38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

枝豆の値段。

2007年07月31日 | 農と暮らしの日記
枝豆の調製・荷造り風景。
久しぶりの夜なべ仕事で、はかりに載っているのが200g入りの枝豆。ふだんは枝つき(葉だけおとす)の2本1束で150円前後の値段をつけている。それが……。このように「莢もぎ」の荷姿にしたら、値付けに困ってしまった。

200g1袋には、今回収穫した枝豆だと平均5本が必要になる。
ということは、150円÷2×5本という計算で、莢もぎの手間賃を入れなくても1袋が375円になってしまう。メモ代わりに記しておくと、今回収穫した枝豆は50本で、そこから袋詰め用の「A品」は2kg(10袋)とれた。豆が1つしかない莢や小さめ・薄めの莢はB品で約1.5kg。このB品は「おまけ」用、またはごく親しい顧客のセットに安価で入れるということで、手間賃分をここで相殺(と自分のなかで納得する)。

200g1袋375円の枝豆……。
そもそも「2本1株150円」が高すぎるのだろうか。たとえばせめて「200g1袋200円」にするなら、枝つき2本1束は単純計算で「80円」でなければならない。「50本から2kg」しかとれないのがうちの枝豆なら、その2本1束は80円が妥当なのだろうか……。かもしれない。枝つきだと派手に見えるので、実質以上の値段をつけていたのかもしれない。莢もぎは思った以上に手間がかかった(選別・袋入れを含めて、10袋つくるのに3時間かかった)。「こんな手間がかかることは、もうしたくないなぁ」と思いながら作業していたけれど、やってみて初めて考えることもある。



火曜の今朝も5時から収穫。
午前中に出荷を終えて、午後は夏野菜あれこれの周囲を手や鎌で除草。モロヘイヤを1列ぶん片付ける。うまく育っていればまだまだ収穫できる時期だと思うのだが、早くから花が咲き始め、結局、葉が硬めのまま調子が戻らず、始末に困るような大木になる前に刈ってしまうことにした。

少しずつ、秋冬野菜の畑を用意し始めなければならない。
春野菜の終わったあと、まだ夏の草が残る畑も目立ち、どこかで集中的にトラクタでの耕耘を繰り返す時間をとる必要がある。

台風が近づいているようだ。
雨はほしいところだが、大風は困る。”たち”のよい台風でありますように。
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7月播き人参、ぎりぎり。

2007年07月30日 | 農と暮らしの日記
昨日のブログに書いた「水を入れている里芋の畑」。
畝の上に、分解しかけた麦藁が載っている。畝そのものには黒マルチを被せてあったが、畝間の谷の部分の草を抑えるために敷いてあったもの。それを今回、マルチをはがして、管理機で土寄せをするにあたり邪魔になるので、これから管理機を入れようとする畝間の藁をはがし、先に土寄せの終わった隣の畝に次々に被せていくことにした。マルチをはがしたあとの畝の草抑えに多少は効果がある……というもくろみ。



月曜の今朝も5時から収穫。
家族3人は泊まりのお出かけなので、ひとりで調製・荷造り。やはりこれでは時間がかかる。スーパーの9時開店には間に合わず(それはそれでOKということになっている)、10時頃にようやく荷物を持って出発。スーパー、宅急便センター、それから個別配送へとまわって、戻ったら昼前。

少し早いけれど、家族そろって昼食をとる。
午後は、二番手の茄子のある畑の除草。あいだの畝に植えてある枝豆のあたりも草が伸びてきたので、あわせて鎌で刈り、茄子の畝に敷いてやる。

午後の後半は、トラクタ作業。
昨夜の雷雨はけっこう降ったように思ったが、もともとの土が乾いていたこともあるのだろう、トラクタを入れるのにちょうどいいくらいの水分の状態になっている。

とりあえず2列分を細かく耕耘し、管理機で畝を立てる。
遅れていた7月播きの人参を4条×2畝、播種機で播く。できれば確実に雨の降る直前に播きたかったのだが、昨日のような雷雲はいつ発生するかわからず、ちょうど台風5号も接近の兆し……ということなので、手灌水覚悟で播いてしまう。



先日の松山小旅行でたまたま入ったカフェ「ナテュレ」。
そこのランチで、藤田家族の野菜を使ったメニューを組んでくださった。またまた小旅行に出かけなくては!



上にも書いた台風5号。
木曜あたりに四国接近の予報。今度は豊後水道縦断か。
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夏越せ、里芋に水。

2007年07月29日 | 農と暮らしの日記
飯積(いいづみ)神社の「夏越せ」(なごせ)。
去年は実家近くの加茂川で伊曾乃神社の夏越せに出かけたのだが、今年は地元の氏神さま。自転車で約10分。薫たち3人のぶんの「人形(ひとがた)さん」も預かっており、4人ぶんまとめて夏の健康を祈る。


今朝も5時過ぎから収穫。
いつもなら、収穫してきた野菜の調製・荷造りに台所から薫が加わり、なんとか朝の出荷が予定の時間で片づくというところなのだけれど、今日は違う。途中までで薫は撤退し、8時をまわると、渚、真とともに元気よく“おでかけ”してしまった。

きょうは校区の愛護班やPTAがかかわっている野外宿泊行事なのである。
小学校の高学年の子どもたちが参加する行事なのだが、薫は小学校PTAの地区の係をしており、渚も真もまあ本来は参加対象ではないけど、母親が出ていくのにうちで留守番というのもなかなかやっかいなこともあるし、せっかくの機会なので(夏休みなんだから本当は僕があちこち連れて行かなきゃいけないけど、そういうわけにもいかないので)、3人で参加ということになった次第。

で、残された僕は引き続き出荷作業。
幸い日曜はスーパーの出荷のみなので、なんとか時間までに仕上げ、軽トラで市街へ。野菜セットがないぶん、毎日収穫しなければならない果菜類(ナス、トマト、ゴーヤなど)が多少だぶつき気味となり、スーパーの棚もぎっしり埋まった。



戻って午前中は田んぼの草取り。
延ばし延ばしにしていたが、これ以上はまずいという感じになってきたので、とりあえず、他の方の田と接している南と西の畦際を中心に作業する。田んぼ全体でみると、田植え直後に播いた米糠の効果でかなり抑草ができているのだけれど、均平のまずさから、土が水の上に露出し気味だったところを中心に、ヒエやその他の草がすでに稲と方を並べるほどの丈になっている。その他の部分は後日(といっても早いうちに)作業予定。

昼は久しぶりの“孤食”で、ゴーヤ炒飯。
ピーマンと黄色のカラーピーマンがあったので、竹輪1/2本もあわせて炒め、シンプルながら豪華なランチ。

2時半頃から午後の作業スタート。
黒マルチをはがした里芋の畑に水を入れた。4月の植え付けのときからずっと畝を覆っていたマルチを新しい芽が突き破り、新たな成育の段階に入ったところに水を得て、これから秋に向けて芋をどんどん太らせてくれる……というのが一応の見込み。

里芋に水を入れるのはこれが初めて。
去年はとにかく草が先行しており、「水を入れるのは草の処理が終わってから」というのが頭にあって、だけれど「草の処理が終わる」なんてことはとうとう最後までなく、結局、草には負ける、水は足りないというひどい環境のなかで、収量もさんざんだった。今年はその反省で、(気分的には“やむなく”という感じながら)黒マルチを使用、そしてこれまでのところ、その効果は絶大である。

水の入り口からそれぞれの畝間への水路を鍬で整え、水口を開く。
この圃場は田んぼなので、すぐ脇の水路から簡単に水がひける。水路側と田んぼ側の両方の栓(といっても石とか泥とか)をどけてやると、勢いよく水が入る。

同時進行で、並びの畑の生姜の除草。
5月に植え付け、その後は他の野菜の収穫などで手をかけてやれなかったが、なんとか発芽し、茎と葉を延ばしていた。それが、梅雨明け後の草の勢いがすさまじく、あれよあれよという間に姿が見えなくなってきたので、里芋の水のようすを見がてら……ということでちょうどいいので、携帯ラジオのイヤホンを耳に入れて、鎌を細かく動かす。

里芋の次はオクラ、胡瓜などにも水をひく。
要領は里芋と同じ。オクラは定植、直播きともすべての株で実がなり始めたところへの勢いづけの意味で、また、胡瓜はこのところの乾燥のせいだろう、収量が減ってきたので。オクラと胡瓜のあいだの畝に植えてあり、水が好きだといわれる空芯菜にも好都合のはず。

さらには、6月播き人参のまびき。
この作型がうまくいくかどうか実験的な人参で、とにかく途中の作業を怠ってしまうと、作型の良否そのものを判断できなくなるので、このタイミングでまびきができてひと安心である。

少し早いけれど、夕方6時にあがる。
きがえて洗濯ものを取り込んだあと、参院選の投票へ。いったん戻ってから自転車に乗り、冒頭の「夏越せ」へ。

戻ってメールを打っていたら、「所により」の予報にあった「雷雨」。
8時から9時のあいだに、けっこう降った。この予報を見て、夕方に人参を播くかどうか迷ったのだが、投票と夏越せがあったので、「降らない」ほうに賭けて(それと、薫たちがせっかくのキャンプなので、「降る」ほうに賭けるのも気がひけたこともある)見送ったのだが、ちょっと残念。まあ、8月中に播ければ……。それにしても、「水をやると降る」のジンクス(じゃないな、降るのは悪いことじゃないから)どおり。



雷雲は去ったようだ。
外は静かになり、ラジオの選挙速報は相変わらず慌ただしい。この選挙速報というのに報道機関がこれほどエネルギーを使うことにどんな意味があるのか(すでに結果が決まっているものを少しくらい速く「報じた」からといって、それだけの「報い」があるのか)不思議だ、とか毎回言いながら、毎回聞いている。いまどきのラジオ・テレビの番組のなかでは、わりとおもしろい気はするので。

あすも気圧の谷で雲が多いとの予報。
いったん湿った土が乾くまでは、ちょこちょことした手作業が中心になりそう。週の後半からはいよいよ8月。
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カラーピーマン、開始。

2007年07月22日 | 農と暮らしの日記
カラーピーマンができたのでスーパーに出荷。
値付けに迷ったが、赤100円、黄100円、これに肉厚品種のピーマン2個50円として、1袋248円。一般の売り場ではもう少し大きめのカラーピーマンが1個150円前後で売られているので、妥当な価格だとは思うけれど、さて。どんなものでしょう?



日曜の今朝は少し遅めの収穫開始。
スーパー出荷のぶんに加えて、「○○はありませんか~?」という電話が早朝に入っていたので、ついでにあれこれの夏野菜もお薦めしてセット組みする。今朝のスーパー出荷は、茄子、ピーマン、カラーピーマン、オクラ、胡瓜、ゴーヤ、ししとう、中玉トマト、ミニトマト、じゃが芋各種(男爵、メイクイン、キタアカリ)など。

今日は小雨が降ったりやんだりの一日。
机しごと中心に過ごし、午後、秋向けのインゲンを少し播く。



明日からは晴天が続く予報。
今週はいよいよ梅雨明けか。
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保育園の夕涼み会。

2007年07月21日 | 農と暮らしの日記
保育園の園庭に並ぶ藤田家族の野菜。
給食用の野菜を不定期ながら納品させていただいている市内の「めぐみ保育園」の夕涼み会で、昨年に続いての出店。ほかにも出店がたくさん出ていて、ポップコーン、金魚すくい、ヨーヨー釣り、アイスクリーム、手打ちうどん、手作りクッキー……。

夏休み初日の渚と真も、園児に混じって楽しんだようだ。
僕は店番が忙しくて(?)うっかり聞き逃してしまったのだが、真は「のど自慢大会」みたいなので勝手にひとりで舞台に立ち、なにやら童謡を1曲、歌ったらしい。信じられん……。どうせなら、彼が日頃うちで喉をふるわせている「あの~、おおきな~そおらを~~~~~~~~」というのを、園児・ご家族のみなさんに披露してほしかったが。



今朝は土曜日で少し出荷が少ないので、5時半から収穫。
出荷のあと、午前中は小学校横の畑のあちこちを草刈り機で除草。ズッキーニ、つるなしインゲン、春の人参など収穫の終わったところをひととおり草刈りし、風通しをよくしておく。後日トラクタで鋤き込んで秋作に備える予定。

午後、除草だけ任されている畑の草刈り。
刈り払い機をさっさかさっさかと動かしていたが、そのうち蒸し暑さに耐えられなくなり、中断。かなり残っているが、このまま続けていたら倒れてしまいそうなので、日を改めることにする。

夕方、冒頭の夕涼み会。
僕と渚は軽トラで、薫は真を自転車に乗せて現地集合。日中は気温が高かったが、日の落ちる頃になると、まさに”夕涼み”向きの心地よい風が吹く。この時間帯、当地ではたいがい”瀬戸の夕凪(ゆうなぎ)”で風が止まり、ご飯を食べていても汗が噴き出すというのが夏の風物詩なのだが。

夜はそのまま市街の実家へ。
帰省中の妹と甥っ子もまじえてにぎやかな食卓。



明日はまた雲行きが怪しいらしい。
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胡瓜の収量と値段。

2007年07月20日 | 農と暮らしの日記
朝どりの胡瓜(きゅうり)。
2つの品種をそれぞれ約20株ずつ植えて(計40株)、写真の量(25本?)がほぼ毎朝とれる。7月に入ってからは毎日夕方にも、「あしたの朝まで置いておくと、ちょっと大きくなりすぎかも……」というようなものを収穫しており、それが1/3、朝どりが2/3というような配分か。

……なので、この写真から計算すると、1株で1日1本弱。
これはきっと「かなり少ない収量」なのだろうなと思う。家庭菜園ではふつう、どれくらいとれるものなのだろう? プロの胡瓜栽培ではどれくらいとれるものなのだろう? 少量多品目の”有機農業”ではどれくらいとれるものなのだろう??

ちなみに、藤田家族の胡瓜はいま、100gが40円。
おおよそ2本で200g弱、3本で250g強という感じなので、スーパーの地産地消コーナーでは2本で78円、3本で98円くらいの値段をつけている。ところが、同じ店内の一般の青果売り場の胡瓜はいま、ちょっと高いようだ。「3本198円」とか「1本58円」とかの胡瓜が大量に並んでいる。もちろんうちの胡瓜より形はそろっているけれど、大きさや重量はあまり変わらないように思う。

いま、藤田家族の野菜のほうが安い気がするものはいくつかある。
オクラ、ししとう、キャベツ、大葉(青紫蘇)など。キャベツは別として、だいたい「少しでいいもの」だ。たぶん、僕が「少しといわず、いっぱい食べてよ!」と思っているから、あまり高くできないのだと思う。



今朝も5時からいつも通りの収穫、出荷。
飲食店の店頭販売用、スーパー、ホテル料飲部門、保育園給食、野菜セット(取りに来てくださるぶん)。これらを朝9時までの4時間で収穫から納品まで済ませ、戻ってから野菜セットの宅急便で送るぶんを仕上げる。

終わって昼までさつま芋の除草の仕上げ。
なんとか終わり、午後からは久しぶりのトラクタ。台風のあと、除草のためにトラクタで大雑把にひっかいてまわったところはあるけれど、次作のための整地はようやく土が乾いてきた今日まで待つことになった。しかし、やや草が残っているので、すぐに種を播くのはやめ、数日待って再度耕耘ののちに播種の段取りとする。

代わりに、冬の太葱の最後の植え付け。
6月に植えたぶんと同じときに種を播いて育苗していたもので、別の品種。こちらも草に埋もれてへろへろの苗をなんとか一部だけ救い出し、40m1列ぶんだけ植えた。



どうやら梅雨明けはまだ先のようだ。
予報では週末もぱらぱらと雨の降りやすい雲の状態。
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高校野球の愛媛大会。

2007年07月19日 | 農と暮らしの日記
中玉トマトのいまのようす。
長雨のあいだは色づきが遅く、また、台風が去ったあとは一気に裂果、という具合でなかなかいい状態で収穫できなかったのだけれど、昨日今日あたりはまずまずの赤味で数が少しそろってきた。



今日も5時過ぎから収穫。
スーパーと職場”置き売り”に野菜を並べて、ついでに種屋さんで胡瓜といんげんの種を買う。戻って昼まで山芋の植え付け。午後、さつま芋の除草の続き。もう少しで終わるのだが、というところで時間切れ。



高校野球の愛媛県予選が始まっている。
今日は西条市内の学校が続々と登場した。西条、小松(秋川雅史くんの母校)が勝った一方で、西条農は残念ながら敗退。このほかすでに東予が2回戦に駒を進めており、残る丹原(たんばら)は明日が初戦。



明日は午後に、もしかすると小雨。
これが降らなければ梅雨明け宣言となるかも。
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太葱、活着のようす。

2007年07月18日 | 農と暮らしの日記
6月に植えた太葱が成育中。
というより、植え付けよりだいぶ前の「いい苗」の状態までようやく戻った、という感じか。育苗床の除草が後手後手になり、へろへろの苗をとって植えたので、太さは足りない、葉色も悪いという心配な定植後の風景だったが、なんとか見かけは葱らしくなったか。



今日も5時過ぎから収穫。
台風でこのところの雨が一段落し、太陽が照りつける日が続いているためだろう、野菜の成育の歩みが少し速くなっているようだ。そのため、どうしても毎日収穫しなければならない野菜の量が増え、野菜セットなど決まった出荷からあふれた分がスーパーの地産地消コーナーに。ひと月前とはかなり顔ぶれが変わり、たとえば今日は(いずれも少しずつですが)、じゃが芋(キタアカリ、メイクイン)、茄子、ピーマン、万願寺とうがらし、ししとう、胡瓜、ゴーヤ、大玉トマト、中玉トマトなど。



午後、さつま芋の除草の続き。
長雨でたっぷり水を吸った畑の上は、数日晴れが続いた午後でもまだ湿気がすごく、気温以上の蒸し暑さだ。

梅雨明け宣言はまだ出ない。
日本海の前線がこのまま下がってこなければ、いよいよ夏の訪れか。
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ラジオを胸に、草とり。

2007年07月17日 | 農と暮らしの日記
さつま芋の草が伸びてきたので、除草開始。
6月の末に一度、畝間には管理機を通してあったのだけれど、畝の肩の部分や株まわりの草はそのときまだ、さほど目立たなかったので、「また今度」と思っていたら、その後の雨と晴れの繰り返しのなかで……。

写真の真ん中、畝間2つぶんが除草の終わったところ。
左右はまだ。説明しなくても、一目瞭然ですが。こう見えても、芋の蔓(つる)はしっかり伸びていて、畝間にも根をおろし始めているので、それをブチブチっと引き剥がすようにして蔓を左右の畝の上に揚げ、左の畝の右半分と、右の畝の左半分、つまり、畝間の「V字」の斜面の草を鎌で刈る。畝の底の部分にはほとんど草はない。あと5~6時間あれば、すべて終わりそう。



今朝は5時過ぎから収穫。
順序をそのまま書くと、幼稚園近くの畑で、茄子、ピーマン、大玉トマト。小学校の隣の畑に移り、万願寺とうがらし、ピーマン追加、胡瓜、ゴーヤ、オクラ、ひゆな、空芯菜、モロヘイヤ。1時間ちょっとで帰宅、朝食。

調製・荷造りして市街に出かける。
個人の野菜セット(自宅、職場)、スーパーとまわり、ついでの用事も済ませて10時半帰宅、宅急便で送る野菜セットを仕上げてから、最後の茄子の草刈り。ここは麦藁を敷く暇がなく、どうもこのところ茄子の実がついているんだかどうだかわからないくらいに草が出てきたので、釜で刈り、そのまま畝の上にマルチ代わりに敷く(まあ、本当にマルチ代わりになるほどの草の量ではないのが救い?)。

午後、冒頭のさつま芋除草。
始めてすぐ、近くの農家の方が、西瓜を2切れ(けっこう大きい切り方!)くださった。持って帰って子どもに……と一瞬考えなくもなかったが、いい感じに冷えているので、これはここですぐかぶりつくのがベスト!と判断、一気に食べた、ごちそうさま。



除草中、胸ポケットには携帯ラジオ。
最初は高校野球の県大会。地方局のアナウンサーの実況のみで、解説者はなし。この地方大会の実況は若手NHKアナの”道場”といえるのかもしれない。いつの頃だったか、とにかく僕がまだ西条しか知らなかった頃の夏、そのときはたしかテレビ中継だったが(準決勝とか決勝だったのだろう)、NHKらしくないというか、とぼけたギャグのようなギャグじゃないような言葉を織り交ぜつつ実況していた「山本さん」という人がいた。いつの間にかこの人は「サッカーの山本アナ」になっていた。

野球が終わり、大相撲名古屋場所になった。
こちらはベテラン・アナウンサーの実況に親方の解説付きなので、聞いていて安心感がある。その大相撲、昨日まで全勝(9勝)は大関挑戦の地元出身・琴光喜と新横綱・白鵬で、その二人が千秋楽で直接対決!というわけだから聞き逃せない。まあ、しかし大興奮の愛知県体育館だった。実況アナもかなり感動してしまったようす。



そんな一日でしたが、今年もこっそりご報告。
”不惑”だそうです。もちろん、就農2年目、こんな言葉とはまったく無縁。また明日からも試行錯誤の毎日の予定。
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里芋、ぐんぐん成長。

2007年07月16日 | 農と暮らしの日記
海の日なので、幼稚園と学校は休み。
朝の収穫に真と渚も一緒に出かけ、胡瓜とトマトを頼む。胡瓜はしかし、取り残し多し。まあこれは仕方ない。僕も3往復くらいしてようやく、見落としていた適期の果実を残さず拾うことができるので。なぜだか、1回や2回では見落としている。歩いているうちに一気に大きくなったのではないかと思うくらいだ。



朝の収穫、荷造りは祝日のため、やや少なめ。
スーパー出荷に市街に出たついでに、市西部への配達と、別の用事も済ませて昼前に戻る。すぐに田んぼに行き、久しぶりにポンプで水を入れ、その番をしながら隣の空いている田んぼの草刈りを約2時間。薫と子どもたちは子供会の行事で、陶芸教室に出かけている。

1時過ぎに戻り、昼食後、別の畑でトラクタ耕耘。
その後、里芋の畝間の草を手でとる。そろそろマルチをはがして管理機で土寄せをするタイミングなので、その下準備。途中、予報どおり雨が降り始める。里芋の傘の下、快適に作業……というのは最初のうちで、本降りになってくると、やはりびしょびしょで冷たい。やりかけたことなので、ひと通りやってしまい、5時過ぎ終了。



今日は新潟方面で大きな地震あり。
台風、地震と続くと、自然の力をあらためて認識することができるけれど、それも大きな被害なく済んだ場合の話。とにかく日頃からできる限りの備えをしておくことが大切である。地震の備えについては、うちはかなり遅れている気がする。都会とは違うという油断があるせいだと思うけれど、思いついたときにやっておかなければ……。

明日からは青空が多い一週間の予報。
そしてもう、週末は夏休み、である。
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台風去り、夏の空。

2007年07月15日 | 農と暮らしの日記
夕方、明朝出荷ぶんのゴーヤを取りに行く。
ネットを張った支柱の中を歩いていて、ふと見上げると、夏のような空。



台風一過、うちの被害はわずか(先にブログに書いたとおり)。
台風の接近前から身を伏せていたオクラを、幹が垂直になるように戻し、株元を踏んでおく。オクラは一度倒れると、幹の下部は倒れたそのままで、上部だけが「よいこらしょ」と垂直に戻って再び実をつけていく。これでも収穫はできるのだが、通路が狭くなって作業しにくいので、いまのうちに元の姿に戻しておく(これがもしかすると株に負荷を与えてしまうことになるのかもしれないが)。



今朝は7時過ぎから収穫に出る。
予報では午前中も台風の影響で風雨が強いとのことだったので、今日は朝のスーパー出荷を休むことにして、それで昨夜は台風情報を聞きながら机しごとを片付けつつ夜更かししてしまった。ところが、結局、この台風は当地にほとんどその存在感をアピールすることなく去ってしまい、「ふわー、出荷のない朝はシアワセだな~」とかいいながら気持ちよく目覚めた僕は、すぐになんとも気持ちよくない気分になってしまったのである。

朝食後、畑の見回りがてら、収穫。
枝の折れたピーマンなど、結局、売ってしまわなければならないものがあれこれ出たので、予定変更でスーパーに出す。あわせて、野菜セットその他の収穫・荷造りも。

あちこちで野菜の簡単な片付けのあと、夕方、収穫。
明朝出荷ぶんの人参、胡瓜、ゴーヤを少しずつ。



台風一過で梅雨明けかと思ったら、そうではないようだ。
明日は午後に雨が降るという予報。
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台風4号、被害軽微。

2007年07月15日 | 農と暮らしの日記
とりあえず、「被害軽微」の速報です。
軽微、というか、ほとんど被害なしというところ。現在またはこれから台風が接近する、または台風の風雨の影響が大きくなる地域のみなさま、くれぐれもお気をつけください。



この夏初めての台風「4号」が昨夜、高知県沖を通過した。
「台風の季節はまだ先」と油断していたところに「大型」で「非常に強い」台風の接近ということで、急遽あれこれの畑の備えをしたが、ありがたいことに、その備えは空振り、とは言わないまでも、仮に無防備な状態のままでもさして大きな被害は受けなかったのではないかと思われるほどの、あっさりした台風通過だった。

台風が再接近すると予報されていたのが21時頃。
しかし、日没の頃からすでに雨は日中より少ない感じで、風はさすがに少し出てきたけれど、庭の軽いもの(プラスチックの苗箱とか)もまったく動く気配がない。

そのまま夜半を過ぎ、夜が明けた。
畑を巡回して、とりあえず、ピーマンの一部で枝が折れてしまっているので、それを幹からもぎとって軽トラに積み、持ち帰る。その他は、オクラが昨日のうちから実を伏せるようにしていた、そのまんまの状態なのと、トマトのうちミニトマトの色づき始めた実がことごとく裂果していること、それくらいが、「異常」といえば「異常」。

ピーマンは小さなものも含めて実をすべてとる。
スーパーの出荷ぶんに、その小さい実は量を多くして特価で並べる。枝が折れたのはおそらく風のせいではなく、多雨のせいで葉や実が水分を多くまとい過ぎ、その重さにたえかねての倒伏のせいと思われる。まあ、半分以上の株は問題なく残っているし、枝の折れた株も残りの枝が生きているので、いまのところ大きな問題ではない。



以上、取り急ぎの報告です。
毎日の日記はまた夜にでも(か、明日になるかも)。現在、午後2時半、外は晴れています。
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台風4号、高知沖。

2007年07月14日 | 農と暮らしの日記
台風襲来を待つ(?)露地ミニトマト。
もしかすると、明日はもうこの姿が見られないかもしれないので……。いちおう、木杭と針金で各株の支柱を固定してはあるけれど、鉄パイプの胡瓜支柱をひっくり返すほどの風が吹けば、根こそぎ倒れないまでも、茎葉に致命的な影響を与えることになることは容易に想像される。



土曜の朝も、5時前から収穫に出る。
先日の松山の店への出荷があり、当日県内着便の〆切である午前9時までに市街の集荷センターに持っていかなければならず、また今朝もバタバタである。

スーパーには、果菜が多く並んだ。
台風を迎えるにあたり、樹を軽くして風の被害を最小限に抑えようと、いつもより小さめのものも摘んだため。お客さんのほうも台風に備えて野菜をたくさん買ってもらえれば、ちょうどいいのだけれど。

戻って、トマト支柱固定の続き。
雨が降り続き、畑の脇の水路があふれ、道路が新たな水路になっている。うちの畑にも水が流れ込んでいるので、長く畑として使っているために半ば水路がつぶれてしまっている箇所を泥揚げし、水を流してやる。しかし、この水路、結局うちの畑のところでなぜか水路そのものが消滅し、排水の道もない。ちょうど、じゃが芋を掘り終えた1枚の畑があいているので、そこにとりあえず流れ込むように水の道を整える。さらなる豪雨になれば、ここからあふれた水はどこへ行くのか? なんとも不思議な水路と圃場である。



午後、机しごとをし、夕方再び田畑の状況確認に出る。
よく台風時のニュースで「田んぼの水を見てくるといって出かけたまま行方不明……」というのを耳にする。「わざわざ見に行ってもしょうがないだろう」と以前は思っていたが、「見に行って」ただ見ているだけではないというのが、この仕事を始めてわかった。幸いうちの田んぼは用水から水が流れ込むかたちではないので、田に直接降った雨の排水さえ考えていればよいので楽だ。しかし、上記の「畑の排水」は、まあ差し迫った危機ではないものの、見に行けばそれなりにまた工事に手を加えてしまう。



台風は深夜2時現在、当地の真南を少し過ぎ、高知の室戸岬の南方にあるという。
午後8時頃までは雨音が激しく聞こえるときもあったけれど、その後はほとんど風雨を感じない。台風”接近”はどうやら切り抜けたようだ。あとは台風が去っていくときの風と雨。このまま”音無し”く離れていってほしいところだ。

週間天気予報を見ると、どうやら台風一過後は梅雨明けらしい。
たまりにたまった畑仕事を、何からどこから始めるか。雨音を聞きながら思案する余裕のある日曜の朝を迎えられることを願う。
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台風前日、市街に三度。

2007年07月13日 | 農と暮らしの日記
台風接近による大雨で畝間が水に浸かっている。
ここは茄子、ピーマン、トマトなどの二番手の畑(あいだは枝豆)。7月に入って収穫が始まったばかりなので、ここで被害を受けると、ちょっと(というか、かなり)手痛い。右端の大玉トマトの支柱を木杭と針金で簡易に固定した。茄子、ピーマンは今日の収穫で大きな果実は摘んで樹は軽くなっているので、それ以上の台風対策はせず。



朝から断続的な雨。
5時前から収穫に出て、朝食後に市街に出荷・納品。
今日は保育園の給食とホテルの料飲部門への納品もあり、少し忙しい朝だった。市街に出るのを一日1回にしたいので、時間指定つきの朝の納品・出荷のある日は朝食も後回しにしたいくらいバタバタする。今日の場合は給食の納品が8時半までなので、スーパー出荷ぶんもあわせて3時間で収穫から荷造り、伝票書きまで済ませ、軽トラに一切合切を積み込んでの出発。

戻って9時過ぎから、野菜セットの仕上げ。
昼まで、写真の畑でトマトの支柱固定。各株の支柱を10本単位で針金でつなぎ、両端を木杭で固定しておく。どれだけの風に、どんなふうに耐えることができるのかはわからないけれど。

午後、所用で外出。
帰りに人参とブロッコリの種を買い、戻ってトマト支柱固定の続き。とりあえず終わって家に戻ると、近所の農家の方が訪ねてきてくださる。「○○の苗がいっぱいできよるんじゃけど、つくらんかね?」。この方の畑は毎日のように軽トラで通りかかりながら横目に必ず観察してしまう。なぜだかはっきりとは言い表せないけれど、僕の理想の畑のイメージのひとつになっている。そんな方からの突然の言葉に、ありがたいというかおそれ多いというか。なにせこれまで言葉を交わしたこともなかったので。後日訪問して、詳しい話をうかがう予定。

夜7時からは、三度市街に出て、今度は青年農業者の集まり。今日のは部門別の実践研究プロジェクトで、「野菜班」の総会と懇親会。出ていけばいつもながらの出会いと勉強。レインコートを着込んでの自転車往復も、その甲斐ありというものである。

帰路、市街商店街近くに新しい店を見つける。
ふと、以前に聞いていた小学校時代の同級生が開店したばかりという喫茶店かと思い当たり、閉店後の店内をのぞくと、当人が顔を出し、「おー、全然変わってないねー」と。そんなこともないだろうけれど、怪しい合羽姿にもかかわらず、すぐに思い出してもらえてうれしい。近いうち、開店時間中に再訪することを約し、再びペダルを漕ぐ。



明日はいよいよ台風が再接近の見込み。
残り少ない時間で備えを進めたい。
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台風、土曜に接近か。

2007年07月12日 | 農と暮らしの日記
今朝の出荷のうちのひと箱。
これは宅急便で送るもので、ひゆなと中玉トマト、それと下のほうにキタアカリが入っている。



今朝は少し出荷が多いので、5時前から収穫に出る。
薄暗いといえば薄暗いのだけれど、作業を始めれば気にならないていどの暗さ。いずれすぐに明るくなる時間帯である。ラジオ深夜便が終わって、おはよう朝いちばんに変わる時間帯。

今日はまた久しぶりに時間を追ってメモしてみる。
6時過ぎ、収穫から戻り、調製・荷造り開始。
7時前、家族で朝食。
7時過ぎ、調製・荷造り再開、仕上げ、伝票書き。
8時前、軽トラで市街地へ出発。
8時半、宅急便の集荷センターで県内当日便の野菜を出荷。
9時前、スーパー出荷。昨日の残品回収。
9時過ぎ、職場”置き売り”の配達、設置。
9時半、個人の野菜セット配達。
10時前、帰宅。他の野菜セットの調整・荷造り。
11時、畑しごとに出て、帰りにセット追加ぶんの収穫。
13時前、帰宅。昼食。
13時半、野菜セット仕上げ、伝票書き。
14時、台風に備えて2階の雨戸閉め。連絡その他、机しごと。
16時、お茶のあと、畑でトマトの支柱の補強固定。
19時半、明朝出荷ぶんの一部を収穫(人参など)、日没帰宅。



台風がかなり速く接近している。
上記「雨戸閉め」は転居後(=就農後)初めて。5月の”大風”で痛い経験をしたので、今回は早めに対処しておく。

明日は午後から風雨が強まる予報。
幸いいまのところは太平洋側を通過する見込みで、土曜の日中に接近して夜には離れていく感じか。明日の日中、畑の備えをどこまでできるか。

みなさんもお気をつけください。
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