38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

じゃが芋、発芽。

2007年03月31日 | 農と暮らしの日記
この2、3日でじゃが芋の発芽が進んでいる。
畑の状態の違いもあるかもしれないけれど、いまのところメイクインより男爵のほうが先行している感じ。植え付けはいずれも約ひと月前、3月3~4日頃。ただ、男爵よりも先行して同じ畝に蓬(よもぎ)が次々に葉を広げ始めている。そこで、「除草」を兼ねて蓬を摘み、今日は一部の野菜セットに少し入れさせてもらった。



午前中、野菜セットの収穫と出荷。
キャベツとブロッコリィを約200本ずつ植えたあと、昼ごはんには上記のじゃが芋畑で摘んだ蓬の団子を楽しむ。

午後、里芋の種芋掘り。
といってもうちの畑ではなく、お世話になっている近くの方のご厚意で、芋を分けていただくことになり、掘りながら仕分けをして、コンテナ2つぶんほどをいただいて帰る。小さいのを選んだのだが、それでもうちで出荷していた里芋と比べると、全体的に大きい。かくなるうえは、なんとか合格ラインに達する芋をつくらなければ。



夜、一家4人で市内の僕の実家へ。
「藤田家族」スタート1年を祝ってくれるとかで、それから、渚がおばあちゃんと遊びたいというので。

今夜はまた雨になり、明朝にはあがる予報。
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つくしの佃煮

2007年03月31日 | 藤田家族の食卓から
畑のつくしをとってきて。
子どものころ、こういうのを好きだった記憶がまったくないのだが、うちの子どもたちは好きなようだ。「花冷えの夜は、つくしに、ぬる燗。たまらんなぁ」とか言うようになるのだろうか。(敏)
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巣立ちの季節、桜。

2007年03月30日 | 農と暮らしの日記
愛媛県立今治西高等学校の桜。
今朝、また所用で今治に行き、たまたま初めて通りかかった。垂れ幕は残念ながら昨日2回戦で常葉菊川(静岡)に破れてしまった選抜高校野球。僕の母校である西条高等学校も夏の全国大会で優勝したことのある強豪(ときに”古豪”と称されることもある)だが、近年はやはり、”今西”のほうが格上のようだ。

通りに面してグラウンドが見えた。
部室の生徒にひと声かけてネット裏の簡易なスタンドからちょっとだけのぞかせてもうらうと、学生服の部員たち(だと思う)が、ベースまわりにたまった雨水を雑巾か何かで吸い取る作業中。さすがに伝統校らしい光景である。離任式なのだろうか、校庭にはスーツやワンピース姿の生徒(卒業生?)が集まっている。

思えば、僕も21年前に高校を卒業し、東京に出た。
それからちょうど20年を首都圏で暮らし、そのうち19年が終わったところで会社員を辞め、翌日から有機農業の研修に入った。可能性に満ちた18歳の春。まばゆいばかりの彼らの姿と開き始めた桜に、僕も少し元気をもらう。



今日も朝はまた6時過ぎからの収穫で始まる。
朝食後、保育園とスーパーをまわり、その足でJRに乗って上記の今治行き。夕方戻って畑の見まわり。昨夜の風雨は予想以上に激しかったけれど、とくに異常はなく、ただ、じゃが芋は発芽が意外に進んでおらず期待外れ、という程度。あちこち気になるところを除草しながら、人参の発芽、玉葱やキャベツ類の生育などを確認してまわる。

明日は霜のおそれがあるとのこと。
心配なのは先日植えたばかりのレタス類だが、さてさて。じゃが芋はこの降霜を見越して、地上に出るのを自重したか。
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終日、燃料を燃やす。

2007年03月29日 | 農と暮らしの日記
収穫中のレタスはそのままに、その他の部分をトラクタで耕耘。
前にも書いたように、こんな畑がいまはたくさんある。ここと同じようにレタス類だけが残っているところ、キャベツが残っているところ、にんにくが片隅にあるところなど。いずれも冬の野菜がもうそろそろ終わりで、畑そのものは片付けに入っているけれど、まだとれるものが残っている、という状態。



今朝も6時すぎに収穫に出る。
先日まで、朝いちの仕事はスーパーと保育園の出荷・納品という場合が多かったが、スーパーにほうれん草を出すようになり、そして夜明けも早く、また、野菜が朝凍っているということもなくなったので、昨年秋以来の「朝どり」のパターンに戻ってきたわけだ。

収穫して戻り、調整したあと朝食。
それから8時前後に市街に出発し、出荷と納品、帰り際に野菜セットの収穫をしてから戻り、あとは薫に任せてトラクタに乗る。

この春最後のじゃがいもの植え付け。
もうかなりタイミングとしては遅いのだが、種屋さんで買った種芋とは別に、ネットで注文していたのがようやく届いたので。ネットの種屋さん(僕は主にサカタとタキイ)は選択肢が多いし夜に注文しておけるので便利なのだが、到着の時期を指定できないのが難点。普通の種なら早めに注文しておけば播き時を逸するということはまずないが、種芋とか芋づるとかは「生もの」なので、先方も「植えどき」に届けようとしているらしく(そうじゃないと困るが)、だけれど、今回のように到着が遅れると、とても困る。

芋はまだいいが、去年の芋づる(さつま芋)は困った。
確かに植え時に届いたのだが、雨続きで畑の準備ができていないところに届いたり、植えてもその先何日か雨予報が出ていなかったり……。その点、やはり近くの種屋さん(リアルショップ)なら間違いない。今年も試行錯誤しながら使い分けていく予定。



午前中に耕耘、畝立て、施肥、植え付けまで終了。
今日のキタアカリは18kgで、約500個。小さい芋だったので切らずに丸ごと植えた。30cm間隔なので、のべ約150m。40mの畝×4本を立てて、最後の列は少し疎植気味にして調整した。さて、収穫期(6月末~7月上旬くらいか)までにどこまで大きくなってくれるか。ちょうど、3月頭に植えたぶんが今日、一気に芽を出し始めた。



午後は学校横の畑を計5枚、トラクタで耕耘。
上の写真もそのひとつで、午後は結局約4時間、トラクタに乗りっぱなしだった。午前中もほとんどトラクタと管理機を動かしっぱなし。一般的な農業だとそういうのは普通のことかもしれないけれど、僕にとっては長いほう。排気ガスをかなり放出し、その一部は僕もたっぷり吸いました。



朝から気温が上がり、完全にTシャツ日和。
今夜のうちにまた雨が少し降るかもしれないとの予報。高温と雨と。畑に播かれた種にとっては申し分のない気候になってきた。
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Tシャツでも、暑い。

2007年03月28日 | 農と暮らしの日記
いま現在の玉葱。
また少し大きくなり、葉も緑濃くなってきたと思ったので写真に撮ったわけだが、10日前に載せたのを見てみたら、あまり変わってないようにも見える。だいたいこの玉葱は「極早生」の品種ではなかっただろうか。だとしたら4月どりなわけだが、いまとったら玉葱というより大きめの「らっきょう」かも。

しかし、である。
小さいからといって大きくなるのを待っていればよいというわけにいかないのが、玉葱に限らず「極早生」と呼ばれるような品種の宿命のはず……。小さかろうが葉が黄色かろうがとるときはとらなければいけない? この点、要確認です。野菜セットに「大きめのらっきょう?」を見つけたら、やはり”宿命”だったのかと思い出してください。



朝いちばんで、今日は収穫に畑へ。
スーパーに出すほうれん草を少しだけとる。12月頃から毎日出していた大根がついに昨日で終わり、その代わりに。肥料が少し効いてきたのか真冬の時期に比べると少し大きくなったほうれん草だが、一般に売られているものよりはかなり小さい。それを120gという少なめの束にし、うちの定価600円/kgを適用して「68円」のシールを貼る。それと、いつもの人参(小さめ)を加えてスーパーへ、そして保育園にも人参(大きめ)を納品。



午前中、春の大根を少し播く。
もう少し早い時期にマルチを敷いて播き、トンネルをかけてもよかったのだが、なかなか管理の手がとれないので、このタイミング。「まびき菜」収穫・出荷も兼ねるつもりで、1か所あたり少し多めに種を播いておく。

昼まで、じゃがいもの最初の除草。
除草といっても、草はまだほとんど出ていない(じゃがいもの芽も出ていません)。しかし、去年、まったくいつの間に草だらけになってしまったのかわからないうちに草だらけになって大弱りしたので、今年は「先手必勝」を旨とし、今日はとりあえず「落ち葉かきのレーキ」で畝の斜面を軽くカリカリとなでておいた。

午後は、ほうれん草、小松菜、かぶなどを播く。
昨日の雨が思いのほかしっかりと降ったので今日は種播きができないかと思っていたのだけれど、こちらも思いのほかしっかりと気温が上がり、強い陽射しが照りつけてくれたおかげで、すでに畝立ての終わっている畑は意外に早く表面が乾いてきて、問題なく播種機を転がすことができた。

日没前に、明朝出荷ぶんの人参の収穫。
日ごとに人参の状態が悪くなってきている。ひげ根が増え、肌荒れも目立ってきた。いま生育中の人参は「ミニ人参」サイズでも5月に入ってからの出荷と思われるので、畑に残っている人参はなるべく遅くまで出し続けたいけれど、出し惜しみしているうちに品質面で「アウト!」となるのは避けたい。現在の野菜セットでは、少し多めに(売り急いで)、そして、少し「B品」的なものも混ぜさせていただいて、という傾向になっている。



きょうはほぼ終日、Tシャツで過ごした。
畑で陽を浴びて動きまわっていると、これでまったく問題ない。3月もあと3日。昼まで出ていた「明日また雨」の予報が変わり、日中はフルに畑仕事ができそう。

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雨中の追肥撒き。

2007年03月27日 | 農と暮らしの日記
あたりの麦畑は穂が出始めている。
そして、うちの人参も少しずつ芽を出し始めていて、ひと安心。写真ではうっすらと緑の線になって見えるはず。



6時前に布団から出てきたら、朝から雨が降り始める予報。
急いで今日届けるセットの野菜を収穫してきて、7時ごろからトラクタを1時間ほど動かす。その間に薫、渚、真が総出で野菜の荷造りをしてくれていたので、8時過ぎ、ほかに納品、出荷するものとあわせて軽トラに積み込み、市街に出る。

戻って朝食後、さきほど耘ったところに管理機を入れる。
7本ほどの畝を立て、表面を整地していると、やはり雨が降り出した。小雨のうちに種を播いてしまおうと急いだが、結局、ひと畝ぶんをなんとか播いたところで土がかなり濡れてきたので諦める。

しかし、軽トラに積んできていた鶏糞が濡れてきた。
あちこちの追肥にとりあえず振り撒いてしまう。本降りになり、しかし、動いていると暑いのでTシャツ。久しぶりの雨のなかの畑しごとが気持ちいい。

終わって帰ろうと思ったら携帯に電話あり。
軽トラのなかでしばらく話しているだけで、濡れたからだがどんどん冷えていく。昼過ぎに戻り、熱いシャワーを浴びてなんとか元気回復、そしたらお腹も一気に減ってきたので、お昼には珍しいカレーライス(もちろん根菜カレーだ。今日のは大根がとくに多い)を2杯食べた。



午後、温室で育苗の種播きをまた少し。
夜になり、雨はあがったようす。しかし予想よりしっかりと降り、また明日も畑に入れない。しかも週末にまた傘のマークがついている。畑が乾かないうちに雨、のパターンがいよいよ始まったようだ。畑の準備が雨2回ぶんほど遅れている感じ。気温は高いだけに、ちょっと焦る。
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鶏、いつの日か?

2007年03月26日 | 農と暮らしの日記
「ちろりん農園」西川さんのところにやってきた鶏の雛たち。
もう「赤ちゃん」ではなく、「がきんちょ」たちになっているようだ。思えば3年前、愛媛での就農を計画していた僕がその下準備の目的で初めて帰省した日に訪問したのが西川さんのところだった。その日、ちょうど雛が届いたとのことで、僕は役所にも顔を出す都合上、ネクタイに革靴という格好だったのだが、段ボール箱から雛を一羽ずつつまみ上げては水を飲ませて外に出してやるのを手伝わせていただいたのだ。

やっぱり、鶏、飼いたいなあと思う。
「あめんぼ通信」の水田さんのブログには鶏の話や鶏舎の写真がよく出てきて、「こんな感じなら、僕もできるかもしれない」と、思うことがある。いろいろな制約をクリアしなければいけないが。



きょうの「ちろりん農園」訪問は鶏糞をいただきに。
そして、春の畑や育苗のようすも拝見し、いろいろとまた知識とエネルギーを得て、夕方もどってきた。畑はまだ湿っているので、晩ごはんまで温室での作業と、明朝出荷ぶんの人参だけ収穫。例によって、あれだけ固くて鍬で掘り起こしていた人参が、雨のあとはすぽすぽと抜ける。



天気予報は、明日また雨になりそう。
朝のうちに少しでも畑の作業ができればいいのだけれど。
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雨上がりの日曜日。

2007年03月25日 | 農と暮らしの日記
雨上がりの日曜の畑。
正確には「田」で、この角から向こう、茶色い土の部分がだいたい僕の使わせていただいているところで全9枚、約4反あり、その先、麦の緑はよその方、右端の濃い緑もよその方の玉葱である。画面ではわかりにくいけれど、たとえばこの角の部分は道路から約1m下がっている。

このひとまとまりがうちのメインの圃場である。
冬野菜をほとんどトラクタで片付けてしまい、黒マルチのところに収穫中のレタス類が少し残っている。一方で、すでに3枚ぶんはじゃが芋や人参、玉葱、春の葉ものなどが作付けられている。いずれも6~7月までに収穫や移植を終えて、順次、次の冬の畑に移っていく予定。



終日曇りで、日中のほとんどを机しごとに費やす。
就農初年度の販路別の売上概要を簡単にまとめたので、この地域での就農にあたってお世話になっている方のところに持参し、あわせて野菜の春作や稲作に関するあれこれの相談やらお願いをしておく。

明日から3月も最終週。
気温はもう後戻りすることはなく、雨の日がが少しずつ増えてくる。
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三角おにぎり

2007年03月25日 | 藤田家族の食卓から
うちのおにぎりは、たいてい三角。
僕がにぎると俵型のこともあるけれど、薫は100%三角だ。きょうはなぜか、イモムシくんである。春が来て、虫もそろそろ来始めたので、渚のいたずら。(敏)
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回鍋肉(ホイコウロウ)

2007年03月25日 | 藤田家族の食卓から
茹でキャベツと豚肉の炒め物、という説明でいいのだろうか。
うちのキャベツはまだ冬のキャベツで肉厚なので、こういう食べ方がおいしいようだ。味が濃いので、ごはんも進みます。(敏)
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春雨の土曜日。

2007年03月24日 | 農と暮らしの日記
渚はきのう修了式で、通知票やら作品やらを持って帰ってきた。
それを見ていたら、なぜか「問題づくり」遊びになってしまい、僕が渚に国語の穴埋め問題ふうのを作った(写真上・ピンク色のほう)。

畑をたがやす□□□□。
春だから、□□□のたねをまく。
そろそろ、□□□のじゅんび。
ああ、□□□□も花がさいた。
よしよし、□□□□のめが出た。

書写のように書き写しながら、穴を埋める。
渚は、上から「のが好き」「トマト」「田んぼ」「はくさい」「べんり菜」と書いた。僕の想定回答と合っていたのはトマト、田んぼ、はくさいで、「畑を耕す」は「トラクタ」、「めが出た」のは「にんじん」だったが、どちらも間違いじゃないので花まる100点をつけておいた。下の緑色のは逆に渚が考えた問題。こっちは渚の想定と違う回答が多かったようだが、がんばったので花まるをくれたようだ。



朝から予報どおりの雨。
スーパーの出荷と保育園の納品に出て、そのまま所用で日中は外出。雨で畑の作業もなく、昼の出荷もないのでちょうどよかった。夕方戻り、早めの晩ごはんは、冬の名残で白菜とほうれん草のかんたん鍋。スーパーで買ってきたかわはぎの小さいようなのも入れた(名前を忘れてしまった!)。

明日は未明に雨があがる予報。
畑には入れないので、温室で育苗の作業を進める予定。

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雨を前に、冬畑片付け。

2007年03月23日 | 農と暮らしの日記
菜の花のピビンバ。
先日の菜の花丼に続いて、白菜の花をあしらった春の丼が今日の晩ごはん。うちの野菜はこの白菜と人参、ほうれん草。あとのゼンマイともやしは購入。白胡麻はうちにもあったけど、早々に売り切れました。



朝はいつもどおり保育園の納品、スーパーの出荷。
午前中に野菜セットをいくつかつくって、午後からはトラクタをフル稼働させて動き回る。土日の雨を前に、冬の畑の片づけをできるだけ終えておきたいので。

うちの畑は家庭菜園の拡大版みたいなものである。
あれこれの野菜を組み合わせてある同じような畑があちこちにあり、いわゆる「キャベツ畑」「人参畑」「大根畑」というようなのはない。この一年、一枚の畑(畦で囲まれている一区画のこと)に1つの作付けしかしなかったのは、里芋のみ(稲作をした田に隣接する約3aの小さな田んぼ)。

あとはほとんどが”混作”の畑。
大きな理由は、ひとつの野菜、たとえば大根や白菜にしても出荷時期を長くとれるようにするため、時期をずらして少しずつ播いたり植えたりするので、同じ畑にたとえば大根を次々にずらして播いていくより、同じ時期に播いたり植えたりする大根と白菜を同じ畑にしたほうが、畝立てなどの畑の準備に都合がよいということがある。また、植えたり播いたりの時期とあわせて、その野菜の収穫が終わって片付ける時期をそろえて、たとえば「この畑は1月ですべて終了」という作付けにしておけば、春の草が出る前に畑を片付けてしまえる……というのが、頭の中にはあるわけである。

が、しかし、そううまくはいかない。
多品種少量栽培のプロの方たちはその辺りの塩梅が上手なのだと思うけれど、初年度の藤田家族の畑は結局、単にあちこちにあれこれを播いたり植えたりしているだけ、という様相となった。まるで10人くらいの素人菜園家が好き勝手に作付けて、しかもみんな技術も時間もないみたい……てな感じ。



……で、畑の片付けである。
そんなわけなので、多くの畑では少しずつ野菜が残ったまま、その畝を残してトラクタを入れるはめになる。きのう耘(うな)ったところでは、レタス類の畝が残ったところ、大根の畝が残ったところがあり、他にも、キャベツだけ残っているところ、白菜のもうほとんど花が咲いているけど食べられるのもあるので残してあるところ……など。野菜セットの品揃えを確保するためにはこれらを潰してしまうわけにはいかない。

端境のこの時期、冬野菜の大口の出荷は終えている。
一方、個人の方への野菜セットはなんとか休まず届けたいので、少しずつでいいから、種類はなるべく多く確保しておきたい。だから、そんな野菜たちが最期にひとつふたつの畑に集まって残っているというのが、ひとつの理想。二年目の課題である。



夕方、トラクタを降りて市街に納品1件。
時間がないので軽トラにはかりや新聞、輪ゴムなどを載せて畑に行き、収穫してその場で荷造り(こんなふうに畑で出荷作業を終えてしまうのは大規模な野菜農家では一般的かもしれないけれど、うちの場合はあちこちの畑から野菜を集めてくるので、いったんそれを家の作業場に集めてから荷造りしている)。

あわただしい金曜日が終わり、雨予報の週末を迎える。
トラクタに雨除けのシートをかけ、軽トラの窓も上まできっちり締めて作業終了。

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冬の葱の種を播く。

2007年03月22日 | 農と暮らしの日記
食卓に、久しぶりの天ぷら。
渚が見つけてきてくれた蕗のとう、うちの相変わらずの人参、うちのじゃない蓮根、うちの残り少ないサツマイモ。

朝から午前中はいつもどおりの出荷、収穫、また出荷。
野菜セットに入れるものがますます乏しくなり、今日は「割り干し大根」が入った。大根そのものもまだ大丈夫なものもあるのだけれど、まあ、もうぼちぼちおしまいである。



この数日か、先週くらいからだろうか。
毎日の作業の比重も季節の変わりめを迎えたことに気づく。冬のあいだ、とにかく「収穫、出荷」に追われる日々だったのが、このところ、それよりも温室内で育っている苗の管理とか、畑に播いた種や植えた苗の水やり、収穫が終わった畑の耕耘などに費やす時間が増え、それは単に時間が増えただけではなく、明らかに頭の中での優先順位が切り替わったように思える。



夕方、葱の種を播く。
今日は秋冬どりの太葱で、4月まで何度か播いて苗として育て、6~7月に植え替えるという段取り。去年は育苗の段階で草にかなり負けて(苗が負けたというより、僕が負けた感じ)、植え替えできたのは計画の何分の一かにとどまった。研修先の相原農場の葱がとてもおいしく、収穫してきたときのなんともいえない匂いを冬の楽しみにしていたのだが。

だから今日は、再起を期しての種播きなのである。
みなさん、5月ごろ覚えていたら、「葱の草とってるか~?」とひと声かけてください。「葱の草とらないと、野菜セット買わないぞ~」と脅してください。

あすは雨の前の貴重な一日。
雨のあとの種播きのために、さてどこまで準備ができるか。
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春分、寒さ去る。

2007年03月21日 | 農と暮らしの日記
晴れ続きなので、あちこちの畑を耕耘。
いまトラクタが入っているのが白菜の畝で、ここは7割くらいを普通の白菜として出荷することができ、あと1割は、中のほうでトウの立ち始めたのを「白菜春菜」、じゅうぶんに巻かないうちに花が出てきたのを「花白菜」として、いずれも主に野菜セットに入れさせてもらった。だから、写真のように、その跡がわりとすっきりしている。

トラクタの右手はまだ収穫中のキャベツ。
さらに右端が6月頃に収穫予定のにんにく。左のほうにまだマルチをはってあるのは、出荷中のサニーレタスとレタスの畝。前方、道の向こうの緑はよその方の麦畑で、ちらほら穂が出始めている。



今日も朝から午前中は出荷、収穫、また出荷。
東京では桜が開花したそうで、こちらでも「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり、しばらく続いた「寒の戻り」も去り、陽射しが強く、動いているとTシャツでいいくらい。

この晴天続きと乾燥のせいで、水やりが忙しい。
いまの時期に畑に水をやりにいくことなど思ってもみなかったが(去年の3月は雨が多かった)、ちょうど芽を出し始めた人参や植えたばかりのキャベツ、レタス類が水を欲しがっているようなので。週末に予報されている雨がしっかり降ってくれればいいのだけれど。

草が勢いを増し始めた。
2月末ごろに畑が一瞬、緑を失ったときがあり、草取りに追われた就農一年目を思わず感慨深く振り返ったのだが、それは束の間の幻だったようだ。スギナ、ヨモギも「お帰りなさい」という感じ。

明日は朝から気温が上がる予報。
雨の前にしておきたいことが山積み。
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人参を、鍬で掘る。

2007年03月20日 | 農と暮らしの日記
昨日に続いて、人参の写真。
こちらは去年の7月に播いたもの。いよいよ畑の端っこから大小にかかわりなくすべてを掘り上げ始めた。写真は、草(カラスノエンドウ)に覆われた人参。土が固くて引き抜くことができないので、牛蒡(ごぼう)のように鍬で脇を掘ってみた。まるで化石を掘り出すように。手前が掘り出したもの、その奥に、土の断面に姿を現した大小の人参。ご覧のとおり、間引きがぜんぜんできていない。



朝から午前はほぼいつもどおりの出荷・納品。
午後、トラクタを出して冬作の畑の片付け。先週末からずっと晴れて土が乾いており、さらにあと3~4日は雨もなさそうなので、草の始末にはちょうどいい。

夕方、上記の人参の収穫ついでに田んぼまわりの除草を少し。
畦畔際の草が急速に伸び始めており、このタイミングでいちど三角ホーなどでひっかいておくと、多少は楽な気がする。

真の幼稚園では卒園式。
修了式もあわせて行われ、春休みが終わると、真もいよいよ年長(ぞうぐみ)である。
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