38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

3度目の、いもたき。

2006年09月28日 | 農と暮らしの日記
学校横の「壱」の畑。
3週間前にはこうだったのだから、つくづく野菜の生育というのは早いなあと感じる。左の白いトンネル(寒冷紗)が大根で、以下右へ畝ごとに、春菊、蕪、赤蕪(手前のほうしか芽が出なかった)、チンゲン菜までいずれも9月3日に播いたもの。右の白いトンネルは10日前に植えた白菜とキャベツ。畑の奥に見えるのが僕の自転車。

学校横の畑は、この壱から東へ弐、参、四、五とある。
さらに壱・弐の北に、いたりあ・ろんどん・はわい・にっぽんの4枚、計9枚で約4反ある。このほか、別の3か所に自給用の田を含めて約4反、あわせて約8反の農地を預かっているというのが現状。



今日も晴れて、午前中は収穫と出荷。
午後、上の写真とは別のところにある畑の一部を耕耘、畝立てし、赤蕪(2回目)、小松菜(3回目)、大根(4回目)を播く。いずれもこのあとまた別のところに播く予定。こんなふうに同じ野菜を何度もずらして播くので、ひとつひとつの畑が家庭菜園のように色とりどりになる。

なぜ、こんな播き方をするのか。
ずらすにしても、蕪なら蕪でひとつの畑に次々に播いていけばいいように思われるかもしれないけれど、トラクタや管理機は同じ畑で一気に使ってしまったほうが効率がいいので、野菜の種類で統一するより、播いたり植えたりする時期が同じ野菜で畑を埋めていくことになる。そんなふうにして仕上がっていく畑を、その畑だけを通りがかりに見た人は、だから、僕を「専業」の農家だとは思わない。



夜、この秋3度目の「いもたき」。
今日は西条市と新居浜市の「認定農業者」(定義はいろいろと難しいのだが、簡単にいうと、ある程度大きな規模でしっかりと経営している農家)と青年農業者が交流するという趣旨の会。何のために交流するかというと、若い農業者もしっかりやって「認定農業者」になりましょう、というようなこと(だと思う)。のであるので、僕などははっきりいってそんなところに出ていけるような立場ではないのだが、この地域の”プロ”の農家の方々の話を聞ける貴重な機会なので参加させていただいた。

例によって酒席なので幾多の話題があり、頭が飽和状態。
周りの方々の話を隣で聞いているだけでも、20年間この土地を離れていた自分、農家出身でない自分、そして、きっと規模的にはいつまでたってもこの方々と同じ土俵に立つことはないだろう自分にとっては、大いに勉強になる。さらにそんな自分のことをあれこれと聞いてくださり、助言や提案をしてくださる方々。これで3,000円は安い! ちなみに今夜のいもたきは正当派らしく、里芋以外の野菜(たとえば人参とか大根とか)は入っていなかった。曰く、「この時期には、とれんかろがね」。



帰路は慎重にペダルをこぐ。
いもたき仕上げのうどんを食べ損ねたので麺恋しく(?)、帰ってパスタを茹で、ゴーヤのスパゲティにした。
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