金沢奥能登定期観光バス(わじま号)は毎日運行されている。金沢駅東口7時50分スタートで夕方5時頃着の一日コースである。バスには数名の団体客二組位と一人旅の数人、それに私たちを乗せて出発した。ベテランガイドさんの軽快なトークで気分が良かった。
金沢名物「平種なし柿」は庄内から北前船で伝わったもので、現在に至っていると語りだし、酒田の本間様や36人衆の豪商鐙谷邸、山居倉庫や「おしん」など詳しく酒田の案内をしてくれたそうだ。肝心な時ウトウトしてしまった私は、ガイドさんに「すみません」と頭を下げた。
大きなサービスエリアでひとりが迷子になった。バスは少し待ったが見切り発車をした。どうして追いついたのか次の休憩所では合流できた。同年代らしき女性で「方向音痴なの」と打ち明けられ、朝市からは一緒に散策した。新潟の方で、写真が趣味らしく彼女とは親しくなった。
もう一つ驚いたことがあった。乗った「わじま号」」のナンバー「108」だったのだ。私のロゴ108(とうや)で、長年会報を作って来たので奇遇である。ホームページの「ちょこっとフォト」に載せた。
海岸沿岸を車窓から眺めながら進んだ。機具岩や世界一長いベンチと見どころ満載である。千里浜なぎさドライブウェイでは、砂浜8キロを車やバイクで走れる日本唯一の浜辺だと言う。自転車の人もいた。「わじま号」はここを走って帰路についた。
能登半島は何度か視察はしたが、定期観光バスの旅はドラマがある。