38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

農を変えたい、全国大会。

2009年02月28日 | 農と暮らしの日記
菜の花の白和え。
この季節、畑にある様々なアブラナ科の野菜たちが「菜の花」を咲かせ始めていることは前に書いたとおり。そして、しばらくはこの菜の花も「旬の香り」とかいって重宝されるのだけれど、やがて、やっぱりちょっと飽きてくる。

菜の花といえば、おひたし。
でも、それだけでなく、うちの食卓ではこの白和えや、スパゲティ、うどん、ピビンバなど様々な料理の彩りになり、また、たくさん売れ残って(あるいは花が咲いてしまわないうちにと収穫を急いで)台所にあふれてくると、普通の葉ものと同じように、煮物とか炒め物とかにたっぷり使う。

ま、いまだけの味なので。



土曜、2月も、もう最終日。久しぶりの晴れ。
朝:6時から荷造り、ごはん、市街出荷・納品。

午前:きょうは“援農Sさん”と一緒に今治行き。
「第4回 農を変えたい!全国大会」への参加。今回は四国に初上陸。全国から有機農業の“キーパーソン”的な方々多く集まり、就農前にお世話になって以来お会いしていない方も多いので、とにかく顔を出そうということで。

それにしても、衝撃を受けた。
有機農業は、もはや“異端”でもなく、また“希少価値”というほどのものでもない。そんな現実を刻み込まれた感じだ。すべての農が当たり前のように「有機」になっていく。遠からず。それは有機農業に携わってきた人々の宿願であったに違いないが、そこにあらたな“競争”が必然的に生まれてくる。

とにかく、収穫多い大会参加だった。
考えさせられることが山積み。西条からは僕のほかに、青年農業者の関係で1人、認定農業者の会から数人の参加があったようだ。
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雨が降る。降る。降る。

2009年02月27日 | 農と暮らしの日記
育苗用の温室。ありのままの現在。
ほぼ一日雨が降り、写真がないので、こんなので。片付けもせず。たまにはこんなのも見てください。右下のが踏込温床



金曜、予報よりも雨が真剣に降る一日。
朝:6時すぎから荷作り、ごはん。
午前:薫と一緒に軽トラで市街出荷・納品。ついでに買い物や用事あれこれ。戻って家の中の片付けやら何やら。
午後:片付けの続き。
夕方:明朝出荷ぶんの収穫、荷作り。予報は当たらず、雨がやまない。



<本日の野菜セット>例
人参、太葱、大根、蕪、ほうれん草、水菜、小さい花白菜、玉レタス、リーフレタス、菜の花、などから。
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菜の花、花の名。

2009年02月26日 | 農と暮らしの日記
畑のあちこちに、菜の花。
この菜の花の名は小松菜。スーパーなどに並ぶ「菜の花」は専用の品種を「菜の花」出荷のためだけに栽培したものが多い。けれど、うちはそんな余裕がないし、一方で、冬の葉ものをすべてきれいに収穫・出荷し尽くすことができないから、この季節になると、いろんな野菜の花が咲いて、「菜の花」になってくれる。小松菜、白菜、体菜、チンゲン菜……。その一部をありがたく畑からいただいて出荷する。

菜の花は、おいしい。
定番の「おひたし」のほか、スパゲティにも合う。茎ブロッコリィやアスパラと同じように使ってみると、いいような気がする。



木曜、ほぼ一日くもり空。
朝:6時過ぎから荷作り、ごはん、市街出荷・納品。
午前:セットの収穫、荷作り。
午後:明朝出荷ぶんの一部収穫、荷作り。
夜:19時から市役所で青年農業者協議会の役員会。20時すぎ終了。
戻って、バレー練習で遅くなった子どもたちの晩ごはんにタッチの差で間に合わず、ひとりごはん。



<本日の野菜セット>例
人参、太葱、大根、蕪、ほうれん草、小松菜、水菜、花白菜、玉レタス、リーフレタス、菜の花、などから。
※水菜は少しトウが立ち始めたので600円/kgから500円に値引き。トウの部分も甘くておいしい。
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セットも、スーパーも休み。

2009年02月25日 | 農と暮らしの日記
春どりのトンネル大根。
このあいだ初めての除草をしたときはこんな感じ。その除草、中耕、追肥の効果が出たのか、あるいは単に2月の暖かさのせいかもしれないけれど、とにかくどんどん成育が進んで、もう間引きを急がなければならないかもしれない。3粒播きしたものを1本間引いて2本に。



水曜、野菜セット出荷のない日。
おまけに今日はほぼ毎日並べているスーパーも棚卸しで休み。正月も祭りも営業している店も、「365日」とはいかない。おかげでこちらもちょっとひと息。
朝:6時半から屋内仕事、ごはん、市街に出て保育園納品、スーパーで昨日の残りの回収のみ。
朝から雨、ほぼ終日、家のなかの片付け。
夕方:明朝出荷ぶんの一部収穫。
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キャベツも、すくすく。

2009年02月24日 | 農と暮らしの日記
10月初めに播いて11月初めに植えたキャベツ。
だいぶん大きく巻いてきた。もちろん、いつものとおり写真の株はとくに「大きく巻いてきた」もの。こんなのばかりじゃないです。3月下旬くらいからセットに入れ始められるといいな、という感じ。この季節のキャベツは虫害と無縁。逆にいうと、これ以外の作型のキャベツは虫との闘い……。



火曜、予報どおり昨夜から雨、しかし朝にはほぼあがった。
朝:6時半から荷作り、ごはん、市外出荷・納品。
午前:追加の収穫、セットその他の配達の仕上げ。昼前に新居浜方面に出発。
午後:14時前に戻り、遅昼。温室内で育苗の種播きあれこれ約3時間。



<本日の野菜セット>例
人参、太葱、大根、蕪、ほうれん草、小松菜、水菜、壬生菜、ロメインレタスB品、リーフレタス、花白さい菜、菜の花、などから。
※「花白さい菜」は花が中のほうについた不結球の白菜。
 「白菜の菜の花」との境界線が曖昧……。値つけが難しい。
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果菜類、発芽始まる。

2009年02月24日 | 農と暮らしの日記
ピーマンが発芽を始めた。
夏の果菜類の中でも茄子とこのピーマン、ししとう類は育苗に時間がかかるので、
植えるのは5月上旬でも、踏込温床ができあがったら真っ先に種を播く。



月曜、2月の最終週が始まった。早い。
朝:6時半起き、荷作り、ごはん、市外出荷・納品、セット配達。
午前:宅配便で送るセットの荷作り。
午後:明日の出荷が多いので、早めに収穫、調製、18時すぎあがり。



<本日の野菜セット>例
人参、太葱、大根、蕪、水菜、かつお菜、玉レタス、菜の花、などから。
※菜の花は、小松菜、白さい菜、チンゲン菜など。
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また雨、忙しい日曜。

2009年02月22日 | 農と暮らしの日記
人参の収穫を、真が手伝ってくれる。
僕が抜いて何本かずつまとめて置いてあるのを、ハサミで葉を落とし、キャリーに入れるのが真の仕事。こういうのはもうまったく問題なくこなしてくれる。ま、一日中ってわけじゃないし(というか、たった15分ほどだ)。



2月最後の日曜、昼前後から雨、の予報。
渚はバレーボールの試合で、薫も地元開催なので手伝い。ふたりとも7時すぎに出かけた。真は試合が始まる10時頃に応援に行くという段取り。
朝:5時半から荷作り、ごはん、真とふたりで市外出荷。
午前:上の写真のように、真と収穫。雨が降らないうちに、まずは泥ものを収穫する。人参、大根、葱。終わって真が応援に行く時間になったので小学校まで送っていく。真は畑の手伝いの成果、というか手伝いのせいで、オーバーパンツが泥だらけになったので、練習着の半ズボンで応援することになってしまったようだ。寒い体育館。かっこいい、真。

援農Sさんが昨日の大工&電気仕事の続き。
僕も周辺で畑以外の仕事。昼になり、共に作業終了。

雨が降り始め、明朝出荷ぶんの収穫。
戻って昼ごはん。15時頃から、FMを聴きながら調製、荷作りの作業。ユーミンと山下達郎はばたばたしているうちに終わってしまい、そのあとのスーパードライのが今日はアンジェラ・アキ、続いて福山雅治、日産アベレージ。雨が本降りになる。薫、渚、真も帰ってきて、18時あがり。
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玉レタス、ようやく。

2009年02月21日 | 農と暮らしの日記
この数日、玉レタスがセットに入り始めている。
秋から冬にかけて、本当はレタス類が豊富な時期なのだが、猛暑のせいもあるのか、あるいはやはり単に技術不足なのか苗がうまく育たず、ここまではずっと、いわゆるリーフレタス系の「巻かない」のが中心だったが、ここへきてやっと。しかし、本来はこの「巻く」系のレタスは厳冬が苦手のはずで、実際、玉レタスより縦長に育つロメインレタス(コスレタス)は、寒さにやられて葉が傷み、ほとんどがB品での出荷になっている。

写真の玉レタスの収穫はまだ少し先の見込み。
トンネルの中が草だらけで、しかも最近の暑さで、かなり蒸れ気味。これの前に、トンネルをかけずに育て、厳冬期に入ってから不織布を被せてあるほうのを、いまとっている。サイズは大きめで、1玉0.4~0.5kg、150~200円といったところ。冬にレタスといってもサラダは食べる気がしない……という人も多いと思うけれど(僕もそう、藤田家族はたぶんみんなそう)、玉レタスやロメインレタスは加熱してもおいしい。たっぷりの熱湯にサラダ油を1匙入れて茹でる「湯引き」はトロッとした食感がたまらないし、普通に炒めてもいい。これをスパゲティの具にするのもいいし、ベーコンなどとスープにしてもいい。



土曜。明日は午後から雨の予報が出ている。
朝:6時半から荷作り、ごはん、市外出荷・納品、買い物。
午前:援農Sさん来訪、大工&電気仕事。僕も行ったり来たりしながら畑以外の仕事。
午後:大工&電気仕事は続き、僕も行ったり来たり。夕方、明朝ぶんの収穫・調製。
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温室に、つきっきり。

2009年02月20日 | 農と暮らしの日記
温室内で発芽したばかりの白菜。
白菜といえば冬の野菜、というのが一般的にも、そして僕の頭の中でもお腹の中でもそういうイメージなのだけれど、春にも種が播かれ、栽培される。多くの秋冬野菜と同じように。

春の白菜は今年、初めて試みる。
なぜかというと、冬の白菜の育苗に、2年続けて失敗しているから。初年度はそこそこできたのだが、その後は暑さのせいとか育苗培土の配合とか、あるいは出荷が忙しくなったからとか、いろいろな理由があるのだと思うが、とにかくうまくいかず、冬の野菜といえば白菜でしょう、という期待に応えられず忸怩たる思いを続けてきた。

そこで、だ。
春ならできるかも。いずれにせよ春の端境期に何でもいいから野菜があると助かる。いまから育苗できるものは……。キャベツ、ブロッコリィ、レタス類などは例年どおり進めているが、さらにプラスするなら、ということで、白菜なわけだ。とはいっても、他の葉ものと同様、春の栽培は「すぐにトウ立ちする」という危険と隣り合わせ。成育初期に寒さに遭い、その後暖かさを感じれば花咲く段階に一直線、なのである。だから、当面はこのように温室内で過保護に育てる。



金曜、全国的に強風、東日本、北日本では大荒れの模様。
朝:6時半から荷作り、ごはん、8時前から市外出荷・納品・セット配達。
午前:残りのセット仕上げ(宅配便や、取りに来てくださる方)。
午後:温室内で育苗の種播き。きょうは今年初めてのトマトに着手。その他、ピーマン、ししとう類など。

とにかく風が強い。
この時期の温室は温度管理が難しい。閉めきっていれば、ちょっと照るとすぐに30℃を超えてしまうし、といって少し明けているだけでも、日が陰れば20℃を下回るのもあっという間。そこに強風でも吹きこもうものなら、夜温10℃を確保するのも手遅れなほどに冷え切ってしまう。

おまけに、野菜の種類や苗の成育段階によって適正な温度が異なるからさらに厄介だ。
レタス類はやや寒いくらいでいいのに(高温だと発芽しない)、茄子などの果菜類は踏込温床の上に載せて、20℃を下回らないようにしたい。温室内での配置を工夫して調整するのだが、6m×10mの狭いハウスでやりくりするのは大変だ。これが自宅のすぐ裏だからいいけれど、歩いていけない距離のところに温室があるというような農家は珍しくないようで、いったいどうしてるんだろう?と本当に不思議だ。

夕方:17時から明朝出荷ぶんの収穫、戻って簡単な調製、18時あがり。



<本日の野菜セット>例
人参、太葱、大根、蕪、ほうれん草、小松菜、小さい白菜、水菜、玉レタス、ロメインレタスB品、菜の花、などから。
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人参、種採り始動。

2009年02月19日 | 農と暮らしの日記
種採りに挑戦する人参。
こんなふうに斜めに植えておいて、6月頃だろうか、花が咲いて種ができたら、それを採種する予定。種採りのための移植先は、「放任」されてしまわないように、同じ頃に収穫するじゃが芋の近くにした。途中の草とりもじゃが芋と一緒にやれば忘れずにすみそうなので。

今年は種採りスタートの年にしたい。
このあいだ松山で岩崎政利さんにお会いして楽しい話を聞いたし、がんばらねば。興味のある方、ぜひ一緒にやりましょう。うちの畑の野菜もって帰って、家の庭で種採りお願いします(もう自分の省力化考えてる……)。



木曜、夕方か夜から雨の予報。
朝:6時すぎから荷作り、ごはん、市外出荷・納品。
午前:セットの収穫のあと、荷作りは薫に任せてトラクタ耕耘。
午後:セットを仕上げて14時、薫は小学校の参観へ。僕はまたトラクタ耕耘。
夕方:雨が降り始め、16時頃から明朝出荷ぶんの収穫・調製、18時半あがり。



<本日の野菜セット>例
人参、太葱、大根、蕪、ほうれん草、小松菜、白菜または白さい菜、水菜、玉レタス、ロメインレタスB品、菜の花、などから。
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地下足袋、春だ。

2009年02月18日 | 農と暮らしの日記
この春初めての、じゃが芋植え付け。
この風景、就農初年度のこの写真の場所である。連作をとくに嫌う「ナス科」のじゃが芋が、あちこちの畑を転々として4年目に同じ畑に戻ってきた。とりわけ初年度のこのじゃが芋植え付けは、ブログの記事に「就農後初めての”農地”への作付、そして(どうでもいいことかもしれないが)就農後初の”地下足袋”である」とある。

初めての作付、か。
ちょっと感慨深いような、そうでもないような。ま、とにかく4年目に入っているわけである。それより、「就農後初の”地下足袋”である」というのがちょっとグッとくる。今年も今日、このじゃが芋植え付けが、やはりこの春初めての地下足袋である。やっぱり動きやすい。地下足袋はけば、春だ。

で、きょう植えたのは計50kg。
メイクイン、男爵、キタアカリの3種類で、ほとんどの種芋を2つに切って、それが合わせて約1300くらいあったのだろう(使った畑から逆算)。これからまだ何度か植えていく。今年も基本は去年と同じく、畝を立てないやり方で。



野菜セットのない水曜。
朝:6時から荷造り、ごはん、市外出荷・納品。
午前:上記のじゃが芋植え付けを薫とふたりで約1時間半。
午後:スナックエンドウのマルチをはがして中耕・土寄せ。
夕方:明朝出荷ぶんの一部収穫、18時あがり。
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夏から春、寒さ戻る。

2009年02月17日 | 農と暮らしの日記
軽トラのライトに浮かんだほうれん草。
業務用であす納品する「7kg」を、ふだんそんなまとまった量を収穫することがあまりないものだから手間どってしまい、日没後もしばらく畑で走りまわり、戻って目方を量ったりしていたら19時になってしまった。

「7kg」は「150株」でほぼぴったり。
市販のものならたぶん100本か、もしかしたらもっと少ない本数で済むかもしれないけれど、最近はうちのほうれん草でも3本で1束、0.16kg前後になっていたから、1株が50gほどだろうと見当をつけて数えながら収穫。「ちょっと余ってもいいかな」と思いつつ戻って量ってみたら……余らなかった。暗かったから小さめのものもとってしまったせいかもしれない。ま、「足りない」ことを考えれば、これでOK、である。



火曜、ようやく気温が下がって、いちおう「早春」っぽい寒さ。
朝:6時半から荷作り、ごはん、8時前から市外出荷・納品。
午前:戻ってセットづくり、追加の収穫、12時半から新居浜方面への配達。
午後:14時に戻り、遅昼のあと、トラクタであちこち耕耘(じゃが芋を植える畑の仕上げと、秋じゃが・人参の跡の片付け)。
夕方:17時から明朝出荷ぶんの収穫、調製、19時あがり。



<本日の野菜セット>例
人参、太葱、大根、蕪、ほうれん草、小松菜、白菜または白さい菜、水菜、玉レタス、ロメインレタスB品、菜の花、などから。
※玉レタスが入り始める。1個0.3~0.4kg前後、100円台の前半。
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端境に備え、晩生葱。

2009年02月16日 | 農と暮らしの日記
これが藤田家族、この冬最後の葱畑。
ついに今日の野菜セットからこの畑に移行した。他の畑の葱は終わったので。春になると坊主ができて葱は終わり……というのが一般的で、それをしかし、できるだけ悪あがきして先延ばししようと目論んで毎年植えているのが、これ。晩生葱(おくねぎ)。1本の苗を15~20cm間隔で植えると10本にも分蘖するというのが売りだが、うちのは写真を見てのとおり株間がスカスカしていて、それほど分かれたとは到底思えない。

それでも、この葱には期待が大きい。
3月から4月にかけての端境期に出せる貴重な野菜だから。種の袋には関東標準でトウ立ちが5月頃とか書いてあったはず。葱坊主をとりながら6月上旬まで出荷できるという感じなのだろう。でも、どうも緑の葉の部分の様子がおかしい。ぷっくりと膨らんできている。あやしい……。昨冬は里芋が4月までたっぷり出せたからよかったが、今年はそれもなく、頼りはこの葱だけ。だから、出し惜しみしつつ、うちの菜園にしてはたっぷりと残してあるのに。ま、量からいって6月まではもたないとしても、4月いっぱいくらい、ちょこちょこと出せると楽なんだけど。

こういうのが、いわゆる「提携」の難しさのひとつ。
毎週、あるいは隔週で、その家庭で必要な一定量の野菜を取りそろえて届ける。ゆるやかな「契約」といえるのだが、そうするととにかく、その野菜のいちばんいいときに出荷してしまうというわけにいかない。もちろんそれに近いかたちで、できるだけベストの状態の時期にセットに入れるよう務めているわけだけれど、2月から4月頃というのは畑が下降局面に入っているので、早く収穫してしまいたいというのが本音。肥料が切れる、寒さで傷む、そして春のトウ立ち(花が咲いてくる)。

それをなんとか先延ばしにしていく。
野菜がまったくないより、状態が悪くてもあったほうがいい、という考え方。ま、自分で食べる野菜を自分で作るしかないという状況ならこれは当たり前なのだが、普通は「なければ、あるところで買えばいい」のだから、状態の悪くなってきた野菜は歓迎されないはず。それでも、「提携」してくださるお客さんたちのおかげで、菜園の経営は安定する。



月曜、昨日までの夏のような陽気はひとまず去り、普通の暖かい晩冬。
朝:6時半から荷作り、ごはん、市外出荷・納品。
午前:野菜セットづくり、昼前に配達に出て、氷見・小松、市外あちこち。
午後:あれこれ所用のあと、15時頃から明朝出荷ぶんの一部収穫。18時半あがり。



<本日の野菜セット>例
人参、太葱、大根、蕪、ほうれん草、小松菜、水菜、サニーレタス、ロメインレタスB品、菜の花、などから。
※冬の葉ものが次々にトウ立ちし、「菜の花」にはこと欠かない。
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じゃが芋、準備開始。

2009年02月15日 | 農と暮らしの日記
じゃが芋の種芋を切り始めた。
きょうは3時間弱で50kgぶん。2~3日切り口を乾かして植え付ける予定。去年は2月20日に植え付けを始めている。今年は暖かいので早めにと思っていたけれど、来週はまた寒くなるらしい。でもまあ、とにかく植える。



日曜、きょうも高温が続く。渚はバレーボールの試合。
朝:7時から荷造り、ごはん、市街出荷。
午前:上記の種芋切り。薫と真は畑の片付け、そら豆の除草。
午後:種芋切りの続き。薫と真も午前中の続き。
夕方:明朝ぶんの一部収穫。18時あがり。

とにかく気温が高い。
いまどき、温室内の育苗はいかに温度を確保するかが課題なのだけれど、今年はとにかく暑い。きょうなんかはレタスの発芽に気温が高すぎるので温室を全開したけれど、それでも温度が下がらない。畑のトンネルも昼間は大きく裾を上げておかないと仕上がりに近いレタスが「温野菜」になって食卓に並びそうになってしまう。

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気温20℃、育苗進む。

2009年02月14日 | 農と暮らしの日記
温室内に育苗のセルトレイがどんどん増えている。
写真のは数日前に播いたブロッコリィ、発芽が始まった。ひと月ほど育苗したものを畑に植え付け、5~6月に収穫する予定。これより前の作型は先日紹介したとおり。ブロッコリィは個人的にはさほど力が入っていないのだけれど、意外とそこには温度差があってこれを楽しみにしてくださるお客さん(個人の方も料理店の方も)が多い。スーパーに売られているような立派なのはできず、だけどこんなくらいのがいっとき出揃うことがある。



で、きょうはほぼ終日その育苗の作業を温室内で。
しかし、とにかく暑い。2月中旬というと温室内の作業が天国のように感じられるのが普通なのに、きょうは扉も両サイドも大きく開けっ放しで、しかもTシャツ……。2月としては記録的な高温で、3月、4月並みどころか6月、7月並みの気温も全国各地で観測されたそうだ。当地も20度は超えたらしい。

その育苗作業、きょうは大人数でにぎやかに。
午前中にいつもの援農Sさんが駆けつけてくれ、昼前にはマイ箸広めてるゆり子さんも寄ってくれたので勝手に援農隊に認定して無理矢理に種播きを指示。関心のある野菜は一に枝豆、二に枝豆……だというのを聞いていたからこの春一番の枝豆を種屋さんで買って来ていた用意周到な僕も僕だが、援農の第一歩はやっぱり「食べたいもの」から。生物の本能重視。

薫も加わって4人で種播き。
きょうはその枝豆と、レタス類あれこれ、茄子、ピーマンなど。Sさんは午後も残ってくれて種播きを続け、さらに夕方は明朝出荷ぶんの収穫も一緒に。春は援農の季節です、みなさんもぜひご都合のよい時間に遊びに来てください(詳細ご相談)。



土曜、バレンタインデー、だからあついのかも。渚はバレーボール練習試合。
朝:6時半から荷作り、ごはん、市街出荷・納品。
午前:上記の育苗の種播き。
午後:種播きの続き、明朝出荷の収穫。真と一緒に近所に出かけていたら、そのあいだに真に贈り物が届いていた。いいなぁ。



ブログに書くのを忘れていたけど、藤田家族、4年目に入ってます。
3年前のきょうはまだ僕ひとり。軽トラが納車になったようだ。4年目だけど、まだ初心者マークつけてます。
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