38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

なるほど、いもづる式。

2006年10月31日 | 農と暮らしの日記
日没前に収穫した、うちの畑の鳴門金時。
暗くなってきたので、つるを刈っている暇はないと、そのまま強引に引っ張ったら、文字通り「いもづる式」に次々に出てきた。いも掘りではなく、”いも抜き”という感じ。先に掘った隣の畝の紅東(べにあずま)に比べて形がそろっていて、野菜セットに入れるには都合がいいかもしれない。ただ、小さい。大きいものでも長さ20cm、直径7~8cmくらいか。さつま芋は肥料がなくても育つと言われるのに。



今日は一日中いも掘り。
朝いちばんで小松菜を収穫し、昨日のうちにこさえておいた「まびき人参」と「まびきチンゲン菜」とあわせてスーパーに出荷。今日は「99円」特売の日なので、うちの野菜もふだんより1円値下げした。その後、市内に出荷する野菜セットを調製・荷造り。

8時半から、小学校のいも掘りの手伝い。
先日の「オーナー」のときと同じ畑で、つるはそのときにみんなで刈ったので、今日は準備という準備はなく、子どもたちの到着を待つだけ。

いも掘りは1、2年生の担当。
渚もやってきた。ひとり3株の割り当てなので、欠株を避けて子どもたちひとりひとりの持ち場を順番に割り振っていく。掘り始めたら、掘り方をちょっと教えてあげたり、大物で苦労しているところは鍬で周囲を少し崩してあげたり。あとは「おー、大きいのが掘れたねー」とか「きれいに掘りよるねー」などと適当に声を掛けながら歩き回る。

約1時間でみんななんとか収穫完了。
今日の大物チャンピオンは1.9kg。子どもたちはひとり5個だけ自分で持ち帰り、運びきれないぶんは僕の軽トラに乗せて学校まで届ける。

野菜セットの配達後、午後の前半は来客あり。
市内の飲食店の方で、うちの野菜を使ってもらえるかどうか検討していただくために、今日は畑の見学に来てくださった。「いま○○があります」と口で説明するより、一度でも眺めておいてもらえば、「そういえば○○はもうとれる頃?」というふうに、先方からもリクエストしてもらいやすいはず。夏の畑はなかなか人に見せられるものではなかったけれど、いまの畑は(それに比べれば)「見てください」と言いやすい状況である。

3時のお茶のあと、里芋掘り。
草が常に先行して、土寄せもままならず、夏の乾燥している時季に水を入れてやることもできず、あきらかに生育不良になってしまった畑の収穫を始める。今日はとりあえず1列ぶん、2つの品種をとって、あわせてわずか約13kg。里芋は来年絶対に雪辱を果たさなければならない筆頭株である。

そして夕方、さつま芋の収穫(上の写真)。
夕食後に、里芋、さつま芋ともにつるや根を切って調製し、保存状態にする。しばらくここから取り出しながら出荷することになる。

朝晩冷えてきたと思ったけれど、日中はまだ暑い。
明日から11月。「10月中に」と思っていたことが、まだたくさん残っている。この暖かさのあるうちに少しでも片付けていかなければ。

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Tシャツでは、寒い。

2006年10月30日 | 農と暮らしの日記
今夜の食卓、ポトフとおひたし。
ポトフにはうちの畑から、まびき大根、人参、まびきチンゲン菜が入り、おひたしは赤蕪のまびき菜。



午前中はいつも通り収穫と出荷。
スーパーには小松菜を20袋だけこさえて持っていった。帰宅後に野菜セットの収穫と荷造り。畑にあるものをどんどん入れていると設定の価格をすぐに超えてしまうので、今日は品目を少し絞り、その代わりにたくさん食べていただけそうなものはいつもより分量を多めにしてみた。

午後、明日のスーパー出荷ぶんの収穫。
本当は明朝収穫したいのだけれど、明日は午前中に用事があるので。夕食後に玄関の土間で調製・荷造り。



この数日、ラジオでも高校必修科目の未履修問題のニュースが頻繁に流れる。
なんだか難しい問題が出てきてしまったものである。きまりはきまりなので、補習でも何でも履修させるというのが筋なのだろうけど、政治家が「正直ものが馬鹿を見るような不公平にならないように対策を講じる」などと言うのを聞くと、「おいおい」と思ってしまう。

たしかに入試に際して不公平が生じるのはかわいそうだ。
だけど、高校で「必修」とされている教科を学べなかった生徒もかわいそうだ。どっちがよりかわいそうか、なんて答えは出ない。僕は卒業までに補習を行う、なんていうことはしないほうがいいんじゃないかと思う。世界史をやってなくても、その代わりに同じ時間だけ他のことを彼らは勉強したんだから。

大切なのは、これ以上、彼らの時間を奪わないことだ。
生徒は大切な時間を世間的に”うしろめたい時間”にされてしまったのに、さらに補習で何十時間も時間を奪われたのではたまったものではない。学校の勉強はルール通りたっぷりやったのである。世界史であれ、日本史であれ。

ペナルティを課すべきは生徒ではない。
「あいつらも世界史やらなきゃ不公平だ」って他の高校生が言ってしまうのは、人間の性としてはしょうがない。だけれど、それを政治家が”馬鹿を見ないように”と言ってしまうのは、どうか。大学や企業が「補習が済んだ時点で成績証明書を出し直させる」と言ってしまうのは、どうか。「そんなのを不公平だなんて馬鹿なこと言うなよ」と胸を張って言える立場の”大人”は、この社会では認められないのだろうか。



ひと雨ごとに秋が深まると言われるこの時期。
朝夕の収穫時、さすがにTシャツではつらくなってきた。
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ひと雨きて、ひといき。

2006年10月29日 | 農と暮らしの日記
キャベツも巻き始めた。
7月に出荷した最初の作付けではアオムシとの壮絶な格闘があったのだけれど、今回はまあ標準的な格闘という程度か。主に薫だけが戦い、僕の出番はないまま、なんとかこの状態まで来たので、ひと安心というところ。



朝いちばんでスーパー出荷ぶんの収穫。
小松菜に加えて久しぶりに茄子もとり、昨夜のうちに用意したまびき大根とあわせて3種類を、すべて「100円」に値付けして持っていく。茄子はこのところ実がしきりについて、だけれど大きくはならず、15cmほどのときに「とりごろ」という感じの色艶になるので、それを主に野菜セットに入れていた。今朝は数が揃いそうだったので、「3本で200g」を目安に袋詰めし、うちの単価(500円/kg)どおりで値札シールを張った。

午前中、約3週間ぶりのしっかりした雨が降る。
まる一日畑しごとができると意気込んでいたので出鼻をくじかれた格好だけれど、ちょうど春キャベツ(4~5月どりくらい)の種播き(育苗)が遅れていたので、3品種あわせて700粒ほどを播く。

午後、玉葱苗の草むしり。
地面にしっかりと根をはるタイプの草が畝一面を覆っているが、苗のほうもすでに15~18cmほどの丈になっているので、作業はやりやすい。いまは太さ2~3mmしかないのが、11月中、「塗り箸」ていどになったら植えどきといわれている。研修先では11月中にその太さにならなかったものはそのまま冬を越えさせ、2月になってから植えればいいと教わった。さて、うちの初玉葱はどうなるやら……。

そろそろ日没という頃、脇で遊んでいた真がコンクリート畦畔から転落。
1mほど下がっている道路脇の用水に落ち込むかたちで姿が見えなくなったが、唇を少し切った程度で大事には至らず。日暮れは早くなるし、気温も下がってくるし、からだの動きも鈍くなってくる季節。真夏のような激しい作業はない代わりに、ふとしたことから怪我も招きやすい。僕も注意しなければ。

明日からはまた晴れが続く予報。
週末は3連休でイレギュラーの出荷も増える。手堅く段取りしていきたい。
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さつま芋掘りの季節。

2006年10月28日 | 農と暮らしの日記
朝から、芋掘り。
飯岡地区の「さつま芋オーナー」というのがあって、僕はオーナーじゃなくて、今日はそのお世話をする立場である。このたび参加させていただくことになった地域の農業者の組織である会の一員として、晴れのデビュー(?)。

10時開始の芋掘りに備えて8時に準備開始。
テントやらガスボンベやら机やら手洗い用のタンクやらを手分けして軽トラで運び、現地に着くと、芋づるを鎌で切って畑の外に出し、マルチもはがして準備万端を整えておく。

芋掘りが始まったが、僕は芋掘りはしない。
命じられたのは「芋切り」。昼食のてんぷら用にどんどん切れーっ!とのことなので、どんどん切っていたら芋じゃなくて指を切った、痛い。でも、参加者の方がカットバン(地方名?、バンドエイド、キズテープ)を持ってきてくれたので、作業続行。

途中から今度は「とんまめ」班に移行。
これ、全国的にはなんて言うんだろう、ポン菓子? 小さいころ、うちの近所に「とんまめ屋さん」があり、よく爆発音が響いていた。今日の僕の役割は爆発後の米にまぶすための砂糖水を煮立てたり、仕上がったとんまめを袋詰めしてテープで口を留めたりの地味な作業。

オーナーさんたちが帰ったあともまた、つる刈り。
今度は来週の小学校のいも掘り(渚たちである)の準備。休憩時、会のみなさんからいろいろと聞かれる。「あそこはトマトしよったんじゃないん?」(病気っぽくて、途中で放棄した)。「あの田んぼも無農薬? 思ったより草は出てなかったねー」「そうなんですよ!」「いや、思ったより、よ」(……)。みなさんよく見ていて、痛いところを突いてくださる。しかし、不思議なもので、こうして言葉になって会話になってみると、心安らぐ感じ。肯定的な評価ではないのに(当たり前だが)、見てくれているだけでうれしい(うれしいってことはないな。まあ、なんというか、次に進める感じ)。

片づけが終わって家に戻り、3時のお茶。
あれこれ用事を済ませたあと、夕方から渚を畑に連れて行き、きのうマルチを張って準備した畝にレタスとサニーレタスを約200株ずつ植える。再利用マルチのいびつな穴に苗を植えるのはちょっと難易度が高いので、渚にはセルトレイから苗を抜いて並べる作業を指示。日没となってしまったが、明日出荷予定のまびき大根を渚とともに引き抜く。大根が白くてよかった。人参だったらどれをまびけばいいか、見えないくらいの暗さ。

明日はセットの出荷がなく、ほぼ終日畑に出られる。
貴重な一日、段取りは布団の中で考えよう。
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まびき菜、食べごろ。

2006年10月27日 | 農と暮らしの日記
赤蕪のまびき菜が、ちょうどよい頃合い。
10~15cm丈で、直径5mmほどの小さな蕪がついている。いま野菜セットに入っている仕上がりの赤蕪とは別の品種で、ご覧のとおり茎もしっかりと赤い(この先どうなっていくのかは不明)ので、おひたしなどにすると彩りがとてもよく、ほんの少しの量でも、この時期、葉ものの緑一色になりがちな食卓が華やぐ。

それから、チンゲン菜のまびき菜も食べ頃。
5~8cm丈のを、こちらは地際で切り取るので、泥もついておらず、そのままさっと茹でておひたしにしたり、パスタと一緒に茹でてあっさりしたスパゲティにするのもいい。もちろん、仕上がりのチンゲン菜と同じように中華風にも使えるけれど、ぷっくりと膨らみ始めたお尻の部分がまだそれほど固くなっていなくて、食感がやさしい。



今日も午前中は出荷の作業。
このところ秋冬ものが仕上がってきた一方で、夏の野菜もまだ畑にあり、とくに毎週じゃなくてときどき注文をくださる方へのお届けのときは、あれもこれも入れたいと欲張ってしまう。今日のセットは、茄子、ピーマン、オクラ、つるむらさき、蕪と赤蕪、チンゲン菜(上記のまびき菜も別途)、小松菜、パクチョイ、春菊、大根まびき菜、まびき大根、人参、人参まびき菜、蕪と赤蕪まびき菜、里芋、ヤーコン。これで2000円を超えてしまったので、一品目をおまけにし、最初入れようと思っていたちぢみ菜とさつま芋は次回にすることにした。

ただ、品目が多いというのは、どうなんだろう。
台所と食卓のご事情はみなさんそれぞれだと思うのだけれど、品目を減らして、ひとつずつの野菜の量をもうちょっと増やしてみてください、という要望もいただく。毎日3食家族がそろってご飯、なんていうお宅は少ないと思うので、たしかに、料理の回数から考えると、1回の台所しごとであれもこれも使って……というのは大変だろうなと思う(うちなんかは、春菊のおひたしかと思ってしみじみと秋の訪れを噛みしめているうち急に口の中がヌルヌルして、?という顔をしていたら、薫が「あー、つるむらさきもちょっと余ってたから入れちゃってん」と白状するなんてことも多いが)。そんなことも含めて、セットへのリクエストはお気軽にお寄せください。



午後は畑の耕耘と畝立て。
明日レタスを少し植える予定のところで、マルチ張りも放課後の渚を連れて行って済ませてしまう。春作に使った黒マルチを再利用するので、一部が破れていて使いにくいけれど、これを一度で捨ててしまうというのはいまの僕にはまだできない。そのうち平気になって、というより面倒になってホイホイ使い捨てするようになるのかもしれない。

夜、市街地で会があるので日没前にあがり。
ちょっと伸びすぎた髭を剃り、シャワーを浴びてから、街明かりに向かってペダルを漕ぐ。人気のないアーケードの商店街を抜け、会場の店に到着。久しぶりの夜の街。なんだか少しうきうきする。僕にしては”大量”の肉を食べ、ビールもけっこう飲んだ。そして、いっぱい話もした。就農一年目の僕を気にかけてくださる方々がたくさんいるということを、今夜もまたあらためて感じた。本当にありがたいことです。

その場である方も言っていたが、「出ていく」ってことはとても大切だ。
自分の畑を離れてこういうところに顔を出す、とかいうこと。顔を出さなければ、そのあいだ草引きもできるし、明日の出荷の準備もちょっとやっておける。いまの僕にはそれも大切なことだけれど、故郷とはいえ「農」のつながりのない自分には、一年目だからこそ出ていくことが必要だと思っている。二年目、三年目、余裕ができてから……とは思わない。だいたい余裕なんてきっと何年たったって、できないだろうし。

自転車なので二次会は遠慮し、安全運転を心がけてゆっくりと家路を急ぐ。
それにしても、往路ではほとんど下り傾斜を感じないのに、なんで帰りはこんなに坂がきついのだろう。ギアつきがほしい。
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大根、まびき遅れ。

2006年10月26日 | 農と暮らしの日記
大根が、大変である。
大変なことにしたのは僕。まびきが遅れているのだ。1か所に3~4粒播き、まずは2株にまびいて、その後1本立ちさせるというのが一般的な手順。写真のような太さになっている段階で、そこに2本あってはいけないのだと思う。もっと細くて短いときにまびいてしまうべきところ、あっちをまびき、こっちの草を抜き、あっちはトラクタ、こっちは刈り払い機……とやっているうちにどんどん成長し、ちょっと見ない間にこんなことになってしまっている。

この数日、急いで二度目のまびきを進めているところ。
畑で葉を切り落とし、数本を1袋にまとめて、野菜セットにも入れさせてもらているほか、このところ毎日出荷しているスーパーの地産地消コーナーにも「もったいないので、おすそ分け」とポップを書いて置いている。野菜セットはともかく、スーパーにはもう立派な大根が「98円」とかで並んでいる季節。それでも買ってくださる方がいる。ありがたいことだ。



朝いちばんで、収穫とスーパーの出荷、市内への配達。
その後、宅急便で送る野菜セットの調整と荷造りは薫に任せ、午前中は、さつま芋の収穫。これは自分の畑ではなく青年農業者協議会の活動で、この秋あちこちで焼き芋をするためのもの。6月に植え付けをし、そのときと同じように、福祉施設の方々も応援に駆けつけてくださった。さすがに人海戦術、キャリー50個あまり、軽トラの荷台からあふれるほどのさつま芋を約3時間で掘り上げた。UHFチャンネルの今夕のニュースの取材も来ていたけど、うちにはテレビがないので、見られず。

午後には別の場所で芋の水洗いと続くのだが、僕は昼で早退させていただく。
なにしろ、上の大根である。そして、大変なのは大根だけではないので、しかしもちろん大変なのは僕だけではないのだけれど、焼き芋本番にしっかりと参加できるようにするためにも、自分の畑の面倒もちょっと見させてもらうことにした次第。先日草を刈った畑の片付けをする。トラクタをかけるところまでやりたかったが、時間切れ。

日本シリーズは第5戦でファイターズが勝ち、胴上げ。
札幌、もう一回行きたい。牡蠣がうまかった。マスケン、送ってくれ。(読んでないか。)
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藤田家族の、いもたき。

2006年10月25日 | 農と暮らしの日記
今年4度目の「いもたき」、わが家の食卓には初登場である。
うちでとれた食材は、里芋(赤芽の親芋と石川早生)、人参、大根(まびき)、太葱(試食)、春菊。鶏肉と出汁用の鶏ガラ、えのき、しめじ、もやしは生協で買ったもので、本来入るべきだった蒟蒻(こんにゃく)は、僕が今朝、出荷ついでの買い物を忘れたので今回はなし。外で食べるのに比べると、出汁がかなりあっさりしている。



今日は野菜セットの数が多く、昼をはさんで荷造り。
朝いちばんでスーパーへの出荷は済ませたうえで、日が高くなってからセットの収穫を始める。夏の果菜と違って、秋冬の葉物は収穫してからが時間がかかる。少しでもその手間を軽減しようと、たとえばいま出荷中の小松菜は、確実にものになる大きな株だけを選んではさみで地際から切り、土や傷んだ葉などを持って帰らないようにしている。

小松菜は、収穫期を迎えたら畑の端から一気に鎌で刈るのが一般的なのだろう。
でも、僕がいまとっている小松菜は種を密に播きすぎたので、生育状態の異なる株が混在している。したがって、大きいものから間引くように摘み取り、残った株が成長したらまた摘み取るというやり方が合っているように思う。

野菜セットができあがったら、もう3時。
市内に住む伯父が何やらの大会で東京に行ったお土産だという浅草名物「雷おこし」と熱いお茶で一息つき、再び畑へ。この秋初めての夕方の収穫である。芋類など在庫を持つものをのぞいて、夏場は原則として出荷当日の朝に収穫してきたのだけれど、明日は朝早くに少しまとまった量の小松菜を納品することになっており、空が白んでからの収穫では間に合わないことと、そろそろ気温が低くなり、前日の収穫でも鮮度を保てると判断したこと、そして、納品後すぐに調理されるものであることから、前夕の収穫を決めた。これからの季節はこのかたちが少しずつ増えてくると思われる。

いもたきの残り汁でうどんを楽しんだあと、玄関の土間で小松菜の調整・荷造り。
ラジオで日本シリーズ第4戦を聴きながら、ゲームセットまでの完了を目標に手を動かす。収穫時にキャリー1箱ぶんが5㎏弱だった小松菜が調整後には4㎏強になる。目減りは約1割でねらい通り。これを2箱つくり、さらにもう1箱はスーパー出荷ぶんとして個別包装する。作業が終わる頃、ちょうどファイターズの3勝目が決まる。

ブログのためにパソコンを開くと、お客さんたちから2通のメール。
はからずも、どちらにも写真が添付されていて、一方は届いたばかりの宅急便から出てきたうちの野菜たち、他方はその野菜を使ったおいしそうな料理。きのうの朝は畑にあったものが、僕たちの手を離れてこんなふうに……。あしたも、がんばろう。
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さつま芋、出荷開始。

2006年10月24日 | 農と暮らしの日記
さつま芋が正式に野菜セットに入り始めた。
これまで「試し掘り」として掘り上げたのを何人かの方にお届けしたのだけれど、「まだ甘さが足りないねー」という声が多かった。そして、秋祭りも終わり、味もそろそろ……という感じになってきたので、畑の端から掘り始めることになった次第。

畑にはいくつかの品種があり、まずは「紅東」から。
先日、「山のまつり」で販売した「さつま芋のスコーン」に入れたのは「鳴門金時」の試し掘りで、芋というより栗のような味と食感だったのだけれど、今日の「紅東」はさつま芋らしさが出ている気がする。



今日も午前中はこのところの出荷パターン。
6時前から小松菜など葉物を収穫してスーパーへの出荷。今日は「99円均一」の日で広告も入っており、それに便乗?して、いつも100円にしている野菜(たとえば小松菜なら1束170gくらい。kg単価は野菜セットと同じ600円)を99円にした。1円お得。

帰宅後、午前中いっぱい野菜セットの収穫と荷造り。
今日は先日の「山のまつり」での野菜販売に目を留めてくださり、セットの注文をくださった市内の方への配達もあり。野菜セットは現在、市外のお客さんへの宅急便でのお届けが中心になっているのだけれど、「地産地消」は僕の大きなテーマなので、市内のお客さんが増えることはとてもうれしい。

昼食は、大根まびき菜のスパゲティ
こういうのを食べていると、本当に幸せだ。まびき菜を食べる機会のない人は、人生の大きな楽しみを知らずに時を過ごしているのではないかとまで思ってしまう。もちろん、日常的に料理にそれだけの手間をかけられるということ自体が、かなり贅沢なことであるのは間違いないのだけれど。

午後、玉葱苗の除草。
玉葱は丈が10~15cmに伸びており、これからまびきも経て11月の後半になるだろうか、他の畑に植え付けをし、来年の初夏に玉葱として収穫する予定。今日の除草は途中まで。普通の玉葱2品種と赤玉葱1品種。

それにしても、である。
その玉葱苗のある畑の野菜の生育が驚くほどに早い。冬への準備として播いたり植えたりしたものなのに、このままいけば来週あたりには収穫を始めなければ……というほどに大きくなってきたものもあるし、ひとつ前の作型のまびきが終わっていないのに、もうこちらも窮屈そうというものもあるしで、もう何から手をつけていいのやら、という状況である。

というようなことを考えつつ草を引いていたら、近所の農家の方が通りかかる。
「きれいにできよるねぇ」。「いやー、ただ播いただけじゃのに、なんかどんどんできてきて、早すぎる思うんですけど。ぬくいけん(暖かいから)ですかねぇ。朝晩はちょっと冷えとるけど」。「いや、まだまだぬくいわね」。



薫の実家から丹波の黒豆の枝豆が届く。
毎年わざわざ出かけて買い求めているものとのことで、大粒で濃厚な味がビールにも合うし、ご飯にも合う。食べながら、「うちも播いたのにねー」。………。「ほじゃけど、”丹波の黒豆”なんじゃけん、うちで無理に作らんでもええんよ。丹波の黒豆いうて、おいしいらしいねぇ、どんなんだろかねー言うていうのがええんよ。それをうちでも食べよ思うけん無理があるんよ」と、そこまで言ったら完全に負け惜しみである。しかも、小2の渚に言っているのである。春先の黒豆はうまくできたのだが……。やはり来年、再挑戦、しかないだろう。ときには”無理”も必要である。



東京のほうは明日も雨だそうだ。
こちらは月末まで晴天が続く予報。これを生かす畑しごとを着実にしていかなければ。寒さはあるとき急に来て、そして、もうきっと後戻りはしない。
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2週間ぶりの、雨。

2006年10月23日 | 農と暮らしの日記
ようやく稲木にほぼ掛け終わる。
しかし、ご覧の通りである。いつか書いた「風景をつくる仕事」という観点からいうと今回のは完全に落第。稲木の高さが一律でなく、しかも低いところは地面に着きそうになっているし、1重に掛けたところと2重のところと、さらにその上に載せてあるところとまちまち。こういうのをこの辺りでは「ふあわるい」と言う。「風(ふう)が悪い」(体裁が悪い、みっともない)であり、「どしたんこれ、なんしょんぞゃ、ふあわるいのぉ」というように使う。

がしかし、なってしまったものはしょうがない。
支柱にする部材が思ったほど納屋になかったし、出荷もあるし、秋冬野菜の準備もあるし、やり直している暇などないのだ。……というのは完全に言い訳にすぎない。新規就農の甘えであり、代々の農家でない人間の勝手さである。何代にもわたってこの地で田を耕し続けてきた方々にとっては、出荷や野菜の準備があるから稲木がこんなんでもしょうがない、なんてことは絶対にないだろうと思う。それはわかっている。



今朝も6時前から収穫。
1週間前からの予報どおり2週間ぶりの雨が降るなか、個人の野菜セットとスーパーに並べる単品をとってきて、まずはスーパーのを調製・荷造りし、朝食後に出荷に行く。戻って野菜セットの残りぶんを収穫し、あわせて午前中いっぱい調製・荷造り、近所への配達。

1時に遅昼ののち、宅急便の準備を済ませてから田んぼへ。
雨は上がって陽が射しているが、強風のために稲木の最上部に載せた束が一部落ちているのを掛け直し、また、まだ掛けていない稲のために追加で5mほど稲木を架ける。手刈りしたぶんもようやく麻紐で束ね、日没後なんとか明るさの残るうちにほぼすべての稲を掛け終える。好天が続けば2週間ほどこのまま干したあと、次の段階、脱穀へと進む予定。



もう少し降ってもよかったけれど、恵みの雨にはかわりない。
10月もあと一週間。かなりやり残しが出そうなので、優先順位の判断が難しい。
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山のまつり、野菜も販売。

2006年10月22日 | 農と暮らしの日記
市内の山間部、大保木で開かれた「山のまつり」に参加。
9月のはじめに「菊の節句」のいもたきにおじゃました「石鎚ふれあいの里」が会場で、市青年農業者協議会のブースで野菜とお菓子を販売した。野菜は「今朝どり」を”うり”にするため、まだ暗い6時前から畑に出て、調製が簡単な赤蕪、ちぢみ菜、チンゲン菜、パクチョイ、春菊を収穫、数袋ずつこしらえて7時半過ぎに出発する。

お菓子は薫が早朝から焼いたもの。
「にんじんクッキー」「さつまいものスコーン」「さつまいもクッキー」のうち、にんじんクッキーは一回目のまびき菜にくっついている小さな人参をさらに千切りにしたものが入っている。

「山のまつり」は大保木地区の運動会と文化祭との併催。
野菜や焼き芋、いちごとブルーベリーのジュース、農業高校生が作ったジャムやビスケット、あめごの塩焼き、うどん、いなりずしなどが並ぶバザーコーナーの隣にある運動場では、ラジオ体操に始まり、玉入れ、大玉ころがし、パン食い競争など、おなじみの競技が和やかに展開されている。昼休み前には郷土芸能が披露された(写真はそのうちの「道前太鼓」)。

昼過ぎ、お菓子が売り切れたので、早めに失礼する。
昨日刈り終えた稲のはざ掛けがまだ途中だったので、急いで山を下り、田んぼに直行すると、留守番舞台の3人ががんばって、作業はかなり進捗している。午後の部を引き受けて交替し、稲木を追加で架けたうえで残りの束を次々に掛けていく。

手刈りした畦際の株は束ねていないので後回し。
それを除いてほとんどを掛け終えたところで日没となり、撤収する。帰り道、畑で野菜を少しとってお礼とし、お借りしたバインダーを返しに行く。

明日からまた新しい一週間。
稲刈りがほぼ片づいたので、いよいよ冬野菜の種播きを仕上げていきたい。それから、春にとる豆類もそろそろ播かなければ。ひとつ終わればまた次の仕事が待っている。大崩れしない天候に感謝するばかり。
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稲刈り、終了。

2006年10月21日 | 農と暮らしの日記

「終了」なのに、写真がない。
なぜかというと、稲刈りそのものは終了したけれど「はざ掛け」が途中までしか済んでいないから。バインダーで刈って束ねられた稲の一部がまだ田んぼに横たわったままなのだ。要するに、見た目にかっこ悪い状況。通りがかりに見た人は、「あれ、なんでこれぐらい掛けてしまわんのだろか。はよしたらええのに」と思うに違いない。でも、まあ時間切れなのだから仕方がない。続きは明日。

代わりに、上の写真は幼稚園近くの畑。
この畑は畝の長さ(東西。写真の手前から奥まで)が約40m。画面の右手、映っていない部分には夏作の茄子、ピーマンや里芋などがある。そして、画面の左端から、現在作付けられているものを列記すると(写真では小さくてよくわからないと思いますが)、京菜、チマサンチュ、ほうれん草、春菊、チンゲン菜、玉葱(育苗)、写真中央左の列が蕪で中央右の列が赤蕪と「みぶな」、さらに小松菜、大根。その右手にまだ収穫中の茄子が、もじゃもじゃっと見えている。

ご覧の通り、いろんなものが混在している畑である。
上に列記した野菜のうち、ここにしかないのはチマサンチュとみぶなだけで、あとはすべて他の畑(しかも複数)にも成育中。



今日は朝早いうちに出荷を済ませる。
そして家族総出(夫婦と子ども2人)で稲刈りに。あらかじめ稲木を架けておき、僕がバインダーで刈り、渚と真が稲の束を運び、それを薫が稲木に掛ける。……という連携作業がうまくいっていたのは最初だけで、子どもたちはすぐに遊び始めて、まあそのほうが都合がよかったりして、とにかく午前中にけっこう進んだ。

午後、再開まもなく松山に住む兄と姪2人が到着。
「珍しいカボチャをもらったから種を採ったら?」ということでわざわざやってきてくれたので、それならその手を借りない手はないというわけで、思いがけない助っ人たちを得て、作業はさらに順調に進んだのである。が、いいことがあれば悪いこともあるのが世の常、稲木の一部が強度不足のために崩れてやり直しをしたりして、結局、刈り取った稲をすべて掛け終わらないうちに時間不足のために撤退となった次第。

それにしても好天続きは本当に助かる。
明日もあれこれ忙しいが、時間を見つけてなんとか田んぼを片付けてしまいたい。
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10月中旬の野菜セット。

2006年10月20日 | 「藤田家族」の野菜の購入
夏の野菜と秋冬野菜が同居する、この時期の野菜セット。
中央の赤いオクラの上が赤蕪で、時計まわりに、蕪、まびき人参、大根まびき菜、ピーマン、茄子、里芋、春菊、小松菜、チンゲン菜。これで1,500円前後。このほか、さつま芋、葉葱、パクチョイ、つるむらさき、空芯菜、ヤーコンなどが、セットの大小やお客さんのお好みなどによって入ったり入らなかったり。

野菜セットの詳細や注文の方法などは前回の記事をご覧ください。
内容や分量、価格等はご希望をお聞きして柔軟に対応しておりますので、お気軽にご連絡ください。
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稲刈り、始まる。

2006年10月20日 | 農と暮らしの日記
「始まる」って、そんな大げさなものではない。
自給用の1反と少しの田んぼなので、始まったその日に終わるのが普通。だけど、いつものように午前中は野菜の出荷があり、しかもお借りしたバインダーの調整を農協の農機具センターに頼んだので、その作業を見届けてから、午後2時ごろからのスタートとなり、今日刈り取ったのは周回部分で全体の2割ほどか。

田んぼの端が少しあいたところで、はざ掛けも始める。
この辺りでは「稲木を架ける」というようだ。借家の納屋に資材(支柱用の短いのと稲を掛ける長いのと)がきちんと保管されているのでとても助かる。明日は出荷作業を早めに済ませ、できれば日の高いうちに、はざ掛け完了まで進めたい。



今日は野菜セットにまた新たな品目、「パクチョイ」が入った。
昨日のセットの写真を撮ってあるので、あとでブログに入れておきます。
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夏秋冬、混沌の味。

2006年10月19日 | 農と暮らしの日記
今日の夕食は、てんぷら。
茄子、かぼちゃ、オクラといった夏野菜と、大根まびき菜、蕪、ヤーコン、里芋、さつま芋など秋冬の味が一堂に会した贅沢な盛り込みはこの時期ならではだろう。ヤーコンはてんぷらにすると甘みが際立つ。それから、先日とってきたグリーン・トマトは甘酸っぱくて、てんぷらとしては新鮮な味わい。

食卓にはもうひと皿、「各種まびき菜のおひたし」が載った。
「これは赤蕪、おや?春菊の味がする」と、こちらも混沌の世界。視覚、嗅覚、味覚、触覚?を駆使して素材を嗅ぎ分ける能力が試される一品は、まさに食育にぴったり。……って、毎日そんなのばっかりの子どもたち、それでもまあよく食べるわ食べるわ、ありがたいことである。



午前中、野菜セットとスーパーの出荷。
スーパーのほうは今日品数を増やし、ピーマン、蕪、チンゲン菜、小松菜あわせて約40袋を置いてきた。売り場の担当の方がいたので尋ねると、昨日のも完売しているという。少ない量とはいえ、先週10日の出荷初日以来、長茄子1袋を除いて出荷当日中にすべて売り切れているわけだから驚きだ。これがスーパーの集客力なのだろうか。

午後、稲刈りの準備。
昨日お借りしたバインダーを押して田んぼへ。周囲1条を手刈りしてからバインダーを動かし始めるが、どうもエンジンの調子が安定しない。さらに、結束紐が結び目からほどけて、スタート早々に休止。貸し主の助言どおり、農機具の専門家に見てもらってから本格的な刈り取りを始める段取りをする。

早めにあがり、事務仕事。
週末22日に研修先の相原農場(神奈川県藤沢市)で行われる「農・未来塾」で配布していただく資料づくり。昨年のこの行事中のプログラムで、「新規就農を控えた研修生」という立場で短い話をさせていただいたこともあり、その後の現状報告を兼ねて、農場に出入りされている皆さんにご挨拶をしたいと考えた次第。畑の作付状況や販売の現状などを簡単にまとめる。

こういうのは手書きが早い。
パソコンを使えば精度は上がるのだろうが、ああだこうだと手直しが続き、いつまでたっても片づかないのが難点。まあそれは僕の性格かもしれないけど。手書きでもけっこう修正ボールペンで直してしまったので。

明日も幸い晴れが続く。
稲刈りをなんとか進めたい。10月中にやらなければいけない畑しごとはまだまだ残っている。
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祭りから、一夜明け。

2006年10月18日 | 農と暮らしの日記
祭りから一夜明け、ているのに、「一夜明け」とわざわざ書くところが西条の風土である。
さすがにここでまだ太鼓台の写真など載せていては「風土」どころではなくて笑われるので、全然関係なさそうな「グリーントマト」。祭り前にトマトの畑をやっと片付けた際に摘み取ってきたもの。祭りのあいだ台所の片隅に置かれていたが、今日は薫が一念発起し、その一部をピクルスにすることにしたようだ。まびき菜やら未熟果やらを次々に台所に持ち込み、次々に薫の仕事を増やす僕である。

さて、とにもかくにも一夜明けたのである。
朝早くから青年団のみなさんが太鼓台の解体作業を行っているそばを、二輪車を押して収穫に出かけ、そしてまたそばを帰る。今日はスーパーの地産地消コーナーに、ピーマン、茄子、小松菜を出す。祭りでご馳走を作りまくった台所担当のみなさんが、ひと休みして加工食品や総菜に走るか、ご馳走で疲れた胃腸を思い遣って新鮮な野菜に目を向けてくださるか、そんなことが僕が出すわずかな野菜の売れゆきに影響するのかしないのか判断のしようもないけれど、出す側としてはその量の寡多を真剣に悩むところ。

午前中はその出荷ついでに街で用事あれこれ。
一夜明けたのに、太鼓の音がする。飯積神社の太鼓台1台が花集めに市街地をまわっているようだ。一夜明けたのに太鼓台が市街の幹線道路をゆく。きっとこんな車社会になる前から、ずっと続いてきたことなのだろう。江戸に数多くあった山車は市内に電線が張り巡らされるようになって地方各地に売られていったそうだけれど、当地の太鼓台やだんじりは電線や信号機などを辛うじてくぐり抜けながら、生き続けている。市内ではそうした構造物をとくに高い位置に設ける配慮があることからも、当地が祭りをことさら大事にする風土であることがうかがえる。交通規制や道路使用許可にもそれは反映されているようだ。

午後、畑のあちこちで草取り。
かたわらで薫は虫捕り。とくにこれから巻き始めようというキャベツは、この辺りでしっかりと虫の対策をしておきたいところ。夕方、明日の野菜セットのための里芋と人参の収穫。人参は相変わらず土が硬く苦労する。

日暮れて、近所の方から1条刈りのバインダーをお借りする。
いよいよ稲刈りも待ったなしとなった。「あちこち調子が悪いけん、使う前に農協でみてもらわんかい」という状態であっても、刈るのも束ねるのも手作業というのとは比べようもなく効率が上がる農機が使えるのは、このうえなくありがたい。

稲刈り日和はまだまだ続く予報。
しかし気を緩めず、さっさと進めたい。
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