38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

春の雨、寒の戻りか。

2011年02月28日 | 農と暮らしの日記
菜の花、このところの暖かさで野菜セットの半分ほどには入る量がとれるようになった。
いつも書いているように藤田家族の「菜の花」は市販のような専用品種ではなく、小松菜、白菜などアブラナ科の葉ものがトウ立ちしたのをとる。だから、菜の花がとれるようになるとセットに新鮮味が出てうれしいけれど、それはつまり本来の葉ものとしての「終わり」を意味するので(そして、それに代わる次の葉ものはたいていまだできていないので)、「あー、もう来たか……」というつらさもある。



月曜、予報通り夜のうちか未明から雨。昼前は大雨。午後は曇り。
朝:6時過ぎからごはん、7時過ぎに市街に出てスーパー出荷、保育園納品。
午前:セットの荷作り。11時半頃から市内配達。13時戻り、昼ごはん。
午後:14時頃から明朝分のセットその他の出荷の荷造り。18時あがり。



配達しながら聴いていたNHKのラジオ「はちまるちゃん」(ここはふるさと旅するラジオ)で。
今週は徳島県を移動しているそうで、きょうは鳴門の「鳴ちゅる」なる麺が紹介されていた。観光協会による紹介はこちら。特徴は、「お出汁はあっさり醤油味。
不揃いの麺は細めでほとんどコシがないので、箸で切れるほどやわらかく、麺をすすると「ちゅるっ」と音がします。具は主に刻んだネギ・油揚げ・ちくわなどが入ります。」んだそうだ。「不揃いで細い」というのを除けば、具とか「コシ」のなさとか、僕が子どもの頃に家で食べていた普通のうどんのような気もするけど、たぶん違うのだろう。

なお、3/14からの週は愛媛県にやってくるらしい。
3/17(木)は西条市から、秋川雅史君も出演予定だそうだ、聴かなきゃ。

さらに、NHKラジオ第一放送、今週の「ラジオあさいちばん」は。
「日本の農業の先駆者が一挙に登場!」だそうだ。40回目となる「日本農業賞」の受賞者インタビュー、朝5:40から。ちょっとだけ早起きすれば聴けるけど、どうだろ。



<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれか、人参、大根、大蕪。葉ものはセットにより、白菜、小松菜、水菜、菜の花、から。
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みんなで、味噌仕込み。

2011年02月27日 | 農と暮らしの日記
茹でた大豆をつぶして、今日は味噌の仕込み。
といっても藤田家族のではなく、ゆうき生協・西条周桑地区会の2010年度「みんなで育てて、作って、食べる」企画の総仕上げ、おなじみ「西条 食の創造館」での共同作業です。藤田家族の苦手種目だった「大豆」を克服しようと提案、みんなで種を播いて、草取りしてもらって、収穫や脱穀にも来てもらって、ひと足先に「収穫祭」で豆の味見も楽しみ、いよいよクライマックスの「味噌仕込み」。



2月最後の日曜、今日もまだまだまだ春の陽気。
朝:6時起き、ごはん。渚と真はバレーの飯岡招待試合(主催試合)で7時集合。
午前:8時過ぎに僕と薫は出発、上記の「味噌仕込み」へ。8時半過ぎに現地到着、準備、9時半開始で午前中はその行事。13時過ぎ撤収。
午後:JA水都市に寄って戻り、遅い昼ごはん。14時過ぎ頃から昨日に続いてじゃが芋の植え付け、今日はメイクイン。そのあとあれこれ少しずつ種を播き、明朝出荷ぶんの収穫して戻り、17時。調製、荷作りなど一部して、18時過ぎに子どもたちもいったん帰宅。
夜:渚は「防災」の発表を公民館での連合自治会長さんたちの会合で披露させていただけることになり、17時過ぎに薫と一緒に出発。僕と留守番の真は先に晩ごはんの準備をして食べかけ、20時過ぎに渚と薫が戻って合流、ばたばたした週末もようやくひといき。21時前頃から、子どもたちは宿題してなかったの思い出してばたばたやっつけて、たぶん、21時半頃には就寝予定。



天気予報は今夜から雨。
雨のあとはまた0度前後まで冷え込むそうだ。三寒四温とわかってはいても、いったん暖かさに慣れた体がその冷え込みにどう対応できるのか、ちょっと不安……。みなさまもお気をつけください。
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じゃが芋定植、いよいよ春本番。

2011年02月26日 | 農と暮らしの日記
空豆が、夏の茄子と甘唐辛子の畑で育っている。
ぼちぼち草もとらないと、暖かくなってくると一気に畝全体が草で埋まってしまいそう。でも、まだいける。まだ2月だ……。そんな油断が命取り、わかってはいるけれど、まだ冬眠から醒めきらない蛙のように、動きが鈍い僕である。



土曜、今日もまだまだ春の陽気。
朝:ごはんのあと、今日は保育園が「おゆうぎ会」で給食がないので納品休み、スーパー出荷のみ。
午前:春一番の大根の種播き、畑の苗床でレタス類の種播き。11時半頃に畑の見学にお客さん、ご案内しつつの立ち話。根菜類の収穫少しして帰宅、昼ごはん。
午後:じゃが芋の植え付け、春一番の葉ものの播種、ほうれん草、小松菜、そして蕪も少し。露地栽培にはまだひと月ほど早いので、雨を待ってトンネル掛けを後日する予定。18時頃あがり。



じゃが芋を植え始めると、いよいよ春。
うちはそれでもじゃが芋をトンネル栽培するような早植えはしないので、まだまだこれからが春という感じだけれど、早い人はもう年始から「春」が始まっているようだ。うちもそれくらいスタートが早いと春の野菜セットが楽なのだろうけど、そうすればそうしたで手間がかかり、今度は夏作の準備が影響を受けそうなので、なかなかバリバリと早春の作付けを進めるようにはならない。このあたりがわりと経営の分岐点ぽいということも、そろそろ感じているのだけれど。


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夏の果菜、育苗開始。

2011年02月25日 | 農と暮らしの日記
週末からの雨予報を前に、昨日に続いてトラクタ耕耘作業。
ここはこのブログでもおなじみの風景で、就農以来5年間、藤田家族の自家用の米を作ってきた田んぼ。ここを今年度は稲作に使わず、畑作専用にすることにした。理由は単純で、引っ越して遠くなったから。前の家からは歩いて3分ほどで、晩ごはんを食べてから水を入れに行ったり、薫が夏の朝4時頃から草とりに行ったりするのに便利だったのだけれど、今の家からは歩けば10分以上、自転車でも5分ではしんどい。というわけで、稲作用の田んぼは家の近くに新しく借りることになった。

というわけで、この田は初夏を待たず春からフル回転させるつもり。
右手の黒々としているところはすでに何度か耕耘してあり、じゃが芋を植える予定。その左、いまトラクタが耕耘している区域は(いや、僕は降りて写真とってるのでこの瞬間は耕耘してませんが)里芋の畑になる。左手の稲藁はそのじゃが芋と里芋のマルチ用にとってあり、その左手は夏の果菜類の予定、左端(というか左上)の黒々としているところは右端と同じく何度か耕耘済みで近日中に春の葉ものを播く予定。とりあえず今年はそれでやってみて、来年以降はその4区域を連作にならないよう回転させていこうと思っている。



金曜、東京では春一番が吹いたと発表された。当地も春本番のような暖かさ。
朝:6時過ぎからごはん。8時前後に市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:9時頃から、配達は薫に任せて、僕は温室内で育苗の種播き開始。まず茄子、ピーマン、初夏どりのキャベツ。
午後:14時頃から上記の田んぼに組んだままにしていた稲木をようやく片付けて持ち帰り、収納。16時頃からトラクタ耕耘作業。上記の田んぼその他を走り回り、明朝出荷分の野菜を少し収穫して18時帰宅。

明日土曜は晴れるが日曜から月、火と傘マーク。
となれば来週はもう3月だから降り出したらもう止まらないかもしれない。明日一日にやれるだけの春一番の作付けをしてしまわなければ。なんだか急に忙しくなってきた。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、小さめ大根、巨大蕪、セットにより赤蕪。葉ものはセットにより、白菜、小松菜、ほうれん草、菜の花から。
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春の陽気、終日荷作り。

2011年02月24日 | 農と暮らしの日記
野菜セットの荷作り作業中。
直接配達するセットはこんなふうに空の段ボール箱をずらっと(というほどじゃないけど)並べておき、この季節ならたいてい、大根、人参、蕪など芋類を除く泥ものを先に入れ、次に白菜があれば白菜、さらに目方の軽い葉ものを何種類か入れる。そして最後に、在庫の芋類から前回、前々回に入れたものなどを勘案しながら選び、セットの目安の金額(中セットなら1.500~1,600円台)になるように目方を確認しながら入れる。荷作りが仕上がるとすぐに配達に出ることが多く、その場合は芋類を入れる手前で薫が納品書を書き始め、その間に僕が芋類を図って入れて、その金額を薫が、ほぼ仕上がった納品書に書き込んで準備完了ということが多い。

段ボール箱はスーパーや商店で頂いた1回使用済みのもの。
これに「藤田家族 要返却(リサイクルマーク)」と書いたテープを貼って、次回の配達時に新しい野菜セットと交換で空箱を返してもらう仕組みにしてある。宅配便の場合は行ったっきりになるのでお客さんのほうでも空箱を毎回処分するのが大変だと思うけれど、いまのところそれしか仕方がない。「箱も食べられます。お鍋や天ぷらに最適!」とかいうのが開発されるとうれしいんだけど。



木曜、今日も3月下旬頃の陽気だという。一日中の晴天。
朝:6時過ぎからごはん、市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:根菜類は昨日収穫済み。セットの荷造りを途中までして、11時半過ぎに追加の収穫で畑へ。管理機の調子が悪いので農機具屋さんに来てもらったけれど、ちょっと手間がかかりそうなので出直すとのこと。12時半過ぎ戻り、昼ごはん。
午後:荷作りの続き。まず宅配便で今日出すセットを仕上げ、続いて明朝配達分の荷造りもほぼ仕上げて18時頃あがり。以降、春の作付けなど机しごと。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、大根、人参、大蕪。葉ものは白菜、ほうれん草、小松菜、ターツァイ、菜の花からセットのサイズ等に応じて2~4種類。
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畑の片付け、春作の準備。

2011年02月23日 | 農と暮らしの日記
この冬前半用の収穫が終わった人参の畑を今日片付けた。
何度も登場している8月播きのもので、今週からは別の畑の後半用、9月播きの人参に移っている。今日このタイミングで片付けとなったのは、年末の引越から、温室の再建、温床の踏み込みなど大仕事がようやく片付いてきたこと、そしてこの暖かさで春の訪れがいよいよ体感されるようになったことが大きい。



水曜、セットの出荷のない曜日、今日も引き続き3月下旬くらいのぽかぽか陽気。
朝:6時過ぎからごはん、8時前後に市街に出て保育園納品、スーパーは棚卸で休みだけど昨日の売れ行き確認と棚の整理、市役所に用事でちょっと寄って、さらに種屋さんで育苗する種を少し買って9時戻り。
午前:9時半頃から昨日も写真を載せた秋じゃがの最終の収穫。薫に草をとってもらい、僕が鍬で掘り上げ、ふたりで土を払って最後に僕がキャリーに入れて。同じ畑で明日出荷分の根菜類を収穫して13時戻り。昼ごはん。
午後:収穫してきた野菜を整理して、14時過ぎから冒頭のトラクタ耕耘。上記の人参畑のほか、すでに収穫が終わった大根、白菜、蕪の畑、それから午前中に掘り上げ完了したばかりの秋じゃがの畑も。まだ明るいけどひと区切りついたので18時前あがり。



ニュージーランドのクライストチャーチではM6.3の大地震
富山から語学研修中の留学生など多数の日本人も被災し、安否のわからない人もまだたくさんいるようだ。日本は地震国といわれ、しかも四国は南海地震や東南海地震が数十年のうちに高い確率で発生するとされている。「あれだけ言われていたのに……」ということになる可能性は「世の常」ということで考えるとかなり高い気がする。自分自身も含めて。もちろんどれだけ備えをしても被害は出るわけで、「準備していてよかった」と、大地震にもかかわらず万事めでたく収まる可能性は低いだろうが、科学の発達、防災のシステムの向上の一方で、その恩恵を生かそうとする市民一般の意識の高まりはそれに追いついていないのではないだろうか。企業や役所などでは大災害に際して事業を継続するためのプログラムを予め策定する動きが進んでいるようだが、「有機菜園藤田家族」は手つかずだ。
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温床、踏み込み完了。

2011年02月22日 | 農と暮らしの日記
昨日掘ったじゃが芋。
蛍光灯の下で撮ったので青っぽく写っているけれど、日に当たって緑化しているわけではなく、肌はきれい。大きさ、収量もまずまずかな。9月植えの秋じゃがは普通なら年内か遅くても年明けまでには掘ってしまう。今年は作付けを少し増やしたのと引越などもあって作業が遅れ、あとまだ50mほど残っている。寒さが厳しかったからどうかなと思っていたけれど、どうやら心配なさそう。といっても早く掘らないと春作の畑も足りないし時間もなくなるし。季節外れの芋掘りしたい方、明日(水曜)午前中たぶん掘ってますので、援農お待ちしてます。畑は飯岡小学校の西隣。



火曜、今日も晴れ、3月下旬並みの暖かさ。
朝:6時過ぎからごはん、8時前後に市街に出て保育園納品、スーパー出荷、臨時の納品ひとつ。
午前:9時頃からセットの荷作り。11時半頃に家を出て新居浜方面のセット配達。地元・飯岡でもお試しセット1軒配達。
午後:14時前に帰宅してごはん。温室内に作った枠の中にあれやこれやを踏み込んで温床をようやく仕上げ。18時あがり。



今日のあれこれ。
真が最近捕まえてきて飼い始めたカメを広い桶に移して日向ぼっこさせていたら逃げられた(真が帰ってきてから当然えらいこと怒られた)。新居浜に配達に行ったら再開発中の駅前にいつの間にかスーパー「フジ」の新店舗が建設中でどうやら完成間近らしい。帰りにたまに行っていた新居浜の種屋さんに寄ったらシャッターが閉まっていた。火曜に寄るといつも開いていたのにちょっと不安。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれか、人参、大根(中・小の組み合わせ)、蕪、小松菜、ほうれん草、水菜。他にセットによりキャベツ(1/4~1/2切れ)、菜の花。
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これを、してみたかった。

2011年02月21日 | 農と暮らしの日記
何をしてみたかったかというと。
温室の中で、野菜の「調製」作業。就農以来初めて、今日やってみた。説明すると、画面右の黒いキャリーに収穫してきた小松菜が入っていて、それを手前の椅子に腰かけ、黄色い葉や泥のついた根を(真ん中の黄色いコンテナに)落とし(これが「調製」作業)、きれいになったものを左の水色のキャリーに入れる。冬の野菜セットでは葉ものが多いからこの作業も時間がかかるのだけれど、手だけ動かすので日向でも日陰でもとにかく寒い作業である。

これを温室の中でやれれば暖かいだろうなぁとずっと思っていた。
でも、これまでは温室が作業場のすぐ近くにはなかったから、かなわなかった。それが、引っ越して作業場のすぐ横に温室を建てたから、念願がかなった次第。思ったとおりぽかぽかで暖かい。この中でごはんも食べたいくらい。



月曜、晴れ、気温もたぶん3月並みの暖かさ。
朝:6時過ぎからごはん、8時前後に市街に出て保育園納品とスーパー出荷。
午前:上記の調製も含めてセットの荷作り。11時頃に配達に出発、13時頃戻り。
午後:14時頃から小麦の中耕除草を30分ほど。続いてじゃが芋の収穫を1列。16時頃から明朝出荷分の収穫、17時半頃戻り。19時頃まで大雑把な調製と荷作り。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、大根、まびき大根、蕪、小松菜、ほうれん草、ターツァイ、他にセットによって白菜(1/2~1/4)。
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車がないと、農業はできないか。

2011年02月20日 | 農と暮らしの日記
育苗用にようやく建った温室内に、今年も踏み込み温床の枠がこれまたようやくできた。
いよいよ夏の果菜類、つまり茄子、ピーマン、トマトなどの育苗が始まる。明日のうちに枠の中にあれこれを踏み込んで温床を仕込み、温度が上がるのを待って今週後半には種を播き始めたい。今日は枠が仕上がったあと、前の家の庭から持ってきた、昨年の温床の「あれこれ」を庭に野積みしてあるのを軽トラの荷台に乗せ、数メートル離れた温室の中に運んだ。たった数メートルの移動だけれど軽トラは便利だ。そんなことにガソリン使っていいのかちょっと躊躇したけれど。



日曜、曇り時々晴れ。今日も気温の高い穏やかな一日。
朝:少しゆっくり7時頃起き、ごはん。渚はバレー休み、真は練習で薫もその当番。
午前:荷造りをして渚と一緒にスーパー出荷、ついでに市街で買い物などして、帰りに里芋の収穫、隣の田んぼから稲藁を少し軽トラに積み込んで帰宅。10時頃から冒頭の温床枠の仕上げ。渚は昼ごはんの準備をしてくれる。

午後:真と薫が帰って来て13時頃から昼ごはん。
14時頃から畑に出て、じゃが芋の収穫。もうまわりの畑の人は春のじゃが芋を植えているのに、うちはまだ秋じゃがを掘っている。けれど、土の中からは美しいじゃが芋。まだまだ大丈夫だ。

15時前にO君一家が畑に来訪。
一昨日の広島視察研修にも一緒に出かけた青年農業者の仲間で、市内で昨年あたりに新規就農し、苺を育てている。ちょうど明朝出荷分の野菜の収穫をしているところで作業をしながら畑を見てもらい、そのあとうちにも寄ってもらってあれこれ情報交換、そのあとブルーベリーのT君ちに案内して別れる。

収穫してきた野菜を18時半頃まで調整、荷作り。
真は薫に散髪に連れていってもらい、渚もついていって手芸か何かの材料を買いものして帰ってきた。19時半頃から晩ごはん。



21時からのラジオ、NHK第2放送は作家・山本一力氏の文化講演会。
高知から出てきて中学生の頃から新聞配達……という話で始まったのだが、その新聞販売店はどうやら僕が20代前半、学生から社会人へという数年間住んでいた渋谷区富ヶ谷、ということはたぶん僕が新聞をとっていたところじゃないかと思う。配達はしてもらっていたけれど、正月などで数日留守にするときには「留め置き」というのをお願いしてあとで取りに行ったり、あるいは新聞代を払いに行ったりしたこともあったと思う。若い人たちの姿がたくさんある活気のある店頭だった。

さてその山本氏は自動車の免許を60歳で自ら失効したそうだ。
タクシーにいくら乗っても自動車の維持費を考えたら安いもの、というようなことをいま話していたが、同じことをよく言っていた僕の父はいまももちろん免許は取らず、どこへ行くにも自転車のようだ。山本氏は免許を失ったことで暮らしの「ダウンサイジング」、「ゆるい生き方」ができるようになったという。僕も就農するまではいわゆるペーパードライバーで、なんとか車を使わない農業ができないだろうかなどと考えていたけれど、目先の現実に勝てず、いまは軽トラを一日何十キロも乗っている。今日はほんの数メートルの敷地内の物の移動にも使った。

本当に、車がないと農業はできないだろうか。
「無農薬でできるわけがない」。何度も言われたことだけれど、自分はとりあえずやっている。「車なしでできるわけがない」。そう僕が言っても、できてる人がいるかもしれない。「パソコンなし」ではどうだろう。「携帯電話なし」ではどうだろう。
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ゆったりランチ、平飼鶏糞。

2011年02月19日 | 農と暮らしの日記
見た目にも温かい炭の火、今日の昼ごはんは丹原町の「かふぇ ごじんや」で。
もちろん家族での外食というわけではなく。ゆうき生協の地区会で、年度末の反省会と年度内の行事の打ち合わせ、さらに来年度の活動計画会議を兼ねて。子どもたちはバレーなので僕と薫とで参加。古い民家の座敷ふた間を貸し切りで使わせていただき、ゆったりと気持ちのいいランチタイム(デザートつき!)を過ごさせてもらいました。会議もはかどり、来年度のゆうき生協地区会行事も楽しそうな企画が目白押しです。そのつどご案内しますので、組合員の方も一般の方もぜひご参加ください。



土曜、晴れ。ぽかぽか陽気の一日。
朝:ごはんのあと市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:週末から週明け出荷用の人参と里芋を収穫、調整。11時頃に家を出て上記の昼食会へ。
午後:14時頃に昼食会は終わり、ついでに同じ丹原町にある「ちろりん農園」西川さんのところへ。平飼養鶏の発酵鶏糞を分けて頂く。16時頃に帰宅、育苗用の温室内に踏み込み温床を作るので、その枠だけとりあえず作りかけて日没終了。



しばらく晴天が続く予報。
春先は雨がちになるから、この晴れは貴重だ。明日と来週はばりばり体を動かさなければ。
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感動的な、中山間の風景。

2011年02月18日 | 農と暮らしの日記
広島県三次あたりの風景。
三次じゃないかも、庄原か世羅かも。昨日も書いた青年農業者の視察研修の2日目(というか昨日は前泊だけなので今日が本番)、その移動のバスの車窓から。このあたりの風景の感動的なのは、こんなふうに昔の家が手入れされながら生かされていること。いや、古い家があることそれよりも、いまどきの家が皆無に近いことが感動的な風景の理由かもしれない。景観が保全されているといえばそれまでなのだが、おそらくこれは行政主導の条例とかではなく、ここに暮らす人たちの自然な意思でそうなっているような気がする。つけ加えると、田の畦草もすばらしくきれいに刈られていること。冬の田んぼのこれほど美しい景色は記憶にない。いや、もちろん冬期湛水をしているところなどはもっと美しいのだろうけど。



金曜、青年農業者視察研修の2日目。晴れ。
朝:4時台に一度起きたけど眠ってしまい、7時前に再起床。
まず風呂に行き、8時からバイキングの朝ごはん。地産地消の料理が並び、となるとどうしても箸が進んでごはんも3杯、やや食べすぎ。
午前:9時出発で午前中の視察は三次の「平田観光農園」。農園の詳細はこのホームページ参照ということで多くは書きません。約1時間ほど経営についての説明を聴き、そのあと園内の食事どころで昼食。食後に自由に園内見学。

午後:バスで移動、午後は「せらワイナリー」の見学30分ほど、帰路に就く。
バスの車内ではDVD上映、「書道ガールズ!!わあしたちの甲子園」だ。これは西条の隣の隣の四国中央市が舞台の青春ドラマ。気になっていたけど見る機会がなかったのでラッキーである。のだけれど、バスは順調に走り、いよいよクライマックスのところで到着、たぶんあと10分もないくらいのところで残念ながらバスを降りた。続きはどうするか未定。こんどまたみんなで集まって最後の10分だけ見るか。17時半頃に家に戻る。ああ、贅沢な1泊2日でした。研修先のみなさま、同行の青年農業者のみなさま、お世話してくださった事務局のみなさま、留守番の家族のみなさま、ありがとうございました。またこんなけっこうな旅したい。

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旅の宿、夜は更けて。

2011年02月17日 | 農と暮らしの日記
枕元の灯で、昭和文学全集。
けっこうなことである。木曜から日付けの変わった夜更けの旅の宿、明朝はゆっくり起きて湯につかり、それから朝食となるわけだからこんなけっこうなことはない。ま、本は開いてみたものの、ちびちびながら5時間も飲んでのあとだからやはり頁はさほど進まずいつしか夢の中である。



木曜、曇り、夜は雨の予報。
朝:6時過ぎからごはん、市街に出て保育園納品とスーパー出荷。
午前:木曜恒例、まずは宅配便のセット荷作りから。
午後:仕上げて次は明朝配達のセット荷造りに移行。明朝スーパー出荷分も合わせて。14時半過ぎあがり。

15時前に軽トラで家を出て、近所のT君を拾う。
市街スーパーに明朝分の繰り上げ出荷してから市役所に集合、15時半出発でこれから広島へ。西条市青年農業者協議会の視察研修である。この協議会では就農直後から仲間に入れてもらい、いろいろ勉強させてもらっているのだけれど、泊りの視察研修は毎日出荷の藤田家族にはハードルが高く、このたび万難を排し、家族の協力も得て初めての参加。というか過日の会議で、「藤田さん、どんな日程だったら参加できるんですか?」と訊かれて「いやぁ、泊りはとにかくまず無理、ありえるとしたら木曜の夕方に出て金曜一日ならなんとか出荷の段取りつけて出てこられるかな……」とこちらから難問仕掛けたのにその通りの日程で決まったものだから、行かないわけにいかない。なわけなので、「けっこうな旅」、の人となったわけである。あとの出荷作業は薫におまかせ。

総勢14人、あと2人の参加予定があったようだけれど季節柄の急病で残念ながらの当日不参加。
貸し切りバスでしまなみ海道を渡ったら日が暮れ、19時前に本日のお宿、「かんぽの郷 庄原(しょうばら)」に到着。すぐに夕食2時間、21時過ぎから温泉に入り、22時頃から若い会員の(宿命です)部屋で二次会、24時過ぎてお開き。部屋に戻れば布団が敷かれてあり、しばしの読書タイム。誰の何とは書かないけれど、読んでみたくなって図書館に行ったら文庫や単行本はなく全集には入っていたので、旅の荷にはやや重いけれどしょうがない、でもこれ、寝床の読書には便利。分厚いから頁を開いたまま手を添えなくても読める。眠り込んでしまっても勝手に閉じるどこまで読んだかわからなくなる心配もない。たぶん25時頃就寝(当然のことながら本日のこの日記は翌日記入)。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、大根、まびき大根、蕪、赤蕪。葉ものはセットにより白菜、小松菜、水菜、ほうれん草から2~3種。
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3月の陽気、温室完成。

2011年02月16日 | 農と暮らしの日記
育苗用の温室がようやく仕上がった。
写真は完成した骨組みに透明のフィルム(いわゆるビニルハウスの「ビニル」)を被せたところ。「仕上がり」よりも珍しい写真だと思ったので。間口6m×奥行4.5mの温室に、間口側10m×奥行側11mのフィルムを使用。このあとシートを平桟に「蛇腹」状の針金で固定してから裾やドアの部分など不要なところを鋏で切り取って完成した。いや、本当は完成ではなく、換気のために左右は「くるくる」で巻き上げる仕組みを取り付けなければいけないのだけれど、それは3月に入って気温が高くなる頃で間に合うので、とりあえずはこれで育苗は始められる。

この温室用のフィルムは行きつけの種苗店で買った。
骨組みは就農時にそこで購入したものを今回もそのまま使っているけれど、フィルムは5年たってだいぶん傷んできたので裾など一部を除いて交換。そのフィルム、入っていた箱を見たら「シーアイ化成」という会社の製品で、その住所を見ると東京都中央区京橋の「八重洲宝町(たからちょう)ビル」。懐かしい地名、このビルも知っている。サラリーマン生活の半分以上はこの「宝町」にいたんじゃないかな。



今日の温室づくりの作業は裾の部分のビニル張りから。
裾は全体を覆うフィルムとは独立して温室の足元を4面ぐるっと囲むように先に張る。この部分はぶ厚いフィルムを使ってあり、しかも多少は傷んでいても裾部だから光の透過性はあまり気にしなくてよいので再利用。地面を20cmほど掘ってフィルムを埋め込むことで冷気や雨水などを遮断する。その溝を今朝、鍬で掘っていると湯気が上がってきた。昨日、地下水の湧くお堀に湯気が立っていた話を書いたが、土も地表は冷えていても地中はある程度の温度を保っているのだろう。



水曜、セットの出荷はない曜日。朝は強い霜が降りたが日中は晴れてぽかぽか陽気。
朝:6時過ぎからごはん、8時前後に市街に出て保育園納品、スーパー出荷、帰りに種苗店に寄り、注文していた温室のビニル受け取り。
午前:冒頭の温室ビニルフィルム張り。全体を覆う作業の時は薫に手伝ってもらう。
午後:引き続きフィルム張り。蛇腹の針金で固定していく作業。16時30頃に仕上がり、明日出荷分の収穫を約1時間半、戻って20時半頃まで調整、荷作りなど。
夜:真がバレーの特別練習から戻り、いつもより遅め、21時過ぎから晩ごはん。



明日からはまた雨の予報。
ここからはもう畑の乾く間はほとんどないだろう。春の作付けは育苗と並行して、畑では空模様と地面の湿り具合を見ながら針の穴を通すような一瞬一瞬の作業の積み重ねになる。そのまままた、あの「夏」に入っていくのだろう。頭ではわかっていても、その時が来ないとまったく実感がない。
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ありがたい、地下水の恵み。

2011年02月15日 | 農と暮らしの日記
また雪の写真、だけれど今日のではなく昨日。
現在は県立西条高校になっている西条藩の陣屋跡のそば(祭りのときは「御殿前」と呼ばれる)を野菜セットの配達途中に通ったら、降りしきる雪のなか、お堀から湯気が立っていた。まるで雪国の露天風呂……。お堀の水は「うちぬき」と呼ばれる地下水。うちぬきは気温にかかわらず四季を通じてほぼ水温が一定で、お堀の水そのものは地上に出て気温に左右されるから一定ではないと思うけれど、やはり気温との差がかなりあるのだろう。ただ、冬の朝はいつもこんなふうなのだろうか。僕自身は“裏口”から通っていたので記憶もない。

うちの家も水系は違うけれど地下水を使っている。
以前は冬に根菜類を洗うのも水道水だったので冷たくて大変だった。それが地下水ならまるでお湯を使っているくらいに温かく感じる。台所仕事をしている薫は同じ水を「冷たい、冷たい」と言っているから、おそらく気温との「差」が温かく感じさせるのだろう。といっても部屋の中もこの冬は10℃以上になったことがない(部屋の空気を暖める暖房器具は朝の30分ほど石油ストーブを焚くほかは使わないので)。室内でじっとしているより外に出て日に当たったほうがよほど暖かいくらいだ。なお、地下水は使っているときは温かいけれど、外気に触れれば当然冷めるので、野菜を洗ったあとの軍手はすぐに脱がないと手が凍るし、野菜そのものも洗うときはよくてもそのあと袋詰めするときに触わると冷たくてつらい。朝の洗濯ものも干すときはかなり冷たいようだ。



火曜、昨日の雪は雨になって朝方まで続き、その後は曇り、昼頃からようやく少し晴れ間が出た。
朝:6時過ぎからごはん。8時過ぎに市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:セットの配達は薫に行ってもらい、僕は温室づくりの続き(まだやってる……)。引き続きPOシートを留める平桟の取り付け。
午後:続き。途中でドリルが折れて買いに行ったりして予定ほどはかどらず、なんとか平桟すべて付け終えるまでで18時、日没終了。



雪の多いこの冬、あちこちのブログにも雪景色が。
飯岡小学校の「雪の日」。「西条異景」さんの「伊予小松駅」

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃがいものいずれかまたは両方、人参、大根、まびき大根、蕪、赤蕪。葉ものは昨日とほぼ同じくセットにより、小さい白菜、小松菜、水菜、チンゲン菜、などから。
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朝から晩まで、雪の一日。

2011年02月14日 | 農と暮らしの日記
また雪になり、終了間近い白菜もこの通り。
雪は朝から日暮れどきまで降り続き、写真は昼過ぎ頃。おそらくその後の積雪で畑はさらに真っ白になっているだろう。



月曜、終日雪。
朝:6時過ぎからごはん。7時半過ぎに市街に出て保育園納品、スーパー出荷、ついでに新聞販売店で野菜を包む新聞紙を頂いて帰る。
午前:セットの荷造り。11時過ぎから配達。買い物も少しして、最後に畑によって少し追加の収穫、13時頃に帰宅、昼ごはん。
午後:軽トラの保険更新の手続き、15時頃から明朝出荷分の荷造り、18時過ぎ終了、早めの晩ごはん。



セットの荷造りで今日は大量に野菜くずが出た。
野菜の状態がよい時期はほとんど捨てる部分がない。畑でささっと調製できるものも多いし、収穫したまま持ち帰ってもほとんどそのまま使える。でも最近は葉の黄変が増えてきて、外葉をどんどんむいたり、大根や蕪などの葉をばっさりと切り落としたりするから、目方にすれば収穫してきた野菜の1~2割くらいのくずが出る。翌日の収穫時に軽トラの荷台に積み込む前日の残渣のキャリーが増えると、そろそろそういう季節だなと実感する。

<本日の野菜セット>例
里芋、じゃが芋の両方またはいずれか、人参、大根、まびき大根、蕪、赤蕪。葉ものはセットによって、小松菜、小さい白菜、チンゲン菜などから。
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