38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

台風被害は、最小限。

2006年09月18日 | 農と暮らしの日記
台風一過。幸い、身の周りに大きな被害はなかった。
藤田家族の被害報告を概略で。住居、納屋等には被害なし。しかし、畑では鉄パイプを組んだ胡瓜支柱が2組とも倒れた。写真はゴーヤと胡瓜のもので、もうひとつはインゲン。胡瓜とインゲンは夏の盛りを前にあっさりと収穫不能となり、残るゴーヤがひとり気を吐いていた(?)のだが、これで突然の終了。(支柱自体はまた使えるので、損害は本来収穫できたはずの期間の野菜代だけ)

しかし、この支柱倒壊は予想外。
台風の直撃を受けたら危ないかとは思っていたけれど、今回の進路予想を見て諸々の備えをしたとき、この支柱の補強をしようとかどうとかいうことはまったく頭になかった。どちらも支柱の両脇は現在栽培中のものがなく、いわば空き地の状態になっていたのが不幸中の幸い。それにしても、こんなにばったりと倒れるとは。とにかくうちの畑の中で最も頑丈に、ということで投資して組んだ支柱なのだから。

もうひとつのインゲンのほうの支柱はどうやら1回転したようだ。
片側のパイプがごっそりと抜け、天の部分が支点になってぐるりと回り、少し低くなっている隣の畑に落ちた格好。うちの畑でよかった。しかも作付なし。もしもこれがよその田んぼで黄金色の稲穂の中にダイビング、ってなことになっていたらもう大変どころではない。

大玉・中玉のトマトは、よその田との境に植えあった。
そちらは木と竹で支柱の補強をしてあったのだが、これが倒れ落ちていたら……と思うとぞっとする。けど、そちらは今日も変わらずがっちりと立っていた(トマトはもうない)。ひと畝ぶんを全部つながず、数メートルおきに構造を独立させておいたのもよかったのかもしれない。来年は今回倒れた鉄パイプの支柱も短く区切って立てる案も覚えておこう。

その他の被害は、茄子とピーマン。
こちらは台風前に支柱への固定箇所を増やしたのが裏目に出たのかも。腰高になった樹が支柱ごと風に揺さぶられ、根本がぐらぐらになって傾いている。とはいえ、根は切れていないようなので、これはおそらく復活するだろう。田んぼの稲は被害なしの模様。

これらすべて、来年への教訓。
いずれも防ぐ手だてはある。夏の終わりで野菜も終盤だったのも幸いだし、逆に秋冬ものがまだ畑に出そろう前で二次的な被害を受けなかったのも幸い。強風が真夜中だったこともあり、人的被害がなかったのも幸い。まずは今回の被害を防ぐ手だてをとり、また、こうした幸いを当たり前のものとせず、「もしも」を考えて畑を作っていくことも大切。初年度に学ぶことは多ければ多いほどいい。



午前中、小さい野菜セット2つを近くの方に届ける。
小さめのを枝に残しておいた茄子は雨風で肌が荒れているので値引き。その他は、倒れた支柱から摘み取ったゴーヤを含めて通常通り収穫でき、ひと安心だ。

昼前に秋冬ものの畑の手入れ。
風で外れたトンネルの寒冷紗を再び土に埋めたり、蕪の条間を三角ホーで除草中耕したり、9月播きの人参(本葉が出始めている)の畝で目立つ草だけを引いたり。

午後、倒れた支柱の片付け。
ゴーヤのはきれいに折り畳んだように倒れているので、1時間半ほどで分解し、つるがからんだままの片側のネットだけ畑に残して撤収(写真の状態から鉄パイプを抜き取ったかたち)。

午後の後半は家族全員で8月播きの人参の手入れ。
薫と渚が間引きを進めているあいだに、僕は畝間の草の処理。真はまわりで蛙を追いかける。遠くから秋祭りの「だんじり」の太鼓の音が聞こえる。飯岡地区は「太鼓台」なので、だんじりの太鼓はおそらく隣の校区の練習だろう。

さて、台風が去り、しばらくは晴天が続きそう。
いよいよ秋冬野菜の準備を本格的に進める時期。というか、待ったなしだ。おいしいものを食べ、おいしい秋の空気を吸って、ばりばり働こう!
コメント (2)
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