38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

今治の有機農場。

2007年02月28日 | 農と暮らしの日記
今治に行ってきた。
昨日は新居浜おとといは松山、このところ出かけてばかりである。

今日はその今治で、写真は長尾正人さんの畑。
にんにくが元気に成育中である。長尾さんは「ゆうき生協」に出荷されている縁で知り合い(といっても僕なんかとは出荷の規模が格段に違うし、年齢は僕より若いけれど大先輩)、今回は初めて圃場見学をさせていただいた次第。現在は米と野菜をかなり広く栽培されていて、お父さんが経営されている採卵養鶏とあわせていわゆる「有畜複合」の有機農場として知られる。

見学して、いろいろと感動したことがある。
が、最も印象に残ったことをひとつだけ。それは、家も田も畑も鶏舎もJRの最寄り駅(特急の停まる今治駅ではないが)からわずか徒歩5分ということ。東京駅なら新幹線を降りて八重洲ブックセンターに行くより近い、まだ地下街から出られずに迷っているうちに、にんにく畑である。なお、営農の詳細はえひめ農林漁業担い手育成公社のサイトに出ています。春の色濃い晴れの日の午前、忙しいなか丁寧に案内していただいた。四季折々に訪ねて勉強させていただけるようお願いし、滞在ジャスト2時間(電車の都合)で辞去。



今日も朝はスーパー出荷と保育園の納品。
その足で電車に乗り、上記の見学。とんぼがえりで昼に戻り、西条市街であれこれの用事を済ませたあと、午後の出荷ぶんを大急ぎで収穫して帰宅。意外と気温が高いので温室(育苗)の風通しを調節してから荷造りし、2時過ぎて遅昼をとる。

10日前に播いた茄子、ピーマン類がようやく発芽し始めた。
踏み込み温床も当初出ていた白いカビが消え、どうにかこうにか温度が安定している。まあなによりも気温自体がずっと高く、極端な夜温の低下がないのが幸いしているのだろう。

明日からも週末にかけて好天が続く予報。
気象用語の定義では「冬」は2月で終わり、明日からは「春」となるらしい。そろそろ初夏が来そうな勢いだが。
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農ビジネスの交流会。

2007年02月27日 | 農と暮らしの日記
愛媛県が主催する「アグリビジネスネットワーク交流会」。
隣市にあるリーガロイヤルホテル新居浜で今日の午後開催され、「藤田家族」も出展者として野菜を並べてきた。野菜が端境にさしかかっているので、代わりに畑で勝手に咲き始めた花も摘んできて並べた。ついでに「何の花かな?」クイズにしてしまった僕。であるが、摘んでしまったら自分でもよくわからなくなった。小松菜、白菜、チンゲン菜、ターツァイ、パクチョイ、ちぢみ菜あたりだが。

県の西条地方局農政普及課からお誘いがあったので、参加した。
趣旨は、農業分野における起業活動や直売所活動が盛んに行われるようになっているなかで、生産者側と商工関係者(「実需者」というのだそうだ)側との交流を図ることで、農産物・加工品の流通を促進しよう、というものらしい。「藤田家族」としては、さしあたってどこかに大々的に売り込もうという予定はない(予定がないというか野菜がない)けれど、何事も勉強である。”ビジネス”といわれると違和感があるが。

出展者(主に生産者、加工業者)は二十数団体。
これに商工関係者、「関係諸機関団体」(行政やJA等かな?)の方々が加わり、ぱっと見た感じでは100人くらいが集まっていたようす。

前半は「甘夏かあちゃん」山口めぐみ氏の講演。
佐賀県唐津市呼子の島で甘夏のゼリーをつくって大好評、という「女性」「農業」「起業」の代表選手みたいな方である。甘夏の皮をそのまま器にし、そこに果汁をゼリーにして流し込んだもので、”手づくり”感たっぷり。

話のポイントはたくさんメモしてきた。
いちばん印象に残ったのは、成功した要因を問われて答えた「(注:言葉通りではありません)安い労働力を雇ってもっとたくさん作れという声があったが、それは自分たちの目指すところと違うからやらない」というところ。そもそもゼリーを始めたのが、手をかけていない甘夏が売られて評判を下げていることに納得がいかなかったから、自分たち(農家の嫁)で何かしたかったという話もあった。

「出る杭は打たれるけど、誰かがやらなきゃ」「だけど、無理はしない」。
そんなふうに生きてきた、かっこいい人。でも、どうみても普通の農家のおばちゃんである。活字で読んだら印象が違っただろうな。出かけて、生の声を聞いてよかった。ちなみに今回のイベント、講演聞くのも出展するのも無料である。県民の税金。いつかどこかで還元できるようにしたいものである(いつだ、どこだ)。会場のホテルの方々も好印象でした。



朝いちばんは保育園の納品のみ。
スーパーは棚卸しのため休業である。正月も休まないのに。でも従業員の方々は休みではないようだ。当たり前だが。

午前中、生協と野菜セットの収穫・荷造り。
昼にその納品に出て、そのまま上記のアグリ交流会へ。海沿いの道をほとんどノンストップで走って、初めて自分でハンドルを握っての新居浜入り。広い道路は車線変更とかがあってこわい。5速に入れると戻すタイミングがよくわからなくてこわい。やはりクルマで遠出はあまりしたくないものである。

戻って晩ごはんのあと、再び所用で市街へ。
雨がしっかり降り始め、ヘッドライトとワイパーと両方で運転するのはまたこわい。おまけにスーツなんか着ているのだが、革靴だとペダルの感覚がわからなくてまたまたこわいので、足もとだけはいつも通りアウトドア用のサンダルにした。

一時的だが、久しぶりの雷雨。
思いがけず畑がしっかりと濡れてしまった。降る前に畝立てだけでもやっておけばよかったところもあるが、しょうがない。何もかもはできない、ぼちぼちやります。

あすは好天ながら日中気温が上がらない予報。
温室の開け閉めに悩みそう。


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松山へ、バスの旅。

2007年02月26日 | 農と暮らしの日記
白菜を畑からとって帰ったら、バッタ?がついてきた。
こんな季節に、いるんですね。僕は昆虫とかにまったく詳しくないので、こんなのがいまここにいていいのかどうか、わからないが、なんとなく違和感がある。



朝から午前中はいつも通りの出荷・納品の流れ。
昼の納品で街に出て、今日はそのまま特急バスに乗った。「ゆうき生協」の会合が松山であり、50kmほどの距離だから、まあ普通は軽トラで行くのだろうけど、途中の峠越え(桜三里)がこわいので(とくに帰りは夜だし)、往復で野菜セット2~3個ぶんの現金を大盤振る舞いし、初春の小旅行を楽しんだわけだ。

ゆうき生協の野菜は主に愛媛県内の有機農家が出荷している。
僕もその仲間に入れていただいているわけだけれど、初年度は野菜の生育状況をなかなかうまく読むことができず、欠品を多く出して消費者のみなさんや他産地の方々に迷惑をかけてしまった。2年目はなんとかもう少しうまく野菜を供給していきたいと考えて今日の会合にも臨み、少しだけれど、やるべきことが見えてきたような気がする。

日暮れて家に戻り、今日は夜なべもなし。
明日は昼も夜もあちこちに出かける用事がぎっしりになってしまい、かなり回転数を上げて動くことになりそう。気持ちだけは余裕を持っておきたいところ。
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田んぼ、ようやく片付け。

2007年02月26日 | 農と暮らしの日記
田んぼの耕耘を、ようやく済ませた。
稲刈り~脱穀のあと、藁も積み上げただまま忙しくて手をつけられずにいた1反3畝ほど。夏場は水入れや草とりに毎日足繁く通った田んぼも、30kg×14袋の米を自給用に確保できた途端に冷たく扱っていた。ごめんなさい。

写真のように草が目立ってきた感じ。
まわりの水田は裏作に麦をやっているところと、うちと同じように冬は休ませているところとが半々くらいか。麦畑が多いように感じるけれど、その中には夏は稲をやっていないところも割と多く、正確なところはわからない。

さて、この田んぼ、このまま放っておくと……。
田植え前の5月頃には、今年もこうなってしまうのだろうか。一面のスギナ畑。それとも一度田んぼに使ったから、地下の様子も変わっているだろうか。



さて、上記の耕耘を前に、朝のうちに稲藁を運び出す。
一部は秋のうちに「鰹のたたき用に稲藁がほしい」とかいう要望があって持っていってもらったその残りで、軽トラに軽く3杯ほど。夏の果菜に草抑えその他のために敷くので、その作付け予定の畑近くに積み上げておく。

午後、また少し机しごと。
切れ切れの時間でやっていると、どうも終わらない。夕方は明朝出荷ぶんの野菜を大急ぎでとってきて、晩ごはんのあと夜なべで調製・荷造り。FMでは今井美樹がマイ・フェバリット・ソングみたいなのをかけながら話していて、それが終わってしばらくあと、テレビ音声に切り替えたらNHKアーカイブで水木しげるのドキュメンタリーをやっていた。

土曜、日曜と日中気温が上がらない寒い週末だった。
週明けからはまた暖かくなり、早くも3月になる週末はまた雨が少し降る予報。
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梅薫る、寒い一日。

2007年02月24日 | 農と暮らしの日記
目が覚めたら、7時前だった。
昨夜遅くまで飲んでいたのと、なぜか布団にもぐりこんで眠っていたのとで朝寝坊してしまい、起き出していくと、西川さんはすっかり身支度を整えていて、数分後には廃材を積んだ軽トラを駆って丹原に帰っていった。

出遅れた土曜の朝、とりあえずスーパーの出荷を済ませてくる。
戻って午前中、ややスローペースで収穫・調製。薫と子どもたちはひと足先に八堂山山腹の「市民の森」へ梅を愛でに自転車で出かけており、こちらは昼過ぎ、弁当を持って追いかけた。梅は噂どおり例年より早い開花で咲き誇っているけれど、今日に限って気温が朝から上がらず、少し震えながらの花見弁当。帰りに市街で納品。

午後、静かな家でひとり机しごと。
雨の日だけでは終わらないあれこれの用事があり、天気がよくても畑から離れなければいけない心苦しさ。夕方、イレギュラーな人参単品の出荷、明朝ぶんの大根の収穫など。



明日の日曜も好天ながら日中は肌寒いようだ。
ぼちぼち、じゃが芋の植え付け準備など畑にも出なければならないが、机しごともまだ片づかず、若干の休日モードでの動きとなりそう。
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牡蠣で飲んだ夜。

2007年02月23日 | 農と暮らしの日記
廃材をたくさんいただいてきた。
隣市の新居浜、といってもうちからクルマで10分ほど、丹原「ちろりん農園」西川さんのお知り合いのお宅で、「小さい鶏舎でも建てるときにあったらよかろ」と西川さんが誘ってくださり、わりと長くてしっかりした部材は僕、古い建具や薪にするような板きれは西川さんという感じでそれぞれの軽トラに積み分けて帰ってきた。

鶏舎をすぐに建てる予定があるわけではない。
「有畜複合・露地少量多品目」は僕の思い描く「有機農業」の理想型だけれど、「有畜」の部分は就農にあたって青写真からひとまず外した。自宅周辺の環境の面から見て制約があったので。

しかし、やはり鶏はほしい、と思う。
研修先の相原農場(神奈川県藤沢市)に鶏はいなかった。代わりに羊2頭、豚1頭がいて、羊は主に畑の草とり、豚はくず野菜のあと始末を担当し、さらにそれぞれの糞が、植物性の堆肥が主体だった相原農場の田畑に、必要に応じて動物性の栄養分を供給していた。

この冬、うちの畑は野菜が少し大きくなると、すぐに黄色っぽくなった。
とくに、ほうれん草や小松菜などの葉ものが明らかに肥料切れを起こしていたので、「こんなときに、少しでも鶏糞をやれば……」という思いがあった。また、毎夜開くのを楽しみにしている岡山の水田さんのblog「あめんぼ通信」に平飼いの鶏たちがときどき出てくるのを見て、への思いがこのところ少し強くなってきている。



雨上がりの金曜朝、いつもの出荷・納品のあと、野菜セットの収穫・出荷。
人参の除草を少しやってから、上記の廃材引き取り、戻って日が暮れるのを待ち、まず西川さんと飲み始める。西川さんが初めてうちに泊まってくださることになり、そういえばお酒をご一緒するのも初めてである。

間もなく、青年農業者関係でお世話になっている方々が合流。
あれこれの差し入れをいただき、とくに愛南町(御荘町)の殻つき牡蠣は炭火の網焼きでアツアツがたまらない。むき身の牡蠣もフライで。さらにデザートは(というか飲みながらですが)、何度か書いている築山さんの完熟いちご。盆と正月がいっぺんに来たとはこのことだ。しかし、西川さん、よくしゃべる。さすが「FMバリバリ」(78.9mhz=思い出多い「湘南ビーチFM」と同じ)で毎週レギュラーを持っているだけのことはある。



……というわけで、これは翌日に書きました。
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雨の前に、トラクタ。

2007年02月22日 | 農と暮らしの日記
朝ごはんのサンドイッチ。
藤田家族の朝食は、ごはん、ごはん、パン、ごはん、ごはん、パン……という感じか。昼は平日なら、ごはん、ごはん、炒飯、ごはん、スパゲティ、ごはん、焼きそば、ごはん、おにぎり、ごはん、スパゲティ、炒飯、ごはん、ごはん、スパゲティ……。正確じゃないけど、なんとなくそんなような頻度。たぶん。どうだろ、あした薫に聞いてみよう。



で、サンドイッチである。
今朝はこれを大口あけて食べたので、あごがはずれた。というのはうそだ。が、ひと口で食べたらはずれそうだ。なので、写真を撮ったあと、1枚ごとのオープンサンドにして食べた。

レタスができ始めたので、チーズも挟んで本格的。
ポテトサラダは畑の人参と在庫のじゃがいも(夏に収穫して、もうふにゃふにゃになってきた豆みたいなの)。そして、いちばん上の卵は丹原の「ちろりん農園」西川さんにいただいたもの。



こんなアメリカンな?朝食をとったら、仕事もバリバリ型になる。
(すみません、これ僕の偏ったイメージです)。いつも通りの朝の出荷・納品、昼の出荷のあと、午後はトラクタを駆ってバリバリ畑をひっかきまわす。秋冬の野菜の終わったあとを、雨の前に一気に片付けておきたいので。ほうれん草、小松菜、かぶ、水菜、みぶ菜、チンゲン菜、レタスなど(これらは別の畑にもまだあるけれど)の収穫の終わった畝を次々につぶしていく。ロータリがかきまぜたあとを、セキレイやヒヨドリなどが物色する。今日はカラスが蛙を引っ張り出していた。

日没前に、また人参を少し播く。
今日は普通の種を、いままで通り播種機「菜々子」で。手で播く時間の1/10以下で済むけれど、間引きの手間はたぶん10倍。……というと、どっちもどっち、同じ手間と思ってしまうが、間引きで10倍かかる時間っていうのは、1時間で済むところが10時間かかる(9時間余計にかかる)という感じなので、絶対的な時間でいうと、播くのに少し手間をかけたほうが(5分か50分の違いなので差はわずか45分)断然時間の節約にはなる計算。目先の時間のみに目を奪われ、あとで後悔する僕である。



予報通り、日没後に雨が降り始めた。
明日は午前中にあがるらしいが、出荷のほかはまた温室での作業となりそう。
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藤田家族のサンドイッチ

2007年02月22日 | 藤田家族の食卓から
月に一度か二度、朝食にサンドイッチ。
野菜はほぼすべて藤田家族の畑から、その季節のものを。今日のはレタス、人参、じゃがいも(……ポテトサラダには何か他にも入っていたかも)。パンは薫が焼いたの(小麦はうちでは作ってません)。(敏)
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白菜も花咲く季節。

2007年02月21日 | 農と暮らしの日記
白菜の”とう”立ちが急速に進み始めた。
固くしまった白菜からは写真のようなかたちで。一方、十分に葉が巻かないままこの季節を迎えた白菜は、その葉に包み込まれるように蕾をつけている。



今朝はこの冬の作業パターンに、ひとつの変化。
といってもまた明日からは元に戻りそうだけど。朝の出荷に出るのが8時頃なので、いつもは起きてその準備(前日収穫しておいた大根や白菜を切って袋に入れ、値段をつける)をしつつ朝食をとり、渚が学校に行くのと前後して家を出ている。

しかし、このところ夜明けが早くなった。
6時過ぎていつまでも布団の中にいるというわけにはいかなくなったので、今日は早めに起きて出荷の準備を済ませ、そのあと30分ほど、トラクタで小さな畑ひとつを整理した。かぶ、小松菜、ほうれん草があったところで、次はここを里芋にしようと思っている。昨年の里芋は家から少し離れたところにあったこともあり、後手後手にまわった除草に苦労したので、今年は毎日目に触れる(自分の目に近所の方の目にも)畑を里芋に当てようという魂胆である。



午前中はいつも通りの収穫と出荷準備。
午後、別の畑に二度目のトラクタを入れる。こちらはじゃが芋を植える予定。道路に面していないので収穫・搬出にはひと手間かかることになるけれど、輪作のめぐりあわせで、こういうこともある。

夕方、昨日に続いて人参を少し播く。
この春の人参はとにかく「薄播き」を徹底したいので、初めて「コーティング」の種子を一部の畑で試してみることにした(”有機農業”的に、どうなのかという問題はあるが)。最初の間引きで3cm間隔、二度目で6cm間隔にできるように1粒ずつきっちりと落としていく。

この種、1万粒入りで4,400円だった。
1cmに1粒だと10,000cmつまり100m播ける計算で、今日播いたのは20mの畝に5条でちょうど計100m、ただし1.5cm間隔なので(っていうほど厳密じゃないが)、1/3ほど余っているはず。しかしこの播き方は異常に時間がかかる。が、たくさん落としすぎて間引きに手間取ることを考えれば、このほうが効率はよいのかもしれない。

ついでに皮算用をひとつしてみると。
上記のように間引きすると、収穫時は6cm間隔。総延長100m÷6cm=1,666本。1本100gとして10本で1kgなので、166kgとれる計算になる。うちの現在の単価は500円/kgだから、売上は8万3,000円。約4,000円の種が20倍になるわけだ(その他の経費をここから引いていくわけですが)。



日没前に明朝出荷ぶんのキャベツとレタスを収穫。
キャベツは固く締まって見かけより重く(いわゆる”春キャベツ”のふんわり感とは対極にある)、レタスは大きくならず、いつまでもミニレタスだが、スーパーではまあまあ売れているのが幸い。

明日は夜から雨の予報。
その前にいくつかの種播きとトラクタの作業がどこまでできるか……。
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玉葱の除草開始。

2007年02月20日 | 農と暮らしの日記
玉葱。育ってるのやら、いないのやら。
年が明けてからの植え付けなので、生育が芳しくないことは予想されるが、葉の緑は少し濃くなっている気がする。



朝から昼の出荷、収穫、また出荷はいつも通り。
スーパーは大根、キャベツ、レタス、人参。白菜を今日は品薄のため久しぶりに休む。生協は大根、白菜、サニーレタス。白菜とサニーレタスは小さいため、2個組みで規格に合わせる。野菜セット(中)は、人参、白菜、大根、キャベツ、レタス、サニーレタス、葱、みぶ菜、ほうれん草、ちんげん菜のトウ、里芋(赤芽の親芋)など。

午後いちばんで、トラクタを1か所。
収穫の終わった蕪と小松菜、7月播きの人参が並ぶ区域を次作のために耕耘しておく。すぐに使うわけではないけれど、これから草の勢いも目立ってくるので、週末の雨予報を前に、とりあえず先手を打っておくという感じ。

その後、上の写真の玉葱畑の除草。
草抑えのために黒マルチを張ってある畝も写真のように玉葱の株もと(マルチの穴のあいているところ)には草が伸びてきているので手で抜き取り、一方、マルチなしの畝は条間に三角ホーをすべらせて、地表に見える草と地表に出ようとしている草を削っておく。

雨の予報は金曜日だけに変わった。
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土佐自然塾。

2007年02月19日 | 農と暮らしの日記
高知に日帰りで行ってきました。
いちおう隣県ではあるが、僕の人生のなかではこれが3度目。最初は小6の修学旅行(坂本龍馬の桂浜、はりまや橋など)、二度目は従兄弟の結婚式(古い言い方だと「婿入り」)で窪川町へ。愛媛と高知は地図を見れば一目瞭然の「背中合わせ」の関係で、しかも今日の目的地は西条市から直線距離で約30kmの土佐郡土佐町

場所は「有機がっこう土佐自然塾」。
塾長は有機で野菜をたくさんつくっている山下一穂氏で、僕も就農以前から著書を読んで勉強させていただいていた。今回はそれとはとくに関係なく、野菜を出荷している愛媛ゆうき生協からの案内で、「田んぼの生きもの調査」に関する勉強会。

西条市丹原町の「ちろりん農園」の西川さんに同乗しての参加。
高速を使うと1時間と少し、だけど地図を見たら、高速じゃなくてもわりと近いようだ。高知って意外と近い、ようだが、用事がないので全然身近ではない。身近ではないが、ある種、あこがれの地である。明るい、元気、自由……。愛媛がそうじゃないとは言わないが。



さて、内容はあまりこまかく書かないが。
雲ひとつない早春の一日を屋内で過ごし、なんともいえず贅沢な一日。というか、もったいない。でも、内容はとてもよかったので、全然もったいなくはない。

午前中の講師は稲葉光國さん。
NPO法人「民間稲作研究所」代表という肩書きがあるが、とにかく有機稲作の実践家として有名な方である。午後はNPO法人田んぼの岩渕成紀さんと、塾長の山下さん。初年度1反3畝だけ稲作した藤田家族。2年目は田んぼもあれこれ挑戦したいところで、今日の内容も大いに参考にしたい。

会場には西条市安用の自然農「まんがら農園」の野満さん一家の姿もあり。
就農前からいろいろと勉強させていただいたり元気をもらったりしている。昼ごはんの時間にあれこれ話を聞き、またまた藤田家族のエネルギーに変えさせてもらった。



日没前に家に戻る。
まだ明るいので、明朝出荷ぶんの追加を少しとってきて作業終了。温室内の温床の温度も順調に上がっているようでひと安心。種屋さんに頼んでおいたトマトの種も入ったようなので、今週も時間をつくっては春夏の種播き、育苗を進めていきたい。
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旧暦の正月朔日。

2007年02月18日 | 農と暮らしの日記
午後に収穫してきた野菜たち。
昨年末頃からほとんど変わらない品目だけれど、野菜のようすは少しずつ変化しているはず。右上の人参から時計まわりに、みぶ菜、赤蕪、大根、レタスと、”とう”の立ち始めた小松菜、キャベツ、そして12時の位置がサニーレタス。



雨は予報通り朝までにあがったが、終日曇り空。
午前中は畑も湿っているので事務しごとをして、昼ごはんは豚汁。午後、春どりのキャベツを少しだけ植えて(晩秋に播いた種から、少ししか苗が仕上がらなかったので)、明日出荷ぶんの収穫(写真)・調製・荷造り。晩ごはんは昼の豚汁をアレンジした「すいとん」と「里芋といかの煮物」。

夜、また少し雨が降っている。
明日から週の前半は好天の予報だが、週半ばにまた天気が崩れるらしい。旧暦では今日が正月朔日。暖冬を幸いに、にわか仕立ての踏み込み温床もなんとか最低夜温10℃は確保している模様。
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里芋といかの煮物

2007年02月18日 | 藤田家族の食卓から
なぜこの組み合わせがこんなにうまいのか。
じゃが芋といか、里芋と蟹、さつま芋と海老……どれもダメである。最強のコンビ、里芋といか。今日のいかは、スーパーで買った「瀬戸内産」の「水いか」。相模湾で「ひいか」と言っていたのと同じか違うか、いずれにしても柔らかくて僕は大好きである。里芋には、ちょっと固めのいかもいい。皿に残った汁にご飯を入れてさらって食べていたら、真も真似してうまそうに食べた。(敏)
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すいとん

2007年02月18日 | 藤田家族の食卓から
昼の豚汁をアレンジしたもの。
大根、白菜、人参、里芋、さつま芋、ねぎは藤田家族の畑から。これに、豚肉、こんにゃく、薄揚げが加わる。すいとんの小麦も自家製ではない。

すいとんは小さいころ、よく食べた。
今日のと同じように具だくさんだったが、毎年、終戦の日とかにテレビのニュースで「戦後の食糧難を記憶するために、すいとんを食べる行事」なんかが報道されていて、画面の子どもたちが「おいしい」と言っているのを見てうちの父は、「ほりゃ、うまいわや。あんなすいとんなんか、あの頃にあったりするかや」と言っていた。その昔、すいとんと言えば、単に「すいとん」なのであり、「具だくさんのすいとん」ではけっしてなかったのだろう。飯もほとんど水のような「雑炊」でしか食べられず、それゆえ、みんなと同じように学校に弁当を持っていくことができず、ひとり家に走って食べに帰っていたという話を何度聞かされたことか。(敏)
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夏の果菜、育苗開始。

2007年02月17日 | 農と暮らしの日記
久しぶりに、今夜は鍋。
台所にたくさんある白菜と、とうの立ってきた小松菜と、全然大きくならないほうれん草に人参、今日の魚は「ほご」(かさご)の小さいの。きのこは雪国まいたけと長野のえのき茸。



予報どおり朝から雨。
空は時折明るくなり、降ったりやんだりの静かな雨のなか、温室内で育苗の種播きをする。茄子でセルトレイ1箱、ピーマンで1箱、ししとう・甘唐・カラーピーマンで1箱。そのほか、ブロッコリ、キャベツ、チシャ類を少しずつ。先週播いたチシャ・レタスやブロッコリ、キャベツはいまのところ順調に発芽している。トマトは来週播く予定。



明日の予報は、曇りのち晴れ。
最近、テレビやラジオの天気予報で、「明日の愛媛県地方は曇りで、朝のうちから晴れるでしょう」というような表現をよく聞くのだけれど(昔はそういう言い方はしていなかった気がする)、つまりどういう予報なのかがよくわからない。朝の早い時間だけが曇りで、あとは一日中晴れるという意味なのか、それなら「明日は晴れですが、朝のうちは曇り」のほうがよくわかる。

「明日は雨で、夜は曇るでしょう」も違和感がある。
夜に「曇る」ということは雨のあと晴れている時間帯があるような感じだが、たぶん、夜には「雨があがる」ということ。時代の語感についていけないだけのことかもしれないが、それって歳をとったってこと?
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