38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

よく晴れた5月の終わり。

2007年05月31日 | 農と暮らしの日記
ピーマンの一番果が成り始めた。
茄子もピーマンも、最初の実は小さいうちに摘んで、樹そのものの成長に負担をかけないようにするのがよいと言われるので、藤田家族でもそのようにしている。ただ、茄子は仕上がりの果実と比べて明らかに小さいうちに摘むのでとても売り物にはならないのに対して、ピーマンは違う。

去年も今年も一番果は個人の野菜セットに入れさせてもらっている。
「あ、実が太ってきたな」と思ったらもう仕上がりの7~8割の大きさになっており、せっかくなので「初もの」として安価で箱に加えている。だから、茄子はもううちでも食べたけれど、ピーマンは品薄なのでまだ食べていない(本当は味も見ないで出すというのはよくないと思うのですが。そういえばブロッコリもほとんど食べてないゾ……)。



今朝も5時過ぎから収穫、出荷。
先週に続いて、木曜は職場単位の「置き売り」をさせてもらっているので、それも持っていく。いわゆる「引き売り」の「置き去り型」。野菜を並べてお客さんが集まってくるのを待ち、やりとりしながら販売し、売れ残りがあればまた次の場所に持っていく、というのが本来の引き売りなのだろうが、先方のご厚意に甘えて、キャリーごと職場に置かせてもらい、翌日引き取りに行くという仕組みにしている。追加の注文があれば翌日持っていく、という具合(だけど、いまは野菜が全体的に少ないので、基本的に売り切れ御免!という感じです)。

午前中、牛糞堆肥をもらいに行く。
近くに乳牛をやっているところがあり、そこで堆肥を分けていただいている(有料)。植物性の自家製堆肥づくりがまだ本格始動していないなかで、夏の野菜のためにどうしても必要な窒素分を補う肥料のひとつである。運び出した堆肥を畑に播き、すぐにトラクタで耕耘しておく。

午後、草の生え始めた畑の耕耘。
7月頃から秋冬に向けて使い始める予定の畑で、休ませながらも、土のいい状態を保っておきたいところ。ついでに、その畑の畦周辺の草刈り。周囲の田も田植えが始まって畦がきれいになってきているので、その風景に溶け込む景色を作らなければいけない(といっても無理があるが。気持ちだけでも、ということで……)。

再び晴天が続く毎日。
次の雨は週末か、そこで降らなければ1週間後か。それにしても、「晴れ」が多い。降らなくてもいいから「曇り」の日がもっとあってもよさそうなものだが、この5月は本当によく晴れた。文字通りの「水無月」とならないよう、節水を肝に銘じ、天に祈るのみ。

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新じゃが、小さいけど。

2007年05月30日 | 農と暮らしの日記
新じゃが小芋の「豚じゃが」。
「藤田家族の食卓から」を最近まったく更新していませんが、食卓自体は毎日更新されており(当たり前ですが)、このところはこの「新じゃが小芋」が常連。玉葱はもちろん「藤田家族」産、豚は「ゆうき生協」から。

じゃが芋は男爵。
まだ掘りどきには早いのだけれど、先日の”台風”以降、目立って葉が枯れて消滅しつつある株が増えており、原因不明(というか、ちゃんと調べてないだけ)ながらも、こうなるとこのまま畑に置いておいても芋は大きくならないと思われるので、小さくても仕方がない、虫に食われる前に……ということで少しずつ収穫を始めている。そのなかでもまだ大きめのものは野菜セットなどに入れさせてもらい、残った”コロコロ芋”が自家用になっているという次第。

が、この”コロコロ”がうまい。
野菜全般について、”まだ小さい”段階のが仕上がりの野菜よりうまいことが多い、ということに就農以来この1年と少しですっかり確信するに至ったわけですが、この小芋がまたなんともいえない。皮付きで素揚げに、衣をつけて”そのまんまコロッケ”ふうに、あるいは甘辛く煮付けてもいい。もちろん、ふかして塩だけで……でも十分いける。



昨夜から今朝にかけて、少し雨が降った。
いちおう予報どおり、である。ただし、量が少ない。数日続いてきた朝のさつま芋水やりはさすがに休んだが、畑はもう日の出とともに乾き始めている。

午前中、いつも通りの収穫と出荷。
スーパーには、久しぶりに玉レタスも出す。この春最後の作型で、あまり大きくなっていないけれど(1玉250gで98円というのが多い)長くは畑に置いておけない見込みなので、幸い初夏らしい日が続いてレタス類が売れているのを追い風に、毎日どんどん出していく予定。

今日は野菜セットがないので、午前中から畑に出る。
先日の”台風”で倒れた胡瓜とゴーヤの支柱をようやくいったん片付け、その下敷きになっていた生姜の畝の草を取る(まだ発芽前なので、生姜そのものには影響なし)。ついでに、近くのトマト、枝豆などの除草。

午後、じゃが芋の中耕。
管理機で除草・土寄せを兼ねて畝間を歩く。そこで上記の”葉枯れ”の惨状をあらためて間近で見たので、「小さくてもいいから、とっちゃおう!」ということになり、のべ50mぶんほどを掘り起こした。

日没まで「島にんにく」の収穫。
全体の半分ほどを掘り上げ、しばらくは風乾させながら順次出荷していく予定。普通の(?)にんにくの収穫はもう少し先の見込み。

明日から6月。
週間予報に傘のマークが飛び飛びに現れるようになってきた。しっかりした「梅雨」(というのはもうなくなってしまったのかもしれないけれど)の訪れを期待したい。
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サンチュの寿命は長い。

2007年05月29日 | 農と暮らしの日記
多方面(?)に出荷中のサンチュ(かきチシャ)。
2月上旬に種を播いて育苗開始、3月半ばに定植、4月後半から収穫・出荷を始めて、現在のようすがこれ。

この季節のレタス類は寿命が短いと言われる。
実際、これと同時期に植えた玉レタス、サニーレタス、リーフレタス、ロメインレタスはほとんど5月の前半で畑から姿を消している。一方でこのサンチュの1列だけがいまも(絶好調とは言えないまでも)毎日、新しく葉を広げ、息長く「稼いで」くれている。サンチュー!(……)。



今朝も5時始動、最初はさつま芋の水やり。
それにしても、植えた翌日から晴れる晴れる、乾く乾く。朝から気温も高く陽射しも強いので、上記のサンチュなどレタス類は収穫の途中で一度帰宅し、調整・荷造り(スーパーなどの出荷はビニル袋に入れる)を終えておかないと、すぐにしおれてしまう。朝食を挟んで、スーパーの出荷、個人の野菜セットづくりなど。

午前中に、トマトの誘引をする。
根がしっかりと活着するように斜め植えした苗が、2週間たって垂直近く起きあがってきたので、支柱にナイロン紐で結わえつける。ついでに脇芽を掻いてやる。ミニ、中玉、大玉、調理用のいずれも、すでに1株ごとに小さな実をつけている。最初の果実を摘み取るのは6月半ばだろうか。

生協出荷のあと、午後はトラクタ。
稲作用の田んぼを耕耘する。田植えは6月20日頃の予定で、それまでに元肥の油粕を播いてもう一度トラクタで走り、水を入れて(去年は6月16日)代かき、という段取り。苗は今年もJAに注文してある。野菜の苗は自分で立てるが、米は専ら自給用なので、いまひとつ気合いが入っていない。それなのに「手植え」「天日干し」にこだわるのも、ちょっとズレている気もするけれど。

夕方もさつま芋の水やり。
予報では夜、一時雨とのこと。この先も概ね晴れが続くのだろうから、降るときはしっかり降っておいてほしい。
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茄子・ピーマンも麦藁。

2007年05月28日 | 農と暮らしの日記
茄子、ピーマンにも麦藁を敷き詰めてある。
近いうちに、畝間の谷の部分にも敷いて草抑えを徹底する予定。



今日も5時過ぎから収穫、出荷。
さつま芋の水やりのあと、スーパー、生協、個人のセットの野菜をとってくる。このところ、少し日が高くなるとすぐに野菜に元気がなくなるので、収穫は時間との勝負。しかも、サンチュ(かきチシャ)などレタス類は収穫してすぐに包装してしまわないとしおれるのが早いので、いったん家に戻って荷造りしたあと、他の野菜をとりにいく。

午前中、「土のめぐみ」の土田さんらが畑を見に来てくださる。
人に見せられるような畑の状態ではないし、ましてや土田さんのネットショップで取り扱っていただけるようなものはまったくできていないし、将来的にもそういう野菜ができる見込みというのはかなり薄いように思っているのだけれど、昨日から西条に来られていて、せっかくのご縁なので、図々しくも「見に来てください!」とお願いしてしまった次第。同行の「名水いちごの築山さん」にも圃場の改善プランを助言していただき、大いに勉強になった。少しでも、いいものを作って、みなさんにご恩返ししたいと思います。

午後、人参の間引きなど。
すっかり日課となった朝夕のさつま芋水やりも済ませて、午後7時あがり。

渚は昨日の授業参観の繰り替え休業。
薫と一緒に隣市・新居浜のイオンショッピングセンターに出かけたそうだ。足がそれしかないので、路線バスで。帰りにはUNIQLOにまで寄り、1時間に1本のバスの時間に合わせて慌ただしい買い物を楽しんだらしい。



天気予報が変わり、どうやら雨が遠のいたようだ。
明日あさって辺りに降るはずだったのに、傘のマークが消えた。この雨も見込んでのさつま芋の植え付けだっただけに、かなり手痛い。しばらく朝夕の灌水が続きそう。

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葱苗の除草、再び。

2007年05月27日 | 農と暮らしの日記
葱の苗床の除草。
手前が除草済み、奥がこれから。3月に種を播いて、一度きれいに除草してあるのだが、再び草に覆われている。6月下旬か7月に移植するまで、いまいちど草をとってやらないと、丈夫な苗ができないと思われるので、すべて仕上げられるかどうかはわからないけれど、今日は約2時間で、できるところまで。


今日も朝5時過ぎから収穫、出荷。
収穫前に、さつま芋に水をやる。予報では来週火曜あたりに雨が降るそうだけれど、このところの高温と乾燥だと、それまで灌水なしというわけにはいかない。

午前中、渚の授業参観に出かける。
日曜参観ということで、父親たちの姿も多いが、毎月参観日があるので、全体として親の数は少ないようだ。渚の教室でも最高で10人くらいだったろうか。今日は国語で、国語辞典の使い方の授業。担任はたまたま僕の高校の同級生で、さすがにキャリア20年近いプロ、当たり前だが、かっちり学びの空間をつくっている。

昼まで、トマトの芽かきと人参の間引き。
午後、上記の葱苗の除草。そして、今日も朝に続いて夕方のさつま芋水やり。
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里芋に麦藁マルチ。

2007年05月26日 | 農と暮らしの日記
更新が滞っていたので、今日も概略の日記と写真説明のみ(05/28記)。

里芋の畝間に麦藁を敷き詰めた。
草を抑えるために、畝そのものは黒マルチで覆ってあるのだけれど、畝のあいだの谷間の部分は土が露出しているので、ここぞとばかりに草が出る。そろそろ限界……という状況だったその草を薫が一気に片付けてくれたので、すかさず麦藁を敷いて、新たな草を抑えようというもの。

麦藁は隣の田んぼで収穫が終わったばかりのもの。
去年に引き続いて分けていただくことになり、軽トラを乗り入れてどんどん運び出しては敷き詰めていく。両手で抱えた藁の束が耳のそばで風を切り、爽やかな麦藁の歌が聞こえる。

課題はマルチを外したあと。
土寄せをするときにはこの麦藁が邪魔になる。いったんどけておいて管理機を入れなければならないが、さて、どんなふうに作業していこうか。

夕方、植えたばかりのさつま芋のつるに水やり。
あれだけ降ったのに、一日晴れると、瑞々しかった芋づるも、もう息絶え絶えだ。早いうちにもうひと雨ほしいところ。
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さつま芋の植え付け。

2007年05月25日 | 農と暮らしの日記
更新が滞っていたので、今日も概略の日記と写真説明のみ(05/28記)。

さつま芋を一気に植え付けた。
6月に入ってからでもいいようだが、梅雨空になってくると作業が滞りがちだし、田んぼが始まるとどうしてもまとまった時間がとりにくくなるので、今年は去年よりかなり早く段取りした。

予報より雨が早く降り始めたのは誤算。
本当は降り始める前、あるいは少なくとも本降りになる前に植え付けてしまいたかったのだけれど、この雨予報に合わせて芋づるを手配しており、いずれも今朝引き取りにいくことになっていたので、若干、土をこねるかたちになるが、薫とふたり、今日は約1000本を植えた。



今日も朝は出荷。
その後、上記のさつま芋植え付け、午後は温室内でトマトの植え付け。雨の日にぴったりの作業が次々に進んで気持ちがよい。雨は夕方にあがり、もう強い陽射しが畑を乾かし始めている。
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地這いトマトの定植。

2007年05月24日 | 農と暮らしの日記
更新が滞っていたので、今日も概略の日記と写真説明のみ(05/28記)。

地這いの調理用トマトを植えた。
去年も試みたのだけれど、早いうちから尻腐れのような感じになり、収量は散々だった。今年は株数を減らし、その代わりに管理をしっかり行うことにした。

苗は他のトマトと同様、斜め植え。
根をしっかりと張らせる。支柱への固定は写真のように1か所のみで、この先は誘引も芽かきもせず、放任栽培である。近いうちに、草抑えと実の保護のために周囲に麦藁を敷き詰める予定。



今日も午前中は出荷中心。
上記のトマト定植のあと、さつま芋の植え付けも始める。そのほか、別の畑のトマトの支柱立てなど。
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さつま芋の畝立て。

2007年05月23日 | 農と暮らしの日記
更新が滞っていたので、今日も概略の日記と写真説明のみ(05/28記)。

写真は、さつま芋の畑の畝立て。
畝の中心となる部分に稲藁を敷いておき、左右から管理機で土を揚げて畝を立てる。稲藁が巻き寿司の具になったような感じである。稲藁は去年のうちの田んぼで出たものを畑の隅に摘んでおいたもの。

これは今年初めての試みである。
いわゆる有機農業でなくても行われていることなのかもしれないけれど。有機農業の参考書などを読むと、稲藁の働きは大雑把に言って次のとおり。さつま芋はつるが育ちすぎると「つるぼけ」といって芋が大きく育たないといわれるが、つるが繁茂する時期は、この稲藁が分解し始める時期と重なり、畝の中の窒素が不足気味になる。それによってつるの成育が抑えられる。さらに、芋が太る時期になると、分解した稲藁が肥料(とくにカリ)になる……。さて、そんなふうにうまくいくかどうか。比較のために、稲藁を入れない畝もつくっておいた。



今日も午前中は出荷中心。
午後、主に育苗に使ってきた温室内を整理し、トマトを植える畝を立てた。去年も温室内でミニトマトを育てたので、連作にならないように場所を変えて。今年は中玉と大玉を、露地の畑とこの温室内とに分けて栽培する予定。温室は水の管理が面倒だが、「雨よけ」の効果は大きいと思われる。
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ズッキーニ、本調子か。

2007年05月22日 | 農と暮らしの日記
更新が滞っていたので、今日も概略の日記と写真説明のみ(05/28記)。

ズッキーニがだいぶん大きく育つようになってきた。
初めの頃はフランクフルトソーセージくらいの大きさで成長が止まる感じで、小さいまま収穫していたが、このところ、写真のようなサイズになるものが出始めた。



午前中、出荷のあとトマトの定植。
10日ほど前に植えた畑に、育苗が少し遅れていたものを追加して植え、この畑のトマトはいちおう完了した。

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サラダの季節?

2007年05月21日 | 農と暮らしの日記
(更新が滞っていたので、概略の日記と写真説明のみ(05/28記)。

最近のスーパー出荷の野菜たち。
レタス類のほか、ブロッコリィ、小蕪など。初夏の陽気のためだろうか、冬には芳しくなかったレタス類がよく売れている。

今日は晴天ながら、午前中の出荷のあとはほぼ終日、机しごと。


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ゆうき生協、ちろりん農園。

2007年05月20日 | 農と暮らしの日記
ちろりん農園の西川さんの畑。
きょうまたお邪魔して、見せていただきました。ここは西川さんの農園のなかでは比較的“わかりやすい”畑ではないかと思う。畝がしっかりあって、それぞれに決まったものが植わっている。当たり前のようだが、ちろりん農園全体としてはもっと“混沌”。僕もそういう畑を目指している部分はある。

けれど、それはかなり高度な技だと思う。
想像力とフットワーク。書きながら、もうそれだけで背筋が曲がってしまう。こういう力に自信がなくて農業ができるか、というもんだと思うけれど、ないものはないのだからしょうがない。だから、こんな“わかりやすい”畑を見ると、少し落ち着く。



今日は朝の収穫、出荷のあと、松山へ。
西川さん夫妻の車に同乗させていただいて、「ゆうき生協」の年に一度の「総代会」である。組合員加入2年目、消費者としても生産者としてもまさに新米なのだが、「総代」というお役目に声をかけていただき、こういうよくわからないことはよくわからないうちにやらせてもらうほうがいい、ということはごく浅い僕の人生経験から得た数少ない実感というか確信みたいなものがあるので、ありがたくもお引き受けした。

総代は約100人。
昨年度の活動・決算の報告から新年度の方針、予算、その他の議事があり、ところが今年はそれらを粛々と議決していくのではなくて、もっとざっくばらんにみんなで話をしましょうということになったらしくて、そんな総代会に巡り合わせて、ラッキーでした。

昼食休憩を挟んで正味で約4時間。
「食」「農」「暮らし」について、どなたの話も考えさせられることばかり。そんなあれこれを、僕などは毎日とりあえず体を動かしながら、思う方向に沿って生きているので、かなり幸せだなとあらためて思う。会場ではいろいろな方から声を掛けていただき、重ね重ねありがたいことです。

帰りに西川さんのところに立ち寄り。
山の小梅摘みを一緒にさせていただき、上記の畑の見学も。ほぼまる一日家をあけた日曜日。やはり外に出ていくと、それなりの収穫はあるものだ。

留守中、薫は人参のまびきを進めたようだ。
待ったなしの畑しごとがあれこれ重なっているなかでも、優先順位の高いこの作業。少しずつでも進捗したことで今後の段取りに弾みがつく。



明日からまた新たな一週間。
そろそろ「田んぼ」のことも考えなければいけない。
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援農、人参除草。

2007年05月19日 | 農と暮らしの日記
4月上旬に播いた人参の畝がきれいになった。
きょう、援農のみなさんのおかげで草取りがほぼ終了。当初は別の畑の人参の「まびき」を予定していたのだけれど、こちらの草が予想以上に目立ってきたのと、予定の時間内に、ある程度の成果が見えて区切りがつけやすい作業をと考えて、急遽「除草の援農」に切り替えた。

来てくださったのは、市内の野菜のお客さんたち。
いずれも最近、おつきあいが始まった方々で、野菜もうちに取りに来てくださるので、「それなら一緒に畑しごとも」ということでお誘いしたら、快く駆けつけてくださった。さすがに人数がいると速い。しかも、みなさん手先が器用なのか、見る間に人参の緑が際立っていく。今後も折々、援農企画をやりますので、お近くの方はぜひご参加ください。


朝、5時から収穫に出て、スーパーの出荷。
午前中は上記の援農で、午後、畑であれこれの作業。先日の強風で倒れたスナックエンドウの立て直し、里芋の畝間の除草、オクラの中耕・除草など。

夕方、まんがら農園の野満一家が来訪。
旧東予市(現西条市)で自然農の暮らしをされている、僕たちより半まわり?若い「農の先輩」である。僕の就農前から先方の畑を見学させてもらったりしていたのだけれど、こちらの畑を見てもらうのは今日が初めてで、真夏の“すごい畑”じゃなくてよかった、というのが正直なところ。草がいっぱいあるだけなら野満さんたちの畑と共通するかもしれないが、管理されている草とそうじゃないのとでは意味合いがまったく違う。うちの場合、草はまだまだ「敵」としての要素が強い。そうじゃないとはわかっていても、草の「効能」は目に見えず、「弊害」は一目瞭然、それが藤田家族の畑の現状。



今日は市街のイタリアン・バー「ヴァンガード」にも納品。
日頃お世話になっている“TDさん“の大切なパーティということで、いいものを取りそろえたかったのだが、なかなか思うような野菜は出せず、しかし、あとはマスターの腕にお任せすればなんとかなるはずである。TDさん、おめでとうございます。ふたりで援農に来てね。

5月もいよいよ下旬に入る。
いよいよ本格的に夏の畑への仕上げの時期である。
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ブロッコリィ、ようやく。

2007年05月18日 | 農と暮らしの日記
ブロッコリィができ始めた。
2月上旬に播いて3月上旬に植えたもの。昨秋に植えて畑で冬越しさせる作型を忙しさにかまけてパスしてしまったので(やっとこさ播いたキャベツも大半の苗を植え付けられないまま消滅させてしまった)、待ちに待った春のブロッコリィである。昨年はこれよりひと月遅い進行で、虫取りが大変だったうえに仕上がり期間に幅がなく、思うような出荷ができなかった。



珍しく野菜セットの出荷のない金曜日。
朝いちばんでスーパーの収穫、出荷を済ませて、午前中いっぱいトラクタに乗る。春のほうれん草が終わった跡の片付け、それから、育苗用に播いたけれど発芽が揃わなかった葱の畝をつぶす作業。この畑にはいま、玉葱と人参、レタスなどがあり、これらを収穫し終える7月に、一気にトラクタを入れて全面更新する計画だったが、用の済んだ上記の畝々をそれまでもう一度利用するだけの計画が立たず、とりあえずここで一度かき混ぜておくことにした次第。このほか、別の畑でかぼちゃを植える予定の畝もトラクタで整地。

午後、しばらく机しごと。
家の中でできることは夜にまわすのが原則だけれど、晴れていても昼間パソコンでやってしまわなければいけないしごともある。なんとか夕方早い時間に終わり、再びトラクタを駆って別の畑へ。第二弾の茄子・ピーマン・トマトとさつま芋を植える予定の畑の整地。

5月も下旬になってくると、梅雨を思わせる空模様にいつ切り替わるかわからない。
だから、植え付けがまだ少し先でも、草が出てくるリスクは多少織り込んだうえで、畑が乾いているうちにできることは早めに済ませておく方向へとシフトする時期である。このあたり、経験豊富な農業者の方々は「あれ? ここ、いつの間に……」という感じでささっと準備されるのだが、就農2年目のおろおろ歩きにロスはつきものと割り切るしかない。

夜、予報どおり雨が降ってくる。
今回は強風は伴わないようなので、ちょっと安心して週末を迎えられる。
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5月の”台風”急襲。

2007年05月17日 | 農と暮らしの日記
とりあえず。
ひどい風でしたが、藤田家族はみな元気です。



レタス類の畝の黒マルチが強風ではがれた。
はがれた部分はすでに収穫を終えていたところ(リーフレタスとサニーレタス)なので、それ自体は野菜に被害はなかった。

ところが、残っている1列、サンチュ(かきチシャ)に風の爪あとがあった。
生協に出荷するぶんを朝とり始めたら、葉の一部が黒ずんでいる。どの葉もどの葉も。とりあえず出荷量を収穫して戻ったが、どうもこれを「商品」として出すわけにはいかない気がしたので、生協に電話して欠品にしてもらう。来週の出荷時には新しい葉がきれいにそろってきていればいいが。



それにしても、思いがけない強風だった。
昨夜のブログで「こわいからもう寝る」と書いたが、その直後、とても寝るどころではなくなった。22時頃、どこかでガラスの割れた音がしたような気がして2階に上がったら、やはりガラスが飛び散っている。

だいたいがいつ割れてもおかしくないような昔のガラス窓だ。
強風のために木の桟が折れてガラスが弾き飛んだような感じ。割れたガラスは、窓から1~3mほど、いつもならみんなが寝ている辺りに広く散乱していた。ゆうべは薫があまりの強風に「これじゃ、うるさくて寝られない」と、ガラスの割れる一時間ほど前に子どもを連れて下に布団を持って降りてきていたので幸い難を逃れたが、いつも通りに寝ていたらどうなっていたのか……。僕自身の日頃の行いがよかったというようなことはまったく思い当たらないから、まわりのみなさんの行いがよかったので、その傘の下に少し入ることができたのに違いない。

……というようなことを考えているうちにも風はますます強くなる。
割れたところから強風が吹き込みながらも、まだ他のガラスを突き破ろうとしている。ちょっと文章では説明しづらいが、この二階の窓というのが簡単に雨戸を閉めればいいというものではない構造になっていて、まあとにかく僕はその後一時間ほど、その「構造上」、部屋の中にあった雨戸一枚を割れたガラスのところにあてがったまま身動きできなくなり、風と戦うはめになった。ここが持ちこたえたとしても、その代わりに他の窓が破られるかもしれない。幸い、ポケットに携帯電話があったので、どこかが割れたら消防に電話してみようと思った。

結果的には一時間後、風はおさまった。
割れた窓のところにふすま一枚をあてがい、他の窓もまた風が強くなったときに備えてふすまや座布団などで補強をした。雨戸を抑えているあいだ、久しぶりに神さまにお祈りした。どこのどなたの神さまであるかは僕もよくわからない。



朝になり、風がやんでいたので、収穫に出る。
上記のレタス類のほか、畑の被害はだいたい次のとおり。
・里芋のマルチが一列の一部はがれた(あとでそこだけはがしておいた)。
・ゴーヤと胡瓜の支柱が倒れた(埋め込み不足だろう。後日立て直し。
 まだネットに蔓がからんでないので、野菜自体には影響なし。
・ピーマンとトマトが何本かちぎれ飛んで行方不明。
・じゃが芋はどこも倒れかかっているが、また戻るだろう。
・ブロッコリーは一本、ちぎれて飛んだ。倒れているのは戻るだろう。
・玉葱は大部分が茎が倒れている。戻るのか不明。収穫時期への影響不明。
・スナックエンドウは支柱とネットごと倒れたが、根はついているから、
 立て直せば大丈夫だろう。

全体的に見れば、まあ被害軽微というところか。
苗ものは植えたばかりで小さいのが幸いした印象。その他も何らかのかたちでは出荷できるように思われるので、絶望的な野菜はない。あれこれ種類を作っているので、どれかが全滅したとしても、経営にとって致命的ではない。トマト、ピーマン、茄子も、もしもこれから悪影響が出てきたとしても、温室内に次の苗がまだあるから、収穫時期が遅れたとしても、ゼロからのスタートにはならない。



それにしても、だ。
これだけの強風が吹くことを、なぜ僕自身が予め警戒できなかったのか。天気予報では「雨」が予報されていたので、「よしよし、植えたばかりの苗には恵みの雨だ」という気分でしかなかった。そういえば、といまになって思いあたるのは、真が数日前にゼーゼー、ヒューヒューなって、吸入に行ってもなかなかすっきりしなかったこと。以前から、真のぜんそくは「歩く低気圧接近情報」だったのだが、今回、「なかなかすっきりしない」という違和感を、真の体の問題としかとらえられなかった。まあ、真にしてみれば、すっきりしないからって「ひどい低気圧らしいぞ」とか言われても困ってしまうだろうが。



そんななかでも、午後は用事で外出。
戻ってもう一度、畑のみまわり。風が昼頃からまた吹き始め、これのほうが効いて少しダメージを受けたように思われる野菜もあるが、目立った被害はなし。



明日は好天の予報。
復旧活動をできれば午前中に終えて、午後は除草そのほか前向きな畑仕事にあてたいところ。風のおかげで風邪は吹き飛んでしまったようだ。虫は吹き飛ばなかったようだが。小さいものは強いな。
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