38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

”牛蒡抜き”って?

2006年09月10日 | 農と暮らしの日記
今日の野菜セットには、牛蒡(ごぼう)が入った。
正しくは、通称「サラダごぼう」。長くても40cmくらいにしかならず、収穫もしやすいということで春に播いたもの。なかなか収穫する手間がなくてそのままにしておいたのだけれど、薫が「雨が降って地面が柔らかくなっているから、抜きやすいんじゃない?」というので、「そうかなー」と思いつつ、「じゃあ、抜いておいて」と言ったら、写真のようにたくさん持って帰ってきて、「やっぱり抜きやすかった。”牛蒡抜き”って、こんな感じなんやー」と感激していた。で、僕もじゃあ、ていうことで今日抜いてみたら、確かに引っ張るだけでスポッと抜けた。固い土にスコップでよいしょこらしょ、あの苦労は何だったの?



今朝は7時前に昨日の「石鎚ふれあいの里」を出発。
霧雨の山道をひたすら下り、約30分で自宅に到着。でも、朝食の備えが何もなかったので、なんと渚と一緒にコンビニに行きました。ふわふわの食パンとぶどうパン、それに牛乳500ccを買って帰る。冷蔵庫にあったソーセージを炒めて、なんだか素敵な朝ご飯。

日曜で宅急便の出荷も午後でよいので、収穫ものんびり。
今日は3軒分の野菜をまとめてひと箱で送ってくださいという注文。雨が降り続いていることもあり、途中、机しごともしながら荷造りする。一時、雷が鳴り、激しく降る。雨だからパソコン、と思っていたけれど、雷が鳴るとパソコンもこわい。

夕方、近所にお出かけ。
就農以来お世話になっている方のところに研修に来ている学生さんが、僕に話を聞きたいとのこと。有機農業に関心があるということで、始めたばかりの”新規参入”では参考にもならないだろうと思ったけれど、これも自分の勉強なので、喜んで出かけた。現在の耕作内容や販売の実績、就農に至る過程などをかいつまんで話す。ときどきこういうふうに振り返りをすることはとても大切だと思う。

それにしても、若いっていいな。
何だってできてしまいそう。去年の研修中に出会った多くの学生さんや若い就農者たちもそうだけど、あんな年頃でよく有機農業なんていうテーマに出会ってピンと来て体がもう動いている彼ら。感心するやら、うらやましいやら。まあでも、僕はこの歳でここにたどりついたんだから、それはそれ。今日も力をもらった、がんばろう。

帰り際、その研修受け入れ農家さんと立ち話。
うちの田んぼの出穂が早くて稲刈りも早そう、田植えは遅かったのに、と話したら、「田植えが遅かっても、籾播いたのが早かったら稲刈りも早いよ」とのこと。はー、なるほど。そう言われれば、そうかも。JAで買った苗だから、標準の暦で籾播きされている。だから稲刈りも標準。まわりの田んぼに追いついてきたように見えたのは間違いではなく、たしかに追いついてきたのだ、スタートが一緒で途中の田植えが遅れた”だけ”だから。……というほど単純じゃないとは思うけれど、田植えの時期しか考えていなかったのが間違いのもとだ。

明日からの一週間も雨が続く予報。
秋冬野菜の苗の管理もしっかりしていかなければ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする