38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

文化祭、石焼き芋。

2008年11月30日 | 農と暮らしの日記
石焼き芋のドラム缶、豆炭の火もぼちぼち終わりに近い。
きょう、飯岡地区文化祭に飯盛会で毎年恒例の出店、その片付け途中のワンショット。昼間に写真を撮る暇がなかったので。例年は11月中旬の開催だが、今年はたぶん選挙などがあって日程がずれたのだろう。先月の産業祭で青年農業者が出店した石焼き芋もこの同じドラム缶を使っている。今年の出番もこれで終わり。これから寒くなって石焼き芋の季節といえばそうなのだが、もう戸外で焼き芋をすること自体が寒すぎてつらい季節になるので。



11月の最終日、今年は日曜。
朝:5時半起きでヘッドライトを点けて市街スーパーに出荷。とんぼ返りで6時すぎに朝ごはん、6時半に上記の石焼き芋の準備に出かける。豆炭をおこしてドラム缶に次々に移し、上段には石と芋を敷き詰めて2時間後の開店に備える。並行してテント張り、テーブルなどの設置、即売野菜を並べたり。うちからは泥つき人参と中蕪を持っていく。
午前:10時半まで焼き芋。昼に町内の方の葬儀が市街であるのでその手伝いに抜ける。家で喪服に着替えて11時着。いつもは香典返しの袋詰めなどでてんてこ舞いの忙しさだが、今日はその準備がすでに済んでおり、町内の方々とのんびり世間話などして過ごす。葬儀は12時から13時過ぎ。お見送りをしてから帰宅。
午後:着替えて石焼き芋に復帰。今日は焼き芋要員が少なく、昼のかき入れどきに十分対応ができなかったようだ。焼き芋は時間がかかるので、売れどきのピークにどれだけ仕上がりを確保できるかが売上に大きく影響する。早く焼きすぎると保温状態の芋が増えすぎるし、なかなか難しい。15時終了、片付けて16時。
夕方:明朝出荷ぶんの収穫。18時から、こちらも毎年恒例、焼き芋の打ち上げ。焼き肉と決まっているので、うちからはサンチュとサラダ菜を持っていく。わりと早くに肉がなくなったので、蕪とじゃが芋を取りに戻り、蕪は丸焼き、じゃが芋は5mm厚さくらいに切って焼く。21時頃、お開き。



今年はちょっと忙しすぎた。
小学校の音楽会も併催されたのだが、今年は渚のも真のもまったく見に行けなかった。真は1年生なので初めての音楽会で、「あいあい」(おさるさん)で大太鼓を叩いたようだ。小学校横の畑でもずっと練習の音が聞こえていて楽しみにしていたので、残念。バザーのうどん(こちらは薫が配膳の係になっていた)も食べられず。この1週間ほど毎晩のように「七味唐辛子がドバッと出ないように気をつけなきゃ」と真と渚に向かって独り言のように繰り返して失笑を買っていたほど気合いが入っていたのに残念。



飯岡で新規就農したブルーベリーの寺田さんが石焼き芋(&パットライス)と打ち上げに参加。初めてお会いした。さっそく下の記事に書き込みもしてくれてます。
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強風、トンネル試練。

2008年11月29日 | 農と暮らしの日記
昨日の記事に書いた、トンネルを掛けた畑。
蕪の畝が2つと小松菜1つ。その他の大根やレタス類などは露地のまま収穫まで育てる予定。

そのトンネルが今日の強風で飛びそうになっている。
いまのところトンネルそのものは大丈夫だが、トンネルをアーチ状に支えている支柱とは別に、トンネルの外側からビニルを抑えている支柱が一部、風にあおられて土から抜けてしまっているので、日中に二度直しに行く。天気予報は夕方に、ところにより雨ということだったが、朝から時折パラパラと落ちてくる。風も強い。日本海側の冬、というのを詳しく知っているわけではないけれど、なんとなくこんな天気なのかなと思う。

11月最後の週末、土曜。
朝:6時半に起きて、ごはん、市街出荷。
明日が小学校の音楽会&地区文化祭のため、渚と真は準備・練習で普段通りの登校。
午前:収穫と出荷少し、そのあと雨と風なので机しごと。
午後:秋じゃがをまた1~2週間ぶん掘る。その他、明朝出荷ぶんの収穫。
夕方:明日の文化祭で、飯盛会は石焼き芋をやるのでその準備。焼き窯になるドラム缶その他を現地に運んだり、テントを立てたり。18時戻り。
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晩秋の、野菜セット。

2008年11月28日 | 農と暮らしの日記
本日の野菜セット、その一例。
10月下旬の野菜セットと比べると、夏の名残が完全に消え、冬の色が濃くなっているのがわかる。

写真は「大セット(通常1,800円前後)より多め」のお客さんで、今日は2,030円。
左下、秋じゃが0.62kg・250円、さつま芋0.4kg・200円、人参0.65kg・320円。
右下、大根0.9kg・130円、中蕪(白と赤)計1.2kg・480円。
真ん中の細長いのが壬生菜0.18kg・140円、上段は葉もので、左から、大根まびき菜0.25kg・150円、小さめの小松菜0.3kg180円、赤サンチュ約10枚0.07kg・80円、リーフレタス1株0.13kg・100円。

大根と蕪は、なるべく葉や茎など緑色の可食部を残すようにしている。
昨日までは「葉つき」だったが、葉がだいぶん傷んできたので、今日からは葉の先のほうを切り落として茎を多く残すやり方に変えた。

今日の通常の大セットは、じゃが芋や人参などが上のセットより少なめ。
セットによっては、壬生菜の代わりに水菜が入っているなど、畑の都合その他により多少の違いがある。同じ日に大セットがいくつかあっても、目方を全く同じにはできないので、基本的にはセットごとに各野菜の価格を積み上げて総額を計算する。

根菜類はほぼ毎日、同じ内容。
一方、葉ものは日によって、またはセットによって変化がある。いまは小松菜がほぼ毎回入っていて、その他に、水菜、壬生菜、体菜、白菜菜などから1~2品加わる。レタス類は玉レタスやロメインがまだないので、リーフかサンチュの片方または両方が入っている。里芋は不作のため出し惜しみ中。太葱もちょっと不足気味なので12月に入ってからと思っている。

そんな畑の事情、野菜セットの見込みを、季節の変わりめ(2か月おきくらい)に一覧にして、セットに添えるようにしている。
そうすれば、お客さんのほうでも、「あー、また今年もキャベツがないのかー。ま、しょうがない、お好み焼きのときはどこかで買おう」とか、「お、里芋は去年飽きるほど入ってきたけど今年はさつま芋が飽きるほど入るんだろうか……」とか、あらかじめ見通しを立てることができると思うので。本来はそんな気苦労をかけないように、「おー、これがそろそろ来ると思ってたんだよ!」というようなセットを次から次へと繰り出すのが理想なのだが。



雨は暗いうちにあがり、夜が明けて陽も射している金曜の朝。
6時半から出荷準備、ごはん、市街出荷・納品。
午前:野菜セットづくり、追加の収穫、10時半から再び市街配達。帰りに図書館。
午後:茄子、ピーマンのサブの畑の片付け(紐を解いて支柱を抜き、束ねて持ち帰る)、トンネル掛けする予定のレタス類と蕪の畝に支柱だけ差し込む。
15時半戻り、早いけれど今日はこれであがり、机しごと。



何か月ぶりかの図書館。
薫が予約していた絵本が入ったのでその引き取りだったのだが、一歩中に入ると、それだけでは帰れない。で、5冊借りた。
あめんぼ通信の水田さんが11/21にブログで紹介していた、そがしんいち『がちんこ農業生活』のほか、岩崎政利・関戸勇『つくる、たべる、昔野菜』、大原悦子『フードバンクという挑戦』、村上春樹『走ることについて語るときに僕のかたること』、松本清張『点と線』。さて、問題はいつ読むか、だ。



<本日の野菜セット>は、上記のとおり。
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雨の前に、追肥・中耕。

2008年11月27日 | 農と暮らしの日記
10月末に播いたほうれん草は、いまこんな様子。
右のほうに見えているのは同時に播いた小松菜。手押しの播種機「菜々子」で播いたときはだいたい、こんなふうに込み合うところと“間抜け”なところが出てしまう。野菜の教科書などに書いてある株間5cmとか7cmとかに均一に播いて均一に発芽すればいいけれど、この播種機と僕の腕では難しい。あるいは別の播種機「ごんべえ」なんかだとうまくいくのだろうか。

この作型は昨年11月上旬に播いたものの復習。
1月から2月にかけて収穫するための作付けで、わりとうまくできたので。晩夏から初秋に播いたほうれん草の調子が悪く、一番おいしい厳冬期に不足しそうなので、昨年より1週間ほど前倒しで播いてみた。



午後から雨予報の出ている木曜。
朝:7時前からごはん、市街出荷。
午前:収穫のあと、野菜セットは薫に任せてトラクタ作業と、早春どりレタス類の定植。先日と同じ“大根条間育苗”の苗で、ちょっとひょろっとしているが、約200株。あちこちに追肥と三角ホーによる中耕・土寄せ。

昼までにこの冬初のトンネルを2列ぶん掛ける。
10月上旬に播いた蕪。12月から1月にとろうと思っていたが、どうも生育が遅い。元肥不足と間引き遅れが重なったのが大きな原因だろうが、この大きさで寒さ本番を迎えると良品はとれない気がするので(毎年そうだから)、就農以来初めての「蕪にトンネル」を試行。トンネルは3度目使用くらいのため磨りガラス状態で、掛けてしまうと中が見えない秘密工場になってしまう。保温効果と日照不足とどっちが勝つだろう、という感じで心許ないが、ま、ものは試しということで。

午後:昼すぎから雨がぽつりぽつりと落ち始める。
あちこちの追肥。主に油粕か、鶏糞+米糠のボカシ肥料なので、葉が黄色くなる前に先手先手でやっておく。だいたいは条間に筋状に播いて、そのあと三角ホーで覆土・中耕・土寄せを1石3鳥でやってしまう。条間を土で埋める追肥の覆土と野菜の株もとに土を盛る土寄せとは、土の動きが逆なので同時にはできないと思っていたが、急いでいたので思いつきで同時にやってみたら、うまくいった。

夕方:明朝出荷ぶんの一部収穫、戻って調製。18時あがり。
夜、雨は本降り。



きのう、「3p.m.さんじ」さんから手づくりおやつボックスが届いた。
いつもブログで見ていて「おいしそ~」と神奈川県のほうに向かってつぶやいていたので、いろいろさつまいものパンとか、にんじんのケーキとか、ねぎとスパイスのおつまみパイとか、野菜を使ったおやつもたくさんあって、藤田家族の子どもたちも大よろこび。(あ、いちばんよろこんでいたのは、キャラメルナッツバナナケーキとかだったかも。)



<本日の野菜セット>例
人参、さつま芋、秋じゃが、葉つき大根、葉つき中蕪・赤蕪、大きい小松菜、季節の葉もの(水菜、みぶ菜など)、葉レタス類(リーフレタス、サンチュなど)、などから。
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葉もの、不足気味。

2008年11月26日 | 農と暮らしの日記
9月中旬に播いた小松菜。
虫除けのために播種後しばらく寒冷紗をトンネル被覆していたこともあり、草が出てしまい、まともには収穫できなかった。小松菜はその後9月末に播いた畑のものがしっかりと仕上がったので、現在それを主に出荷しているが、その次の作の仕上がりが遅れているため、ちょっと出し惜しみしている。そこで、この写真の小松菜、姿からすると“大松菜”という感じのを最近、ちょこちょこっとセットには入れさせてもらっている。1株で300gとか400gあったりするので、単価を値引きして1株100円台になるように。



野菜セットのない水曜。明日が雨の予報。
朝:7時からスーパー出荷の準備、ごはん。
午前:スーパー出荷して戻り、午前中、年明けからとる予定の蕪にトンネル掛け。この冬の野菜で初めてのトンネル。その他の畑に追肥、三角ホーで中耕・除草。
蕪、9月播き人参のまびきなど。
午後:あちこちの追肥、中耕・除草。明朝出荷ぶんの人参など一部収穫。
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冬野菜の、彩り。

2008年11月25日 | 農と暮らしの日記
昨日の野菜セットに使った野菜の一部。
雨で泥だらけになったので、水で洗っている。そのせいもあり、色が鮮やかだ。彩りというと夏野菜のトマトや茄子などが頭に浮かびやすいけれど、冬野菜の「白と緑」を基調としながらも、土っぽさが感じられる色合いも、僕は好きだ。

写真左上は、「中蕪」サイズになった蕪。
葉がだいぶん傷んできたが、まだ葉つきで出せる。時計回りに、まびき人参。まびきが遅れているのが一目瞭然。根長が伸びないうちに太り始めている。正しい人参の作り方からすると、失敗。だけれどこの大きさの「葉つき人参」もなんとなく味がある。いや、味覚の味はどうかわからないけど、皮つきまるごとシチュウが美味しそうだし、温野菜、ソテーもいい。葉もまだ柔らかい。

下段は左が赤蕪。
なんともいえない鮮やかな紅色。切れば中身は白。煮炊きよりは浅漬けなど生食向き。右は体菜(たいさい)。小松菜より茎が白くてシャキシャキし、尻の部分がチンゲン菜ほどじゃないけれど、ぷっくりと太る。大株にする品種らしいけれど、なぜだか虫がいつまでも多くて食害が目立つので、この辺りの1株500gくらいで食卓に届けるのがいいのかも。届いたみなさん、いかがでしょう。こんな大きさならこんな料理、こんなに大きくなったらこうこうだから、こんなふうにしか使えない、とか、そんな声をまたお寄せください。



世の中の3連休が終わった。はずなのに。うちは4連休。
もちろん親は休みなしだが、子どもたちが今日も休み。というのは、次の日曜が飯岡地区の文化祭で、そのときに小学校の音楽会(発表会)もあって、その振替休日が先取りでこの3連休にくっついたわけだ。こういう休日の取り方は教育委員会で決まるのか校長先生が決めるのかわからないが、メリハリがあって、僕としてはなかなかよいのではないかと思う。ま、困るという人もいそうだけど。いや、うちだって困る面もあるが。だって、4連休なので。

朝:7時前に朝の出荷仕上げをして市街出荷。戻って朝ごはんは近所の農家さんにいただいた福餅(うるちと餅米と混ぜたもので、個人的にはとても懐かしい味)。さつま芋の味噌汁。いよいよ冬だ。
午前:野菜セットの調製・荷造り、12時前に今日は渚を助手席に載せて新居浜方面の配達に軽トラ出発。13時半戻り。先輩農家のTさん来訪。
午後:机しごと。晴れてはいるが、畑が昨日の雨で湿りすぎているのと、机しごとがちょっと滞っているのと、あと、やっぱり4連休疲れかも。
夜:19時半から、ゆうき生協西条地区会の運営委員会。22時すぎ帰宅。机しごと。



<本日の野菜セット>例
人参、さつま芋、秋じゃが、葉つき中蕪、葉つき短い大根、リーフレタスまたはサラダ菜、小松菜、水菜、大根まびき菜、長葱、などから。



訃報あり。
会社員時代に約5年、冬が来るたび、こちらは新婚なのに、ほぼ毎日のように男ふたり寝食&風呂を共にしつつ旅したカメラマン、であり、スキーヤー、登山家、とか肩書きよりも、人生の大先輩。学ばなくてもいいことは学ぶもんかとこちらが気合いいれないといけないエネルギーに満ち満ちていたひとりの男。最後に一緒に飲んでもらったのは、僕が退職した夜、他の方々が集まる前にいちばん早く店に来てさっそく飲み始めて……。僕の思いこみかもしれないけど、僕の「農」への道は確実にその血をひいています。
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勤労感謝の3連休、雨。

2008年11月24日 | 農と暮らしの日記
タアサイが、この大きさにまで成長している。
間引きをしながら最終的な大きさに仕上げるのだけれど、写真のように、間引きの株間を失敗すると、中途半端にぶつかってしまう。こうなると、間の小さめのを早どりして「初もの」出荷し(ありがたみの押し売り)、残すほうをゆっくりと育てることになる。



3連休の最終日、月曜。ほぼ終日の雨。
そういえば、この3連休が連発されるようになってから、肝心の国民の祝日そのものが3連休のうちのどの日なのかわかりにくくなった。今回の勤労感謝の日は昔と同じ23日だそうだ、だから昨日の日曜だったらしい、けど全然意識がない。

うちの実家も僕が小さい頃は必ず国旗を揚げていた。
小さな借家の軒下に釣ってある白黒模様の竹竿を持ってきて玄関に立てかけ、先に金色の球形のものを差し込み、日章旗を広げて結わえ付ける。30年くらい前の記憶だけれど、近所の多くの家にも日の丸が挙がっていたように思う。御用邸のあった先住地の葉山では最近もちらちらとそんな家をまだ見かけたが、当地ではほとんど見ない気がする。ここでは路地をあまり歩かないからかもしれないが。

朝:子どもが休みだから、なんとなく朝が遅く7時起き、ごはん。
午前:収穫、荷造り、昼前に真と一緒に出発、氷見・小松方面の配達、市街出荷・配達、買い物など、14時前戻り。渚と真はバレーボールもなく、のんびりの連休。
午後:昼のあと、明朝出荷ぶんの収穫、一部調製。
夜:机しごとで夜が更ける。雨が案外しっかりと降っている。



<本日の野菜セット>例
人参、さつま芋、秋じゃが試し掘り、葉つき中蕪・赤蕪、葉つき大根、リーフレタス、小松菜、体菜、まびき人参、大根まびき菜、などから。
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珍しい、らしい、果実。

2008年11月23日 | 農と暮らしの日記
「珍しい」とよく言われるらしい、何ものかの実。
就農3年目の藤田家族の畑でも初めて見つけた。今日いくつかの実が畑に落ちているのを見て、「あれ、トマトが実生で出てきたのか?」と思ったが、トマトなんかこの畑でやったことがないし……とよくよく見ていたら、答えは、じゃが芋。秋じゃがの収穫を少しずつ進めていて、霜で枯れたじゃが芋の地上部に、ついてる、ついてる、割とたくさんの株に実がついている。

いまのところ、実がついているのは農林1号だけ。
この品種は昨日書いたように、この秋の藤田家族の畑では出来が悪い。肌が荒れすぎ。ということは、何かのストレスが肌に出て、さらに地上部でも種継ぎを急いだ結果なのだろうか。花が咲いたのも、農林1号だけでニシユタカは咲かないまま収穫を迎えている。野菜の科学、勉強すればおもしろそうだし、栽培のヒントにもなるのだろう、が、なかなか時間がなくて毎年同じことを繰り返している気がする。



3連休(世の中)の中日、日曜。
朝:7時からごはん、収穫、市街出荷。
午前:田んぼの片付けあれこれ。
午後:じゃが芋の収穫、その他、明朝出荷ぶんの一部収穫、など。
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秋じゃが、試し掘り。

2008年11月22日 | 農と暮らしの日記
この2~3日、秋じゃが芋を試し掘りしている。
左が農林1号、右が何だったけな、名前を忘れた。あ、ニシユタカ。秋じゃがが初めてで、男爵とかメイクインとかの春の芋とは品種が違うのですぐ忘れる。11月20日の初霜で、地上部は突然、溶けるように枯れた。

どちらも、写真のが約1株ぶんの収穫。
それぞれ約600~700gほどある。種芋がひと株で約50gだから十倍以上か。この畑(田んぼ)は春作のデジマもそうだったが、1株につく芋の数が少なく、そのぶん芋が大きい。地上部が軟弱で倒れてきているので、たぶん窒素過多。普段は泥つきで出荷するので洗うことはないが、肌がどんなふうか見てみたかったので洗ってみたら、歴然。左の農林1号はあなり荒れている。もちろんたぶん、品種の違いそのものではなく、うちの畑との相性だろう。あるいはたまたま試し掘りしたところの土の状態の違いによるものか。

さて問題は、いつまでに掘ればいいのか。
夜温が低いほうが芋に養分が蓄積されて旨くなるとか書いてあるのを読んだことがあるけれど、たぶん寒さには強くないので、できれば早めに掘ったほうがいい気がする。旨さより在庫野菜の確保だ、いまの藤田家族にとっては。この冬は、何度も書くけれど、里芋がほとんどないので。秋じゃがって、いつまで保存できるんだろう。



いくぶん寒さがやわらいだ土曜。渚と真は終日、バレーボール練習。
朝:6時半からスーパー出荷ぶん準備、出荷、帰り際に他の野菜収穫。
午前:8時半から、1週間後の飯岡地区文化祭のための芋洗い。飯盛会で出店する石焼き芋の。4人で3時間ほど。ひたすら洗う。地下水の出るお宅での作業だったので助かった。冬の朝は地下水が温かい。薫はそのあいだ、出荷準備。
午後:萬葉(まんば=高菜)とレタス類の定植。萬葉はバラ播きの地床育苗からまずは約50株。

レタス類は大根の畑の条間を育苗床にするという初めての試みで育苗した苗。
大根を播いて、どのみち条間、株間を除草しなければいけないので、それならそこにレタスの種を播いて、苗とり=草とり、ということにすれば一石二鳥じゃないかと思いついて、深く考えずに播いてみたわけである。さらにいえば、アブラナ科の大根とキク科のレタスでコンパニオンプランツ、虫除けになるかも、そしたら一石三鳥? でも大根の葉はけっこう虫に食われた。レタスを除けて大根に殺到したか。

苗はまあまあ仕上がっていた。
とりあえず今日はリーフレタス2種。ただ、大根もそこそこ大きくなってきているので(もう2回の間引きが終わり、1本立ちにしてある)、葉が茂っていて、苗取りがしにくい。が、たしかに目論見どおり、苗をとるとその作業がそのまま除草、そして中耕になる。あわせて約200本を定植。

さらに、定植した先がまた冒険的。
小松菜を収穫している途中の畝、調子のいいところから収穫するので、まばらに虫食い状に空いているところを軽くレーキで耕して整地して。とにかく、空いている畑がないので、使えそうなスペースは間髪入れずに使う。ま、こんな荒技は滅多にしないけれど。



午後、畑にお客さん。
前に一度、見学・援農イベントに来てくださった新居浜のEさん。その後の畑を見てもらい、野菜も少し持って帰ってくださる。



晩ごはんは、昨日Iさんにいただいたヤズがまた登場。
ゆうべは片身だけを急いで刺身にしたら4人ではちょっと少なかったので、今日はもう1本のをまるごと刺身に。今日はツマもうちの大根とサンチュで(昨日はゆうき生協の若芽)。で、2尾ぶんの頭を左右に割って4つ、それを4人で仲良く1つずつ、大根と一緒に汁にして。魚は頭がいちばん旨い。目のところ、頬のところ、額?のところ。真も頭を食べるのがだいぶん上手になった。
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小麦播き、ヤズ。

2008年11月21日 | 農と暮らしの日記
今年もまた「夜鍋」の季節がやってきた。
冬になると、出荷前日の夕方に大部分の野菜を収穫するようになってくる。朝方、霜が降りていたりして野菜が凍ったようになり、日が高くなるまで収穫ができなくなることと、葉ものが増えて調整(黄色い葉を落としたり、泥を洗ったり)の時間がかかり、朝どりでは出荷の時間に間に合わないこと、そして、前夕にとっても鮮度が極端に落ちることがなくなること。そういうわけで、「夜鍋」が増えるわけだ。

写真は、明朝出荷ぶんの蕪。
「小蕪」として間引きしながらとっていたのを、今日からは「中蕪」で大きいものからとっていく。握り拳くらいの大きさ。まだ葉が食べられるので葉つきで。これから葉がだんだん傷んできて、蕪が大きくなってくると葉を落とす場合もある。



そんな蕪を畑からとってきて暗がりのなか泥を洗う。
洗って、玄関の土間に入れ、今夜のうちに調整だけでもしておこうと始めたところへ、野菜セットのお客さん、市内のIさんが時ならず来訪。「今治で釣ったので」と、40cmほどの立派な「ヤズ」を2尾も持ってきてくださった。最初僕は「イナダ?」「ハマチ?」と尋ねたのだが、そういえば「ヤズ」って聞いたことがある。

ヤズ。
大きくなると鰤(ぶり)になる、まだ若いうちの魚。だから、たぶん関東では「イナダ」と言っているものと重なるのだと思うけれど、もしかすると若干の違いがあるのかもしれない。関西ではツバス? 魚の名前は難しく、そしておもしろい。

で、ヤズである。
こんな大きな魚がまるまる1本の姿で(2本ですが)藤田家族のところにやって来るのは久しぶり。3年前まで済んでいた神奈川・三浦半島では毎週必ず、ひどいときには週末だけじゃなく水曜あたりにも魚屋に寄って帰っていた僕であるが、さすがにいまは野菜を食べるだけで精いっぱいという感じで、尾頭つきの魚とは縁遠くなっている。

そこで早速、久々の出刃登場。
久々なので少し苦労しつつ三枚におろして、今夜はとりあえず刺身にした。薫によると、神奈川で食べていたイナダより脂が乗っているとのこと。言われてみるとそんな気がするが、それよりもただ旨い!という感じ。子どもたちもどんどん食べる。こんなときも「お腹のほうと背中のと、味が違うよ」とかうるさい父であるが。明日からは塩焼き、頭などアラの部分は汁にしていただく予定。ごちそうさまです!



金曜、今朝も寒く、風が強く、時おり雨が落ちる。
朝:6時半から今月の菜園だよりの仕上げ、ごはん。

午前:収穫。出荷準備は薫に任せて麦播き。
以前に、まんがら農園の野満さんからいただいていた小麦を、播かなければいけないのに畑の準備が遅れていて、ちょっと遅いらしいけれど、なんとか今日播種完了。しかし、播き方がよくわからない。野満さんは稲の刈り取り前にばら播きするといっていたけれど、うちでは条播きにしてみる。条間30cmで、野菜の種を播くのに使っている播種機「菜々子」で。

3年前、研修先の相原さんのところでも、一緒に播いた。
そのときのノートも見てみるが、何から何までメモしているわけではなく、記憶も怪しい。本には1反に10kgの種を使うと書いてあるので、計算してそれなりに播いたつもりだが、かなり種麦が余った。ま、とにかく芽が出てくれさえすれば……。

戻ってセット仕上げ、市街に出荷、納品など。
午後:蕪と人参のまびき。明朝出荷ぶんの収穫。



<本日の野菜セット>例
人参、さつま芋、秋じゃが試し掘り、葉なし小蕪、葉つき大根、サンチュ(赤と緑)、リーフレタス、小松菜と“大”松菜、まびき人参、大根まびき菜、などから。
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初霜、ついに冬。

2008年11月20日 | 農と暮らしの日記
小学校横の畑の現在。
秋冬野菜の本番一番手の畑で、左から巻き始めた直播き白菜、間引きが済んで大株にしている途中の体菜(奥=上部=は水菜と壬生菜)、欠株と草が目立つほうれん草、そして収穫が進んで歯抜け状態の小松菜。

冬の草がかなり生えてきた。
冬は夏に比べると草の手入れが楽だと思うけれど、それでも気がつくと、地面にはりつくようにびっしりと草が生えている。そのときに野菜そのものが十分に育っていれば草は保温・保湿に役立つし、他の草を抑えてもくれる。しかし、発芽が揃っていなかったり、間引きが遅れたりしていると、冬の草も手強い。



木曜、引き続き低温の朝。畑には初霜が降りた。
それまで元気だった茄子は、この霜で一気に枯れた。ピーマン、とうがらし類はまだ大丈夫そう。秋じゃがも地上部も、実生で出ていたトマトも枯れた。

朝:6時半から出荷準備。ごはん。市街スーパー出荷。
午前:8時半から収穫。葉ものが霜で凍っている。大根の葉もひれ伏している。薫にセットづくりを任せて、机しごと。そのあと昼まで薫は玉葱苗の除草、僕はスナックエンドウと絹さやの種を播く。
午後:さつま芋の収穫後の畑をトラクタ耕耘。明朝出荷の一部を収穫、18時あがり。



<本日の野菜セット>例
人参、さつま芋、葉つき小蕪、葉つき大根、サンチュ(赤と緑)、リーフレタス、小松菜と“大”松菜、水菜、まびき人参、大根まびき菜、ポワロ、などから。
※人参、大根は仕上がり品が入り始めているが、ずらし播きした作型の“まびき人参”“大根まびき菜”も一緒に入る。
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西条高校、神宮大会!

2008年11月19日 | 農に関する情報
野球の明治神宮大会11/15(土)~。センバツ出場をほぼ確実にした愛媛県立西条高等学校が四国代表として出場。初戦で倉敷工業に2-0で勝ったあと、17日の二回戦で九州地区代表の青峰(長崎県)に12-8で勝利。18日の準決勝で近畿地区代表の天理と対戦します。→結果は「西条3-4天理」で惜敗。センバツ、そして夏の甲子園に期待が高まります。
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低温、強風続く。

2008年11月19日 | 農と暮らしの日記
春どりキャベツの育苗床。
10月中旬に播いて苗の仕上がりを待っている段階だけれど、これをいつ定植するかが問題だ。いまのところ、11月中に植えるつもりだが、もしかすると苗の状態を見て、年が明けて気温が上がり始めてから……という選択肢があるのかもしれない。要研究。



野菜セットのない水曜、昨日に続いて朝は5℃前後の低温、曇り一時小雨。
朝:6時半から収穫、ごはん。
午前:8時すぎから小学校のさつま芋掘りの手伝い。11時頃、戻って市街出荷。
午後:明朝出荷ぶんの一部収穫、悪天もあり机しごと。夜も机しごと。
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冬型を前に、芋掘り終了。

2008年11月18日 | 農と暮らしの日記
サラダ菜とサニーレタス。
左手には水菜。このあいだ載せた写真の畑を、90℃回転して東から西向きに見たところ。いまごろまではレタス類も日に日に大きくなるけれど、冬になると成長が鈍ってくる。だから、比較的仕上がりが早く収穫適期の短いサラダ菜であっても、これくらいの量があってもさほど出荷を焦らなくても済む(はず。今年はどうか……)。



火曜、寒い一日だった。曇り空に時折、小雨が落ちてくる。
朝:6時半から収穫、ごはん、市街スーパー出荷。
午前:戻って収穫、セット荷造り、セット数が多いのと、まびき菜類を多めに入れたのとで時間がかかり、いつもより1時間以上遅れ、12時半にようやく出発、新居浜方面の配達(現地での所要約1時間)、帰宅すると14時半。
午後:温かい雑炊で遅昼のあと、最後のさつま芋掘り。残っていた金時1列を1時間半ほどで収穫。稲藁を保管しているシートの暴風対策。18時あがり。



明日(水)からあさってにかけて冬型が強まる予報。
朝は明日が5~6℃、あさっては3~4℃まで下がるというので、さつま芋の収穫を急いだわけだ。しかし畑は雨で濡れており、芋を掘るのは地下足袋が便利だからよかったが、日が落ちてキャリーに収穫する段になって足の指の感覚が麻痺するほど冷たい。風も強まり、中にベストを1枚来ていてよかったと痛感する寒さ。

収穫を終えて畑からの帰り。
冷たい冷たい、寒い寒い、まいったまいったとつぶやきながら運転していたら、近くの用水路にしゃがみこんで、おじいちゃん、おばあちゃんが、日没後の薄明かりのなか、さつま芋を洗っている。いやぁ、これは大変。収穫の冷たさなんか、まだましだ。



<本日の野菜セット>例
人参、さつま芋、葉つき小蕪、葉つき大根、サンチュ(赤と緑)、リーフレタス、小松菜、水菜、まびき菜各種(白さい菜、秋播き人参など)、などから。
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興隆寺、まんがら農園。

2008年11月17日 | 農と暮らしの日記
西条市丹原(たんばら)町にある西山興隆寺。
こんなところがあるということを、合併前の旧西条市で育った僕はずっと知らなかった。30歳になる前かなってからか、とにかくそのころ年齢のせいか故郷の地理や歴史への関心が強くなり始め、そんななかで当時はまだ「隣の隣」の自治体だった丹原にあるこの紅葉の名所のことを知った。

だいたい、「丹原」というところがどういうところなのかも知らなかったのだ。
そもそも観光とか旅行とかをさほど頻繁にしてなかった子どもの頃の我が家では、自家用車のなかったこともあって、歩いていけるところ(加茂川河畔の武丈、八堂山など)、自転車で行けるところ(図書館、民芸館、西条港など)にしか行かなかったし、そうでなければJRの電車(当時は「国鉄の汽車」)で出かける今治とか松山。バスで小松の「りんりんパークー」に行った記憶はあるけれど、「丹原」はまったく知らない土地だった気がする。



さて、その丹原の古寺の写真とは、なぜ?
きょう行ってきたからである。骨休めの紅葉狩りなのである、というのはまあ半分本当で半分は全然そうではない気がする。経緯は以下、いつもどおりの日記にて。

週明け、小松方面への配達が多い月曜日。曇り、ときどき小雨。
朝:6時半から収穫、ごはん。
午前:再び収穫、セットなど荷造り、11時前に薫と二人で出発、市街出荷と配達、宅急便センターに持ち込み、氷見・小松方面の配達。終わってちょうど12時。

午後:13時すぎに今日は市内・安用(やすもち、旧東予市域)の「まんがら農園」(野満さんち)を訪ねる予定なので、おにぎり弁当を持ってきているのである。1時間ほどあるので、小松からの道すがらにある冒頭の西山興隆寺に寄っていくことに決定。小松の大頭(おおと)から10分ほどで到着、軽トラを降りて山道と石段を歩いてのぼる。参拝や観光のお客さんも多い。祭りでもないのに西条でこんなにたくさんの人が同時に「歩いている」のを見かけるのは珍しい(小学校の集団登校を除く)。

標高差のためか、本堂付近まで上がると紅葉もまずまず。
少し降りてベンチに腰掛け、薫とふたりでおにぎり弁当。13時に軽トラに乗り込み、7~8分で野満さん家に到着。うちには何度も来てもらっているけれど、薫は初めての訪問。聡太くんが裸足で歩いてお出迎え。2時間ほど畑を見せていただいた。僕は何度か見せてもらっているけれど、今日はこれまで以上に美しい畑でした。小さな棚田を自ら次々に開墾した不耕起の畝に、秋冬野菜がいっぱい。農園のようすはブログでどうぞ。

16時半、帰宅。明朝ぶんの収穫、18時あがり。



<本日の野菜セット>例
人参、さつま芋、茄子、ピーマン、葉つき小蕪、葉つき大根、サンチュ(赤と緑)、小松菜、まびき菜各種(白さい菜、ターサイなど)、などから。

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