とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

酒田の地元就職を高めよう

2013年12月14日 | インポート

Dsc00119 庄内総合支庁で、庄内地域の人口減少の要因である新規高卒者の県内就職率の低さについて、酒田市をモデルに興味ある要因分析、検証と課題整理の結果を公表した。興味深い分析である。
 庄内は、地元就職が困難時期を経て県外企業との関連性が深まった事。採用実績の積み重ねにより、県外企業の期待が大きい事。県外企業の求人は早い時期にあり、早く就職先決めたい事。特に工業高校では、先輩たちの就職実績が多い県外志向が強いと見られる。
 新規高卒者の県内平均有効求人倍率は1.63で酒田も同じ傾向であるにも関わらず、酒田は特に県内就職率が58.4%と低い。鶴岡管内との比較で10~15ポイントも下回っており、山形県内平均は78.2%でこの現象は異常値に近い。
 庄内総合支庁の有識者からの聞き取り調査によると
○ 生徒については、夢や希望を追う傾向や、賃金・労働環境などを 
重視する傾向があり、家庭が許せば県外志向がある。
○ 県外企業との長いつながりから、県外求人の絶対数が他地域より 圧倒的に多い。
○ よほどの事情がない限り「本人の希望を阻害しない、引き止めない」等、庄内に限定しない解放性がある。
など
と分析している。
 庄内の若者の定着は人口減少の
加速を食い止める最大の課題である。内陸地域の場合は、村山地域を中心に最上地域、置賜地域が通勤圏として流動的に就職先を考えていると推測されるが、庄内は内陸地域への就職は極めて少なく、通勤圏内の就職先としての選択肢にはないと推測される。
 酒田に職場は広がり、求人倍率もあがった。高校の進路指導や地元就職の機運の醸成、高校生と地元企業との連携、PR活動など地域一体になって取り組む事が急務である。 

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