38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

里芋、次の世代へ。

2010年03月31日 | 農と暮らしの日記
里芋の収穫も大詰め、今日は「種芋」とりも兼ねて。
里芋は4月に植えて10月頃から順次収穫・出荷し、再び4月になると芽が出始めるので出荷もほぼ終了、と同時にその年の植え付け、という繰り返し。冬の間は掘った芋をほぼすべて出荷する(子芋、孫芋はもちろん親芋も)のだけれど、4月が近づくと、掘った芋を出荷用と種芋用に分ける作業が入る。

写真中央の土の見えている畝が掘り上げ中の列。
掘った芋を手前のキャリーに(左は親芋、右は子芋、孫芋と)分けて入れ、持ち帰ってから、主に孫芋の中から小さめで傷のないものを選び、種芋用に分けておく。掘り上げは寒さよけに掛けてある稲藁をはがしながら。この稲藁は4月に新しく植え付ける畝の上に抑草マルチとして再利用する。



水曜、野菜セットは休みの日。ほぼ終日の薄曇り、予報通り夕方から断続的に小雨。
朝:7時前後にごはん。市街に出て保育園納品。
……のはずだが、就農以来初めてのミス。品物(人参)を持たずに現地まで来てしまった。車で片道10分だから近いといえば近いけれど、忙しい朝に2往復するのが楽しい距離ではない。しかも、「品物を持たずに来てしまった」というのがさらに間違い。家に帰ってから気づいたのは、そもそも収穫さえしてなかったということだ。収穫するのを忘れていて朝になって慌てて収穫した、ということもこれまでになかった。ハカリと新聞紙、輪ゴムを載せて急いで畑に車を走らせ、人参を抜いて計量、さっと荷作りして再び保育園へ(安全運転)。所定の時刻にぎりぎり間に合った。

それにしても、今日は冬の人参の最終納品日。
水曜は野菜セットの出荷がないこと、スーパーへの出荷も品不足気味で月曜から休んでいることが重なり、「前日夕方の収穫」が頭から抜け落ちていたのだろう。おまけに、たいていは前夜に出荷伝票(納品書・請求書)を保育園の分は僕が書くから少なくともそこで思い出すところ、今回は月末で、経理担当の薫が3月分の請求書を書くついでに出荷伝票も書いてくれたのでそのチャンスが失われ、さらに今朝、いつもなら当日分の出荷伝票だけだから、伝票1枚だけ持って品物は持たないという不自然さに気づくべきところ、その3月分の請求書(全回分の伝票を束にしてある)を“確かに”持っているということでなんとなく満足(?)してしまったようだ。いくら春といっても、すっとぼけるような陽気でもないし、とぼけるなら本来は明日だし、いやいやまったく。

で、午前の続き。
無事納品が終わり、朝のうちは冒頭の里芋掘り。その後、別の畑の薫に合流して、苗の仕上がってきたレタス類の定植を少し。また少し不耕起の畑を増やすことにしていて、このレタス類は冬の人参の畝の跡に。今日は玉レタスと赤いサニーレタスのみ。帰りに明朝出荷ぶんの一部収穫。雨予報が出ているので“泥もの”のみ先に。戻って家族みんなで昼ごはん。

午後:温室内でゴーヤの播種(育苗)1時間、作業場で先ほどの里芋の選別(種用・出荷用)1時間半、明日出荷の野菜セットの一部荷作り1時間半、18時半頃あがり。



明日から4月。
今夕降り始めた雨は明朝にいったんあがり、しかし再び夜には降り出す予報。土曜にはまた回復しつつも日曜に再び下り坂、月・火と傘マークが出ている。春らしい空模様といえばそうだが、2月からずっとこんな調子だから、もはや「雨の季節」は梅雨ではなく晩冬~早春(菜種梅雨ともちょっとずれているような……)と承知しておいたほうがよいのかもしれない。
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葱から、新玉葱へ。

2010年03月30日 | 農と暮らしの日記
極早生品種の玉葱、いわゆる新玉葱。
今日の野菜セットでついに冬の葱が終わり、今週後半からはこの新玉葱に移行する。いや、別に「葱→新玉葱」と移行しなくても、どちらも一緒にセットに入ってもいいし、1週おきに交互に入ってもいいのだけれど、この冬は葱が品不足気味で、この新玉葱がある程度大きくなるまで葱を小出しにしてつないでいたので。

新玉葱がふんだんにあれば……。
そうすれば、冬の葱を出し惜しみすることなく調子のよい間にどんどん出してしまって早々に(=新玉葱が世間一般的にも貴重な季節のうちに)「移行」すればいいのだが、玉葱のほうもまた品不足気味ということで、こんなふうに苦しみながらのリレーになる(=新玉葱を見ても珍しくない季節になってしまっている)。もう、藤田家族の畑と野菜は常にこんな感じ。



火曜、晴れ。子どもたちもすっかり春休み気分。
渚は昨日、少し熱を出して寝込んだ。年度末ということもあり学校もバレーボールもいろいろ忙しくあちこち飛び回っているなと思っていたら、休みで少しほっとしたところで風邪ひき、とてもわかりやすい。「健康的な寝込み方」という気がする。
朝:7時前にごはん、市街に出て保育園納品。
午前:セットづくりの前、日の上がった8時半頃から人参催芽の水やり。雨も多い3月なのに、晴れたら乾燥もひどく、また風もあるので畑の表面近くはすぐに乾いてしまう。荷作りして11時すぎに出発、新居浜方面配達、13時戻り。昼ごはん。
午後:14時頃から冬の畑の片付け(草刈り、葉の花刈り、トラクタ耕耘など)、18時半あがり。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋かじゃが芋、葱(今季最終)、春大根、春キャベツ、小さいレタス組み、ほうれん草、小松菜、蕪まびき菜、まんば、菜の花、フーチバー(沖縄よもぎ)、などから。

3月は野菜セットの数がおそらく過去最高。
出荷の多い月・火で始まり月・火で終わったことが主な要因(単なる区切りのめぐりあわせ)なので、経営的に特段何かがプラスになったというようなわけではないのだけれど、この端境によく出したなとは思う。かなり使いにくい内容になってしまったセットを楽しんでくださり、支えてくださったみなさまには、あらためて感謝申し上げます。
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トラクタ、ついに「所有」。

2010年03月29日 | 農と暮らしの日記
なんだか大げさな撮り方ですが……。
本日納車、就農以来初めて「所有」するトラクタ。これまでは近所の方のヤンマーの14馬力をお借りしていて、というより、前の家では常にうちの敷地内に置かせてもらっていたし、いまも、その方の敷地に置いてあるのを使いたいときに勝手に持ち出して(乗り出して)という形で、しかも僕のほうが何倍もの頻度(時間も)で使うので、ほとんど自分のものみたいな感じで自由に使わせていただいていた。

しかし、そろそろ、ということで。
やはり昨春引っ越してからそのトラクタのところに行くのが少し遠くなったのと(ま、軽トラで数分なのですが)、少し年代ものでもあるので、このまま僕が酷使していると故障の頻度が高くなってきそうで(就農以来の4年間ですでにそのヤンマーのを中古で買えるのではないかというくらいの金額を修理に使っている)、そうなると使いたいときに使えなくなる事態が起きやすく、もしも忙しい時期(ちょうど今頃や田植えの6月、秋作が本格化する9~10月頃など)に“重症”になって修理に時間がかかるようなことになると、“代車”を急いで手当しなければならず(僕の仕事のためにも、貸してくださっている方の仕事のためにも)……というようなことを考え、昨秋くらいから本気で探し始めていた。

それで、このたびよい縁がありまして。
ご覧のとおり「イセキ」で、19馬力。ロータリ幅1300mm。おそらく10年前くらいの型。アワーメーターはもう少しで800時間。ひと通りの動作確認、不具合箇所の部品交換済み。ロータリ爪、タイヤは現状。価格はたぶん同程度の品の相場並みと思われる。売主さんはどうやら市内の方でおそらくワンオーナー。購入したメーカーの販社に戻し、それを僕が受け継いだかたち。大切に使わせていただきます。



月曜、晴れ。
朝:7時前にごはん、市街に出て保育園納品。スーパー出荷は品不足でしばらく休み。
午前:野菜セット荷作り、市街・氷見・小松方面に配達。
午後:13時に冒頭のトラクタ納車。近くの田んぼまで運んできてもらって試運転、操作法を少し教わる。後半は人参、葱の水やり(催芽)、明朝出荷ぶんの収穫。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋・じゃが芋のいずれか、葱、春大根、春キャベツ、ほうれん草、小松菜、蕪まびき菜、小さいレタス組み、菜の花、などから。
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今年は、豆に注力!

2010年03月28日 | 農と暮らしの日記
今年最初のいんげんが発芽を始めた。
温室内にトンネルを掛けてあり、ここで本葉がしっかりするまで育てて、本圃に植えてまたトンネル掛けする予定。最初の枝豆も同時進行中。枝豆は6月頃に収穫できる予定で、そうしたら今度はその時期に、初冬に大豆でとるほうのを播く。これがしかし、毎年うまくいかず、大豆の自給は全然できていない。



日曜、昨日ほどは寒くない朝。
朝:7時前後にごはん、渚はバレーの練習。
午前:明朝出荷の一部を荷作りして、9時半から市街に出る。10時からSICS(サイクス=西条市産業情報支援センター)のサロンで、ゆうき生協の「お茶でトーク」の会。西条・周桑地区会の今年度まとめの会ということで、同生協取扱の供給品(飲み物、お茶菓子など)を試食しながら、今年度の活動の感想や今後の活動への提案とか要望をフリートークで出し合った。大人、子供あわせて約20人の参加。12時終了。
午後:そのまま、運営委員は残って今月の運営委員会、約1時間。来年度の活動のおおまかな予定を話し合い、14時終了、解散。帰宅して遅い昼ごはん、15時から収穫1時間半、戻って荷作り、18時頃あがり。



ゆうき生協の4月からの活動は……。
藤田家族の畑が舞台になるのは、「大豆を育てて、味噌を作ろう!」(仮)です。昨年の「白菜(キムチ)」に続いて、「藤田家族の苦手科目に挑戦!」というわけで。白菜はおかげさまでなんとかうまくできたので、今度は大豆。大豆は毎年、実の入る頃に水が足りないのか、虫のせいもあるのか、とにかく冒頭に書いた初夏の枝豆以外はぜんぜんうまくできない。そこで、大胆にも「大豆づくり」をみんなで楽しむという企画のリーダーを務めるわけです、年々“無謀”になっていく藤田家族。ご支援よろしく。
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じゃが芋発芽、しかし降霜。

2010年03月27日 | 農と暮らしの日記
出たばかりのじゃが芋の芽が霜にやられている。
今朝の霜は予想されていたけれど、かなり強かったようだ。2月に植えてなかなか芽が出なかったじゃが芋が、ようやく発芽し始めたところに降霜。この3月の多雨でどれだけの芋が腐らずに残っているだろうと思っていたが、この2~3日でけっこう発芽しているのを見ると(霜でやられていることはとりあえず脇に置くとして)、芋というのは本当に強いものだなと感心させられる。



土曜。渚も真も終日バレーボールの練習で、薫もその当番。
朝は0度前後まで気温が下がった。家のまわりの田んぼや麦畑も真っ白。開きかけていた桜はこんな霜の朝、どうなっているのだろう。

朝:7時前にごはん。
午前:市街に出て保育園、スーパー。戻って温室内の整理。苗の面積が広がってきて、種播きなどの作業をするスペースを最低限にしなければ苗の置き場がなくなってしまうので。種播きのときに使うコンテナや苗箱、ポット類などをいったん温室の外に出し、その跡を整地して苗置きスペースとして確保。種播きの作業場所は1平米ほどにまとめた。雨でもなければ温室の外でやればいいし。

午後:人参と葱苗の水やり。
一昨日まで3日連続でかなりの雨が降ったけれど、畝の表面はもう乾いている。植え付けた苗や、あるいは深めに種を播く野菜類なら日が落ちれば湿り気が戻る程度の乾き方なら大丈夫だけど、人参や葱のように発芽に光が必要で覆土を薄くしてあるものは、やはり常に湿った状態にしておきたい。実際にどれくらい乾いてしまうと発芽しないのか、まだまだ経験が足りないから、どうしても「念のため」ということで作業量が多くなってしまう。

帰りに、人参の収穫。
週明けに出荷する分をまとめて。いよいよ冬の人参も残り少なくなってきた。量的には4月に入って1週間ほどは出せるくらい残っているが、人参の状態が例年になくよいので(髭根が少なく、腐りもほとんどない)、急いで出し切らなくても温存して少しでも長くセットに入れられるようにしたほうがいいのかなと欲が出てしまう。そういうことを考えなければ、この冬の人参は量の面でも質の面でも出荷の実情にぴったりマッチしてくれたように思う。



それにしても今朝は寒かった。
日中は日が差してぽかぽか陽気だったから、いわゆる「花冷え」のイメージとは違うように思う。いずれにしてもしばらくは傘マークがないのが幸い(次の雨は4月1日頃の予報)。いまはまだ降らなければ水やりする余裕があるから、いよいよ春夏作の本格的な畑仕事が始まるこの時期は、晴れが続いてくれるほうが何倍も助かる。
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また寒の戻り、桜遠く。

2010年03月26日 | 農と暮らしの日記
西条(旧西条市)の桜の名所、といえば、やはりここ。どこ?
今朝、配達で市街に出たついでに寄ってみたら、まだ全体的にこんな感じ。一部、開きかけている花がいくつもついている樹も何本かあり、すでに開店の準備を始めている露店もちらほらあったけれど、この週末はまだお花見には早そうだ。

天気はいいみたいだけど、何より寒い。
送別会を兼ねた宴ならこのタイミングだろうけど、この調子なら来週末(4月3~4日)でもまだ早いくらいのような感じがする。「入学式に桜」も今年はいけるかもしれない。



金曜、今日から小学校は春休み。朝からほぼ晴天。しかし風が強く、気温も上がらない。
朝:7時前後にみんなでごはん。
午前:珍しく渚と一緒に市街に出荷、配達。ついでに日用品の買い物も少しして、さらに上記の「名所」にも寄った。戻って配達以外の本日出荷セット(来訪と宅配便)の不足分と明朝出荷分の野菜を収穫、調整・荷作り、終わって昼ごはん。
午後:畑はまだ乾いていないので、バインダー(手押しの稲刈り&結束機)の整備。昨秋の稲刈りのあとほぼそのままで掃除もちゃんとしてなかったので。途中、まんがら農園のRさん来訪、その前後に畑で草刈りやらあれこれの作業、戻ってまたバインダーの整備。18時半あがり。渚はバレーで真は留守番、薫は渚のお迎えに行ったので僕がごはんの仕上げ。春キャベツの回鍋肉とレタスのゆびき、など。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋・その親芋・じゃが芋のいずれか、葱、春大根、春キャベツ、小さいレタス組み、小松菜、ほうれん草、蕪まびき菜、菜の花、などから。
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小学校、修了式。

2010年03月25日 | 農と暮らしの日記
お好み焼き、昨日の晩ごはん。
お好み焼きが「ごはん」か「おかず」か、という議論(?)がよくあるようだけど(ここでも何度も書いているかも)、うちでは絶対的に「おかず」だ。お好み焼きだけ食べるということはありえない。百歩譲って、「お好み焼きとビール」ならなんとか……。それでも「小ライス」とかが欲しくなるかもしれない。会社員だった頃、みんなで昼ごはんにお好み焼きを食べに行ってごはんを頼まない人がやはりいたけど、「信じられない!」と僕は必ず言っていた気がする。「ライス付きで、あ、ライス大盛で」とか言ってしまっている僕も「信じられない!」と思われていたかもしれないが。



木曜、3日続きの雨も昼過ぎにはあがる予報。
朝:6時半過ぎからごはん。渚と真は修了式。僕は市街に出て保育園とスーパー。
午前:雨が強いので少し机しごとして、9時過ぎから収穫に出る。木曜恒例、今日と明日の2日分まとめて。戻ってセット荷作り、今日の宅配便は終わり、昼ごはん。
午後:近所の農機具屋さんで用事、戻って今度は明朝出荷のセットづくり、15時過ぎに終わって以降はまた机しごと。

雨は結局夕方まで降り、日没前にようやく晴れ間が出てきた。
渚と真は1年間の作品やら連絡簿(通知表?)やら賞状やら、たくさんの「お土産」を持って帰ってきた。真は昼ごはんをまじめに食べないから叱られて、その残り(うどんの冷めたの)がおやつになった。卒業式が終わって体育館が再び使えるようになったので、二人とも夕方から久しぶりにバレーの練習。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋・じゃが芋、葱、春大根、春キャベツ、小さいレタス組み、ほうれん草、小松菜、菜の花、切り干し大根、などから。
※水菜が終わり、菜の花も少なくなってきた。豆類はまだだし、厳しさを増す……。
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小学校、雨の卒業式。

2010年03月24日 | 農と暮らしの日記
手前は畦草、ホトケノザにカラスノエンドウ、ペンペングサ(ナズナ)。
その奥が玉葱、さらに奥は小麦、ともに収穫は6月頃の予定。そしてそのまた奥は飯岡小学校。校舎からいま(この写真撮っている瞬間)聴こえてくる放送の曲はレミオロメン「3月9日」。体育館での卒業証書授与式が終わり、いよいよ学び舎を去る6年生を在校生たちが見送る時なのだろう。

曲を聴きながら僕は、雨のなか人参の収穫。
きょうは約100本、明日と明後日の出荷ぶん。保育園の給食と野菜セット用に。卒業式が雨なんて、あいにくの空模様? いやいや、隣の畑に種を播いたばかりの人参や葱たちは、この雨のおかげで順調な発芽が間違いなしだ。これからの成長に向けて幸先のよい雨。まさに巣立ちの時にふさわしい。なんて考えながら、泥だらけの人参を抜く。僕の記憶の中での「卒業ソング」は何だったかな。

思い出すのは松田聖子の「制服」
……だけど、これが流れていたのは中学校の卒業式だったんだか、それとも……。正直なところ、小・中・高とも卒業式の記憶というのはあまりない。中学校の式後、校門を出るときになんだか春の嵐のような風雨になったような映像がたまに蘇るけれど。



水曜、セットは休みの日。予報通り今日も雨。
朝:6時半過ぎからごはん。市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:戻って少し机しごと、9時過ぎにスーツに着替え、傘をさして小学校へ。来賓に招かれた飯盛会の会長さんが出席できないとのことで、代理で僕が。「卒業式」は20年ぶりかな。「卒園式」は2年前、真のとき。

とても素敵な卒業式だった。
ひとりひとり校長先生から卒業証書の授与を受け、その場で中学校での抱負をひとこと述べる。思い出の写真がスクリーンに映し出されるなか、卒業生らによる旅立ちの言葉と「仰げば尊し」「FACE」の合唱、また在校生らの送る言葉と歌(「フォーエヴァー」)、そして最後は、「YELL」(いきものがかり)を歌いながら、退場する卒業生を見送り、式は終了。

帰宅して着替え、人参の収穫に出て小一時間でまた戻る。
真は1時間だけで先に下校し、在校生として式に出ていた渚も帰ってきたのでみんなで昼ごはん。

午後:机しごと。
14時頃に県のMさん来訪、先日とりあえずで提出した有機農業関係の調査書類の仕上げを、指導を受けながらなんとか済ませる。そしてまた机しごと。



雨はまだ明日も続くという。
そのあとは月末まで傘マークはついていないけれど、代わりに今度は気温が低い予報。全国各地から平年より早い開花のニュースが伝えられるが、当地の桜はどんな感じなのだろう。
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今日だけは、「恵み」の雨。

2010年03月23日 | 農と暮らしの日記
今日から野菜セットに入れ始めた小松菜。
秋播き冬どりの小松菜はもうなくなり(あるけど“商品名”としてはみんな「菜の花」に変身)、これは稲作後の田んぼに2月に播き、トンネルを掛けて育てている春どりのもの。まだ小さくて、しかも“温室育ち”だからヒョロヒョロ。とはいえ、こないだまで入っていた“ガシガシ”のよりこっちのほうが断然いい、という人のほうが多いだろう。

その、“ガシガシ”のほうの小松菜は。
まだほとんどトウが立っていない。10月に播いた他の小松菜は早々に「菜の花」になっているのに、その品種だけが“ガシガシ”になりながらもまだ“葉もの”の姿をしている。種の袋にはたしかに「晩抽性」と書いてあり、「秋播き春どり」が大本命だという。施肥や株間を適切に管理すれば、いまの時期(端境期)にしっかりした大柄の小松菜がとれるかもしれない。今年の秋はこれをしっかり覚えておかなければ。



火曜、雨は予報より早く未明から降り始めたらしい。
朝:7時前頃からごはん。保育園給食用は今日は休み。
午前:野菜セットの仕上げ。9時半頃、まずは市街に出てスーパー出荷、そのまま今日は海周りの産業道路で新居浜へ(西条の市街に出たらそのほうが近いので)。いつもと少し違う順路でセットの配達をして、12時頃に帰着。ごはん。
午後:温室内で育苗の種播き。追加のピーマンのほか、ズッキーニ、つるなしいんげんなど。少し早めにあがって机しごと。
夜:これから早めの晩ごはん。卒業式を前に体育館が使用禁止で、渚と真はバレーが休みな
ので。



雨は明日あさって(水、木)と続く予報。
昨日は如雨露で水やりした人参も、この予報通りなら週末には発芽してくれそう。この3月は雨が多くて畑仕事に苦労したけど、今日だけは「恵みの雨」といえる。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋・その親芋・じゃが芋のいずれか、葱、春大根、春キャベツ、小さいレタス組み、水菜(トウ立ち値引き)、小松菜(トンネルの)、ほうれん草、菜の花、などから。
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また始まった、人参水やり。

2010年03月22日 | 農と暮らしの日記
またこれが始まった。
人参の水やり。昨年9月播きの人参以来、ほぼ半年ぶりだろうか。雨続きでなかなか種播きができなかった人参をようやく播いたのに、その後の雨は頼りなく、しかも一昨日、昨日の強風もあって、まるで夏の畑のように乾いてしまった。そこでやむをえずの水やり。久しぶりだからか、写真のように“水やり跡”が美しくない。ふらふらしている……。

明日から月・火・水とまた雨の予報だが。
これがしっかり降るかどうかはわからない。そろそろ雨も終わりで、次は梅雨末期までまとまった雨がない、なんていう状況にならなければいいけど。2月、3月であれだけ降ってしまったら、本当にこの夏はどうなるのだろう。



月曜、世の中3連休の最終日で振り替え休日。晴れ。
朝:7時前後にごはん、渚はバレーボールの練習試合。真は休みでまた僕の実家へ。
午前:市街から氷見・小松方面に配達に出て、昼前に戻り、上記の人参水やり、ついでに隣の畑で収穫、帰宅して昼ごはん。
午後:別の畑の人参にも水やり。こちらもついでにその周辺の畑で収穫、15時半頃戻って明朝出荷の荷作り。18時、途中だけどあがり。晩ごはん。

<本日の野菜セット>例
人参・黄金人参、里芋・じゃが芋、葱、春大根、春キャベツ、水菜(トウ立ち値引き)、小さいレタス組み、菜の花、などから。
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強風続き、畑も乾く。

2010年03月21日 | 農と暮らしの日記
畑の地床で育苗しているレタス類。
これまでトンネルを掛けていたのだけれど、今日はずした。というか、はずれました。昨夜の強風で飛んでしまいました…。ま、ぼちぼち苗として仕上がってきたので、ちょうどよい頃合い。

昨日書いたように、強風は昨夜から吹き始めた。
おそらくトンネルの1、2本は飛んでいるだろうと書いて、やはりその通りになっていた。予想通りだけど、やっぱり飛んでほしくなかった。あと始末(掛け直し)が面倒なので。



日曜、晴天、そして強風はほぼ終日続いた。
今日は「畑の見学会」の予定だったが中止。強風が思いのほか長く続いて日中も畑でゆっくりできる状況じゃないのと、トンネルの掛け直しなどこちらの作業に手をとられてしまうので残念ながら。また仕切り直しで企画します、今回はごめんなさい!

朝:7時台に畑のみまわり。強風で外れているトンネルを簡易に手直ししてから帰宅、ごはん。
午前:渚はバレーボールの練習に出かけ、真も市街の実家へ。そのあいだに野菜の収穫、セット荷作り。3連休で明日(月)は関東方面への早出し便(翌日午前着)がないので前倒しの出荷作業。
午後:今度は明朝出荷のセットの荷作り。途中、ちろりん農園の西川さん夫妻が畑に立ち寄ってくださり、完璧端境の様子を見て頂く……。その後、薫と二人でトンネルの掛け直し約1時間、16時戻り、セット作りの続き、18時あがり。渚と真も帰宅、珍しく18時台の晩ごはん。



強風は織り込み済みだったけど。
せっかく昨夜降った雨がこの風ですっかり乾いてしまった。雨を見越して春の人参や葱(育苗)、葉もの類を一気に播いたのに、もし火曜・水曜の雨予報が外れでもしたら、もうこの先、雨の見込みはない。となると、また連日の水やりか……。

<本日の野菜セット>例
人参・黄金人参、里芋、葱、春大根、春キャベツ、水菜、まんば、菜の花、などから。
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今夜は嵐、軽傷を祈る!

2010年03月20日 | 農と暮らしの日記
うちからいちばん近い畑(田んぼ)。
稲作の風景を中心に何度も登場している。写真の手前、稲藁をかぶせてあるところは里芋で、今年の収穫・出荷も終わりに近づき、来週は出荷のために掘り上げながら、4月上旬に植え付ける種芋もそこから選び分ける。そして、その種芋を今年は、写真のほぼ中央、左から右へ、奥まで耕耘してあるところ(トンネルを掛けてある列の手前)に植え付ける予定。

稲藁を被せた里芋の奥(写真では右上のほう)は?
ここも里芋だったところで、奥から手前へと掘り上げてきたので、奥のほうはもう里芋がなくなって、“更地”になっていた。そこに今日、じゃが芋をまた少し植えた。約20m×5列。およそ200個に切り分けた種芋は、「とうや」と「シンシア」。すでに別の畑に植えてあるのは「メイクイン」と「男爵」で、あと手元に残っている種芋は秋じゃがの「デジマ」から種用にとってある小さい芋が約100個。



土曜、夜から雨の予報なので日中はフル回転。
朝:7時頃にごはん、市街に出て保育園とスーパー。
午前:薫とふたりでトンネルの人参の除草、昼までに終了、戻ってごはん。
午後:14時半頃からトラクタであちこち耕耘、約2時間半、17時頃から上記の畑でじゃが芋の植え付け、里芋の収穫、他の畑で明朝出荷ぶんの収穫、18時あがり。



渚はバレーの練習、夜は真も一緒に「卒団式」。
6年生が卒業とともにチームを抜けるので、そのお祝い、今までのお礼、という趣旨なのだろう、今夜は薫も一緒に市街に出かけた。ホテルの宴会場だそうだ、いいなぁ、僕は留守番です。ひとり留守番もいい。どっちかというと、こっちのほうがいいです…。

19時過ぎ、雷が鳴り、大粒の雨が降り始めた。
予報どおり、今夜は春の嵐で風も強くなるそうだ。トンネルの1つや2つ、たぶん外れるだろう。明日の朝はその掛け直しだ、たぶん。用水路の溢水がなければいいけど、大雨で水も溢れて池のようになった畑に長靴でトンネル掛け直し……というのは、ちょっといやだな。どっちかにしてもらえると助かります。お天道さま、よろしく!
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いつまで続く、春の雨。

2010年03月19日 | 農と暮らしの日記
畑の地床で育苗中のキャベツ。
もう1~2枚、葉が広がってきたら本圃に植える。そして今年もアオムシとの闘いになるはず。有機栽培というと虫とりに追われるというイメージがあるようだけど、うちの畑でそういう状況になるのはこの作型のキャベツ、ブロッコリィだけだ。真夏の育苗管理に苦労する冬どりのキャベツも、年越しで長期間育てる春キャベツも、まだまだ苦手作目なのに対して、この初夏どりキャベツは虫とりの大変さを考えても、栽培は容易であるように思う。



ブログの更新が2日間、滞ってしまった。
いつもなら一日ごとに写真と文章をあとで埋め込むところだけど、ちょっとその余力がないので(というか、単にサボリ気分なだけですが)、まとめて記録。

3/17(水)晴れ。
朝の市街納品・出荷のあと、午前中は畑の枯れ草刈り、収穫少し。薫は今日も玉葱除草。
午後は温室内で育苗の種播き(いんげん、枝豆、胡瓜など)。

3/18(木)曇り一時雨。
朝の市街納品・出荷のあと、昨日刈った草を畑で燃やす。収穫して戻り、昼ごはん。
午後は薫が宅配便のセットづくり、僕はあちこちでトラクタ耕耘。夕方から明朝出荷ぶんのセットづくり。夜、県から依頼されている有機農業の調査の書類を作成。

3/19(金)晴れ。
市街に出て納品・出荷・セットの配達。午前中はセットのお客さんのTさんが援農で薫と一緒にトンネル人参の除草をしてくださる。僕は小松菜、ほうれん草、人参などの種播き。
午後は別の畑で小松菜、ほうれん草の種播き、その他の耕耘、畝立ての作業など。

<昨日、今日の野菜セット>例
人参、里芋・じゃが芋、葱、春大根、春キャベツ、水菜、まんば、菜の花、などから。



木曜の「一時雨」は前日に急に予報が出た。
予報通り降ったからそれはそれでよかったのかもしれないけど(予報が出ずに降られるより)、3~4日晴れが続くと思っていたから、作業の段取りが大幅にくるった。そしてもう土曜には次の雨。さらに、日曜、火曜、水曜と傘マークが並ぶ。いったいいつになったら、晴れが2日以上続くのだろう。こんな2~3月では春作は本当に大変だ。
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強風、トンネル掛け直し。

2010年03月16日 | 農と暮らしの日記
カレーライス、今日の晩ごはん。
僕が作りました。カレーなんか作ったの、何年ぶりだろう……。といっても、野菜と牛肉を炒めてルー(創健社の植物素材のカレー)を加えただけ。そうだ、ごはんも炊いた。

渚がバレーボールの強化練習で、薫も当番。
それで二人とも帰りが20時半頃になるというので、晩ごはんは僕が担当。今日のカレーの野菜は人参(B品)、じゃが芋(A品!)、春キャベツ(B品)、玉葱(ゆうき生協)で、水を多めにスープっぽくした。そういうのが食べたかったので。

真は待っていると眠くなるので、ひとりで先に。
この写真がその真のお皿。僕と渚は、「ちろりん農園」西川さんの平飼い鶏卵を生で落として食べた。こういうのが食べたかったので!



火曜、予報通りの晴天、そして予報通りの強風。
朝:6時半過ぎからごはん、8時前後に市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:昨日ほとんど荷作りしておいた野菜セットの仕上げ、いつもよりかなり早く9時半頃から新居浜方面の配達。新居浜には僕が配達に出ているけど、僕が都合で行けないときのために今日は薫が運転して(僕は助手席)コースをひと通り学習。配達が終わり、新居浜に来たついでで2か所に立ち寄り、13時帰宅、昼ごはん。

午後:ちろりん農園の西川さん(ふさこさん)に渡すものがあって国道近くで合流。
上にも書いた鶏卵も頂く。強風であちこちのトンネルが飛んだり一部外れたりしているのを、薫と二人で直す。強風の中でトンネルを掛け直すというのは大変だ。強風だから外れたわけで、それをその風が吹いているのに元に戻すわけだから、もともと無理がある。

普段なら、風がやんでから、たとえば明日にでも直せばいいところ。
だけどあいにく明朝は霜が降りるおそれがあり(気温が下がる予報だし、雲もないので)、となれば何が何でも今日のうちにトンネルを掛けておかなければならない。2時間ほど悪戦苦闘しながらなんとか掛け終え(さらにトンネル支柱等で補強もして)、先日植えてまだトンネルをしてなかった春の白菜にも掛けて(これが一番きれいにできた。何事も経験を重ねれば上手くなります!)、16時半に終了。
夕方:早めにあがって机仕事、並行して晩ごはんづくり、などなど。
夜:19時半頃から真が先に食べ始め、僕もその相手をしたり、真を風呂に入れさせたり布団敷いたりしているうちに二人も帰宅、21時前から三人は晩ごはん。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋・じゃが芋、葱、春大根、春キャベツ、まんば、水菜、小さい玉レタス2~4個組み、菜の花、などから。
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少しだけ、セットも春色。

2010年03月15日 | 農と暮らしの日記
春キャベツがセットに入り始めた。
市販のものに比べると小さいけれど、それでも単価250円/kgで1個200円~250円くらいにはなるから、端境で苦しんでいるセットにとっては心強い存在。冬の間の白菜も1個で値段が稼げるという点では同じだが、白菜は大きすぎて値段がいきすぎ、といって半分に切るとなると手間だし、鮮度維持の点からもマイナスだから、このキャベツのように、畑でさっと1個とってそのままさっとセットに入って200円、というくらいの野菜が最もありがたい。種播きから収穫までの日数が4~5か月という管理期間の長さを別にすれば。



月曜、予報は昼過ぎから雨。
朝:6時半過ぎからごはん。7時半前後に市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:8時過ぎ頃からセットの荷作り、10時半過ぎに再び市街に出て配達、氷見・小松方面にも配達その他。飯岡に戻った頃に本降りになり始めたので畑に寄り、そうなるだろうと野菜と一緒に載せてきた手押しの播種機で人参をひと畝4条分だけ播く。雨の前にこのひと畝を播くことができたのは大きい。戻って昼ごはん。
午後:14時頃から、明朝出荷ぶんの収穫は雨のなか約1時間半。16時頃から荷造り、18時半までに8割がた終わって今日はあがり。晩ごはん。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋・じゃが芋、葱、春大根、春キャベツ、水菜、レタス類ミックス、菜の花、茎ブロッコリィ、などから。
コメント (3)
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