38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

雨、バレーボール、TPP。

2010年10月31日 | 農と暮らしの日記
「みんなで播いた大豆」がだんだんと成熟してきた。
ひと月前、9月末頃には「枝豆」だったものが「大豆」になっていく。「みんなで収穫」は11月21日(日)の予定。ゆうき生協の組合員のみなさまには週明けからニュースが入ります。その他のみなさんには野菜セットにお届け時などにご案内します。また、お近くの方で「収穫から参加したい!」というご希望がありましたら、ご連絡ください。2月にはこの大豆で味噌を仕込みます。



日曜、台風は去ったのに曇り空、そして昼前から雨、午後から夜は本降り。
渚と真はバレーボールの市内の大会で薫も当番。

午前:6時すぎから荷造り、8時台に市街スーパーに出荷。さつま芋掘りを始めたけれど雨が降り出したので中止、作業場の片付けなど。
午後:作業場の片付けの続き。15時頃から、渚たち6年生チームの試合がちょうど飯岡小が会場だったので応援に。準決勝、決勝と見て、見事優勝、おめでとう。真たちは大町小が会場で、こちらはおばあちゃん(僕の母)も見に行ってくれて、こちらも優勝。
夜:真たちは祝勝会。残る藤田家族3人は家で晩ごはん。



ご近所農業者のT君から釣果のおすそ分けあり。
お礼にうちの畑から野菜をちょっとだけ持って行って物々交換にしてもらった。

物々交換といえば。
いや、さすがにこれはこじつけで。ちょうど「TPP」が話題になっているので僕もちょっと考えてみた。TPP、直訳だと環太平洋パートナーシップ。新聞などには「環太平洋戦略的経済連携協定」というような名称で出ている。どこから「戦略的」が出てくるのかわからないが。

ニュースなどでは盛んに「農業」と関連づけて報じられている。
要するに、多国間の自由貿易協定なので、これに参加すると日本国内の農業が輸入農産品との競争に敗れて壊滅的な打撃を受けるというような調子。一方ではしかし、いまこの協定に乗り遅れてしまえば、結局は日本に不利な条件で後発の「しぶしぶ」で入っていかなくてはならなくなり、それこそ国益に反するので早急に加盟すべし、農業は日本経済における比重は微々たるものだし、そもそもTPPいかんにかかわらず衰退しているのだから、それは別個に対策を講じるのが本来だ、というような議論になっているのだと思う。

とても難しい問題のように思う。
考えてみたけれど、どうすればよいという方向性を絞れずにいる。なにしろ不勉強だ。でも、勉強なんかしてる間に置いていかれるという声さえある。もしかしたらそれが現実かもしれない。でもまあ、僕自身が、政治家でいまこの決断をしなければならないという立場ではないので、それを言い訳に、やはりちょっと勉強してからでないと何も言えないなぁというのが正直なところ。

そこで。
とりあえず、TPPについての僕自身の疑問点をまず挙げておこうと思う。「疑問」というと「反対」の立場のような響きがあるけれど、とにかく不勉強なのでそれ以前の、単純な疑問です。今後それぞれについて勉強しつつ、またここに書くかもしれないし、お手上げになって忘れたふりをしてしまうかもしれない。なるべくそうならないようにしたい。いちおう当事者でもあるので。いや、日本国民みんな当事者なのですが。

疑問1
農水省や農業関連団体などは国内農業が壊滅的な打撃を受けるとして反対しているが、他の国はどうなのか。TPPが国内農業にマイナスの影響を与えるのは日本だけなのか。とすればそれはなぜか。日本だけでないとすれば、他国は国内農業の課題にどう対応しようとしているのか。

疑問2
日本の農業を守る何らかの方策が必要とする点では大方の認識が一致していると思われるが、守ろうとする農業とは何なのか。産業としての農業、環境保全を支える農業、地域社会の基盤としての農業、国内自給率・食糧安全保障、など。

疑問3
TPPと国内農業振興とは別問題で、TPPがなくても国内農業の改革は急務であるとする考え方について、これをどう捉えればよいか。正論のように思われるが、TPPを議論する際にこの意見は現実的にどう扱えばよいのか。

疑問4
日本が国内農業を守ることに成功しつつTPPに参加することができたとすれば、それは他国にとってどういう意味があるのか。日本農業が生き残るということは他国の農業輸出にプラスにならない面があると思われるが、それはTPPの狙いに反しないのか。日本農業の生き残りはTPP加盟国にとって利害・関心のないテーマか。

疑問5
TPP加盟による日本社会への影響は農業分野以外にも多々あるはず。加盟を議論する際に目を向けなければならないのはどんな課題か。農業分野の議論に隠れてあとから問題化してきそうな、そうならないためにいま注意を払っておかなければならないのはどんな視点か。

以上です、とりあえず。
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ほうれん草も、ぼちぼち。

2010年10月30日 | 農と暮らしの日記
小松菜に続いて、ほうれん草も収穫期を迎えている。
毎年だけれど、ほうれん草の畑はこんなふうになってしまう。生育の速い時期の同じ葉菜類なのに、小松菜の整然とした畑とは違う。草が多いこと、生育が株によってばらばらなこと。

なぜ、こうなるのだろう。
考えられるのは、ほうれん草は小松菜よりも生育が遅いので、その間に草が生えやすいのかもしれない。また、株間(種を播く間隔)も小松菜が1~2cmを目指して播いているのに対して、ほうれん草はもう少し粗く、狭ければ3、4cmくらい、大雑把に7、8cmくらいでもいいかなという感じ。だから草の生える余地が大きい。生育の速さがばらついてしまうのは、ほうれん草という野菜、あるいは植物の性質なのかもしれない。

こういう畑になると、収穫の仕方も小松菜とは違ってくる。
小松菜が基本的に畝の端から、あるいは生育の早いエリアを絞って、いずれにしても鎌やはさみを入れ始めたら株を選ぶことなく片っ端から収穫していくのに対して、ほうれん草は生育の速い株をまびくように刈っている。おそらく“プロ”のほうれん草農家はこうではなく、小松菜と同じようにどんどん刈っていくはずだ。

今朝出荷したほうれん草はスーパーの地産地消コーナー向け。
0.13kg前後を1束にし、うちの単価800円/kgを掛けて1束(袋)98円。4~6株で1束と、まだ小さめだけれど、たぶん数日しないうちに、3~4株で1束くらいに育ってくるはず。ほうれん草はそれくらい大きめのほうが好まれる気がする。

いずれにしても、小松菜と比べると同じ面積からとれる量はかなり少ないのではないだろうか。
うちは小松菜もほうれん草も同じ800円/kgだから、小松菜のほうが割はいい。けれど、ほうれん草のほうが収穫適期の許容範囲が広い(=期間が長い)し、野菜セットとかスーパー直売などが販路だと利益率が高いからといって同じものをたくさん作るより品数を分けたほうがいい。



土曜、曇り。未明まで少し雨。台風14号は雨も風もほとんど影響なく、東へ離れて行った。
朝:6時半頃から荷造り、ごはん。
午前:8時から飯盛会のさつま芋掘り。11/7(日)の飯岡地区文化祭で石焼き芋にする分をみんなで掘って、そのあと水洗いして終了。戻って昼ごはん。
午後:机しごと少し。15時頃から今度は自分の畑のさつま芋掘り。寒さが厳しくなる前、あと3週間ほどで残りを掘ってしまわないといけないけど今年は生育が遅いから収穫を先延ばしにしていて、しかも寒い冬になるという予報だから取り遅れは避けたい。だから、これからが忙しくなる。今日も雨あがりだから芋掘りには不適だけれど、そんなわけで少しでも。
夕方:日没に前後して明朝出荷予定のほうれん草、その他の葉ものを少しずつ収穫。18時あがり。




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10/30(土)相原農場で「農・未来塾」。

2010年10月30日 | 農に関する情報
藤田敏が就農前の10か月間研修させていただいた神奈川県藤沢市の相原農場で。藤田家族のレシピ集も販売予定! 詳しくはこちら
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台風南寄りも、油断禁物。

2010年10月29日 | 農と暮らしの日記
今朝、小松菜の畑で寝ぼけている人。じゃないカエル。
この季節、動きの鈍くなってきた生き物が多くて、畑しごとがしにくい。まあ、どちらが迷惑なのか微妙だが。自分もけがしないように気をつけなければ。



金曜、ほぼ終日の曇り空。寒さは少し和らいだ。
朝:6時半からごはん。
午前:収穫、荷作りと並行してスーパー出荷、戻って荷作り仕上げ、市街配達。初めてお届けの市街地Nさん宅も。
午後:台風接近を前に作業場の片付け少し。夕方から明朝出荷分の収穫。葉もの、里芋など。18時あがり。

台風14号の予想進路が南寄りに変わってきた。
四国上陸はまずなくなり、暴風域にも入らない感じ。上陸は東海か関東地方がぎりぎりで、さらに南寄りに進めば本州への上陸もなしで済みそうだけれど、油断は禁物。全国各地のみなさまもご注意ください。

<本日の野菜セット>例
さつま芋、ピーマン、小松菜、はくさい菜、蕪まびき菜、ルッコラ、伏見甘長唐辛子、以上がほぼ全セット共通で、一部セットには他に茄子、里芋、オクラ。
※蕪まびき菜は2順目のまびきで、「まびき小蕪」に近い、ビー玉寸くらいの蕪がついているものもあり。小松菜はいよいよ「仕上がり」を過ぎ、「大松菜」になりそう。
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寒さ続き、風邪気味。

2010年10月28日 | 農と暮らしの日記
先口の白菜はそろそろ仕上がり間近か。
ただ、「30年に一度」の猛暑・乾燥真っ最中の育苗・定植だったから数はあまりなく、おそらく11月半ば頃から野菜セットに入れ始め、年越しの前に後口の白菜にバトンタッチする見込み。キムチはこの白菜で漬けるかどうか未定ですが、お近くの方、ぜひご一緒に。お気軽にお声かけください。今年はたぶんうちの自宅かどこかでこぢんまりとやります。



木曜、野菜セットは宅配便のみ。今日も10~15℃前後の冷たい一日。時折小雨。
午前:収穫、セット荷造り。
午後:不本意ながら風邪のひき始めのようなので室内で休む。

<本日の野菜セット>例
さつま芋、ピーマン、いんげん、小松菜、はくさい菜、蕪まびき菜、ルッコラ。
※生育著しい葉もの類あれこれが、最近までセットを支えてきた芋類・果菜類を押しのけるようにセット入り。

台風14号は勢力を増しながら接近中。
現在935hPa、30(土)の日中に四国沖を進み、あるいは北向きの進路なら九州、四国、近畿地方に上陸する予想。飯岡本郷太鼓台も雄姿を見せる予定だった週末の伊勢神宮式年遷宮関連行事への参加は中止(あるいは延期?)となったようで残念。
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寒気襲来、台風も接近。

2010年10月27日 | 農と暮らしの日記
秋植えのじゃが芋もぐんぐん生育中。
「発芽がほぼ揃った」という写真を載せたのが1か月前だから、秋作は本当に速い。9月上旬に種芋を植え付け、もう花が咲き始めているけれど、地中にはまだおそらく芋の姿はほとんどないはず。それでもあとひと月、11月下旬になれば試し掘りが始まり、12月上旬には収穫が最盛期になる。すでに収穫が始まっている里芋、さつま芋と合わせて3種類が在庫に揃えば、冬の野菜セット出荷には大いなる安心感がある。そしてもちろん、わが家の食卓にとっても。



水曜、セット出荷はなし。
予報通りの寒い朝で、1982mの石鎚山やそれに連なる笹ヶ峰など当地の高山は軒並み雪化粧して朝を迎えた。家の外の温度計も今朝は10℃ほど。日中も気温が上がらず、家の中も終日20℃を切っており、薫はホットカーペットを出した。例年よりかなり早い登場である。

午前:スーパー出荷、種屋さんで買い物。空豆(一寸蚕豆)の播種。
空豆は昨年に続いて不耕起栽培。まだ茄子や唐辛子類がある畝の草をざっと刈り、30cmに1粒を浅く埋め込んで完了。草が霜よけ、鳥よけになる。

午後:机しごと。夕方、渚と畑に行き、例年通り「ゆうき生協」に出荷する予定の紫芋の試し掘り。
思ったより大きいけれど、まだまだなので降霜ぎりぎりまで置いておくことになりそう。

夜:19時半から、その「ゆうき生協」の西条地区会・運営委員会。
……の予定。これからそれに出かけるのだけど、今日はブログを先に書いてしまいました。日が暮れるのが早く、畑しごとも少しずつゆっくりペースになってきた。



台風14号は週末に四国に接近または上陸の見込み。
現在955hpで発達中のようすで、しかも久しぶりに九州、四国、近畿地方の太平洋側をなめるように進む進路予想なので厳重警戒だ。夏と違って風に弱い作物は畑にほとんどないけれど、根ものは大雨による浸水がこわいし、葉ものも強風で傷むおそれはある。雨はすでにたっぷり降っているから、いずれにしても軽く通り過ぎてくれることを祈るのみ。

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いきなり、冬の空。

2010年10月26日 | 農と暮らしの日記
朝から気温が上がらず、各地で木枯らしの報。
当地では夜明けでも20℃近くあった気温が日の出のあともそのまま推移し、午後には下がる一方で日暮れてからは10℃くらいまで下がっているようだ。昨日までの雨が乾く気配はまったくなく、野菜たちも寒さに身を縮めている。写真は小学校横の畑、大根は最初のまびきが終わって1株2本になり、その奥の白菜はこの冬の本命で、いよいよ巻き始めている。



火曜、予報通り曇り時々晴れ。とにかく寒い風が吹く一日。
朝:6時過ぎから荷造り、ごはん、市街スーパーと保育園出荷。
午前:野菜セットの収穫、荷作り。12時頃に終わってごはん。
午後:薫が新居浜方面にセット配達。僕は机しごと。小学校は今日、先生方の研修のようで給食のあと下校が早く、渚は薫の配達についていき、真は僕のパソコンのかたわらで宿題を済ませてからLEGOでトラックをつくった。

夜:19時からJA青壮年部の役員・支部長会。その前にスーパーに寄って売れ行きを確認したら、今日は一般の売り場も野菜が特売だったこともあってか案外の不調。明日の出荷を調整しなければ。20時半帰宅、ごはん。

<本日の野菜セット>例
里芋、ピーマン、オクラ、小松菜、ルッコラ、蕪まびき菜、大根まびき菜、人参まびき菜、以上がほぼ全セット共通で一部セットには他に、茄子、さつま芋。
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予報以上に、降り続く雨。

2010年10月25日 | 農と暮らしの日記
8月播きの人参、そして奥は里芋、そして稲木に掛けてある自家用のヒノヒカリ
40日ほど前、9月15日にはまだこんな状態だったのが、季節が移り変われば畑の様子も見違えるようだ。里芋はトンネルのように茂っていた葉が細り、しかしいまもまだ土の中の芋は太り続けている。冬の厳しい土地では霜の降りる前にいったん掘り上げ、土中に穴を掘って埋(い)けるなどして保温するそうだけれど、温暖な当地では春まで畑でそのまま置いても腐る心配はなく、必要なときに順次掘り上げればいい。



月曜、予報よりしっかりと、ほぼ終日雨が降り続いた。
朝:6時過ぎから机しごと、ごはん。
午前:7時過ぎから収穫、荷作り、11時半頃から市街に出てスーパー出荷、配達、ついでに買い物、用事など。13時半戻り、昼ごはん。
午後:14時半頃から明朝出荷ぶんの収穫、大雑把な調製。17時過ぎに終了、あがり。

<本日の野菜セット>例
里芋、さつま芋、ピーマン、平莢いんげん、小松菜2束ぶん、ルッコラ、大根まびき菜、蕪まびき菜、以上がほぼ全セット共通。一部セットには他に茄子、万願寺唐辛子。
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しとしと雨、冬の予兆。

2010年10月24日 | 農と暮らしの日記
秋冬の葉ものなどが生育中の畑。
たまには周辺の風景もと、広い画面で撮ってみました。ここはうちからいちばん遠い畑で約2kmほど。

右手前は発芽が揃った段階のほうれん草。
畑の端で畝幅が中途半端に余ったので、ひと畝に3条×2列という変則的な播き方になっている。以下、左へ、昨日載せた小松菜の次にとる予定の小松菜(約1週間ずらして播いてある)、ルッコラと春菊、大根葉とはくさい菜、蕪、その奥はさつま芋、秋じゃが芋と続いている。その先に昨日載せた小松菜とほうれん草があり、とにかくこの畑のものはすべて年内に収穫してしまう予定にしているが、手前のほうれん草がタイミング的に微妙。



日曜、予報は曇り時々雨。
午前:収穫、市街スーパー出荷。ついでに買い物少し。小松菜をまた少し播いてから、稲刈りの終わった田んぼの耕耘。
午後:雨が降り始め、明日出荷ぶんのうち、ピーマン、いんげんを収穫。本降りになり、以降は机しごとなど。



雨は予報よりしっかり降った。
まだ夜も降るかもしれない。そして明日も。週明けからは気温が一気に下がるようだ。10℃を切る日があるかもしれない。葉ものを元気よく食べてくれている虫たちもこの冷気でひといきついてくれるといいけれど。
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葉もの順調、夜は宴会。

2010年10月23日 | 農と暮らしの日記
今日収穫した小松菜とほうれん草。
どちらもちょうどひと月前、あの「季節の大転換」の前夜、中秋の9月22日に播いたもので、小松菜はいまがまさに仕上がりの時、一方のほうれん草はこれが初収穫で、まだまだ若い。小松菜の旬は短く、とくに生育の早いこの時期はかなり若い段階からどんどんとらないとすぐに大きくなりすぎ、固くなってくる。それに対してほうれん草は収穫適期にかなり幅があり(農協や市場、スーパーの契約などは厳格だろうけど)、また、これからは寒さに当たったほうがおいしくなるというのが一般の消費者にもわりとよく理解されているので(小松菜も僕は大きくなって多少固めのが好きだけど、一般には若くて柔らかいのが好まれる)、焦らずじっくり畑に置いておける。

この小松菜のサイズでいうと。
畑には4条播きしてあり、その1条の1m分が約1kgになる。同じ作付けで4条×40mあるので、計算上は160kgとれることになり、うちの単価は800円/kgだから全部出荷すれば12万8000円。なんてことは残念ながらありえない。“プロ”ならその計算通りにとらないといけないのだろうけど、まあなかなか机上の皮算用通りにはいかないのが現実だ。正しく言えば、“僕の”現実。プロには笑われる。



土曜、曇り。
午前:収穫、市街スーパー出荷など。秋冬の畑を三角ホーなどで中耕・除草。
午後:再び収穫、スーパー出荷。今朝の出荷時に見たら昨日の売れ行きがよかったので追加。トラクタで畑1枚耕耘1時間。キャベツの育苗播種1時間。蕪のまびき20分。
夜:19時からJA西条の青壮年部、その飯岡支部の集まり。22時過ぎ?帰宅。



JA青壮年部の集まりは年に一度の恒例行事。
各地区の支部で今後のJAの運営についての声を出し合い、後日、本部の役職員と意見交換の場を持つという段取りになっていて、それと、さつま芋オーナーなどの活動をしている「飯盛会」とメンバーがかなり重なっているので11月の文化祭で出店する石焼き芋の打ち合わせなども少し兼ねて。会場は飯岡と大町の境目辺りにある居酒屋さん。11名出席。今年は僕が支部の幹事役なので、飲み放題にして料理はおまかせで予約しておいた。覚えているのを書くと、鯛のアラ炊き、サーモンのマリネ、鶏など揚げもの盛り合わせ、あさりバター、サラダふうの冷やし中華麺?、ピザ、最後に雑炊。たぶん何か抜けている。



明日は曇り時々雨の予報。
まだ播きたい種がたくさんあり、また、夏の片付けをしなければならない畑もいっぱいある。どこまで作業できるだろう。午前中いっぱいくらいもってくれると助かるのだけど。

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小学校、陸上記録会。

2010年10月22日 | 農と暮らしの日記
西条市の陸上競技場。
臨海部の運動公園内にある。こんなところが西条にあるなんて、というのが正直なところ。野球場もあるし、大きい体育館もある。いつから西条はこんなに豊かな雰囲気の都市になったんだろうと、社会人になってときどき帰省したときに海のほうへ自転車をこいでいくとこんな景色に出会って、感慨深く思ったものだ。

で、今日はここで市内小学校の陸上競技会
主に6年生の中から選ばれた選手が出場する年に一度の行事で、僕が小6のときは選手ではなく応援で、場所はたしか市街地の西条小学校だったと思う。いまは立派なトラックとフィールドで。渚は100mに出場。転ばずゴールしてまずはめでたしめでたし。速い子は本当に速い。もうこのあたりから道は分かれているのだろう。たぶん二度と追いつけない。



金曜、ほぼ終日の曇り空。
朝:4時に起きて机しごと。6時前から渚と二人でごはん。記録会なので集合が早い。
午前:6時過ぎから収穫に出て、セットづくり。9時半過ぎに市街配達と出荷、終わって上記の陸上競技会の会場へ。昼前頃に100mがあり、男女ともに見届けてから帰宅、昼ごはん。
午後:秋冬ものの畑を三角ホーや熊手状の草削りで中耕・除草およそ2時間半。雨が降るとすぐに草がどんどん出る。そのあと日没までのあいだにまた少し蕪や葉ものを播く。

<本日の野菜セット>例
里芋、茄子、ピーマン、オクラ、平莢いんげん、小松菜2束分、大根まびき菜、人参まびき菜、蕪まびき菜。
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高温と雨、野菜に勢い。

2010年10月21日 | 農と暮らしの日記
秋冬の葉ものがぐんぐん育っている。
平年よりかなり高いと思われる最低・最高気温に、さらに昨夜からはほぼ十日ぶりの恵みの雨。中央の水菜、チンゲン菜、さらに左右には蕪や小松菜。1週間前の写真と比べると、その生育の様子がよくわかる。いずれも11月も半ば、夏の果菜類がセットから消える頃にその代わりになるようにと播いたものだが、予定より早く収穫期を迎えそうなので、スーパーの地産地消コーナーにも前倒しで出していくことになりそう。

となると、師走の野菜が逆に不足気味になる。
いま追加で種をまいておけばまだまだ間に合うけれど、畑がふんだんに余っているわけではないから、さほど多く作付けるわけにもいかない。ひとつの樹から次々に収穫できる夏の果菜類と違い、収穫すればそれでおしまいとなる冬場の葉は「面積勝負」の野菜なので。

もちろん、葉ものがどんどんセットに入ればお客さんにも喜んでもらえる。
それは生産者としてもうれしいことだけれど、茄子やピーマンなどがとれるうちはあと少しお付き合いいただきたいというのも、圃場のやりくりを考えると正直なところだ。



木曜のセットは宅配便のみ。予報通り昨夜から静かな雨、昼頃からは曇り。
朝:ごはんのあと、雨が小降りになるまで机しごと。
午前:9時過ぎから畑に出て収穫、何度か往復。主に薫が順次荷造り。
午後:引き続き荷造り。夕方からはまた机しごと。

<本日の野菜セット>例
里芋、さつま芋、ピーマン、オクラ、いんげん、人参まびき菜、大根まびき菜、蕪まびき菜(初)、小松菜、ルッコラ(初)。
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レタス類、ようやく定植。

2010年10月20日 | 農と暮らしの日記
この秋冬最初のレタス類を植えた。
このタイミングで「最初」というのは明らかに遅い。リーフ系はいいとしても玉レタス、ロメインレタスは年内には仕上がらず、ということは保温のトンネルが必要になる頃合いである。ということは重々承知なので本来ならもっと早くに苗が仕上がるように種を播けばよいのだけれど、この夏ほどの猛暑でなくても、当地で秋冬葉ものを8月播きの育苗で成功させるのはなかなか難しい。キャベツ、ブロッコリィ類は今年もまたほとんど数が揃わない。

このレタスは畑に地床を作っての育苗。
セルトレイを使うのと比べると発芽後は水やりがいらず、肥料分も多少ばらつきがあっても根が勝手に四方に伸びてくれるから大丈夫。スコップでよっこらしょと土ごと掘り起こし、根を切らないように土を落としてから本圃に運び、植えていく。

今日はリーフレタス類を約500と、玉レタス、ロメインレタスを合わせて約400。
これでとりあえず年内の野菜セットとスーパー出荷ぶんは確保できた。といっても、冬にレタス類はあまり歓迎されないから、かなり余ることも予想される。夏には栽培できず、冬には喜ばれない。作らなくてもいいんじゃないの?と毎年思う。けど、やっぱり播いてしまう。



水曜、野菜セットの出荷はなし。曇り。
午前:スーパー出荷分の収穫、荷造り。薫が出荷。僕は上記のレタス類の定植。薫は戻って玉葱苗の除草など。
午後:レタス類定植の続き、そして、じゃが芋の中耕・除草。こちらは管理機で畝間を歩き、最初は「正転」で土を耕し、仕上げに「逆転」でその土を左右に飛ばして土寄せ。じゃが芋は9月上旬に植えて、もう花がつき始めている。発芽や生育に時間がかかり、草の処理で手間がかかる春植えと比べ、生育の速い秋じゃがは本当に楽だ。収穫は植え付け後3か月の12月初旬予定。援農、いまから募集中。



日没と前後して、小雨が落ち始めた。
予報では今日は午後から時々雨だったが、日中は降らず、そして予報は途中から明日雨に変わったけれど、こちらもまた夜になって傘マークが消えて、この感じだとおそらく降っても畑に影響のない程度になりそう。このところ乾燥がちなので雨がほしいところだけれど、真夏と違って、心の底から欲しいというわけでもなく、むしろ畑仕事ができることでほっとする面のほうが大きいかも。よほど乾くようなら水は数日に一度、500リットルのポリタンクにたっぷり入れて2時間ほど如雨露持って歩けば済みそうだし。
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野菜セットも、夏から秋へ。

2010年10月19日 | 農と暮らしの日記
本日出荷の野菜セットの一例。
前回載せた10月4日から約2週間、秋の葉ものが入り始めてちょっと季節感が出てきた。

これは中セット(目安が1500円前後)だけど1割ほど多めの1700円くらい。
夏の果菜類は左上の長茄子から、ピーマン、伏見甘長唐辛子、平莢のいんげん。秋の葉ものは右上の小松菜がたっぷり2束ぶん、人参まびき菜、大根まびき菜。そして、左下が里芋とさつま芋。以上9品目。今日は小さいセットに茄子、人参まびき菜が入ってないものがあるほかは、だいたい同じ内容で量で金額を調節してある。この夏はオクラが最初から調子が悪かったから、初秋の端境用に播いておいた平莢のいんげん、それがドンピシャでセットにアクセントがついている気がする。



朝:机しごと少ししてからごはん。
午前:7時過ぎから収穫。10月に入ってから葉ものなど収穫に時間がかかるものも増えているので2~3回に分けて収穫し、途中で荷物を家におろして薫が順次荷造りできるようにしている。僕は最後にとってきたものを分けて仕上げをするくらい。先に市街スーパーに出荷。今日は小松菜と里芋。ピーマンもまだ少し棚に残っていたのでそれはそのまま。

午後:12時過ぎに新居浜方面に配達、ついでに用事もあって14時半頃に帰宅、遅昼。
15時半頃からトラクタで耕耘あちこち、管理機で畝立てあちこち、18時前に日没、あがり。

<本日の野菜セット>は冒頭の通り。
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祭り終わり、一週間の始まり。

2010年10月18日 | 農と暮らしの日記
青年農業者協議会で栽培しているさつま芋。
恒例の西条市産業文化祭での石焼き芋(今年は11月13~14日)を前に、今週末の10月24日(日)に西条市周布(しゅう)の成龍酒造(せいりょうしゅぞう)「秋の蔵開き」に協議会で出店させていただくことになり、そこで使う焼き芋用のさつま芋を本日収穫。この夏の乾燥で生育が遅れているけれど、ほどよい大きさのものを選んでおいしい焼き芋を販売予定。お酒の試飲はもちろん、たくさんの出店が出るようなので、ぜひご来場ください。



月曜、祭りから一夜明けて。晴れ時々曇り。
午前:7時半前から収穫、セット荷造り、薫がセット配達。僕は機械類の整備など。
午後:14時から上に書いた青年農業者のさつま芋の収穫。協議会の事務局をしていただいている市や県の方々もお手伝いくださって(というか僕が手伝いみたいな……)水洗いするところまで。17時頃終了。日没まで機械類の整備の続き。

<本日の野菜セット>例
里芋、ピーマン、オクラ、小松菜、大根まびき菜、人参まびき菜、以上がほぼ全セット共通で、セットにより、さつま芋、茄子、つるむらさき。
小松菜は初めてのセット入り。葉ものが少しずつセットに入れられる段階になってきた。




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