | 農と暮らしの日記
最近、野菜セットに時どき入れている新しょうが。
種しょうがを買って植えたのはいいけれど、収穫どきがわからず、そんな折に野菜のほうがいまひとつ不安定になった穴埋めのようなかたちで、とりあえず少しずつ掘り上げている、という状況。

ただ、この段階で取ってしまうと、本来のしょうがとしての収穫ができない。
野菜の教科書には、次々に分けつするので、しょうがとして収穫するぶんを残して新しょうがを掻き取る、というようなことが書かれているけれど、やってみるとこれが難しい。結局、根こそぎ掘り出してしまっている気がする。でも、この新しょうが、香りが最高です。



今日も秋晴れ。
昼過ぎまで出荷の作業をしてから、遅い昼食。その後、辛味大根の種を播き、にんいくの一部を植え、また、大根の間引きと草削り、などなど。今日の野菜セットには、人参のまびき菜に加え、大根のまびき菜を入れさせてもらった。最近はこんなのばかり。それから、さつま芋の試し掘りしたのも。わりと大きいのも取れたけれど、全体的にはまだ小さいようで、本格的な収穫は10月後半か。

1週間ほど前に播いた玉葱の芽が出ない。
直後の台風の雨で地面が固まっているせいもあるのだろうか、いずれにしても、玉葱は野菜セットに欠かせないので失敗できないのに、播きどきがかなり限られているようなので、ハラハラである。今日は出荷ついでに立ち寄った種屋さんで、「遅くまで播けて、貯蔵性も高い玉葱」を教えてもらい、ひと袋買ってきた。

明日の土曜も青空が続きそう。
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大根、虫食い。

2006年09月21日 | 農と暮らしの日記
8月末に播いた大根が虫食いに遭って大変な状況。
写真だと、さほどではないように見えるかもしれないけれど、葉脈しか残ってないような株も多く、畝の途中で数株がすでに消滅してしまって空白地帯になっているところもある。

虫は主にカブラハバチの幼虫(濃紺色)。
それと、たぶんモンシロチョウのアオムシ。隣の畝の大根には寒冷紗をかけてあるが、そちらのほうが食害がひどい。写真の畝は青い支柱だけ立てて寒冷紗をかけていないので、こまめに虫をとるには好都合。いま出てきている虫は外から飛んできたものではなくて、土の中にいた卵なのだろうか。

大根はこれが最初に播いたもので、そのあと2回播いてある。
次のぶん(2回目)は最初の間引きを今朝したところで、これも食害は始まっている。3回目のは台風の前に播いて、台風後に芽が出たばかり。さらに、あと1~2回播く予定。とにかく手でとれる限り虫はとっていく。初夏のキャベツとブロッコリィはそれで粘り勝ちしたので、なんとか大根も……。



今日はセットと単品の収穫と出荷が午後までかかった。
それほど量が多いわけではないのに、このところ各品目ごとの収穫量がとくに少なくなり、収穫にも選別にも、それからセット組みするときの配分にも、少しずつ時間がかかってしまう。

お茶のあと、トラクタであちこちを耕耘。
8月に試しに播いた蕪と春菊の”失敗あと”も含めて約3時間、ガソリンを燃やし、爽やかな空気を汚し、静かな山里の空気を震わせる。これだけ環境に負荷を与えた代わりに、せめて少しでもおいしい野菜を仕上げなければ……。

台風14号は、西には向かってこない様子。
この時期の晴天続きは本当にありがたいが、油断せず時間を使っていきたい。
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あめんぼ通信。

2006年09月20日 | 農と暮らしの日記
うっかり、今日は写真がありません。
あとで何か入れておこうと思います。

朝から爽やかな秋晴れ。
午前中は昨日に続いて白菜とキャベツの定植。

午後、秋のジャガ芋掘り。
秋ジャガ? いえいえ、春に植えたジャガ芋です。こんなことではいけないのだが、掘る時間がなくて畑に一部残っていたのを、地上の除草を兼ねて収穫。主に自家用で保存する予定で、当然ながらすでに芽が出始めていているものもあるけれど、意外と肌はきれいなものも多い。

しかし、3時間掘り続けてもまだ残っている。
なんとか今週中に始末してしまいたい。恥ずかしいので近所の方々に知られないよう夕暮れを待って搬出(というのは冗談で、このところ本当に日が短くなり、6時を過ぎたらあっという間に暗くなる。困ったものだ)。



ところで、昨日の記事にコメントあり。
「あめんぼ通信」の水田さんだ。まだお会いしたことがないのだけれど、就農前から3冊の本を通じていろいろと勉強させていただいた。

そのブログ(上記)がすごい。
本は僕の就農を後押ししてくれたが、ブログは実際の営農にとても役に立つ内容。最近の記事にある、今回の台風の備えや事後の復旧の話は、自分の畑と比較して、「やっぱり、そうかー。そうしておけばよかったー」ということも多く、また、出荷用の段ボールの話などは探そうと思っても行き着かない情報で、得した気分になる。就農一年目の僕の立場からすると、毎日同じようなことばっかりブログに書いている時間があったら、水田さんのを読んで勉強したほうが絶対いい、ということは間違いなさそうだ。(でも、しばらくは両方やってみます)。

明日も晴れの予報。
朝晩、本当に涼しくなってきた。寒いくらい。みなさん、くれぐれも体調管理にお気をつけください。
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秋冬の定植、ようやく。

2006年09月19日 | 農と暮らしの日記
ようやく秋冬野菜の定植を開始。
予定よりかなり遅れてしまったけれど、今日は写真の白菜を約200株、キャベツを約100株だけ植えた。台風の雨で、すぐに植え付けができる場所が限られていたので。いずれも苗は8月下旬に播いて育てていたもので、白菜は本葉が5~6枚、キャベツは4~5枚、さて寒くなる前にどれくらい巻いてくれるか。かなり不安。その前に虫もかなり心配なので、植え付け後すぐに寒冷紗でトンネルをかけた。どのみち土の中にいるのが湧いてくるのだろうけど。

いま畑にある秋冬ものはだいたい以下の通り。
上記のキャベツ、白菜のほか、人参、大根、蕪、小松菜、春菊、葱、チンゲン菜、ちぢみ菜、パクチョイなど。芽が出たばかりのもの、本葉が少し伸び始めているものなど、どれもまだよちよち歩きの段階。その他、苗づくりをしているものはタアサイ、たか菜、京菜、レタスなど。それから、春夏に植えた里芋、薩摩芋も忘れてはいけない。

今日は出荷がないので終日、畑しごと。
午後はトラクタと管理機で明日以降の定植の場所をつくる。冬を前に、あとひと月で播いたり植えたりは完了しなければいけないのだが、地こしらえが追いつかない。春作のあとの草刈りさえできていない畑を遠目に見つつ、しかし、目の前のものをひとつずつ片付けるのも大切。

作業中ずっと、小学校から運動会の練習の声が聞こえる。
秋の一大イベント、当地では昔ながらに”ピシッ”とやるものらしく、入退場はもちろん、得点発表と表彰式の練習もやっているのが懐かしい。週末まで晴れが続きそうなので、今週はピシッとした練習の声をBGMにピシッと畑しごとを進めよう。そして、日曜日は晴れ晴れと応援に行くのだ。
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台風被害は、最小限。

2006年09月18日 | 農と暮らしの日記
台風一過。幸い、身の周りに大きな被害はなかった。
藤田家族の被害報告を概略で。住居、納屋等には被害なし。しかし、畑では鉄パイプを組んだ胡瓜支柱が2組とも倒れた。写真はゴーヤと胡瓜のもので、もうひとつはインゲン。胡瓜とインゲンは夏の盛りを前にあっさりと収穫不能となり、残るゴーヤがひとり気を吐いていた(?)のだが、これで突然の終了。(支柱自体はまた使えるので、損害は本来収穫できたはずの期間の野菜代だけ)

しかし、この支柱倒壊は予想外。
台風の直撃を受けたら危ないかとは思っていたけれど、今回の進路予想を見て諸々の備えをしたとき、この支柱の補強をしようとかどうとかいうことはまったく頭になかった。どちらも支柱の両脇は現在栽培中のものがなく、いわば空き地の状態になっていたのが不幸中の幸い。それにしても、こんなにばったりと倒れるとは。とにかくうちの畑の中で最も頑丈に、ということで投資して組んだ支柱なのだから。

もうひとつのインゲンのほうの支柱はどうやら1回転したようだ。
片側のパイプがごっそりと抜け、天の部分が支点になってぐるりと回り、少し低くなっている隣の畑に落ちた格好。うちの畑でよかった。しかも作付なし。もしもこれがよその田んぼで黄金色の稲穂の中にダイビング、ってなことになっていたらもう大変どころではない。

大玉・中玉のトマトは、よその田との境に植えあった。
そちらは木と竹で支柱の補強をしてあったのだが、これが倒れ落ちていたら……と思うとぞっとする。けど、そちらは今日も変わらずがっちりと立っていた(トマトはもうない)。ひと畝ぶんを全部つながず、数メートルおきに構造を独立させておいたのもよかったのかもしれない。来年は今回倒れた鉄パイプの支柱も短く区切って立てる案も覚えておこう。

その他の被害は、茄子とピーマン。
こちらは台風前に支柱への固定箇所を増やしたのが裏目に出たのかも。腰高になった樹が支柱ごと風に揺さぶられ、根本がぐらぐらになって傾いている。とはいえ、根は切れていないようなので、これはおそらく復活するだろう。田んぼの稲は被害なしの模様。

これらすべて、来年への教訓。
いずれも防ぐ手だてはある。夏の終わりで野菜も終盤だったのも幸いだし、逆に秋冬ものがまだ畑に出そろう前で二次的な被害を受けなかったのも幸い。強風が真夜中だったこともあり、人的被害がなかったのも幸い。まずは今回の被害を防ぐ手だてをとり、また、こうした幸いを当たり前のものとせず、「もしも」を考えて畑を作っていくことも大切。初年度に学ぶことは多ければ多いほどいい。



午前中、小さい野菜セット2つを近くの方に届ける。
小さめのを枝に残しておいた茄子は雨風で肌が荒れているので値引き。その他は、倒れた支柱から摘み取ったゴーヤを含めて通常通り収穫でき、ひと安心だ。

昼前に秋冬ものの畑の手入れ。
風で外れたトンネルの寒冷紗を再び土に埋めたり、蕪の条間を三角ホーで除草中耕したり、9月播きの人参(本葉が出始めている)の畝で目立つ草だけを引いたり。

午後、倒れた支柱の片付け。
ゴーヤのはきれいに折り畳んだように倒れているので、1時間半ほどで分解し、つるがからんだままの片側のネットだけ畑に残して撤収(写真の状態から鉄パイプを抜き取ったかたち)。

午後の後半は家族全員で8月播きの人参の手入れ。
薫と渚が間引きを進めているあいだに、僕は畝間の草の処理。真はまわりで蛙を追いかける。遠くから秋祭りの「だんじり」の太鼓の音が聞こえる。飯岡地区は「太鼓台」なので、だんじりの太鼓はおそらく隣の校区の練習だろう。

さて、台風が去り、しばらくは晴天が続きそう。
いよいよ秋冬野菜の準備を本格的に進める時期。というか、待ったなしだ。おいしいものを食べ、おいしい秋の空気を吸って、ばりばり働こう!
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台風13号、最接近。

2006年09月17日 | 農と暮らしの日記
寒冷紗のトンネルの中で育つキャベツ(左)と白菜(右)の苗。
本葉が4~5枚になってきているので、そろそろ定植のことを考えなければいけないのだけれど、今日はいよいよ台風13号が接近している。

昼前になってようやく雨が降り始める。
しかし、すぐにやんで、さらにはまた陽が射したりと、メディアの気象情報がなければ、とても台風接近という状況とは気づかない雰囲気。それらしい風もほとんど吹かない。

明日出荷予定の野菜セットを前倒しで出荷。
暴風雨の中、または直後の収穫では品質が著しく劣化している可能性が高いので。お客さんたちに電話で連絡すると快諾してくださり、ありがたい限り。

こういう日程変更はあくまでも例外中の例外。
毎日朝から晩まで家か近くにいる生活をしていると、たいして気に留めなくなってしまうのだけれど、宅急便ひとつ受け取るという予定が変更になるというのは、あれやこれや面倒なことがあるものだ。ましてや生鮮品だから、受け取ってからの保存や調理まで考えると、こうした変更は基本的にしないのが生産者の務めと思う。

さて、今日は日曜で、市内の僕の実家に行く予定になっている。
家族そろって実家で昼食をとり、その後、僕だけ家に戻って台風の備えをし、また、少しだけ葉ものの種を播く(育苗)。その間も雨は降ってはやみ、また陽が射しという具合で、ラジオから流れる気象情報や九州各地からのレポートと目の前の様子とのギャップに首を傾げるばかり。

夕方、再び実家へ。
9月末に定植予定のにんにく2種類を持っていき、子どもたちの遊ぶ横で一片ずつにばらしていく。その個数を数え、適当に購入した計3kgがどれほどの面積を必要とするのかをざっと計算すると、20mほどの畝1つに収まるかどうかというところ。予定では来年6月ごろに収穫、ひと月ほど乾燥させて夏に出荷開始。となれば、やはりトマトをもっともっとしっかりと作らなければ。そうだ、鰹も旨い。夏が終わったばかりというのに、もう次の夏が待ち遠しい。

実家ではテレビがつけっ放し。
大相撲秋場所は中日で、結びの一番は愛媛出身(旧野村町)の玉春日が朝青龍にあっさりと破れる。まあ、まともにぶつかって怪我でもしたら大変ではあるが、先場所11勝4敗、通算金星7個の”ベテラン”はこれで初日から白星なしの8連敗。

代わって柔道ワールドカップ世界国別団体戦も観戦。
こちらは準々決勝のロシア戦に西条北中出身の宇高菜絵(帝京大)が出場、みごと一本勝ちで準決勝進出に弾みをつけた。が、そのあと見なかったそのフランス戦は日本が4連敗し、結局3位に終わったそうだ。

夜も更けて帰宅し、ようやく雨と風が強くなる。
今夜はラジオの台風情報とともに眠る。
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台風を前に、青空。

2006年09月16日 | 農と暮らしの日記
メインのほうの茄子の畑。
何品種か植えているうちのひとつで、これがいまいちばん調子がよい。……のだけれど、これ、実はいただいた苗を育てたもの。別の畑の隣で野菜を作っている方が「苗が余っとるんじゃけど、いらん?」というので、植え場所のあてもないままに譲り受けた。こういうのは複雑な気持ち。「あー、これがあってよかった」というのも正直なところだけれど、やはり自前の苗じゃないわけだから、”忸怩たる思い”もまた事実。



さて、台風接近なのに、なぜか晴天。
午前中、野菜セットの収穫、荷造りは問題なく進み、午後も台風の雰囲気はまったくなく、青空のもと畑しごと。こうなりゃ”もうけもの”の一日なので、予定していなかった場所の除草をまずやってしまったうえで、台風の備えとして、果菜類の剪定と誘引などを行う。主に茄子、ピーマンの枝を切り、また不要な実を落とし、オクラのまわりを紐で囲って倒伏防止とする。

予報では明日午後から四国にも接近。
九州の西側を通る進路になる可能性が高いようなので、瀬戸内側は直撃は免れそうだが、なにせ925ヘクトパスカルの「大型で非常に強い」台風、しっかりと備えをしておかなければならない。明日午前はまだ風雨も弱そうなので、秋冬ものの苗など家の回りもチェックしておくつもり。
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